『神々の箱庭に、黎明の光を』   作:もいもい130

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特に何も考えずの見切り発車なので設定はガバガバです
ご都合主義全開です
ここおかしいやろとか言われても困ります
良いですね愛、愛ですよ


第1話

 

第24層、未到達領域。

そこは、迷宮都市オラリオの管理下から外れた、静謐なる死の淵。

突如として空間が「夜」の色に染まり、一人の男がそこに立ち尽くしていました。

煤けた漆黒の外套、そして縦一文字に紫の光を放つ仮面。レグの放った「火葬砲」によって、その肉体も、拠点たるイドフロントも、すべてが光の奔流に飲み込まれたはずでした。

しかし、奇跡――あるいは呪いというべき事象が、彼を逃しませんでした。

「……おやおや。これは、なんと」

ボンドルドは自らの胸に手を当て、仮面の奥で静かに笑いました。

通常、彼の意識を転送する遺物『精神隷属機(ゾアホリック)』は、前線基地に据え付けられた巨大な祭壇のような装置です。しかし今、彼の魂の奥底には、その巨大な遺物そのものが「概念」として、あるいは「機能」として直接刻み込まれていました。

火葬砲という、理を書き換える光に焼かれた際、装置と彼の意識の境界が消失したのか。あるいは、次元の壁を越える瞬間に、彼の魂そのものが「精神隷属機」へと変質したのか。

「装置との接続は途絶えましたが……なるほど。私自身が『親機』となってしまったわけですか。素晴らしい、これならば祈手(アンブラハンズ)を欠く心配もありませんね」

背後で、強靭かつしなやかな「成れ果ての尾」が、岩壁を愛おしそうに撫で、火花を散らします。

本体と装置が一体化したことで、彼は今や「歩く精神汚染装置」と化していました。彼が望み、接触し、その精神を流し込めば、この世界の住人すらも瞬時に「ボンドルド」へと作り変えることができる――その確信が、彼に深い充足感を与えました。

「……そして、この大気。この、壁の向こうから感じる『脈動』」

彼は震える指先で、ダンジョンの壁面に触れました。

アビスの上昇負荷とは異なる、しかし確かに存在する「深淵」の重圧。

その時、迷宮が侵入者を排除せんと咆哮し、壁面を突き破って下層モンスターがその牙を剥きました。

「素晴らしい……! 初めて見る生態、初めて聞く産声。そして、この生命の輝き!」

襲い掛かる爪を、ボンドルドは最小限の動きで回避します。流れるような動作で「成れ果ての尾」を振るうと、空気を切り裂く重低音とともにモンスターは壁へと叩きつけられ、その肉体は即座に「魔石」へと霧散しました。

「死してなお、その核にエネルギーを凝縮させるとは。……愛、愛ですよ。これほどまでに効率的で、美しい命の形が他にあるでしょうか」

ボンドルドは、地面に転がった淡く光る魔石を拾い上げ、仮面の奥で熱い吐息を漏らしました。

アビスとは異なる理、異なる祝福。そして、自分自身が装置そのものとなったという新たな「変化」。

「さあ、探求を始めましょう。新たな夜明けのために」

彼は、自らの魂に刻まれた「精神隷属機」を静かに、かつ深く駆動させます。

この広大な迷宮に、彼の「愛」を共有する家族――新たな祈手(アンブラハンズ)を迎え入れるために。

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