【悲報】ワイ、化け物になってしまった模様   作:rat cat

7 / 12
二章突入...この話では募集した怪異が1匹出て来ます。


第二章
【カチコミ】日和ってる奴いる?www【するぞ】


 

 

 

1:名無しの化け物

最近暖かくなってきたな...久しぶりやで

 

2:名無しの転生者

久しぶりやな...もうあれから3ヶ月経ったんか

 

3:名無しの転生者

またなんか事件でもあったんか?

 

4:名無しの化け物

いやぁ...ちょっと暇なもんで...

 

久しぶりに安価取って遊びたいなぁなんて

 

5:名無しの転生者

じゃけんすぐやりましょうねぇ

 

6:名無しの転生者

Tちゃんは過去と未来の狭間でどうなん?

 

7:名無しの化け物

今って言え

バリバリ仕事こなしとるよ

今は...影で確認して来たけど帰省しとるわ

 

8:名無しの転生者

相変わらずで安心した

 

9:名無しのゴリラ

ウホホッ

 

10:名無しの転生者

最近見かけないと思ったら冬眠してたんか

 

11:名無しの転生者

ゴリラって冬眠せんぞ

 

12:名無しの転生者

じゃあこいつは一体?

 

13:名無しの化け物

安価そろそろ取ってええか?

 >>25

 

14:名無しの転生者

おん

 

15:名無しの転生者

前回まではちょっとやばい奴しか無かったから今回は流石に自重しような

 

16:名無しの転生者

悪い怪異をボコボコにする

 

17:名無しの転生者

グルメ実況する

 

18:名無しの転生者

今んとこ平和でいい感じやね

 

19:名無しの転生者

果たしてイッチに味覚はあるのか

 

20:名無しの転生者

宇宙に行ってみる

 

21:名無しの転生者

別世界で無双する

 

22:名無しの転生者

世界を破壊する

 

23:名無しの転生者

人類を虐殺する

 

24:名無しの転生者

流れ変わったな

 

25:名無しの転生者

ミソノサマにカチコミしかける

 

26:名無しの転生者

前も無かったか?このレス

 

27:名無しの化け物

面白そうやしやってみるか

 

28:名無しの転生者

でもミソノサマって確か同格やろ?

 

29:名無しの化け物

一応ライバル(自認)として偵察してみたけどあいつ結界術以外は雑魚や

 

30:名無しの転生者

逆に結界術はどんな感じなん?

 

31:名無しの化け物

入ったら能力なんも使えんくなるし、怪異の源の怨念が消える

 

32:名無しの転生者

つまりエネアリね

 

33:名無しの霊媒師

怨念消すってえぐいな

 

34:名無しの転生者

消されたらどうなるん?

 

35:名無しの霊媒師

魂が消滅するから即死に近い

 

36:名無しの転生者

そりゃ人類側最強ですわ

 

37:名無しの化け物

今回はあいつに能力封じられるやろうから配信は無しで

 

38:名無しの転生者

達者でな

 

39:名無しの化け物

後で録画貼るわ

ほな逝ってきます

 

40:名無しの転生者

負けちゃう?

 

41:名無しの化け物

勝つさ

 

42:名無しの転生者

...勝算はあるんやろうか

 

43:名無しの転生者

まぁあのイッチやし...

 

44:名無しの化け物

ただいま

 

44:名無しの転生者

はや

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

山の空気は東京より少し冷たい。

 

深く息を吸うと湿った土と草の匂いが鼻に入ってくる。

 

「やっぱり落ち着くなぁ......」

 

私は神社の石段に腰を下ろした。ここは私の地元で、山の中腹にある小さな神社だ。

 

村で迫害されていた私はずっとここで時間を潰していた。

 

村は嫌いだけどここは好きだ。

 

立ち上がって鳥居をくぐると、拝殿の裏の暗がりからふわっと白いものが浮かび上がった。

 

それは丸くてもふもふしていて目だけがやけに大きい。

図鑑によると木魂っていうらしい。可愛い。

 

「まだいたんだ」

 

一応怪異として分類されているが、正体は昔から山に住んでいる精霊だ。

この子はどうやら近くの神木から生まれたらしい。

 

「元気そうでよかった」

 

神社の裏にある小屋に入ると、目が金色の漆黒に染まった木彫りの招き猫が姿を現す。

 

「久しぶり」

 

私が手を伸ばすと怪異は恐る恐る近づいてくる。

 

恥ずかしがり屋さんなので本来ならすぐ逃げてしまうのに...久しぶりの再会だからだろうか?自分から近寄ってきてくれた。

 

手のひらに載せてみると木特有のひんやりとした手触りに少し癖になりそうだ。

 

「向こうは大変だったのよ」

「地下鉄で怪異が暴れてさ...」

 

 

説明してもどうせ伝わらないけど...

 

「変な奴に取り憑かれちゃったし...」

 

 

怪異はじっとこちらを見ている。 

 

「まぁなんとか終わったけどね」

 

ふわふわした怪異が、見た目通りにふわふわと揺れ動く

 

(可愛いな...1匹くらい持って帰ってもバレないよね...)

