彼女らもまた別の部屋にいた
にこ「誘拐なんてにこたちも有名になったにこ♡」
真姫「ふざけてる場合じゃないでしょ」
にこ「うぅ....わかってるわよ」
真姫「それにしても一体誰が....」
にこ「手足も自由だしねー。誘拐なら手足縛られたりするもんだと思ってた」
真姫「ドラマの見すぎじゃない?実際はこんなもんなのかもね」
にこ「なんでもいいから早く帰りたい」
ピロピロピロ
携帯『ここから出たければ前の扉から出口まで進むと良い』
真姫「なにこれ....」
にこ「まあ、行ってみるしかなさそうね」
真姫「怪しすぎるけど....」
にこ「真姫ちゃん怖いの?ならにこが出口見つけて来てあげるけど?」ニヤニヤ
真姫「そんなわけないでしょ!ほら、さっさと行くわよ」
にこ「はーい(ホント、扱いやすいにこ♡)」
1つ目の部屋に入る
にこ「んー、また扉があるよ?」
真姫「鍵かかってるし.... やっぱり騙されてるんじゃ....」
にこ「真姫ちゃーん、鍵穴みたいのあるよー!」
真姫「じゃあ、鍵がどこかに....ってこの部屋に隠せそうなとこないわね」
にこ「でも探すしかないでしょ」
真姫「わ、分かってるわよ」
ピロピロピロ
携帯『鍵はもうすでに持っているだろう?』
真姫「はぁ?もってなんかないわよね?」
にこ「え、ええ。まさか指が鍵ーなんてふざけたこと....」
にこが指を入れてみる
ガチャン
にこ「うそぉ!?」
真姫「ま、結果オーライね。行きましょう」
にこ「う、うん」
指を抜く
ガチャン
にこ・真姫「....」
にこ「」スッ
再び指を入れる
ガチャン
にこ「入れたままじゃないとダメなのかも、真姫ちゃん開けてきて」
真姫「りょうかい」
真姫が扉を開く
ギィィィ....ザクッ
にこ「キャー!!」
真姫「にこちゃん!?」
にこ「指が....」
真姫「大変!手当するからジッとしてて」
真姫が手当をする
さすが医者の娘といったところか手慣れている
真姫「はい、これでとりあえずOK」
にこ「....」
真姫「大丈夫....じゃないわよね」
にこ「ううん、大丈夫にこ♡はやく行くわよ!」
真姫「あ、待って」
そして二つ目の扉に入った
にこ「うわ、見るからに怪しい物体が....」
真姫「ホントね....」
ピロピロピロ
携帯『足の爪を献上せよ。部屋に置いてあるものを使えば楽に剥せるぞ。我の優しさに感謝するんだな』
真姫「ふざけてるわね」
にこ「体を犠牲にしなきゃ先に進めないってことね」
真姫「やっぱただの誘拐じゃなさそう、大人しく救助を待った方がいいんじゃない?」
にこ「確かにそうかもね」
真姫「ここで待つ?それとも最初の部屋に戻った方がいいのかしら」
にこ「犯人の言うことがホントならこっちの方が出口に近い。ならここで待つのがいいと思うけど」
真姫「それもそうね」
2人は気を紛らわすようにずっと話をしていた
これからのことなど内容は様々だ....
そして、1時間ほどたっただろうか
ピロピロピロ
携帯『貴様らは我の指示に従わなかった。よって罰を下す』
にこ「ばつ!?」
真姫「ちょ....そんなのきいてないわよ!」
ガチャ
犯人「そんなこと言ってないからな、聞いてなくて当然だ」
にこ「卑怯よ!」
犯人「ここでは俺がルールだ。従わなかったお前らが悪い」
真姫「クッ....」
犯人「お前らの仲間にはちゃんと教えてやる。従わなかったらどうなるか....」
真姫「ど、どうして私たちをこんな目に合わせるの?」
にこ「そ、そうよ。にこたち悪いこと何かした?」
犯人「いや、何も?」
にこ「だったら何で....」
犯人「ただ気に食わないのさ、スクールアイドルが」
にこ真姫「!?」
犯人「そうゆうことだ、じゃあな」
グサッ