モノづくり大好きライバーによるハッピーエンドの作り方 作:超かぐや姫!脳焼きの民
この手の日常ギャグ書くの楽しい!
いつも感想、誤字報告ありがとうございます。
忌々しい就活のため、更新ペースが落ちる可能性があります。
どうかご了承ください。
設定の破綻があったため、13話「 笑いの女神が微笑む条件」の描写を一部変更。
部屋の間取り
3LDK→4LDK
3LDKだと遠田の部屋がないことに気が付いてしまった。
遠田の波乱な一日
遠田は焦っていた。
遠田はこれまで、ノリと勢いで生きてきた人間である。
そして、これからもノリと勢いで生きていく予定だった。
しかし、ノリと勢いで対処できないことが迫っていた。
かぐやの策略により、引っ越しに巻き込まれた遠田。
最後の砦であった遠田母からは、
「おもろいやん!
家賃補助は今まで通りでいいならええよ!」
と、梯子を外された。
母よ。息子を守ってはくれないのか?
これまで引っ越しの話をはぐらかしていたのは、
保証人がいないという「盾」があったからだ。
遠田母を保証人にすれば済む話ではあったが、
遠田はあえて気が付かないフリを突き通してきた。
だが。
先日の竹取合戦で保証人が現れてしまった。
帝アキラこと酒寄朝日である。
遠田が焦っている理由。
それは。
酒寄彩葉との共同生活である。
遠田はピュアである。
年頃の女性と同じ屋根の下は刺激が強すぎた。
よりによって初恋の相手である。
かぐや?彼女に関しては大丈夫であった。
遠田一族と習性が近いのが功を奏している。
彼女は遠田にとって、異性というよりは「身近な生き物」に分類されていた。
読者の皆さんは疑問を抱いただろう。
「かぐやを拾ってからの生活は、実質同棲やったやろ?
何を今更焦っているのか」
と。
かぐやを拾って最初の5日ぐらいはドタバタしていて意識していなかった。
そんな生活に慣れて余裕ができた時に気が付いてしまったのだ。
「あれ?何で酒寄さんの家に入り浸ってんのやろ?」
そこからは早かった。
もう内心グダグダであった。
彼女の部屋に入る前は心臓バクバク。
一度入り、駄弁っていたり、笑い合ったりしている間はまだいい。
だが、彼女の部屋を去り、自身の部屋に戻った瞬間。
静寂の中で、また心臓がバクバクと暴れ出すのだ。
彩葉が倒れたあの日。
後悔と罪悪感に苛まれながら、看病をしている間は大丈夫であった。
しかし、自室に戻り、布団に潜り込んだ瞬間。
張り詰めていた緊張の糸が切れるのと入れ替わりに、心臓が大暴れを開始した。
脳裏にこびりついて離れない、普段は見ることのない、
髪を下ろした酒寄彩葉の姿。
不謹慎だと自分を責めれば責めるほど、
その無防備な残像は鮮明に網膜へと焼き付いていく。
その夜はあまり眠れなかった。
そんな緊張を、これまではなんとか誤魔化し続けることができていた。
「家が近所だから」
という言い訳が、彼の中では防波堤になっていたのだ。
しかし、これからはそうはいかない。
物理的な距離すらも消滅しようとしている。
「助けてドラ〇も〜ん!!」
そう叫びたかった。
だが。
残念ながらポケットや机の引き出し、押し入れをどれだけひっくり返しても、
「平常心を取り戻す道具」が出てくる気配はない。
それ以前に、そもそもあの青いタヌキがいない。
目の前にあるのは、夢の道具ではなく、現実の段ボール箱だけだった。
「そんなにイヤなら
『ちょっと酒寄さんと同じ屋根の下は心臓が持たないので勘弁してください』
と、言えばいいだろう?」
とお思いの皆さん。
それが言えたら苦労はしない。
それが言える度胸があるなら、とっくに告白を済ませている。
