『銃座の死角が無い、下手に突っ込むとやられるぞ!』
『そんなこと言われたってそもそもこんな高高度じゃまともに動けやしない!』
「おい銃座で一機落ちたぞ」
『戦闘機がいないだけマシだ、下の奴らが引き付けてくれてなければとっくに全滅してる』
ノバヤ・ゼムリャ島から南西へおよそ1000キロ、ムルマンスク周辺の上空では激しい防空戦闘が繰り広げられていた。敵の爆撃機編隊に対して明とルーを含むインターセプターは敵のB-29の防御に苦戦していた。
「くそ、援護してくれルー、右下方からアプローチしてそのまま正面側に抜けるから一瞬気を引いて欲しい」
『任された!』
ルーのスピットファイヤが攻撃のフリをして接近し銃座の攻撃を引き付けた、そこで雲に隠れて近づいた明が飛び出す。
「ここだ!」
引き金を引き13ミリと20ミリをB-29の胴体と右翼に流し込む。ルーを狙っていた後部の銃座が慌てて反応したが間に合わない。
B-29は右翼から火を噴き高度を下げた、もう復帰は見込めないだろう。
『ナイスだ!』
「し、死ぬかと思った…まだ数が多い気を抜くなよ…」
その時零戦に衝撃が走った。慌てて辺りを見回すと上空へ離脱しようとしている戦闘機の姿が見えた。
「しまった、何機が戻ってきたのか」
追撃しようとスロットルを開くが加速しない、慌てて機体に目をやると完全に蜂の巣だ。動けないならば敵の存在を誰かに伝えるだけでもいい。
「おい、何機か上がってきてるぞ、下の奴らとの戦いをすり抜けたんだ!」
マイクに叫ぶが返答はない、雑音だけが響いている。
「無線機が抜かれたのか」
もう高度が維持できない、勝手に機体がふらついて高度が落ちる。それを見ていた他の隊員は絶望に陥っていた。
「隊長が撃墜されました!、明隊長が敵戦闘機の攻撃を受けて墜落しました。D4地点の高度8000mから降下しつつあり、救助隊の派遣を願います」
真っ先に気づいたのは前の任務から一緒だった、吾妻だった。
「嘘だろ、おいやめてくれ…そんな…」
ルーに至っては零戦が高度を下げているのを目の前で見てしまった。
「よし、対空ロケットぶち込んでやれ!」
「リョーカイ!一撃で撃墜しますよ!」
少し離れた所で同じく爆撃機を攻撃していた里緒と明日子にもその悲痛な叫びが耳に入った。
『こんなとこでなんて早すぎる。』
「なんだなんだ、ルーどうしたんだ。」
「こんなに動揺するなんてまさか…」
明日子のその言葉を聞いて里緒も即座に理解した。
「誰か落ちたのか?」
「あぁ、明が…明が落ちた、敵戦闘機の奇襲を受けて降下していった」
「嘘だろ!?」
「B-29の数が減りません!」
明日子が周囲を見渡してから言った。
「あぁ、負傷して操縦できなかったのかもしれない、それとももうエンジンも何もズタボロだったのかもしれない。私…私が警戒を怠ったから…」
「クソッ、構うだけ無駄だ、明を落とした奴を何とかしないと全滅する」
里緒がB-29の追撃に戻る。
「…了解です。ルーさん辛いなら戦線離脱を、今のあなたは戦える状態じゃない、死ぬことはありません」
明日子はそう伝えてから里緒の後を追った。
「…」
『 こちら吾妻、前の任務から高飛さんの部下だった者です』
「え?あいつの部下?」
『 彼を落とした護衛戦闘機を発見追跡しています。ですがこっち(隼)じゃ追いつけないんです。支援をお願いできますか?』
「了解した」
『貴方たちから見て右下に居るはず、 雲すれすれの高さです』
機体を傾けて確認すると確かに2機の戦闘機の影が見えた、機種はおそらくbf109だ
「了解!行くぞ明日子、仇討ちだ」
「分かりました、確実に殺しましょう」
二機が反転降下、勝負を仕掛けんとした。
「機首がでかくて丸っこいからF型か…厄介な」
しかし2機のBf109のうち1機が雲の下からの銃撃で撃墜された。
退避した一機を追うように、雲の中から見慣れた濃緑色の機体が飛び出した。
「あ!」
「生きてた」
「おい、吾妻とか言ったな、隊長は生きてるぞ!」
bf109を追撃しようとした零戦はこちらに気づくと追撃を中止してこちらに向かってきた。
里緒が横につけると、無線で何かを話している様子が見えたが何も聞こえない。無線が聞こえていないとジェスチャーをすると納得して、無線機を弄り始めた。弄ると言うよりも殆ど殴っているようにも見えた。
「やっと聞こえた、bf109の追撃を頼む、吾妻達は好きなように使ってやってくれ」
「待て待て待て、お前はどこ行く気だ?」
「えーと、ルーにごめんなさいしてくる。無線機の出力が落ちてるせいで多分あんたら2人にしか聞こえてない」
