【悲報】ワイ、化け物になってしまった模様   作:rat cat

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ハーメルンの偉大な先駆者達を参考にしつつ、似ないように気をつけて書いてます。


現地掲示板【動画あり】未確認の怪異がライブカメラに出現してしまうwww

 

 

"ナニカ"が観測されなくなってから

私は精密検査や本人確認のための質問で10時間ほど拘束された

 

「.......本当に大丈夫なのか?」

 

 審査官の声は慎重だ。

 

当たり前だろう。さっきまで死にかけていた人間が怪異狩りに復帰するのだというから。

 

「はい。問題はありません。」

 

 

 

「.........そうか、復帰を許可する。ただし単独任務はしばらく禁止だ」

 

「了解しました」

 

 最後の確認を終えた私は久しぶりに外に出た。

冷たい空気が肌を撫で付けた。

その寒さが生を全身で実感させてくれる。

 

 全てあの骸骨のお陰だ。

 

だから探して感謝を伝えるつもりだ。

例えそれが禁忌だとしても。

 

 

 

 

◆◆◆

 

少し時は遡る

 

 

【速報】中央区防犯ライブカメラに未確認怪異

お前ら早く見ろ

 

 

 

1:名無しの市民

カメラに映るレベルの怨念ってやばくね?

 

2:名無しの市民

かなりやばいな

 

3:名無しの市民

骸骨みたいな見た目しとるやん

 

4:名無しの市民

あの女の子やばく無い?

 

5:名無しの市民

非常にまずい

 

6:名無しの市民

通報したわ。早く怪異狩りが来い

 

7:名無しの市民

あかん近づいてるゥ!

 

8:名無しの市民

ちょっと待てよ?あの女の子どっかで見たことあるんやが...

 

9:名無しの市民

死んだら教えてくれ

 

10:名無しの市民

あの女の子さ、元怪異狩りのA級の子やない?

 

11:名無しの市民

>>9 辛辣で面白いって思ってそう

 

12:名無しの市民

>>10 あぁあの取り憑かれたって噂の?

 

13:名無しの市民

解析してAIにかけてみたけど一致率97.4%やわ

 

14:名無しの市民

マジか

 

15:名無しの市民

じゃああの骸骨も問題無さそうやな

 

16:名無しのB級怪異狩り

いや、あの骸骨はレベルが違う

多分無理や

 

17:名無しの市民

A級の怪異狩りが倒せんってS級くらいしかおらんし流石に大丈夫やろ

 

18:名無しのB級怪異狩り

あれ分類出来ん

測定不能に分類されるやつ

今めっちゃ対策局荒れてる

 

19:名無しの市民

また大災害起きるんか?

 

20:名無しの市民

この国も終わりか...

 

21:名無しの市民

せめて安らかに殺してくれ

 

22:名無しの市民

ちょっと待てよ骸骨がついに女の子に接触したぞ

 

23:名無しの市民

可哀想に...

 

24:名無しの市民

なんか黒い影みたいなんが暴れとるんやが何やこれ

 

25:名無しの市民

女の子の中から出てきたよな

もしかして例の取り憑いてるやつちゃうん?

 

26:名無しの市民

なんかこれもオーラえぐくね?

 

27:名無しのB級怪異狩り

.........悪いニュースと良いニュースどっちから聞きたい?

 

28:名無しの市民

じゃあ良いニュースから

 

29:名無しのB級怪異狩り

取り憑いてたやつS級相当やったんやけど今消滅した。

 

30:名無しの市民

ふぁっ!?

 

31:名無しの市民

嘘やん...マジで大災害起きる一歩手前やったんか

 

32:名無しの市民

じゃああの女の子は?

 

33:名無しのB級怪異狩り

解放されたね

 

34:名無しの市民

...じゃあさ悪いニュースは?

 

35:名無しの市民

S級消滅と同レベの悪いニュースか...聞きたく無いな...

 

36:名無しのB級怪異狩り

えーS級相当の怪異を触れただけで消滅させれる怪異が確認された。

これまでのどの怪異よりも強力

 

37:名無しの市民

 

 

38:名無しの市民

 

 

39:名無しの市民

 

 

40:名無しの市民

 

 

41:名無しの市民

引越しの電話掛けたわ

 

42:名無しの市民

田舎民高みの見物

 

43:名無しの市民

いや国の危機だからどこいても無理だろ

 

44:名無しの市民

さっきから骸骨立ち尽くしてるけど何してるんや?

 

45:名無しの市民

反応伺ってるな

 

46:名無しの市民

なんか動き始めたぞ?

 

47:名無しの市民

...消えた?

 

48:名無しの市民

なんかさ....こっちのこと見てきたくね?

 

49:名無しの市民

あぁなんかゾワリとした。

 

50:名無しのB級怪異狩り

クソ...俺らは今視られた。

こっち側にくる可能性あるから気をつけろよ。まぁ何も出来んが。

俺らの命はあの骸骨の手のひらの上や。

 

51:名無しの市民

ヒェ

 

52:名無しの市民

 

 

53:名無しの市民

 

 

54:名無しの市民

 

 

55:名無しの市民

 

 

56:名無しの市民

 

 

57:名無しの市民

...

