「依頼お疲れさまでした、こちらが
少なくない報酬を受け取り
「ありがとうございます!」
連盟には既に数名の連盟員達が依頼を求めて集っているが、やはりオークの
「アンタと
「仮面なら自前の物がある」
彼等の立場は分からないが
「おおかっけえな!白一色の角ありか!」
「上向きの角からして、オーガを
彼等の様子を見るに、特に
「へぇ、色んな魔術が
「これは
戻ってきた面を懐に仕舞う。
「そういやさっき聞けなかったんだが、アンタの剣ってどこでならったんだ?」
「この剣術は私の
正確に言うならば初代当主がその故郷から持ち寄った技を、この世界の
「なるほど、たまにいる剣士はアンタの所の出なのか」
「恐らくはな」
道場には出身者だけではなく村の外から剣を学びに来ている者も多く、その者達が技術を生かし
「仕事は終わりだな、俺は帰らせてもらう」
「ああ、お疲れさん」
「あ、お疲れさまでした!」
赤仮面は
「ボクも用事があるから失礼させてもらうね」
「オレも予定あるから行くわ、また仕事しようぜ」
「ああ、また会おう」
どうやら皆
「あの……」
「なんだ?」
「良ければ何ですが、一緒にご飯でも食べに行きませんか……?」
何処か申し訳なさそうな、
「その、貴方の事を色々と知りたくて……」
「私は
「あ、僕の用事は夜からなので大丈夫です!」
「そうか、ならば共に行くとしよう」
「やった……!じゃあ
そこまで喜ばしいものなのだろうか?
「ああ、待っていよう」
「ありがとうございます!」
礼を言うとすぐに連盟から飛び出し、何処かへと元気に走り去ってしまった。
まだ日は十分に高く、多少時間が掛かろうとも旅に
――
壁に背を預けること
その
「お待たせしました!はぁ…はぁ……」
かなり
「これで
「あっ、ありがとうございます……!」
まだ使用していない布を手渡すと、少年は
「すんすん――あっ……」
「あっ、いやこれは――、
真っ白な肌を
「そのっ!魔物から何かを
「私は魔物と同じということか」
「ち、違うんです!
好奇心から人から受け取った物を
「それで、嫌な匂いはしなかったか?」
「いえ!とてもいい
「そうか……」
人にこうして真っ直ぐ
「では食事へ向かおうか」
「はい!」
この街の事は知らない
「あの、
「
「ありがとうございます」
話をするのならば向かいの席に座る方が良いと思えるが、隣が良いのならばそれも良いだろう。
「いらっしゃいませー!こちら注文表でーす!」
「ありがとう」
「進めるならばこれだという品はあるか?」
「えっと、僕はいつもこの二種類を交互に
「僕は今回魚ですね」
「ならば私は肉の方にしよう」
従業員を呼びよせ、注文を伝えて紙本を返す。
「待っている間に自己紹介をしよう、私の名はアルマだ」
「あっそうでした、僕はルクリアって言います、よろしくお願いします」
「よろしく」
「あの、
ルクリアは気持ちが
「答えられるものならば答えよう」
「ありがとうございます……!じゃあまずはオークキングの骨をどうやってあんなにも
「どのようにか――、奴の頭上を飛び
当時の行動をそのまま伝えると、ルクリアは緑の瞳を店内の明かりで
「もっと細かく教えてもらっても良いですか、使った魔術とかも知りたいです……!」
「魔術は使っていない」
「え!つまりは魔術を使わずに剣だけであの太い骨を
魔術を使わないのではなく使えないのだが、まあ良いだろう。
「そうだ」
「アルマさん凄いです!」
「人間より
「その、剣を見せてもらっても良いですか」
店の中で抜き身にする事は
「良いだろう」
「ありがとうございます」
『
「わ、重いですね……」
「じゃあ中を失礼します」
「抜き放つなよ」
「
ルクリアは『白』の鞘と柄を握り、刀身をゆっくりと
「
「そうだな」
透き通る『白』の刀身は、明かりを
「これにはどのような魔術が込められているんですか?」
「魔術と呼べるかは分からないが、刀身には
「……それだけですか?」
「ああ」
ルクリアは刃を
「ありがとうございました」
『白』を受け取り、
「あの、アルマさん」
「どうした」