「なるほどわかった、止めないから早く行ってこい」
「ありがとう」
そう言うと一人でルーを追って南へ向かった。
「よし、吾妻とか言ったな、敵護衛戦闘機の上を抑えて牽制する。こっちに合流しろ」
『了解しました、僚機を率いてそちらへ向かいます』
体制を立て直したレジスタンスはB-29の迎撃よりも敵戦闘機を抑え味方の被害を減らすことを重視した。
「無気力になって死んでたりしないといいが…」
不安を胸に急ぐ。
「クソっ、こいつめちゃくちゃ速い、逃げ切られるな」
「襲ってこないなら別に戦闘機も気にしないでいいでしょう、bf109なら爆撃機をフルに護衛できる航続距離はありません」
里緒と吾妻が109を追っていたが断念、反転しB-29に向かった。
「あぁ確かにあれじゃB-29の護衛には役不足だ、だがなあのエースはまた来る。その時が本当の勝負だ」
bf109如きに歯が立たなかった自分に嫌気が差して拳を強く握った。
「基地に戻るならこの辺に居るんじゃないかと思うが…」
辺りを見回すと特徴的な青と緑の迷彩の機体が1機寂しく飛んでいるのが見えた。
「あれだ!」
無線をまた起動するがどうも繋がらないので直接横に付ける、しかし太陽光の反射でコックピットの中は見えない。
「ん?反応が無い…」
嫌な予感がするので急いで向きを変えてコックピット内を確認する。
「…気絶してるのか」
コックピット内で下を向いて完全に前を見ていない。
「何とかして起こさねば…」
そう思った矢先スピットファイアが機首を下げて急降下し始めた。
「まずい!」
おそらく操縦桿が勝手に押し込まれてしまったのだろう。
「スピットであんな降下したらエンジンが止まるぞ!」
大急ぎで降下するスピットファイアを追いかける
「仕方ない、必要経費だ。頼むから持ってくれよガタガタだけど」
急降下するスピットファイアを追いかけて衝突寸前まで距離を寄せる。
「多分これで起きてくれるはずだが」
そのまま主翼を使ってスピットファイアのアンテナを折る。
「ハッ!」
「よし起きたか!」
急降下爆撃よりも地面スレスレで2機の戦闘機が引き起こす。
「しまった、酸欠で気絶して…」
辺りを見回してようやく零戦の存在に気づいた。
「え…生きてるのか?」
『生きてるよ、まだ死ねないからね』
「良かった…ほんとに、もうダメかと」
ルーが静かに泣く声が無線を通して耳に届いた。
『心配させてごめんな』
2人が安心しきった時、突如零戦のエンジンの状態が悪化した。振動が増え出力も低下した。従って高度もじわじわと落ちる。
「クソ、やっぱりキツかったか。油圧を維持できてない、中が焼き付き始めてる。ルー!現在地を管制塔に伝えてくれ、俺は脱出するから」
「勿論だ」
『こちらドラグーン44、僚機が損傷、帰投困難のためイジェクトします。位置はサフォノヴォ北西8キロ…』
「すまん!また地上で会おう!」
明はその一言と共にパラシュートを背負い空へ飛び出した。パラシュートが開くのを確認したルーはセヴェロモルスクの航空基地へ向かった。
一方その上空では
「…これ以上は無駄だ、こんな形だけの防空戦闘に意味は無い。撤退する」
そうだ、ムルマンスクは住民が疎開しておりあくまで的なだけである。基地は厳重に隠されているため攻撃を受けない、よってこの防空戦闘は相手を疲弊させるために行っているのだ。4人がロシアの辺境で防空戦闘に明け暮れる羽目になったのはノバヤ・ゼムリャ基地攻略のために進軍していた空母機動部隊が冬季の北極の氷に阻まれ行動不能になったからである。よって空母から全ての航空機を陸上基地へと待避させた。しかし敵もそれを把握しておりただの的と化した空母を無視し陸上へ移動した航空隊の殲滅に乗り出した。
「2人は無事に会えたかな?」
里緒と明日子もまた基地へ戻った。
「おい!スピファしか戻ってないぞ!」
「そんな…」
「おい!ルーあいつと会ってないのか?」
「いや、会ったよ、でも機体が限界だったから捨てて脱出してた。今ヘリが回収に向かってる。」
「そうか。」
「まぁ何はともあれ全員無事で良かったですね。」
「…この4人はな。」
里緒が滑走路に降り立つ航空機を眺めながら言った、出撃時と比べて半数近くになっている。
「…高飛さんに早く帰ってきて欲しいんですよね。」
明日子がチラッとルーの顔色を伺って話しかけた。
「あぁ、そんなに顔に出てたかな?」
「そうですね、いつもの凛々しいルーさんとは別人
みたいですよ。」
その頃明はとある問題に悩まされていた。
「やっぱり無理だな、エンジンは交換になる。」