 

58:名無しの市民

何も無い?

 

59:名無しの市民

見逃されたか

 

60:名無しのB級怪異狩り

.......マジで危なかった

 

61:名無しの市民

てかあの女の子無事なんか?

 

62:名無しのB級怪異狩り

あぁ...今保護に向かってる

 

63:名無しの市民

まさか怪異狩りが怪異に助けられるとはな

 

64:名無しの市民

結局あの骸骨は味方なん?

 

65:名無しの市民

現時点では保留。ただどちらかと言うと味方よりかな?

 

66:名無しのB級怪異狩り

最悪のケースはS級を吸収して力を備えてることやな

 

67:名無しの市民

もしそうならあの骸骨が敵わん化け物がいることになるけど

 

68:名無しの市民

まぁそれは考えんとこ

 

69:名無しの市民

まぁとりあえずあの女の子が無事で良かったわ

 

70:名無しの市民

怪異狩りになったらあんな化け物とエンカする可能性あるの怖すぎ

 

71:名無しの市民

でも俺ら一般人には怪異は見えないし

見えないものは居ないのと同じやし

 

72:名無しのB級怪異狩り

現地着いたわ

 

73:名無しの市民

ほんまやカメラに映ってる

 

74:名無しのB級怪異狩り

今保護して医療チームに任せて来たわ

痕跡がすごいことになっとる

 

75:名無しの市民

とりあえず一安心やね

 

76:名無しの市民

痕跡はどんな感じなん?

 

77:名無しの市民

近くにいるだけで命の危険を本能が訴えかけてくる

痕跡だけでS級怪異くらいある

 

78:名無しの市民

それ残した骸骨さんは今何処にいるんでしょうね

 

79:名無しのB級怪異狩り

オーラが今のところ西側に降りて無いからこの首都圏の何処かにいる

 

80:名無しの市民

じゃあ西在住のワイくんは大丈夫やね

 

81:名無しの市民

首都圏って同じ測定不能の神様居たよな

 

82:名無しの市民

ミソノサマね

 

83:名無しの市民

ミソノサマは所謂抑止力的存在だから骸骨と干渉するかも

 

84:名無しの市民

ミソノサマの前ではどんな怪異も押さえつけられるからそれが頼りか

 

85:名無しの市民

ワイ引越し辞めるわ

 

86:名無しの市民

そういえば最近、地下鉄で存在しない0番線が確認されたんだってさ

別に迷い込んでも生きて帰ってこれるけど影が奪われるらしい。

それからぴったり49日後にみんな行方不明になってる。

 

87:名無しの市民

怖いなぁ

 

88:名無しの市民

A級案件やな

 

89:名無しの市民

8番出口が流行った弊害やったりするんやろか

 

90:名無しの市民

それは個別に確認されてる

 

91:名無しの市民

あのおじさんもいるんかな?

 

92:名無しの市民

さぁ

 

93:名無しの市民

今地下鉄乗ってるんやけど怖いわ

 

94:名無しの市民

奇遇やなワイもや

 

95:名無しの市民

...なんかさ自分以外誰もこの電車に乗って無いんやけど

 

96:名無しの市民

奇遇やなワイもや

 

97:名無しの市民

縺。繧?▲菴輔d縺薙l...蜉ゥ縺代※

 

98:名無しの市民

繧??縺?↑繧薙°辣ァ譏弱′豸医∴縺ヲ譚・縺

縺ェ繧薙°鮟偵>蠖ア縺瑚ソ代▼縺?※譚・縺ヲ繧

 

99:名無しの市民

...みんな?

 

100:名無しの市民

引き込まれてしまったか...

 

 

 

 

 

 

 

◆◆

 

怪異対策局 特別収容報告書

 

 

指定番号: ████

機密区分: ████

オブジェクトクラス: ████相当

通称:骸骨

 

特別監視プロトコル

 

████は収容不可能と判断されている。

 

以下の措置を実施:

 

1. 人工衛星による常時観測

2. 直接接触の全面禁止

3. 関連個体███(以下対象T)生活圏監視

4. 首都アンチ怪異【ミソノサマ】の抑止力

 

※武力介入は都市壊滅リスクのため不可。

 

 

 

概要

 

████は首都圏に出現する怨念集合型怪異である。

 

実体:骸骨のような外見に白いカビが覆ったかのような

体積:不明(カメラからは3m程度と推定)

霊圧:計測上限突破

知性:確認済み

敵対:否定

 

本件は████が対象Tへ接触し同対象に憑依していた未確認霊体(████████通称"ナニカ")を排除した事案である。

 

 

 

■事案記録

 

日時:█月█日 █:17

地点: ████住宅地

監視ソース: 監視カメラ(映像ノイズ発生)

 

 

 

 

時系列

 

████

対象T周辺で████異常上昇。████活性化を確認。

 

████

空間歪曲反応。████出現。

 