ルクリアはどこかぎこちのない様子を見せた後、意を決したように此方の目を見つめてくる。
「次は、貴方を
「……
別に
「腕でも大丈夫です……!」
右腕の
「かなり重そうな音がしましたけど……」
「
「大丈夫です、じゃ、じゃあ失礼しますね……!」
ルクリアはまず手のひらに触れ、手の甲、そして指をなぞってから
「綺麗ですね……、小さな
「幼少期から傷の治りは早かったそうだ」
浅い切り傷などは寝て起きる頃には完全に
「なるほど」
聞いているのか
「私の身体は魔物近いか?」
「いえそれが、人間そのものなんですよね、不思議な事に」
「不思議な事に?」
「あっ、いや、違うんです……!」
「お待たせいたしましたー、こちらご注文の品になりまーす」
ルクリアの
「仲がよろしいんですね、ごゆっくりどうぞ!」
「違うんです……!」
従業員は
「続きは後にしよう、料理が
未だ赤く染まっているルクリアの顔を横目に、食器に手に取った。
――
「中々の味だった、いい店を知っているな」
「そう言ってもらえると、何だか僕も嬉しいです」
流石に良く通っていると言うだけのこともあり、満足できる味と量であった。
「それで、他には何か調べたい事はあるか?」
「はい、えーっと……、次はこれをお願いします」
ルクリアが取り出したのは、白く輝く光が中に閉じ込められた手の平ほどの
受け取り手の上で
「これはなんだ?」
「
「そういう物があるのだな」
「この石の
「多少の力じゃ
「そうか」
とは言うが、もしもの事を考え、ゆっくりと込める力を上げていく事にする。
「では握るぞ」
「お願いします……!」
手に力を入れていくと、まず白が
「ほう」
さらに薄い青から、
そこから薄い緑になり、濃い緑へと変わっていく。
「例えば私ぐらいの
「そうですね、黄色が一番多かったです」
「そうか、まずはそこを目指してみよう」
さらに力を入れていくと緑から、薄い黄色を経て濃い黄色へと変わった。
「これが普通程度の力か」
「まだ
羨ましい、あまり言われたことの無い単語だ。
それこそ私から他人に思うことはあったが。
「最も強く握られた時はどのような色をしていたんだ?」
「連盟内で一番力が強いって人を
「紫か」
今よりもさらに力を込めていくと、何色も色が変わっていき濃い紫へと色が変わった。
「あの、今って全力出してますか?まったく
「いいや」
まだ全力の半分も出してはいない。
さらに力を入れていくと、色が次々とと変わっていく。
だが
「む……」
力を抜き石を机に置く。
「へ……?」
「すまない、どうやら壊してしまったらしい」
「……アルマさんって実はサイクロプスだったりしますか?」
「私は人間だ、目も二つあるだろう」
「あの、アルマさんの身体の一部って
「当たり前だ」
「ですよねー……」
その後も
「本当に
「はい、あまり高いのもないので、それに良い
「ルクリアの
「そうなんですけど、アルマさんは個人的に気になりますので」
魔物扱いをされている訳でないのならば、別に構いはしないのだが。
「本当なら全身を調べたいんですけど、今は
ルクリアの
「そこ
「えー!なんでですかー!」
さらにはこうして
ルクリアあの服を
「わー……!やっぱり
最初は
出会ったことのない人間の特性に、思わず
「やっぱり気持ち悪いですか?僕……」
かと思えば急に幼い子供のようになり、
ルクリアを地面に
「気持ち悪いとは思わないが、
一応の
「分かりました、次から良い
――
馬車の持ち手を掴み、引っ張り出す。
「やっぱり魔物なんじゃないですか?」
「違うと言っているだろう」
「
「ああ、また会おう」
手を振るルクリアに手を上げて返してから、街の外へ向かい走り出す。
「あの
――
後ろから近付く
すると荷台に小さな着地音が鳴り、布が
「お前とは
『ふん、
「
『
どうやら
「長く生きようが
『それはどういう
「そういう所だ」
『シャーーーー!』
『握力石』
握った力によって中に閉じ込められた光の色が変わる。
濃い青=20kg 濃い緑=40kg 濃い黄色=60kg
紫は凡そ180kg程
石が耐えられる限界は凡そ500kgほど