「となるとどれくらいかかる?」
救助ヘリと機体回収用の大型ヘリに迎えられて零戦の回収に向かっていた。しかし零戦の状態は芳しくない。
「エンジンが届くのをまたにゃならん、早くても1週間は見積もってくれ。」
「機体の穴に関してはパッチで塞げばいい、それともエンジンのついでにアライメントでもするか?」
機体にワイヤーをかけてヘリで引き上げる準備をしながら整備兵は言った。
「そうですね…お願いします。」
「そうか、修理するのはいいが何か代わりの機体にあてはないのか?」
「それが無いんだよ。」
「ん〜、もしかしたらあそこならあるかもしれんな。」
「あそこ?」
「実験部隊の飛行場がサフォノヴォにある。そこならば…」
「…わかりました、後にでも行ってみます。」
「あそこの技術者は異端児の集まりだからそこだけは気をつけろよ…よし、回収作業終了。これより帰投する。」
小型ヘリに乗り込み基地へ帰る。
「イテテ…」
敵の弾丸が掠めた脇腹を抑えながらヘリを降りる。
「明!」
ヘリポートには3人の出迎えが居た。
「すまなかったな心配させて。」
「大丈夫なのか、怪我は?血が出てるぞ。」
ルーが一番に駆け寄ってきて心配してくれた。
「そんなに心配しなくたって大丈夫だ…よおっとっと。」
「お前フラッフラじゃねえか、早く医務室に行ってこいよ。」
「肩を貸そう。」
すかさずルーが肩を貸してくれたので転倒は避けれた。
「すまないねほんとに。」
そのまま医務室に運ばれたが止血の後少し休むと調子は戻っていた。
「零戦はどんな状態なんだ?」
「最低でも修理に一週間かかるらしい。」
「私のせいだ。ほんとに…」
明はそう言うルーの口を塞いだ。
「いや俺のミスだよ全部、ルーは何も悪くない。」
「…」
ルーは涙がこぼれそうになったのを堪えた。
「とにかく今は零戦が直るまで代わりの機体を探さないとならない、アテはあるから今から行ってみようかな。」
「私としてはもう一晩休んで欲しいところだが、戦力が足りないのも事実だ、私もついて行こう。」
とりあえず基地の人間に車を出してもらい数キロ先の実験用飛行場へ向かった。
「うわ、見た事ない機体ばっかりだな。」
送迎の車を降りて誘導路を歩いている。
飛行可能らしき機体はハンガーの外にも中にも数多く並んでいる、しかし肝心のパイロットの姿はあまり見られない。
「パイロットよりも技術者の方が多い用に感じる。」
「多分だけどパイロットが戦闘に駆り出されてテスト出来てないんだ。」
「この中でどれだけの数が実戦へ投入されるのだろう…」
「実戦向きでロールアウトするのは3分の1くらいだろね」
少し悲観的になった所で基地の警報が鳴り響いた。
「ん?敵襲じゃないな」
「何かが緊急着陸するんだろう」
2人は揃って空を見上げた。
「あれか…」
「足の出ない機体が着陸するぞ、もう少し滑走路から離れとけ」
自転車で通りかかった、技術者の1人が警告してくれた。
「不思議な形だ…」
「でも美しいよ」
すらっと細い胴体は三式戦を思わせるが機首はナセルと中央に外気を取り込み口を設けたスピナーが一体化しておと二重反転プロペラを備えている。側面には排気タービンが露出して、薄い翼には機関砲が左右に2門ずつ取り付けられている。
その機体は乱雑に滑走路へアプローチすると機体を擦りながら着陸した。不時着した機体に消防車や救急車、その他回収用のクレーン車が近づく。それに便乗して2人も機体に駆け寄った。
「大丈夫、軽いむち打ちだけだ俺より機体の心配をしろ」
パイロットは手を差し伸べる救護班を振り払いながら設計技師の元へ歩いていた。しかし明とルーを見つけたと同時に目の色を変えて駆け寄ってきた。
「君たちが聞いていたテストパイロットか?」
飛行帽を脱ぎながら声をかけてきた。
「いやすまないがテスターは俺だけだ、彼女は違う」
明は一歩前へ歩み出た。
「そうか…まぁいい、暫くこき使うことになってしまうがよろしく頼む。俺はサトル・イワノフ。ロシア人と日本人のハーフでここの設計主任をやっている」
「特務中尉の高飛 明だ、よろしく頼む」
「設計主任なのに自ら操縦をするんだな」
ルーは関心していた。
「あぁ、見ての通りパイロットが足りないのでな、だから一人でもパイロットはありがたいよ」
「それじゃあ愛機が治るまでに全力でテスターを全うしますかな」
「そう来なくっちゃな」
サトルは嬉しそうに歩き始めた。
「着いてきてくれ」
「それじゃあ私はそろそろ基地に戻るよ、良かったら定期的に連絡してくれ」