 

そのとき、空気が揺れた。

 

 

「......?」

 

 

 

地面が微かに震えた。地震かと思ったが、揺れ方が違うことにすぐ気づいた。

 

揺れが伝わった途端、神社の周りにいた怪異たちが一斉に反応した。

 

「.....え?」

 

木魂が急に震え始めた。

 

さっきまで穏やかだったのに目が見開かれている。

 

「どうしたの?」

 

私が聞いた瞬間、木魂が後ろに飛び退いた。

 

「ちょっと...!」

 

他の怪異も同じで一斉に逃げ出した。

 

数秒後に山が静かになる。

 

残ったのは私と黒招きだけ。

 

「...なにこれ」

 

黒招きは能天気にこちらを見上げている。

 

「なんであなたは逃げないの?」

 

黒招きはぴょんぴょんと飛び跳ねた。

 

(...どういう意味だろう...)

 

 

その時、ポケットの中でスマホが震えた。

 

 

 

《着信:怪異対策局》

 

 

嫌な予感しかしない。

私はすぐに通話ボタンを押した。

 

「もしもし?」

 

『....いきなりで申し訳無いですが...落ち着いて聞いてください』

 

『首都結界が崩壊しました』

 

「......は?」

 

結界が崩壊?あの大災害でも壊れなかったのに?

 

「ちょっと待ってそれって......」

 

『ミソノサマが』

 

『無力化されました』

 

ミソノサマが...?

あれが?

 

「誰に?」

 

聞いた瞬間、電話の向こうで短い沈黙が起こる。

 

『......骸骨です』

 

私は思わず空を見上げた。

さっき感じた衝撃波...つまりあれは...

 

「......嘘でしょ」

 

『現在、全国で怪異の活動が急増しています』

 

電話の声が続く。

 

『至急、帰還を──』

 

 

私はその言葉を途中で聞き流していた。

 

 

 

◆◇◆◇

 

 

 

第三調査課のオフィスはいつも通り静かだ。

俺は椅子に深く腰を預けながら机の上の報告書を指で叩いた。

 

腰が痛ぇ...局はまだ怪我も治ってないのにこき使いやがって...

 

 

「......0番線ねぇ」

 

俺が叩いている紙の端には大きくこう書かれている。

 

 

怪異対策局 特別収容報告書

KAI-0-██

 

 

その横で水城がコーヒーをすすっていた。

 

「まだ見てたんですかそれ」

 

「気になるんだよ...普通すぎるからな」

 

「普通?」

 

「そうだ」

 

 

 

俺は椅子に乗ってくるくる回す。

 

「A級怪異があんな簡単に生まれるか?」

 

 

水城は少し考えてから肩をすくめた。

 

「でも実際生まれたじゃないですか」

 

 

「あぁそうだ」

 

水城はコーヒーを置いた。

 

「じゃあ何ですか」 

 

 

壁の大型モニターが点滅した。

 

 

 

「ん?」

 

普段は緩やかなグラフが流れているだけだが、今は跳ね上がっている。

 

「...なにが起きてる!」

 

水城がキーボードを叩く。俺も椅子から立ち上がった。

 

 

「地下鉄か?」

 

「違います」

 

「場所は......」

 

モニターを見た水城の顔から表情が消えた。

 

「....神域です」

 

「え?」

 

「ミソノサマの」

 

次の瞬間、警報が鳴った。

 

神域に侵入者神域に侵入者これは訓練では無い繰り返す神域に侵入者

 

局内の空気が一瞬で変わった。

 

オペレーターの声が飛び交かう。

 

「嘘だろ...」

 

皆が画面の数値を見ている。

 

「一体何と戦ってやがる」

 

その瞬間、グラフが一瞬だけ振り切れて...消えた。

 

 

静まり返り、誰も喋らない。

警報だけがやかましく鳴り響いている。

 

しばらく経って水城がゆっくり言った。

 

 

「...結界は?」

 

オペレーターが叫んだ。

 

「ミソノサマの反応が....消失しました!!」 

 

 

「......」

 

「そんな....」

 

大災害すらも乗り切った人類の切り札が...

 

「やられた?」

 

その時別のモニターが点灯した。

そのモニターには怪異マップが写っており、赤い点が次々と出現する。

 

「C級以上が...こんなに...」

 

「全国でも増加しています!」

 

ミソノサマの反応が消えた。つまり...怪異の抑止力が消えたということだ。

 

「これが監視カメラに記録されている映像です!」

 

水城が機械を操作し、前にあるでかいモニターに出力された。

 

その監視カメラの映像はノイズだらけだったが、一瞬だけ映る。

 

やけに見覚えのある骸骨がそこにいた。

 

 

「......嘘だろ」

 

モニターの赤い点が増えていき、その全てがミソノサマへ進行している。

このままでは前の大災害よりも被害が大きくなる...

 

「B級以上を即座に収集しろ!俺たちはミソノサマが復活するまでの時間稼ぎをするぞ!」

 

 

一体あの骸骨は...何を考えてやがる

 

 

 

 




会話文をもう少し長くした方がいいかな?



白黒灰栞様、アイデアをありがとうございました。
黒招き可愛いです!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。