そして、遠田は自身にある縛りを設けていた。
「酒寄さんを心の底から笑わせるまで告白はしない」
この縛りによって、自身の笑いのセンスを向上させていた。
...プラシーボ効果である。これは呪術ではない。
お前に「
そして、遠田は気が付いていない。
既に、遠田とかぐやの手によって、
酒寄彩葉は心の底から笑うことができたのである。
ゴールテープは、とっくの昔に通り過ぎている。
なのに、一人で勝手にデスゲームを続行している。
哀れ、遠田。
「遠田?そっちは大丈夫?」
そんな、あまりに虚しい現実逃避に浸っていた遠田に、
鈴の鳴るような声がかかる。
件の張本人、酒寄彩葉であった。
思考の海に沈んでいた遠田の意識が、一瞬で現世へと引き戻される。
「こっちは大丈夫。
思ったより荷物なくてビビったわ」
持ち前の切り替えの早さで対応する遠田。
彼が新居に持ち込むのは、至ってシンプルだった。
・デスクトップPC周り(命の次に大事)
・3Dプリンタ(ロマンの源泉)
・空気清浄機(作業環境の維持、花粉対策)
・冷蔵庫(ライフライン)
・勉強道具(一応の学生の本分、遠田が自覚しているかは不明)
・衣服(さすがに大事)
これだけである。
男の一人暮らし、それも技術屋の部屋など、デバイスさえあれば成立するのだ。
新居に足りない家電については、
彩葉と遠田の部屋にあるものをそれぞれ持ち寄ることで安く済ませた。
賢い選択である。
ちなみに、両者が持っている被り家電については、
迷わず「性能がええやつ」を優先して持ち込むことに決まった。
結果として、遠田の持ち物の大半は「黒くてゴツい機械」ばかりになった。
彩葉の持ち込むであろう、柔らかで生活感のある荷物と、この無機質な機械群。
それが一つの屋根の下に混ざり合う。
その事実に、遠田は再び、無意識のうちに喉を鳴らした。
そして、ついに荷物の運び出しが始まった。
「すんません。ありがとうございます」
腰を低くし、業者の方々に丁寧に頭を下げる遠田。
だが、そんな彼の殊勝な態度とは裏腹に、
作業員たちの視線は刺さるように鋭い。
(...高校生そこらの分際で、こんな美人な彼女と同棲かよ)
(しかも、新居はあの高級タワマンやと...?)
業者の方々が、作業の合間にそんな「特大の僻み」を内心で爆発させているのは、
ここだけの秘密である。
重い段ボールを運ぶ彼らの背中には、言葉にならない哀愁と、
若き「勝ち組(に見える)」遠田への静かな怒りが漂っていた。
引っ越し準備が終わり、これから新居に向かう。
そんな時に遠田はさらなる脅威に気が付いてしまう。
家賃35万、維持費2万
合計、月37万。
圧倒的な出費である。
遠田は物件選びに参加してない。
したら心臓バクバクで死んでしまうからである。
そのため、今更になって気が付く。
(おかんからの補助が月4万ちょい。
のこり33万を3人で割ると...
月11万!!)
「Oh...まじか...」
乾いた声が、思わず口から漏れ出た。
もし彼がライバー活動でそこそこ稼いでいなければ、
新生活初日にして文字通り「即死」する金額だった。
(今日の遠田なんか変な気がする)
彩葉は、先ほどから遠田が見せる落ち着きのない行動に、
強い違和感を覚えていた。
(遠田なら引越しとかテンション上がりそうなもんなのに...)
そんな彼女の純粋な疑問をよそに、遠田の脳内は家賃計算と初恋の重圧でオーバーヒート寸前。
悲報。遠田、最初からバレバレである。
「遠田~
なんか変だよ?
頭大丈夫?」
かぐやにも異変を察知されていたようだ。
もはや、隠し通せていると思っているのは遠田本人だけである。
「おま、クッソ失礼な発言しとんの知っとるか!?