「うん、そっちも何かあったら連絡してくれ、なるべく駆けつけるよ」
ルーが離脱してサトルと二人きりとなった。
「早速だが君に乗って欲しい機体がある、操縦の癖が強くて俺じゃ乗りこなせなかった」
基地の一角に布をかけられて放置されている機体にたどり着く。
「これは…」
サトルが布を退けるとエンテ翼形状の機体が姿を表した。
「J7W1震電だよ、オリジナルから軽量化を果たしている」
「すごいな、いつか乗ってみたいとは思っていたんだよ」
「最高速度は8000mで750キロ、6000mまで5分で昇れるインターセプターだ。まぁこれはあくまでコンピュータを利用したシュミレーションの結果だがな」
「それでリアルなデータが欲しいと」
明はカバンを下ろして中の飛行帽を被る、新しい機体を前にして怪我の痛みも感じられなくなる。
「まぁまぁ落ち着けよ、まだ燃料入れてすらない」
サトルが明を静止する。
「なるべく早く頼むぜ」
「あいよ」
その後サトルの指示で整備兵が機体に集まり万全な状態を作り出していた。
「気になったんだが、あのお前が不時着させてた機体はなんだったんだ?」
その質問にサトルは
「あれは俺のオリジナルだよ、キ99旋風 星型複列18気筒エンジンをタンデムで2発、理論上の最高速は800キロを超える」
「武装は?」
「翼内に20ミリと12.7ミリを2丁ずつ」
「インターセプターとしてはちょっと物足りないな」
「軽くしたかったんだ、スピードのためなら多少は武装減らしたって文句は言わせない」
「技術者の鏡だよあんたは…」
コックピットに座り計器の調整と操縦桿の確認を済ませた。
「燃料投入完了しました」
「発動機、武装共に問題ありません」
エナーシャハンドルを回してエンジンを始動すると整備兵が機体から離れる。
「いいか!燃料は8割、機関砲の弾は少しだけ入れてある」
「了解」
誘導に従い滑走路へ出る。
「操縦系統異常なし、J7W1震電1号機離陸する」
スロットルを開き加速する、180キロまで加速したところで機首をあげてついに空へと繰り出す。しかし離陸してすぐこの機体から試練を与えられた。
「ん、クソッ!なんだこいつは」
風に流されて横滑りを始めたので修正しようと舵を当てるが中々戻せない。
「借り物なんでな、壊す訳には行かん」
スロットルを開き直し400キロ前後まで加速する。するとようやく舵が効き始めた。
「低速ではかなり難があるが速度が出てしまえばそんなに問題ないな」
そのまま旋回、上昇、降下での運動性をテストした。
「500キロ出てるかどうかくらいが良く曲がるな」
気づいた点についてメモを取りつつ次のテスト内容を確認する。
「こちら震電、最高速度試験へと移る」
戦闘機にて最も重視されると言っても過言ではない速度試験だ、しかし今回は速度を測るだけではない、航空機が限界ギリギリの高速で飛ぶことで機体にはどのような負荷や現象が発生するのかを確認する目的も含まれている。
『了解だ、精度を上げるために観測用の機体がそっちに向かってる。2万フィートまで上昇したら合流の後計測開始してくれ』
そう言ってやってきたのはbf109に酷似したやたらと機首の大きい機体だった。
「なんだこいつ…」
そんな独り言を呟いてみたらすぐさまサトルからまた連絡が来た。
『そいつはハインケルhe100v8のコピーだ、ここにある機体の中でもトップクラスに速い、そいつを振り切るくらいの覚悟で頼むぞ』
「了解した、日本機の底力を見せてやる」
『あぁ健闘を祈る』
「こちら震電1号機、これより最高速度試験に移る。観測機、準備はいいか?」
『あぁいつでもどうぞ』
「スロットル全開、WEP制限解除!」
WEPとは戦時緊急出力を指す言葉であり、エンジン性能の120パーセントを引き出す領域のことである。しかしそれだけエンジンにも負荷がかかり長時間の使用は実質的に不可能とされている。
震電が唸り、速度計の数字がみるみる増える。
「550キロ…578キロ…604キロ…」
『こちら観測機、加速で劣ってる。着いていけてない』
he100が少しずつ離れていく。
「650キロを突破、尚も加速中」
650キロを超えても加速の勢いは衰えない。
「700キロを突破、フラッター発生、振動増える」
暴れる操縦桿を抑えるため腕に力が篭もる。
「744キロ、振動さらに増える、もう加速しない!」
『観測機より本部へ、震電の速度記録は744キロ、繰り返す744キロだ』
「初回にしては悪くない、後はとにかくトライアンドエラーだ帰投してくれ」
全てのテストを終え基地に戻ることが出来たのは日が暮れるの直前だった。
