暇なので首吊って遊んでたらバ先の店長に見つかった   作:嫌いなデッキ発表デュエリスト

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更新してなかったのはただの怠慢と指がノラなかっただけなので安心してね


ベルトはベルトでもお古はだめだね

 

「暇だな」

 

私の名前はサミワレ、御年19歳で普段はレンタルビデオ屋でアルバイトをしている

 

私は今とてつもなく暇で暇で仕方がない事に頭を悩ませている

 

ただ暇なだけならいい、ゲームをしたり友人と遊ぶという考えを実行するだけの気力があるから

 

しかし今の私は何の気力も湧かない、バイトのシフトも入れず遊ぶことすらない状態が続いている

 

いつも暇さえあれば遊び倒していたゲームも起動するのさえ億劫だ

 

普段ならマンスリーもウィークリーもデイリーもさっさと終わらせていたのに月が変わってからはログインすらしていない

 

ゲームを義務感でやり始めるとそれ以降何をしても面白くなくなってしまう

 

好きな物をわざわざ嫌いになるような行いはしたくないのでそもそも触らないようにしているというわけだ

 

食事も最低限に済ましている

 

体を動かさなくとも腹は減るが料理するのも面倒で買い込んでいた冷凍食品をレンジに入れて温める。その間私は動いているレンジをただじっと見つめるだけ

 

なんて無意味な時間なんだろう、何もしたくはないが何かしたい

 

レンジがピーっと音を鳴らして温めが完了したことを告げる

 

洗い物を出すのも面倒なので紙皿に割り箸を使って食べるようにしている。食べ終わったあとはゴミ箱に捨てるだけなので実に楽だ

 

ゴミ箱によったついでにDVDが入っている棚に手を伸ばし並んでいる作品を見ずに適当に手に取る

 

ベッドルー厶に向かいDVDプレイヤーにディスクを入れてリモコンの決定ボタンを連打する

 

映画が始まったのでこれで2時間ぐらいならなんとかなるだろうと思いながらベッドに横になった

 

映画をBGMに寝れたら良かったが特に眠くなることもなくただ時間が過ぎていった

 

映画の終盤、主人公が首をつっている状態で現れたが普通に生きている様で友人と話している

 

トリックの説明には首縄のフックをベルトにかけることで吊るされても体重は腹部にかかるため首は無傷で済むとのことだ

 

映画を一時停止して少し考えた

 

暇つぶしにこの首吊りでもやってみよう、と

 

久しぶりにやる気になった私は首縄の代わりに電気ケーブルを引き出しから引っ張り出してベッドルームへ向かう

 

ベッドルームにはケーブルを引っ掛けるのにちょうど良さそうな柱が1本むき出しになっているのでそこにケーブルを巻く

 

結び方は適当で良いだろう

 

ベルトはお気に入りのがあるがあまり傷めたくないので使い古したベルトを使う

 

結構ボロいけどまあベルトはベルトだし大丈夫だろう

 

さあ実践だ

 

映画の解説通りにコードとベルトと洗濯物によく使っている頑丈なフックを組み合わせる

 

首のほうにコードを輪っかにして締まらない程度に巻く

 

あとは台座から脚を降ろせば

 

「うおっ、と」

 

首は締まっていない、しかし足は宙ぶらりんで端からみれば首を吊っているようにしか見えないだろう

 

このままぶら下がっていると少し眠たくなってきた

 

ウトウトしながらどうやって降りようか考えていると家のインターホンが鳴った

 

ぶら下がったまま降りてインターホンに出ようとする気力が出無いので私は居留守を使うことにした

 

そのまま2回.3回.4回とインターホンが鳴る

 

『サミー?リンだよー。最近見ないからちょっと心配になって来たんだけどいるー?』

 

どうやらインターホンを押していたのはバイト先の店長だったようだ

 

店長達は独り身の私をよく気にかけてくれている良い人達だ

 

特にリン店長は「弟ができたみたい!」とのことで可愛がってもらっている

 

リン店長が来たなら居留守はやめようかな、取りあえず足元の台座をつま先で引っ掛けようとするが足を降ろしてぶら下がった時にズレてしまったのか地味に届かない距離にある

 

少し体を揺らして足を伸ばす事を繰り返しす、ベルトからメリメリと嫌な音がしていた事に気が付かず

 

そしてつま先が台座に届いた時、ベチッ!と音が鳴るやいなや腹部の負担がなくなり視線が少し下がった

 

「ッぎゅぇ、!!」

 

ベルトが千切れたことにより支えがなくなり首に掛けていたコードが首をギュッと締め付ける

 

「ッッッあ゛っッ!え゛ぁ゛!!」

 

急な苦しみに驚いて足を振り上げてしまい台座を蹴飛ばしてしまった

 

台座が小棚に当たり、小棚に入っていた陶器等の美術品がガシャガシャと音を立てて落ちていく

 

すると玄関からリン店長の声とドアをドンドンと叩く音が聞こえた

 

「サミ!!サミ!!どうしたの!なんかあったの!!」

 

店長の焦る声が聞こえる

 

「サミ!いるなら返事して!あ、空いてる、!入るからね!」

 

ガジャッと勢いよく扉を開けて家に入って来る店長、私は普段家にいる時は鍵をかけていなくて良かった

 

こんな姿は見せられないと身を捩っているとドタドタと音を立てながら部屋に近づく足音がする

 

「ヒュー、!ヒュー。!」

 

吊り下がっているコードを両手で引っ張ることで身体の位置が少し上がり喉の締まりも少し緩まった

 

するとコード側に限界が来ていたのかブツッと切れて宙吊りになっていた私の身体は地面に落とされる

 

「ゔぇ゛ぅ゛ッ!」

 

まともに受け身も取れずに落ちたせいで身体に衝撃が走る

 

「サミ!大丈…夫…?」

 

やべ

見つかっちゃった

 

 

 

「何して…!」

 

私はサミの首についているコードに気がついた

 

首には赤紫色の一本線が見えた

 

「サミ、それは」

 

「エ゛ハッ゛ケ゛ェ゛ハ゛ッ゛」

 

「サミ!落ち着いて!大丈夫、落ち着いて息を吸って…」

 

私は倒れているサミのもとに駆け寄り呼吸を促すようにしながら状況を整理する

 

小棚から崩れている陶器、小棚に衝撃を与えたであろう転がっている台座

 

そして

 

サミの首にかかっている結び目の着いたコードと天井近くの柱にぶら下がっている千切れたコードに首についた痣

 

サミは、自殺しようとしていた

 

「ヒュ゛ゥ゙ゥ゙ゥ゙…ヒュ゛ゥ゙ゥ゙ゥ゙」

 

サミは目に涙を浮かべながら苦しそうに息を繰り返している

 

「大丈夫…大丈夫だからね…」

 

私はただ、サミの身体を支えていた

 

 

 

 

 

喉が痛い

 

目の前がチカチカする

 

店長の声が聞こえるが、何を言っているのかが分からない

 

穴の開いた船が水に沈んでいくように意識が少しずつ落ちていく

 

そうして私は目を閉じて、身体を支えている腕の温かみを感じながら気を失った

 




こういうのゼンゼロでも欲しい
みんな知ってたら教えてーな

良い子も悪い子も専門家の指導もなく真似したらダメだよ
あくまでもフィクションだからね
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