後、俺は普段通り変やし、頭は大丈夫じゃない!」
遠田は自身が頭がおかしい部類に入ることを自覚している。
おかげで、この手の言い訳には困らないのだ。
「ああ、確かに!遠田はいつも変だもんね」
「せや! だから今更気にするな!」
強引に納得させ、遠田は冷や汗を拭った。
変人、奇人という免罪符。
それが、今の彼に残された唯一の盾であった。
しかし、皮肉なものである。
このかぐやのあまりに失礼な発言が呼び水となり、
遠田の脳内に、ようやく平静を保つだけのスペースが生まれた。
次々に新居へと運び込まれる荷物。
だが、それを迎え入れる器があまりに高級感に溢れすぎていて、
遠田の思考は完全に停止した。
モデルルームも裸足で逃げ出すような、
広く、清潔感に満ちたキッチン。
家族でも持て余しそうな、
4LDKという広い間取り。
そして、極めつけはこれだ。
あろうことか、マンションだというのに2階が存在していた。
「遠田?
大丈夫?」
そんな声に遠田は、無理やり現世へと引き戻される。
思考を停止させていた遠田の視界、そのすぐ目と鼻の先に、
心配そうにこちらを覗き込む彩葉の顔があった。
至近距離で捉えた、初恋の相手の整った顔立ち。
「ひゃい!」
裏返った情けない悲鳴と共に、遠田は全力のバックステップで距離を取った。
まるで、足元にキュウリを置かれた猫のような動きであった。
「...え、何?
ほ、ほんとに大丈夫?」
あまりの反応の激しさに、
引き気味で首をかしげる彩葉。
遠田の心臓は、いつ爆発してもおかしくなかった。
「遠田、今の何!? すっごい情けない声出たよ!
猫? 猫なの!?」
おかしな跳躍を見せた遠田の挙動に、
かぐやが容赦なく指をさして笑う。
「この部屋の高級感にビビってただけや!
月37万やで!びびるやろ」
遠田の本日何度目かわからない言い訳。
「考えないようにしてたのに...」
彩葉もこの高級感が落ち着かないようだ。
「え~そう?
かぐやは最強になった気がする~」
そんな2人に対して、かぐやは無敵であった。
搬入されたばかりのふかふかのソファーで、
既に我が物顔でくつろぐ余裕を見せている。
「間違いない。
こんなかやと、お前が最強や...」
遠田は深く溜息をつきながら、かぐやの図太さに半ば呆れ、
半ば救われたような気持ちで呟いた。
段ボールを、共有のもの、個人の物に仕分けし、荷解きを開始する。
遠田は新たな自室に入るやいなや、
何よりも先にPCをデスクへ鎮座させ、
そのすぐ傍らに魂の相棒である3Dプリンタを配置した。
端子の一本一本、ケーブルの一ミリに至るまで。
完璧に配線を整理し終えたところで、
彼の「引っ越し」は8割がた完了したと言っても過言ではない。
「よし終わり!」
満足げに頷く彼の背後には、
クローゼットに適当にぶっこまれただけの衣類の山と、
開封される気配すらない勉強道具の段ボールが、寂しそうに転がっていた。
リビングに戻った遠田は共有の荷物の荷解きを開始する。
先ほど、彩葉は
「かぐやのシャンプー切れたから買いに行ってくる」
と、買い物へ行った。
「彩葉の後、つけてくる!」
かぐやは、そう言い残し、堂々と宣言してストーキングを遂行。
つまり、この家には遠田1人が残されていた。
遠田は、一人寂しく...
という訳でもなく、ようやく緊張がほぐれ、好き勝手していた。
どこに何を置けば、生活動線が最短になるか?