「確かに出足ではhe100に勝ってた…だがこれ以上加速しなくなった時のhe100との差は70m前後だった」
研究室に招かれた明はサトルに乗り手としての感想を述べていた。
「零戦とは格が違うな」
「そうだろう、君の52型といえど基礎の設計は1938年、1943年設計のこいつは時代が違う代物だ」
「マスタングなどを振り切ってB-29に一撃離脱を加えるのがコンセプトだと言うのならば足りないか…」
サトルが少し落胆した表情を見せる。しかしすぐに切り替えて技術者としての探究心を取り戻す。
「何か乗ってて思ったことはあるか?」
「思ったことか…少し剛性が足りない気がしたよ。440キロを超えたくらいから旋回中に機体が空気に負けてるような感覚がある」
「なるほど、軽量化の無理が祟ったか」
またペンを走らせ要点をまとめる。
「後はまぁとにかく低速域で言うことを聞かないってとこだ、コントロールしようとしてもこちらの操作が機動として反映されるまでに時間がかかるような感じだ。それなりに経験のある人間じゃないと空戦以前に墜落するぞ」
「精鋭向けってことか、あんたはまぁ相当な上澄みと聞いてるがどれくらいの人間からなら扱えると思う?」
サトルは机をペンで小突きながら言った。
「ん〜2000時間…いや3000時間あれば安心して載せられるかもな」
「3000だと!?クラスSとAの上澄みくらいしか居ないぞ?」
サトルは驚いて立ち上がる。
「3年前ならゴロゴロ居たさ、でもみんな死んだ」
「まぁいい、そこも織り込んで調整しよう。これから忙しくなる、俺たちが徹夜で調整するから昼間は延々と飛んでもらうぞ」
「ひぇー」
その言葉通りそれからの4日間、昼間のテスト飛行の他夜間飛行と離着陸のテストまで行われた。
5日目の夕刻、セヴェロモルスクの航空基地ではスクランブルに備えてルー、里緒、明日子の3人が待機していた。
「だから、こんな時期に無理やり北極海ルート通ろうとしたってのがおかしな話なんだよ、絶対何か政府の圧力なりなんなりの裏が…」
里緒の止まらない愚痴を遮るように聞いた事のない飛行音が室内に飛び込んできた。
「聞き慣れない爆音がするな…」
「でも警報が鳴らないってことは味方ですね」
詰所でお茶を嗜んでいた3人にとってそれはいつも通り、対して慌てることでもなかった。
「どうせ敵機が来たって高高度偵察だから追いかけたって追尾出来ないんだ」
「爆音が近づいて来るな、それもかなり低空で」
慌てて詰所を飛び出し空を見上げる。
「おいおい冗談だろ、今は誰も上がってないはず。ましてやこんなロシアの空軍基地の上空に民間機が…」
エンテ翼の機体が高速で空を駆け抜ける、その機体は基地の真上で急旋回を始めた。航空ショーの如く上下の激しい機動を繰り返す。
「あれは震電か」
里緒は夕日と重なる機体を目で追いながらぽつんと言った。
「日本海軍がインターセプターとして開発した異端の翼ですよ。最高速度は750キロ、武装は30ミリ機関砲が4門、爆撃機編隊に対する切り込みに特化した機体です」
明日子が興奮気味に話す。
「詳しいな、てか言われないでも分かってるさ」
「あれならここに来ているB-29編隊とも互角に戦えますよ!」
「…それは数が揃えばの話だ」
2人が機体について話す中ルーだけはパイロットの事を感じ取ろうとしていた。
「あれに乗っているのは明だ、感じるよ」
「まじか、確かにあいつは零戦が戻るまで実験部隊の方に居るが…」
里緒は驚いた様子だった、ルーはただじっと震電を見つめていた。
「愛があるからわかるんですよね」
明日子そう言った途端、迎えと言わんばかりに今度は通常型のレシプロ機がやって来た。震電はそれを見るやいなや、それを僚機として連れて彼方へ飛び去った。
「行った…夜間飛行するつもりか」
「ここの夜は冷える、戻ろうぜ」
里緒がそそくさと詰所に戻り2人も後に続いた。
「高高度飛行だなんて…夜にやるものじゃないぞ」
『こっちの方が邪魔が入らないからね』
明は震電に乗りサトルを僚機としてテストの最終段階に至っていた。
「ついでにお前の旋風と震電を比べようってわけか」
『あぁ、日が沈んだらスタートで1万メートルまでスプリントだ』
「1万メートルでスプリントとは…言ってくれるじゃないか」
スプリントとはいわゆる短距離走を表す。
太陽はもうほんの少ししか水平線から飛び出していない。
「3,2,1,スタート!」
サトルの合図で2機は機首を上げる。序盤は加速力に優れる震電が有利に思えた。しかし2000馬力のエンジンを二基搭載した旋風のパワーは凄まじくすぐに震電を追い越した。
