下剋上が征く   作:アポロ魔王

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8話


8話

 

1回裏

 

足立ロケッツの1番バッターは…

 

 

 

 

 

 

 

 

俺、梅宮聖一だ!

 

 

 

いやー監督も徹底してんな。

奇襲に次ぐ奇襲か。

 

ま、信頼の表れってことで頑張りますか。

 

 

 

監督

(頼むぞ〜梅ちゃん。

今、相手は浮き足だってる。

このチャンスを最大限活かすんだ!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side クリス

 

足立ロケッツの1番は…こいつか。

 

不気味だな。

 

あれほどのピッチングをするやつだ。何かあると思うが。

 

しかし、まずいな。

うちのチームのみんなも、この大会の初戦で硬くなっているところに、あんなピッチングされた後だからな。

 

不幸中の幸いは、うちのチームもエースを先発させてたってことか。

 

まあ、ここは歩かせてもいいくらいの気持ちでくさいとこを攻めていくか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(さすが全国制覇したチームのエース。まだ投球練習だが、いい球投げるじゃん。左投げで、コントロールも良さそうだし、これをクリスさんがリードするってわけか。そら、全国制覇もするわな。

ま、悪いけど俺も人生初打席だからな。気合い入れていかしてもらうぜ。)

 

左投げだから右打席に立つ。

 

「しゃす!」

 

 

「プレイッ」

 

 

 

「…ボール」

 

「…ボール」

 

あーこれはまともに勝負する気ねーな。

くさいとこ狙って、フォアボールOKって感じか。さすがだなクリスさん。

 

ってことは狙いはあれだな…

 

こい。こい。こい。あともう少し。もう少しでいい。浮いてこい。

 

 

クリス

(やっぱり不気味だ…ピクリとも動かないな。

低めのボール球だ、低めのボールなら間違いはないだろう。

先頭バッターから歩かしてしまうが、後続を打ち取れば問題ない。)

 

シュッ

 

「っっ高い!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キタ!!!!!!!!!!!

 

怒羅亜!!(どらぁ!!)

 

 

 

 

カキィィィイイイイイン!!!!

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「いったーーーー」」」」」

「超えた、超えた!」「ホームランだ!」

 

 

 

 

 

「「「「「……」」」」」「ックソ」「こいつバッティングも…」

 

 

クリス

(もっと大きく外すべきだったか。

少し浮いただけでボール自体は力があって悪くなかった、それをあそこまで飛ばすか…くそ、怪物め)

 

 

 

 

 

 

トン。

 

「梅ちゃん、ナイスバッティング!」「さすがだ!」「えぐい!」

 

 

 

パンパンッ

 

監督

「梅ちゃん、よくやってくれた!

よし、みんなこのまま勢いに乗っていくぞ!」

 

「「「「「はい!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

ふぅーなんとか入ってくれたか。

ホームランにするには、あの高さのボールじゃないと無理だったからな。少しだけだったが高めに浮いてくれてよかったぜ。

 

何はともあれ、これで先制点ゲットだぜ!

 

相手がまだバタついてる間にとるしかなかったからな。

 

むこうは王者だ!流れがあるうちに一気に畳みかけないとな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局あの後は、3番の南朋がヒットを打ったが追加点とはいかなかった。

まあしょうがないな。俺と南朋以外は、丸亀リトルの選手と比べると差がありすぎる。

 

 

それよりも…

 

 

2回表

 

4番 滝川・クリス・優

 

 

 

この人からか。

 

 

 

 

 

 

 

 

いくぜ。

 

 

 

怒羅亜!!(どらぁ!!)

 

 

 

バァッッッッン!!

 

 

クリス

(…なるほど、打席に入るとより速いな。全国でもいなかったぞ、こんなストレート投げるやつは。しかもまだ小5か。

でも、悪いが俺も負けるわけにはいかない!)

 

 

ガキン!

 

「…当てやがった、2球目で。俺のストレートを。」

 

「この人凄いな、梅ちゃんのストレートにこんなに早く当てるなんて…」

 

 

 

ガキン!カン!「ボール」カキィン!

 

 

「うお!あっぶねぇ

さすがにストレートだけで抑えられるほど甘くはねぇか。」

 

南朋

(できればまだ見せたくなかったけど…こいつで。)

 

(しゃーねぇか、粘られるのも癪だしな)

 

 

 

怒羅亜!!(どらぁ!!)

 

 

 

 

 

 

 

クリス

「あまいっ!もらっ…っく、こな、い…」

 

ブゥン

 

パァン!

 

 

「ストライークバッターアウト」

 

 

クリス

(チェンジアップか…真っ直ぐだけでもやっかいだっていうのに…

これは初回の1点が重いぞ)

 

 

南朋

「梅ちゃん、ナイスボール!このまま油断せずいくよ!」

 

「おう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パァン

 

「ストライークバッターアウト、チェンジ」

 

 

よし、これから4回の表だ。

 

試合はまだうちが1対0でリードしている。

 

これまで俺は丸亀リトルを打者一巡パーフェクトに抑えてきた。

 

しかしさすが全国制覇するチームだけあって、どいつもこいつも簡単には打ち取らせてくれねぇ。

 

それに3回裏は俺に2打席目が回ってきたんだが、敬遠気味に歩かされたぜ。

これはもう追加点は望めないかもな。

 

南朋もいくら優秀とはいえ、さすがに現時点では丸亀リトルのエースとクリスさんのバッテリーからホームランを打てるほどではない。

他の足立ロケッツのチームメイトも厳しそうだ。

 

まあ、そのための初回のホームランだ

 

俺が点を取られないかぎり勝てる!

 

相手は2巡目となる4回からの攻撃で俺を打ち崩そうと思っているんだろうが、こっちにも隠してる手が…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4回表

 

「お、おい…」「あのグローブ左投げ用じゃねーか」「両投げのスイッチピッチャーなのか?」

 

 

 

 

 

バァッッッッン!!

 

「ス、ストライーク」

 

 

丸亀リトル監督

(くそっなんてことだ。2巡目なら球筋も慣れてきて、なんとか1点って思っていたが…これは。

あの梅宮ってピッチャー、全国でも自慢の打線をパーフェクトに抑える右と遜色ない左だと…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さっきまでボールの軌道が全然違う、急な左投げにさすがの丸亀リトルの上位打線である1.2.3番も梅宮に抑えられた。

 

4回裏、足立ロケッツの攻撃も無得点で終わり

 

 

 

5回表クリスと2度目の対決を迎えることになる。

 

 

梅宮…やってくれたな。ここにきて左投げか。

俺に打順が回ってくるのはこれが最後だろう。

今のうちは、梅宮の常識はずれのピッチング、バッティングによって後手後手に回っている。

他のやつらがそんな状態で、梅宮から点を取れるとは思わん。

ならここは俺がホームランか長打を打つしか、得点のチャンスはないだろう。幸い、この回の先頭バッターが俺だから、ツーベース以上打てば、あとはチームメイトがホームまで返してくれるだろう。

単打ではダメだ。あの梅宮の球を受けているキャッチャー、スローイングが綺麗だし、肩も強そうだ。俺の足では盗塁は厳しいだろう。

 

ここは必ず打つ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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