下剋上が征く   作:アポロ魔王

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7話


7話

 

「背番号18 梅宮聖一。」

 

「うっす」

 

かぁ〜1番は無理だったか。

 

夏の大会までの練習試合では成績的に選ばれてもおかしくないと思ったんだがな。だって俺だけ1点も取られてないし。

 

結局選ばれたのは春の大会と同じ6年生ピッチャーか。

6年生にとってはリトルでの最後の大会だからしょうがねえべ。

それに背番号で俺のピッチングが変わるわけじゃねーし、来年に期待だな。

 

 

いよいよ夏の大会が始まる。俺の初めての公式戦だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっと…やっとだ。

まだだ。まだ我慢しろ。爆発させるのはここじゃねぇ。もっと熱い舞台がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

夏の大会 東京都予選

 

一回戦

 

球審「礼!」

 

「「「「「ありがとうございました!!」」」」」

 

 

足立ロケッツ一回戦突破!

 

背番号1の6年生ピッチャーが投げきってくれて、打線もしっかり応えて危なげなく勝利することができた。

 

あー俺?俺はこの試合ベンチを温めてたぜ。

 

監督曰く、俺は次の試合で先発らしい。

 

次がデビュー戦の俺はまだまったくの無名でデータなどない。

そんな俺を先発させる。奇襲だ。分かってるねぇ監督さんよ。

そーゆーの大好きだぜ。

 

一回戦に打者としても優れている俺をわざわざベンチにおいて隠したんだ。

ま、次当たるのはそれほどの相手ってことか。

 

2回戦の相手は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

          丸亀リトル

 

 

春の全国大会、日本一に輝いたチームだ。

すなわち、今、全国のリトルの中で1番強いチームってことだな。

なんせあの人がいるチームだからな。

 

神童 滝川・クリス・優

 

春の大会うちとは直接当たらなかったが、プレーを見る機会があった。

 

あれはすごかったな。まさに天才。いや神童か。

 

原作で御幸が1回も勝てないわけだわ。

 

正直、別格だった。

さすが、怪我する前は都内No. 1捕手って言われていたのも頷ける。

 

それに、やっぱり全国制覇するだけあって、クリスさん以外もメンバーが揃ってたな。

原作で見たことあるのは、稲実の白河くらいだったが、他のメンバーもなかなかの実力だった。

 

 

 

クックック

 

おもしれぇ

 

俺のデビュー戦にふさわしい相手だな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏の大会 東京都予選 二回戦

 

 

side 足立ロケッツ

 

監督

「いいか、今日の相手は丸亀リトルだ。

みんなも知ってのとおり、春の全国優勝チームだ。

たが、やるからにはもちろん勝つぞ!いいな!」

 

「「「「はい!」」」」「うっす!」

 

監督

「梅ちゃん、公式戦初出場だが緊張してないか?」

 

「ッフ、緊張ねぇ。なんすかそれ、美味しいんすか?」

 

「「「「「…ブフッ」」」」」

 

監督

「フフ、本当頼もしいよ。

みんな聞いたか?緊張しているやつはバカらしくなってきただろ?

相手は最強のチームだ!みんな楽しんでこい!!」

 

「「「「「はい!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 丸亀リトル

 

監督

「今日がシードだったうちとしては、初戦となる。

初戦の入り、しっかりとな!相手が名門リトルじゃないからって、くれぐれも油断するなよ。

春に続いて、夏も全国制覇するぞ!!」

 

「「「「「はい!」」」」」

 

監督

(少しおかしいな。

普通だったら、うちが相手となると萎縮してしまうチームが多いのに…

相手のベンチがあまりにもリラックスしている。

春の大会も二回戦敗退のそこまで強いチームじゃないはずだが…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

南朋

「梅ちゃん、いよいよだね…」

 

「あぁ待ちくたびれたぜ」

 

南朋

「それで投球練習のことなんだけど…軽く流して投げてくれない?

それで油断させて…一球目に全力で。ね?」

 

「性格わりぃ〜笑 まあでもいいなそれ。

頼もしいぜ、相棒よ」

 

南朋

「キャッチャーには褒め言葉だよ、ありがとう。

うん、これからよろしくね、エース。」

 

 

 

 

 

「集合!」

   「これより、二回戦を開始する。礼!」

 

「「「「「しゃす!!」」」」」

 

 

 

1回の表

 

うちは後攻だから、マウンドに向かう。

 

フゥーーーー

ついにきたな、この時が。

 

待て、逸るな。

南朋に言われたように、投球練習は軽くだ。

爆発させるのは、プレイがかかった後だ。あともう少し。

 

 

やっぱここ、マウンドから見る景色は最高だな。

 

今日から俺の本格的な野球人生のスタートだ!

 

これまでの全ての努力は今日とこれからの自分のため。

 

ずっと抑えてきた、試合への「飢え」。

 

もう十分だろう。そろそろ解放しようか。

 

 

そして、相手は最強チーム。

 

 

クックック、俺の野球人生、最初の獲物は極上だな。

 

暴れるぞ。

 

いざ、下剋上!!

 

 

 

 

 

 

 

 

主審

「プレイッ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バァッッッッン!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ス、ス、ストライーク!」

 

 

 

1番バッター

「……え?」

 

 

「「「「「……」」」」」

「は?」「え?」「なんて球だ…」「おいおい、誰だよあいつ」「ありえねぇだろ」

 

バァッッッッン!!

 

 

バァッッッッン!!

 

 

「ス、ストライーク、バッターアウト」

 

 

 

怒羅亜!!

 

くぅーーー、この感じ、この感じ!最高だぜ!

幸先よく先頭バッター抑えたぜ!

 

おっ次はあいつじゃん、白河。成宮世代の稲城実業高校のショート。

5年生で2番か、やるじゃん。まあ打たせる気はねーがな。

 

 

 

 

バァッッッッン!

 

白河

「…ッッ」

 

(打席だとより速く感じる。なんなんだよこいつ…

 

バァッッッッン!

 

(どっから出てきただよ、こんなやつ。なんとかして当てないと…

 

バァッッッッン!

 

「ストライーク、バッターアウト」

 

「くそっ!!」

 

 

 

 

ブウン

 

「ストライーク、バッターアウト!」「チェンジ!」

 

南朋

「梅ちゃん、ナイスピッチ!さすがだよ!今までで1番球が走ってるよ」

 

ワーワー

「「「「「梅ちゃん、ナイスピッチ!」」」」」

 

「だろ!いやぁ絶好調だわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ナイスピッチだ!梅ちゃん。三者三振とはできすぎなくらいだ。

でもこれで流れはうちに来る。このままの勢いで頼むぞ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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