『すまないね、これに関しては絶対に譲れないんだよ』
「まじかよ、ジェット機並みだ」
雲に入り視界が消える、そして雲を抜け出した時、旋風は遥か彼方に居た。
「もう豆粒みたいだ」
さらに8分ほど登り高度8000mに到達した。
「向こうはもう1万メートルだろうな」
酸素マスクを付けながら苛立ち混じりに言った。ズレた酸素マスクを直そうと顔を傾けた時、遠くに何かの黒い影が見えた。
「あれは…」
航空機のようにも見えるがレシプロとも現代の世代の戦闘機とも似つかぬ形だ、日は沈み切っており当たりは夜の帳に包まれている。アンノウンはこちらに気付いている様子もなく悠々と飛行している。
「サトル、この空域に俺たち意外の味方は?」
『いきなりどうしたんだ、居ないなずだけど』
「冗談だろ…」
接近せずに距離を取り様子を伺う。
『何かいるのか?』
サトルは遥か上空で何も知らない。
「俺の前に一機居る、機体を黒く塗った夜戦仕様だ」
『なんだって?』
「よく見えない、接近して姿形を確認する。」
灯火類を全てオフにして濃霧に身を潜めつつ接近する。
『合流しよう。位置は?』
「基地の北8キロ、真っ直ぐ南に向かってる。」
『まさかそいつ偵察機じゃ…』
「だとしたら生きては帰さ…」
ふと上空を見上げると、一筋の飛行機雲が満月を切り裂いていた。
「馬鹿野郎、飛行機雲が見えてるぞ、これじゃあ奴にもバレる!」
『しまった』
アンノウンも飛行機雲に気づいたのかすぐさま反転し撤退の構えを見せる。
「しまった」
震電も雲から飛び出し加速し追尾の姿勢に移る。しかし向こうはお構い無しに加速、負けじと震電のスロットルを全開にするがそれでもまだ足りない。
「速すぎる…これ以上は無理だ」
相手の姿がどんどん小さくなり、点になった時ようやく諦めが付いた。
『すまない、僕のせいで奴を逃がしてしまった』
「撃墜は出来なかったが機種は月明かりで見えたから分かったぞ。あれはme262だおそらく」
『シュヴァルベだと!?こっちより100キロ以上速いじゃないか、通りで追いつけないわけだ。』
「そんな事よりもすぐに報告だ、あれが束になって押し寄せたらもう今の戦力でどうこうなる問題ではないからな」
「ムルマンスクの基地の場所も割られたかもしれない」
『何か対策を練ろうってことか…』
2機は合流し基地への帰還ルートに着いた。
「あぁ戦闘機に詳しいあんた達の知識が必要だ、よろしく頼む」
今度は旋風もしっかりと足を出して機体を壊さないように丁寧に着陸した。整備のため震電と旋風は格納庫に放り込まれ、2人はサトルの研究室に籠り対策を練り始めた。
「me262の資料だ、ここにあるだけ持ってきた」
三面図や詳細な機体構造まで網羅された本つ……格的な資料からそこらの本屋でも売っていそうなマニア向けの雑誌までまとめてサトルが抱えて運んできた。
「ありがとう」
明はその中の諸元表に目を通す。
「武装は30ミリ機関砲が4門、最高速度は860キロ」
「同じだけの速度を出せる機体はここにはない…向こうの武装なら一瞬捕捉されたと思えば次の瞬間には機体が棺桶になってる」
me262は最高速度を活かした爆撃機編隊に対する一撃離脱戦術を多用した、それは当時アメリカ軍爆撃機を護衛していたP-51との空戦を避けるためでも
あった。
「…奴らはインターセプターとして一撃離脱を得意としてる。対策となると無理やりドッグファイトに引き込むか、常に全方位へと気を配り自身よりも200キロ以上優速の敵機を躱すしかない」
圧倒的な無理難題しか考えられない自分の頭にうんざりする。一度冷静になろうと水の入ったコップに手を伸ばす。その時とある数字が目に入った。それだけで戦い方だとか対策だとかどうでも良くなるほどの疑問が大きく膨れ上がった。
「…奴らはどうやってここまで来た?」
「え、今なんて?」
me262の資料を読み漁っていたサトルの手が止まった。
「奴らの基地からここは遠すぎる、me262の航続力じゃ片道すら怪しい」
もう一度諸元表を手に取り航続距離の欄に目を通す、そこには1050キロと書かれている。
「片道前提で偵察を強行していたのか?」
「それじゃあ偵察の意味がない、偵察ってのは写真を撮ってこそだ」
「じゃあ帰る手段があるのか…」
明の中で点と点が繋がった。
「そういえば俺を落とした奴もメッサーシュミットのbf109で航続距離の短い奴らだ、なんでそんな奴らがB-29の護衛なんか…」
余計謎が増えてしまった、大して出来の良くない頭がショートしかける。
