下剋上が征く   作:アポロ魔王

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13話


13話

 

シニア2年生の最初の大会をベスト8で終えた足立シニア。

しかし、夏の大会がすぐ迫っているので各自レベルアップを目指して練習に励んでいる。

 

そんなとき梅宮はあることに気づいて

 

「南朋、最近バッティング窮屈じゃないか?この前の大会の最後の打席でも思ったが」

 

「次のバッターが梅ちゃんだから、なんとか繋ごうとコンパクトなスイングは意識していたかな」

 

「そういうことは考えなくていいぞ。

お前はいいバッターなんだから、俺に繋ごうとか考えず、思いっきりスイングしてみろよ」

 

「うーんでも。梅ちゃんほど長打は打てないし…」

 

「いやそれは違うぞ。南朋もスイングスピード速いし、もっとホームランや長打打てるぞ。もう少しインパクトするとき角度をつけるように意識してみたらどうだ。」

 

「でもそれだとフライが増えないかな。」

 

「いいんだよ。フライが増えても。そのほうが長打も出て結果的には良くなるぞ。南朋は上でも野球やろうと思ってるんだろう。自分で決めるつもりで打席入れよ」

 

「分かったよ。おいしいところ僕がもらっても文句言わないでよ笑」

 

「たまには俺にも残してとけよ笑」

 

 

 

 

 

 

シニアリーグ春の全国大会は、東京からはクリスさんのいる丸亀シニアと財前がいる南砂シニアが出場した。

東京都予選を勝ち抜き、関東大会でも勝ち抜いたため、全国大会へ選抜された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

梅宮がツーシームの完成度を上げ、南朋はホームランや長打が以前よりも増えてきたころ、夏の全国大会の予選が始まった。

 

 

 

 

足立シニアは順調に勝ち上がりベスト8に進出した。

そしてベスト4をかけて対戦する相手チームは、財前のいる南砂シニアである。

 

リトルのとき、梅宮は投げてないが南砂リトルに負けたため、梅宮たち足立ロケッツ出身のメンバーは気合いが入っている。

 

 

 

 

 

 

side 財前直行

 

今日の相手は足立シニアか。

リトルの時、あいつに打たれまくったからな。その借りを返させてもらおうか。

それに、先発は梅宮みたいだ。あいつの球を打席で見たことがないが、クリスがとんでもないって言ってたからな。どんだけだよ。

でも俺も南砂リトルのエースで4番だ。俺が打って、俺が抑える!

 

 

 

 

 

 

 

1回表 足立シニアの攻撃

 

1、2番は財前の130キロ台のストレートとキレのある変化球により連続三振を取られた。

そして打席に立つのは3番キャッチャー南朋。

 

(さすが財前さんだ。一個上の代の東京No. 1ピッチャーの評判は伊達じゃない。

ストレートも速いし、変化球特にカットボールとツーシームはストレートと見分けがつかないな…)

 

 

カキーーン

 

 

「なにッ…」

 

 

パァン

 

「スリーアウトチェンジ」

 

 

財前

(あの松原とかいうやつ、1打席目で俺のストレートをセンターの1番深いところまで飛ばしやがった。こんなバッティングするやつだったか?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「南朋惜しかったな。」

 

「ちょっとボールの下に入りすぎたね。」

 

「紙一重だろ。見ろよ財前の顔。驚いてるぞ笑」

 

「プレッシャーは与えられたみたいだね。

梅ちゃんが投げるから大量得点をできるとは思ってないだろうし。」

 

「変化球も全部使って、ガチでいくぞ。

リトルの時のリベンジだ。」

 

「了解、梅ちゃん。」

 

 

 

 

 

 

1回裏 南砂シニアの攻撃

 

バァッッッッン!

 

「ストライーク、バッターアウト」「チェンジ」

 

 

財前

(おいおい、うちの1〜3番を三者連続三振かよ。えぐすきんだろ梅宮。

切り替えろよ俺。次はあいつからだぞ。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2回表

 

「ストライーク」

 

なるほどいいピッチャーだな。さすがはクリスさんと並んでシニアで有名なだけはある。

 

怒羅亜(どらあ)!!

 

カキーン

 

 

パァン

 

「アウト」

 

 

「よっしゃあ!」

 

財前喜びすぎだろ。笑

まあでもいい球だったな。ストレートと見分けのつかないカットボールだったな。つまらされてレフトフライに終わってしまった。(財前は右投げのため、梅宮は左打席)

 

梅宮が打ち取られたあと5、6番も財前に抑えられ2回表は終了。

 

 

 

 

2回裏

 

南砂シニアは4番財前からだが

 

 

バァッッッッン!

 

クイッ

 

ガキッ

 

バァッッッッン!

 

「ストライークバッターアウト」

 

 

(ストレートもくそ速いし、変化球はキレキレだった。

クリスは春、よくこんな球打てたな…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

試合はその後、3回は両者抑えて4回表足立シニアの攻撃

 

打席には、3番の南朋

 

 

カキーーン!

 

 

レフトスタンドに入るソロホームラン。

足立シニアが先制点を取り、次の4番梅宮も右中間を破るツーベースヒットで5番バッターが進塁打を打ち梅宮は3塁まで進み、6番公太の犠牲フライで追加点をとった。

 

 

なんとか追いつきたい南砂シニアだったが梅宮の前に、財前の内野安打一本に抑えられる。

 

そして

 

 

バァッッッッン!

 

「ストライークバッターアウト」

 

「ゲームセット」

 

 

2対0で足立シニアの勝利

 

 

 

「おい、梅宮!俺のシニア最後の大会は終わっちまったが、先に高校で待ってるわ」

 

「おう財前。リトルの時から成長してたじゃねーか。

お前に内野安打打たれなかったら完全試合だったのに」

 

「完全試合なんかやらせるか!でもお前に長打も打たれてるし、3番にはホームランも打たれた。今日は俺の完敗だ。クリスにも勝てよ」

 

「次は俺もスタンドまで入れてやるよ。もちろんクリスさんにも勝つぞ!」

 

「それはそうと連絡先交換しよーぜ」

 

「しかたねーな交換してやってもいいぞ」

 

「おい!」

 

 

 

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