この日もいつも通りに練習していた
海未「....はい、休憩にしましょう」
穂乃果「ほわぁ.... 疲れた~.... ことりちゃん水とって~」
ことり「はい、どうぞ」
穂乃果「ありがとー」ゴクゴク
希「....」
真姫「なんか、この水変じゃない?」
凛「え、そうかな?」
花陽「言われてみれば少し変かも....」
にこ「気のせいでしょ」
絵里「疲れたからかしら、眠くなってきたわ」
穂乃果「穂乃果も~....zzz」
海未「て、寝てるじゃな.... 私もなんか眠いです....」
希「もしかしてこの水....」
気づいた時にはもう手遅れだった
放課後の屋上で9人は眠りについた
ことり「穂乃果ちゃん~、起きて~」
穂乃果「んにゃ....ことりちゃん?」
ことり「あ、やっと起きた」
穂乃果「あれ、どうしてこんなところにいるんだっけ?たしか屋上で練習してたよね?」
ことり「うん、休憩中に飲んだ水に薬か何か混ざってたみたいで眠っちゃったんだよ」
穂乃果「なるほど、で誰かにここまで運ばれちゃったのか」
ことり「他の皆はどこだろう?」
ピロピロピロ
穂乃果「あ、メールだ」
携帯『ここから出たければ前の扉から出口まで進むと良い』
穂乃果「前の扉って....」
ことり「なんか不気味だね」
穂乃果「でも行くしかないよ!」
ことり「そうだね」
穂乃果「よし、行こう」
ガチャ
扉を開けると似たような部屋に出た
また前に扉がある
穂乃果「んー、この扉 鍵がかかってるよ」
ことり「鍵穴があるね。この部屋のどこかに鍵が隠されてるのかも!」
穂乃果「それだ!探してみよう」
ピロピロピロ
携帯『鍵はもうすでに持っているだろう?』
穂乃果「鍵なんて、持ってないよ」
ことり「この穴.... ちょうど指が入る大きさだよ、ほら....」
ガチャン
ことり「開いた!」
ことりは指を抜いてドアを開けようとする
ガチャン
ことり「あ、あれ?閉まっちゃった....」
穂乃果「指を入れたまま開けなきゃなんだね。穂乃果が入れるからその間にことりちゃんがドアを開けて!」
ことり「分かった」
穂乃果が穴に指を入れる
ガチャン
穂乃果「よし、今だよ!ことりちゃん」
ことり「開けるよ」ギィィ....ザクッ
ことり「空いたよ、穂乃果ちゃん」
穂乃果「よし、次いこう!」グッ
ことり「ほ、穂乃果ちゃん、その指....」
穂乃果「え?指....?」
穴に入れた指がなくなっていた
扉を開けた時に切断されたのだろう
穂乃果「キャアアアアアアアアア」
ことり「穂乃果ちゃん!穂乃果ちゃん!手当しないと」
ことりは自分の服を包帯がわりにして止血を始めた
ことり「ごめんね....痛いよね....ごめんね」グスン
穂乃果「そんなに謝らないでよ。穂乃果は大丈夫だよ」
小刻みにゆれる穂乃果
心配させないように強がっているんだろう
ことりも もちろん気づいていた
ことり「(こんなに震えてる.... ことりのために強がってくれてるんだ.... しっかりしなきゃ)」
穂乃果「よし、もう大丈夫!次に行こ?」
ことり「うん!」
次の部屋もまた同じような部屋だ
しかし部屋の真ん中には見たことのない機械のようなものが置いてある
ピロピロピロ
携帯『足の爪を献上せよ。部屋に置いてあるものを使えば楽に剥せるぞ。我の優しさに感謝するんだな』
ことり「今度は足の爪....(私がやらなきゃ)」ブルブル
穂乃果「....」
ことり「(足が動かない。こわい)」ブルブル
穂乃果「よし!」
ことり「穂乃果ちゃん!?」
穂乃果は裸足になり、機械に足をセットする
ことりが穂乃果のもとに駆け寄る
ことり「穂乃果ちゃん!私がやるよ、穂乃果ちゃんは指も....」
穂乃果「穂乃果はこれくらい平気だよ」
ことり「でも....」
穂乃果「このボタンを押せばいいんだね!」
穂乃果はことりの言葉を遮るように言うと、ボタンを押し始めた
一つ押すごとに足の爪が剥がれて出てくる
穂乃果の顔は苦痛で歪んでいたが声を出すことはなかった
穂乃果「よし、これをここに置いてっと....」
ガチャン
穂乃果「開いたよ!」
ことり「う、うん....」
穂乃果「さあ、行こう」
穂乃果の足からは血が垂れている
しかし、痛そうな素振りは一切見せない
ことり「(もう迷わない。次は私が....)」
次の部屋に入る
ピロピロピロ
携帯『我に半分 光を分け与えろ』
穂乃果「光....?なんのことだろう」
ことり「上に照明があるけど」
穂乃果「どうやって分けてあげればいいんだろ。上まで行く手段もないしなぁ....」
ことり「(今までのことを考えると体の一部を犠牲に.... 体....光....半分....)」
穂乃果「んー、どうすれば....」
ことり「(目....なのかな。多分間違いない、片眼を差し出せばいいんだ....よし)」
穂乃果「ことりちゃん、なにやってるの?」
ことり「フーッフーッ」
穂乃果「!?ことりちゃん、その目....」
ことり「光を半分ってのは片目を差し出せってことだよ」
穂乃果「だからって、穂乃果の目を差し出せばよかったのに....」
ことり「穂乃果ちゃんが傷ついてくのはもう見たくないの!私だって役に立ちたい!」
穂乃果「ことりちゃん....ありがと....」グスッ
ことり「ここに置けばいいんだね?」
ガチャン
ことり「これでよし、行こう!穂乃果ちゃん」
次の部屋はそれまでより広かった
扉が3つもある
ことり「どこに進めば....」
穂乃果「メールもこない....あっ!?」
穂乃果は部屋の中央に向かって駆け出す
ことり「穂乃果ちゃん!?」
ことりも後に続く
穂乃果「海未ちゃん!しっかり!」
ことり「海未ちゃん!」
部屋の真ん中には海未が倒れていた