頭の中でパズルのように家具を配置し、
次々と段ボールを解体していく。
家賃の重圧も、彩葉への動揺も、
今の彼の集中力の前では無に等しい。
遠田、本日最高の絶好調であった。
彩葉はかぐやのシャンプーを購入するついでに、食料品の買い出しもしていた。
そんな彼女の目に留まるホットケーキミックス。
「買ってってやるか」
かぐやが目を輝かせて喜ぶ姿が脳裏をよぎり、そんな独り言が漏れる。
(いやいや。何考えてんだ)
と、まるで甘い誘惑を断ち切るようにぶんぶんと頭を振り、邪念を払った。
そんな彼女の背中に衝撃が走る。
「い~ろは!」
絶賛ストーキング中であったかぐやによる、背後からの急襲である。
「うわっ!どこから出たん!?」
てっきり、今頃は自宅で大人しく荷解きをしていると思っていた彩葉は、
驚愕のあまり素っ頓狂な声を上げた。
「...もしかして、荷解きつまんないからって、逃げてきたの?」
「チ、チガウヨ...
カグヤ、チョット、サンポ、シテタダケダヨ...」
彩葉のあまりに的確すぎる指摘に、
かぐやは露骨に視線を泳がせながら、カタコトの嘘をつき始めた。
「ちょっと気になることがあってさ...」
かぐやは語り始める。
今日の遠田は絶対おかしい。
普段と違う。
何かあったのかもしれない。
もちろん、彩葉とて気が付いていた。
「でも~
多分普通に聞いても教えてくれなそうじゃん?」
「大丈夫だよ。かぐや」
そんなかぐやに彩葉が声をかける。
「遠田はちゃんと人に頼れるヤツだから
なにかあったらちゃんと頼ってくれるよ」
不安げな少女の言葉を、彩葉は柔らかな微笑みで受け止めた。
彩葉は知っていた。
遠田は自分の出来ることを、限界を把握している人間であることを。
遠田ができないことはちゃんと他者に頼ることを。
だから、あえて踏み込まない。彼が自ら言葉にするまで、信じて待とうと。
「そっか、なら遠田を信じる!」
かぐやもその言葉に得心がいったようで、力強く頷く。
だが、悲しいかな。
そんな二人の美しい信頼を真っ向から裏切るように、
遠田の悩みは、非常にくだらないものであった。
彩葉が考えているような、
「人生の重大な決断」
や
「深刻なトラブル」など、
1ミリも含まれていないのである。
そんな日の夕方。
あらかた荷解きも終わり、新居での初めての夕食を準備している最中――。
遠田は、さらなる衝撃に襲われていた。
かぐやがパスタを麺から作り始めたのである。
小麦粉を捏ねて寝かせた生地を、手回しのパスタマシンで器用に裁断していくかぐや。
そして、あろうことかこの珍妙な光景に、彩葉までもが楽しげに参加しているではないか。
「...なぁ。パスタって、もっとこう、なんかさぁ、
袋から出して茹でるだけのもんやなかったっけ?」
遠田の根源的な疑問に対し、かぐやはマシンを回す手を止めずに、至極当然といった風に答えた。
「そっちの方が楽しくない?」
「...そっかぁ」
「楽しさ」という、ぐうの音も出ない無敵の感情。
同じく「楽しさ」を求めて生きている遠田には、
到底否定できない言葉であった。
お洒落な皿に美しく盛られた、出来立てのパスタ。
それを迎え入れるのは、モデルルームのような高級感あふれるリビング。
あまりに完成された「絵」を前に、
遠田の脳はこの空間を自宅であると認識することを完全に放棄した。
「...ここってイタリアンレストランやっけ?」
「ここはかぐや達の新居だよ~!」
かぐやの無邪気な返答が、遠田の意識の表面を滑っていく。
「そっか~」
遠田の脳は機能を停止した。
彼の脳みそは「そっか~」という4文字を、
意味も分からず出力するためだけにしか残されていなかった。
「遠田が壊れた...」
「壊れちゃったね~
頭叩いたら再起動するかな?」
彩葉とかぐやは壊れた遠田を見つめる。
そこへ、かぐやが勢いよく立ち上がり、
「えい!」と、迷いなき一撃を遠田の頭頂部へ振り下ろした。
次の瞬間、遠田は全身を激しく痙攣させた。
白目を剥きかけた視界が急激に焦点を結び、
脳内のOSが凄まじい速度でログを読み込み始める。
「...ハッ!? 俺は今、何を...パスタ? 37万? 酒寄さん!?」
物理的な衝撃によって、遠田は無事に(?)、現世への再起動を果たした。
今日一日、遠田の脳は困惑と驚愕で埋め尽くされ、疲弊しきっていた。
そんな乾ききった脳に、かぐやの打ったパスタが優しく染み渡り、
ようやく癒しが訪れる――。
...はずだった。
しかし、そんな束の間の平穏も、かぐや自身の手によって無惨に崩れ去る。
かぐや(のパスタ)が癒し、かぐや(の発言)が壊す。
まさにマッチポンプである。
「遠田ってさ~
いろはのこと『酒寄さん』って呼ぶじゃん?
