「アキ、これで出来ているか?」
「ああ、今の貴様からは妖気はまったく感じ取れん」
「どうにか間に合ったな」
早朝の宿屋、採用の決まった聖騎士団へ出立する
「たった一日で習得するなど我の
「ああ、ありがとう」
「……うるさい、早く行ってしまえ」
アキはそのまま布団の中へ
「行ってくる」
一度
―――
「今日から入団する者か、集合場所は向こうだ」
聖騎士団の門を通り
他にいる者達も恐らく採用されたのだろう、皆どこか
その後も数名が外から来た所で、
「全員そろったな、まずは
名前を呼ばれた者から次々に移動していき、横に三列の並びとなる。
「そのまま待機していてくれ」
聖騎士が広間から出ていき入団者だけとなると、それぞれで会話が始まる。
皆この国の出身なのだろう、全身では無いにしても
だからなのか、白い装いをしていない私に対し
悪意の込められた者も混ざっているのも気の
「良く来てくれた、新たなる聖騎士達よ」
「私は聖騎士団支部団長ルキウス=カンディドゥス、今日より君達の
背中の大剣を扱えるとすれば、魔術で自身を強化するにしても相当の力があると見える。
「君達には自らの力を振るう事で、聖国を白の輝きで満たしてくれる事を期待している」
白の輝きとは聖国の女神の事を考えるに、
支部団長の話はここまでなのか、広間の外へと歩いていった。
「この後は
――――
「ここが訓練場だ、先日入団試験を行ったばかりで記憶に新しいだろうが一応紹介しておく」
訓練場の中では騎士達が素振りや打ち込み、模擬戦などを行なっている。
「自主的な訓練を行いたい場合は基本的にここを使うといい、他にもう一つあるがそっちは基本部隊長格が使うからな、気まずい時間は回避できるぞ」
質の高い模擬戦を行いたければそちらに向かえばいいということだろう。
「ここは祈り場だ、解放されているのは早朝から
私には関係の無い場所ではあるが、構造は覚えておくべきか。
「ここが支給所だ、必要な物資を購入できる、」
装備を手入れするための道具や、栄養価の高いであろう軽食が置かれている。
「一日中空けられている、必要な物があればここで
刀の手入れを出来る物が売っていればいいが、後で確認しに来るとしよう。
「ここが聖騎士用の
この宿舎が誰かとの相部屋であるとすれば、アキには常に獣のままでいてもらう必要がある、もっとも共に居ることを彼女が望むのならばだが。
「左側が男、右側が女だ、部屋の行き来に制限は無いが
男女の建物は分けるものだと考えていたが、聖人とは違い聖騎士団は
「
男女で分かれた後、机と椅子の設置された室内にて適当な席へ着くと、鎧への希望と書かれた紙が配られる。
「そこに希望する鎧の型や装備などを記入した後、記入が終わった者から採寸を行う」
記入欄には聖騎士団側に用意して欲しい装備の記入とあるが、現状の装備で
強いて言うならば
しかし希望する鎧の型とある以上ある程度の自由が
無理な
全ての記入欄に書き込み、分かりやすいよう横に絵を
どうやら私が一番最初のようだ。
「書き終わったか、それを持って別室に移れ」
指の差された扉の前に立ち、一応はと二回叩く。
『どうぞー』
中から聞こえた声に従い扉を開いて中へ入ると、二人の聖騎士に迎えられた。
「そこに座ってください」
刀と弓矢を外して椅子に座り、二人に
採寸というものは同性が行うものだと考えていたが、人手が足りていないのだろうか。
「それじゃあ紙を受け取っちゃいますね」
二人の鎧は違う形状をしている、先日
「……」
騎士は中身を見て何やら
「すみません、初めて見た形の鎧だったので……」
「……なるほど、上から説明をしてもらっても良いですか?」
「まず
「どちらかといえば
「これは斬撃や弓などから首を守る為の物だ」
「なるほど、では
「視界を
「合理的ですね、では肩に着けられた物は盾の様なものですか?」
「そうだ、私は盾を持たない、その代わりに弓などの一撃を防ぐ
「……考えられた果ての形なんですね、分かりましたこれで行きましょうか」
どれかは否定されると考えていたが、どこも変更を加える必要は無いようだ。
初代の故郷の物が
「では採寸を始めましょう、準備して」
「はい!」
もう一人が採寸の準備をしている間に
「
「分かった」
「……ああ下着以外は脱いでくださいね、団服の
「そうか」
採寸も済ませ、指示された場所で他の参加者と共に最後の一人が終わる頃を待っていると、建物の方から聖騎士の一団が歩いて来るのが見えた。
「はははは」
「それは面白いな」
そして採寸を終えた最後の一人が集団に混ざると、案内役の騎士が前に立つ。
「これで全員の採寸は終了した、宿舎の部屋割りは建物前の
集団を離れる数人に続き