「考えらるとすればパラサイト・ファイターだ」
サトルがコーヒーを注ぎながら答えた。
「昔アメリカ軍も研究していた、大型機に小型機をくっつけて運ぶんだ。アメリカ軍は超小型の専用機を設計したがやりようによってはbf109やme262を吊るせるのかもしれない」
「とりあえずその仮説で行こう、この前の防空戦闘で襲来したbf109の数は25機、そしてB-29は55機だ、B-29一機にメッサーシュミットを一機吊るすとなると戦闘機を吊り下げた機体は爆弾は積んでない」
「戦闘機を放った後は囮としても機能するな」
「ご名答」
サトルが頷く。
「今回の偵察機も気付けなかっただけで多分トランスポーターが居るんだ」
ミリタリー雑誌のB-29の写真をペンで突っつきながら話を続ける。
「もしかすると発進だけじゃなくて回収も可能かもしれない」
「まぁ戦闘機使い捨てなんてことはあるまい」
「…」
「…」
途端に2人は黙り込んだ、何故なら話すだけ話してme262の対策は何も決まっていないからだ。互いに同時にそれに気づいてしまった。
「ルールを定めて味方全体に徹底させよう。奇襲を常に警戒すること、速度が出ていると奴らは頭の向きを変えにくいから回避をする時は大きく曲げること、絶対に速度勝負に乗らないこと、反撃ではなく初撃を躱すことに集中する。最後に…」
「最後になんだ?」
サトルは少し溜めてから強い声色で言った。
「向こうがドッグファイトに乗ってきたら期を逃さず確実に殺すことだ」
「今の録音した、このまま上に報告する」
「やめてよ恥ずかしい。」
咄嗟に構えていたボイスレコーダーの録音を停止して駆け出す。
「あーもう、行っちゃった」
その日のうちにムルマンスク周辺に展開していた味方全体に対して敵にジェット機がいること、そして戦い方が発布された。
部屋に戻るとサトルはちらかしたしりょうをかたづけていた。
「仮にme262がやって来たとなると僕達の機体は直接戦闘出来るだけの速度を有している。僕はこれからあの子達の最終調整をする、震電に関して何か要望があれば聞き入れよう」
サトルが余ったコーヒーを水筒に移しながら言った。明は少し考えた末に一つだけ頼んだ。
「機関砲を30ミリから全部20ミリに換装してくれ。少しでも軽くして速度を上げたい。」
「了解だ、じゃああんたはしっかり寝てくれ。君たちの戦場は空の上だが私たちの戦場は格納庫と机の上だ、任せてくれ」
サトルはそう言うと部屋を出ていった。
(敵は遅かれ早かれきっと来る、偵察に来たってことはそういう事だろう。もし3人がme262と鉢合わせたら…)
「考えるな!3人なら絶対にやられはしない。吾妻達も居る、連携すれば敵う奴らはいない」
頬を叩き迷いを振り切る。
(皆の事は信じる、だが皆に危機が訪れた時は震電で助けに行く、それで十分じゃないか。)
そう自分に言い聞かせ、その日は与えられた自室へ戻り泥のように眠った。その夜は航空機のエンジン音も野生動物の鳴き声も聞こえないほど静かだった。
翌朝、ムルマンスクの基地はいつにも増して空気が張り詰めていた。
「飛行服で待機だなんて、暖房の効いた部屋では暑苦しいし外に出れば寒いったらありゃしない。中途半端も良いとこね」
3人の元に明が抜けた穴の補充としてやって来たアリスとスナーク隊の隊長を受け継いだ吾妻が集まり。出撃に向けて待機していた。
「まぁまぁ、これが僕たちの仕事ですから」
吾妻が苛つくアリスを宥める。
「それにしてもまさかジェット機が出てくるとはな、昨日の通達の話だと多対一を徹底して、ドッグファイトに乗ったてきたら全力で叩けってことだが無茶な話だ」
里緒が話題を変える。
「この中で一番足が速い機体に乗ってるのって誰でしょうか?」
明日子が全員の顔色を伺いながら聞いた。
「僕のはまぁ論外かな」
一式戦闘機三型乙の吾妻が言った。
「私もだな」
三式戦闘機二型に乗る里緒も降参というふうに手を挙げた。
「…私のF4Uは最高速度620キロ前後です。でも爆撃機迎撃となると空対空ロケットを積むので580キロ前後と見積もっておいてください。」
お茶を嗜みながら明日子も答えた。
「となると…」
吾妻が2人の方に目を向けた、ルーは集中するためか腕を組み目を閉じている。アリスはマグカップを手に落ち着かない様子で詰所の中を彷徨いている。
「本気で言ってる?確かに私のドーラは最高速度720キロは出るけど。それはセッティングも燃料も限界まで追い込んだ時だけ、平時なら670キロ程度よ。それでシュヴァルベを抑えろだたなんて…」
「十分だ…」