なんで名前で呼ばないの?」
突如として食卓に投げ込まれた、特大の爆弾。
当事者の遠田はもちろん、不意に飛び火を浴びた彩葉まで、
パスタを喉に詰まらせて激しく咽せ返る。
しかし、これには明確な答えがあった。
好きな人だから?――違う。
女性だから?――部分的にそう。
答えは、もっとシンプルで、もっと男という生き物の哀しい習性に根ざしていた。
野郎の友人関係において、名前で呼び合う機会など、皆無であるからだ。
苗字、あるいはニックネーム。
それだけで完結してきた遠田の世界において、
下の名前を呼ぶという行為は、
もはや「異国の高度なマナー」に等しい難易度だったのである。
そんな説明をかぐやにする。
これで許してはくれんか?
なんて祈りはかぐやに届かない。
「じゃあさ。
これから名前で呼んだらいいじゃん!
何事だって最初は前例なんかないんだから!」
あまりにも正論。
返す言葉もない。
遠田は命かながら言い返す。
「...か、かぐやだって遠田呼びやん
俺の名前は遠田遠田じゃないで」
お前だって苗字で呼んでるんやから、この件は痛み分けで許してくれ、この通りや。
そんな卑屈な懇願を込めたカウンター。しかし。
「じゃあ、匠って呼ぶね!
よろしく!匠!」
かぐやの適応速度は、光速を優に超えていた。
もはや彼女の頭上には、あらゆる事象を即座に学習する「
「いっそみんなで名前呼びしようよ!」
かぐやは勢いのまま、全方位を焼きにかかる。
その無邪気な提案は、新居の平和な食卓を、
一瞬にして逃げ場のない戦場へと変えた。
「ちょっ...、かぐや!?」
「彩葉もだよ! はい、匠って呼んでみて!」
かぐやは彩葉にさえ、逃げ場を与えない。
困ったことに、かぐやは善意で周囲を焼け野原にしているのだ。
だが。ここで。
漢、遠田。先に腹を括る。
「い、彩葉...」
声は震え、末尾は消え入りそう。到底、腹を括り切れているとは言い難い。
だが、これは
「た、匠...」
彩葉も負けじと言い返す。
互いに視線は合わず、顔は火が出るほどに赤い。
「なんで名前を呼ぶだけなのに、こんなにグダグダするのかな~」
しかし、この惨状を引き起こした主犯・かぐやは、なぜか完全なる他人事であった。
自分が投げ込んだ火種が、今まさに二人の男女を焼き尽くそうとしているというのに、
彼女はパスタを頬張りながら不思議そうに首を傾げている。
そんな遠田にとって波乱万丈な一日はようやく終わりを迎える。
遠田の脳と精神はボロボロであった。