████

"ナニカ"の霊圧が急減。

 

████:08

"ナニカ"の存在波形完全消失。

 

████

対象T前方で停止。約50秒間静止。

 

████

こちらを視認した後2秒後████行方不明。

 

 

 

重要異常点

 

1. 破壊痕なし

 

"ナニカ"消失地点に祓い・浄化・消滅反応は確認されていない。

痕跡上は「逃走」に近い。

 

2. 対象Tの無傷性

 

通常怪異と接触した場合では精神汚染指数が急上昇する。

本件では対象Tの精神汚染値はむしろ低下。

 

 

3. カメラ越しに視認

 

████はカメラ越しに我々を認識していた。

人工衛星による監視は破壊される可能性があり、その場合の被害は甚大

 

 

 

 

仮説

 

仮説A:偶発的干渉

 

████と"ナニカ"の縄張り衝突。

→ 否定傾向。

停止50秒の挙動が説明不能。

 

 

 

仮説B:保護活動

 

████が対象Tを守った。

→ 最有力候補

 

 

仮説C:吸収型の可能性

 

████が対象T及び"ナニカ"をマーカーとして保持。

→ 危険度最大

 

仮説D : 正体の推定

 

████は前回の大災害による死者達の怨念の集合体

→ 可能性...高

 

 

██比較データ

 

| 項目 | 数値 |

| --------------- | ------------- |

|通常怪異平均 | 1.0 |

| S級怪異 | 38.2 |

|【ミソノサマ】| 0 | ※ミソノサマは戦闘能力を持たない

| ████ | 計測不能 |

 

特筆:

 

████出現時【ミソノサマ】微弱反応あり

 

干渉は未確認。

 

 

 

リスク評価

 

 

████が意識を持つかつ特定個体を守る、特定個体を排除する

という判断基準を持つ場合

国家安全保障上の脅威は災害級を超過。

 

対抗手段:存在せず。

 

 

 

 

監視対象Tについて

 

現在精神状態安定

夢見報告なし

異常反応検出なし

 

 

 

 

最終評価

 

████は

 

収容不能

交渉不能

敵対不明

 

 

 

報告書作成者 特殊監視課 水城 ██

 

承認████

 

 

 

 

 

 

蛍光灯が低く唸っている。

 

時計の針が午前2時43分を示している。

 

特殊監視課の部屋はいつもより静かだった。

 

水城は最後の一文を打ち終える。

 

カーソルが点滅する。

その点滅がやけに生き物みたいに見えた。

エンターキーを押す。

送信完了。

内閣承認回線へ暗号転送。

 

数秒の無音。

 

それから彼女...水城は背もたれに体を預けた。

 

小さく長い息。

 

「はぁ........」

 

それは疲労のため息じゃない。

理解してしまったことへのため息だ。

 

後ろで資料を見ていた高槻が言う。

 

「書いたか」

 

「はい」

 

「余計な感想は入れてないな」

 

「入れてません。事実だけです」

 

高槻は鼻で笑う。

 

「事実のほうが怖ぇんだよなぁ」

「現地に行って対象を保護した際の痕跡はこの世の物とは思えなかった」

 

窓の外首都の夜。

光が無数に瞬いている。

あのどこかにあれがいる。

 

水城はぽつりと漏らす。

 

「守ったんですかね」

 

高槻は即答しない。

灰皿に触れかけてやめる。

このビルは禁煙だった。

じゃあなんで灰皿があるんだ?

 

「守った、って言葉を使うな」

 

「.........」

 

「守るってのはな人間の概念だ」

 

しばらく沈黙。

モニターの隅でセンサーがゆらりと揺れる。

 

誤差レベル。

 

だが確かに揺れた。

 

水城の喉が鳴る。

 

「今の見ましたか」

 

「ああ」

 

高槻は画面を睨んだまま言う。

 

「読んだな」

 

「......報告書を?」

 

「あぁ」

 

「誰がです?」

 

低い声。

 

「骸骨がだ」

 

空気が冷える。

何も起きない。

警報も鳴らない。

都市はいつも通り眠っている。

 

それが一番怖いんだよなぁ。

 

水城は両手で顔を覆いもう一度息を吐いた。

 

今度はほんの少し震えていた。

 

「私たちは一体何を監視してるんでしょうね」

 

高槻は窓の外を見たまま答える。

 

「逆だ」

 

「?」

 

「監視されてるんだよ」

 

沈黙。

 

遠くで救急車のサイレンが鳴る。

いつもの音。

だが今夜は....

 

センサーはゆっくりと安定値に戻っていく。

何事もなかったかのように。

高槻は小さく息を吐く。

 

「はぁ.........」

 

それは疲労のため息。

 

「絶対転職してやるぅ...」

 

「正直言って俺もB級やめたい」

 

「転職先では一緒にパン屋やりましょうよ」

 

「........あぁ、良いぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




現地民の反応でした。

Q.なぜ大災害が起きたのに首都圏は無事なのか

A.全部ミソノサマのお陰
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