ルーが瞳を開き言った。
「私のスピットファイアは最高速度680キロ、仮の話だが私と彼女でエレメントを組み2対1を徹底すれば撃墜されずにプレッシャーをかけ続けることくらいは可能だ。その間に皆の撤退時間を稼げる。勿論貴方が了承してくれればの話だが」
ルーは静かにアリスの方へ目を向ける、その瞳は普段と違い血に飢えた獣の様な眼光だった。
(完全に戦闘モードに入ってやがる。こんなの見た事ねぇ、あいつが居ないから品もなく本気出せるってわけじゃねぇよな。くっそこれがトップエースの真の姿か見てるだけで身の毛もよだつって奴だ)
普段と違うルーの姿に里緒は恐怖で怖気付いた、それはアリスも同じだ。このオーラを前に断れる人間など居ないだろう。
「私とあんたでシュヴァルベ相手の殿をしようってのね、普段なら断るけど今回はあいつの穴埋めで来てるから仕方ない。引き受けるわ」
「ありがとう、よろしく頼む」
ルーの身体から滲み出るオーラが少し和らぐ、そしてアリスに手を差し出す、アリスもその手をしっかりと掴み返した。
同時刻、サフォノヴァのレーダー施設。
「150キロほど軽量化できた、弾薬は一銃につき200発の系800発、B-29じゃなくme262の相手なら十分な火力だ。この軽量化がどれだけ機動力に影響するのかを調べる時間はなかったがこの150キロを笑うものに設計を語る資格はない、震電はきっと君に答えてくれる」
「ありがとう、絶対に勝ってみせる。これだけの物を与えられたんだ」
サトルと共にレーダー施設にレーダー施設で敵の編隊がどのような規模で来るのかをすぐに分かるよう待機していた。
「普段ならこの時間にはもう空襲警報が鳴り響いてるんだけどね」
「いや、奴らは絶対に来るよ、今日中に…」
「戦闘機乗りの勘って感じかな」
「そんなもんさ」
サトルから見た明は少し口角が上がっているように見えた。それが強敵を求めているのか震電を試したい気持ちから来るのか、サトルには知る由もない。
第四章END
第四章機体解説
1. 震電(九州飛行機)
機首に小翼、後部に主翼とプロペラを配置した「前翼型(エンテ型)」という極めて独創的な形状を持つ局地戦闘機である。B-29迎撃の切り札として、30mm機関砲4門という圧倒的な重武装と、最高時速750kmを目標に開発された。大戦末期に福岡の空をテスト飛行したものの、本格的な実戦投入を前に終戦を迎えてしまった。その近未来的なシルエットは、今なお日本の航空技術者の執念を象徴する存在として語り継がれている。
2. He 100(ハインケル)
Bf109のライバルとして開発された、驚異的な高速性能を誇る戦闘機である。空気抵抗を極限まで減らすため、翼の表面で冷却を行う「表面蒸発冷却システム」という高度な技術を採用し、当時、世界速度記録を塗り替えるなどポテンシャルは極めて高かった。しかし冷却系の脆弱さや政治的理由から不採用となってしまった。わずかに生産された機体は、ドイツ空軍の「架空の新型機」としてプロパガンダに利用された数奇な運命を辿ることになった。
3. Bf 109 F-4(メッサーシュミット)
ドイツ空軍の主力戦闘機Bf 109シリーズの中で、最も飛行性能のバランスが優れているとされる「フリードリヒ」型、機首の形状を円錐形に整え、主翼端を丸めるなど空力設計を徹底的に洗練した。名撃墜王マルセイユをはじめとする多くのエースパイロットに愛され、北アフリカやロシアの空で連合軍を圧倒しました。軽快な運動性と鋭い加速力を併せ持ち、格闘戦から一撃離脱までこなす傑作戦闘機として名を馳せた。
4. Me 262 シュヴァルベ(メッサーシュミット)
世界初の本格的な実戦用ジェット戦闘機である。Jumo 004エンジンを2基搭載し、当時のレシプロ機を遥かに凌駕する時速860kmを叩き出した。後退翼を採用した先進的な設計は、戦後のジェット機開発に多大な影響を与えている。爆撃機迎撃において圧倒的な力を発揮しましたが、エンジンの耐久性不足や燃料枯渇、そして戦闘爆撃機としてロールアウトさせよという無理な命令により、戦局を覆すまでには至らなかった。
5.キ99 旋風 (サトル・イワノフ設計)
誉二二型エンジンを串型連動で2基搭載するという野心的な設計により生まれた新型機である。この機体はサトルのオリジナルであり、上昇力と加速力に重きを置いて設計された。今はまだ技術的な成熟度合いが足りておらず故障や不調が多発している。しかし万全の状態となればme262にも追従できると開発者は豪語している。
疲れてきた…ご飯だべたい。