アーサー王(史実)がしたこと   作:妄想壁の崩壊

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本小説における重大なネタバレがあります。エピローグ読了後に読むことを推奨します。


設定と考察的ななにか

 

本小説は作者がセイバールートをプレイして『アヴァロンつえー!』となり、アヴァロンのことをネットで調べた結果魔法級宝具と知り、魔法とはなんぞやとなって考察サイトを調べた結果『第四魔法=無の肯定』説を知り、それを自分なりに解釈したものとなります。

 

↓は私が見た考察のリンクです。

 

https://penultimatekey.hatenablog.com/entry/2022/02/14/022123

 

・アーサー・ペンドラゴンの持つ魂は生まれながらにして『 (根源)』に接続していた。しかし、彼はその力を制限し、比較的人間らしく振る舞うことができた。それはひとえに、彼が他の根源接続者と異なり、器が英雄のそれであったことに起因している。つまり、魂がいかに強大でも、器が丈夫なので彼は壊れることがなかった。

 

英雄としての全てを終えた彼は、やがて一つの野望を抱く。それは抑止力の完全停止、つまり、世界から一切の神秘をなくすことを意味する。理由は単純明快であり、かの魔導元帥が朱い月に喧嘩を売った理由と同じく「ムカついたから」。

 

ところで、彼の適する魔術属性は風の他にもう一つあった。それは謎多き無属性である。

 

この『無』という言葉は、魔術的にはありえないが、物質的にはあり得るものである。

 

そして無という単語は他にも登場する。第一魔法の内容だと予想されている「無の否定」である。つまり第一魔法によって世界からは無属性の要素、魔術的にあり得ないが物質化するものが否定された。つまるところ、世界すべてが魔術的な存在だと担保されるために神秘を付与され、その大源である根源も確立されたわけだ。

 

だから、根源のある世界で無属性を行使するということは、それ自体が魔法なのである。

 

 

【以下考察という名の辻褄合わせ】

 

第四魔法で確定している情報は、『根源に到達する過程で生まれた魔法』、『繋ぐ四つは姿を隠した』の2つだけです。

 

まず、第四魔法の効果は『世界から存在を消滅させること』であると仮定します。この魔法を使用すると、物質は世界から消滅し、過去現在未来においてはじめからなかったことになります。さて、このときエネルギー保存の法則により『消えた質量はどこに行ったのか』という話になります。では、『魔法の使い手に宿った』としましょう。

 

次に根源は万物の源とされています。では万物すべてをつまり世界そのものを世界から削除したとき、使い手は万物の源すべてを宿した=根源を宿した。つまり根源に至ったことになります。そしてそれが成立したとき、魔法の使い手がいた世界はすでに魔法の使い手の中にあるのだから、世界から見たらその魔法使いは結果的に姿を隠しているわけです。

 

では最後に『繋ぐ』の部分を成立させれば、全て辻褄が合うことになります。

 

ここで最初の過程に一手加えます。第四魔法の内容を『神秘の簒奪=無属性の行使』とします。

 

物質から神秘を簒奪するとは、つまり根源との繋がりを断つこと。万物は根源に由来するのが宇宙の法則なのだから、根源と繋がらない物質はその宇宙にいられなくなる。つまり、別の宇宙に向かうわけです。根源に由来しない、神秘の全く存在しない物理法則だけの世界。

 

つまり、現実世界ですね。

 

これで『繋ぐ』とは、創作物である型月世界、つまり根源のある世界と、我々読者の生きる根源のない現実世界を『繋ぐ』、と考えることができました。

 

で、そこから物語的な理屈を考えます。

 

まず、アヴァロンは壁です。そして神秘とは根源から来る川です。この川をアヴァロンでダムみたいに塞げば川は干上がります。後ろにできるのは干上がった土地、つまり神秘のない世界の完成です。

 

ダムが分かりづらかったらダイソン球を思い浮かべてください。恒星が根源の渦、それを隙間なく囲む太陽光パネルがアヴァロンです。光、つまり神秘はアヴァロンの向こう側に出ることができません。するとアヴァロンの外側には神秘のない世界が出来上がります。

 

アヴァロンで根源を塞ぐには無理がある? じゃあ、その気になれば自由に世界を創造できるという根源接続者に登場してもらおう。アヴァロンの主であるアーサー王で良いかな。という感じでこの小説は出来上がりました。

 

『アーサーが根源接続者なら聖杯を求めなくても何でもできるんじゃないの?』という疑問も浮かぶと思います。それを言い出したら沙条愛歌にも当てはまるわけですが、物語的な理屈をつけるとすれば、根源接続者とは全知全能の卵でありだからこそ自我が保てているのであって、本当に全知全能になってしまったらそれは単に根源の一部になってしまい、何もできなくなる。と、考えた次第です。

 

だからアーサーは。

 

世界を変えるために全知全能になる→全知全能になったので自我が漂白され何もできない→結果的に何もできない

 

だったのを聖杯によって過程を省略し、全知全能になることと世界を変えることを同時にやったわけですね。

 

以上が、この小説の根幹となる設定と考察でした。第四魔法については詳細不明なので賛否両論あると思いますが、この小説ではこういうことにしておいてください。たぶん、いや絶対型月世界の創造主の頭の中にあるソレとは違うと思いますが。

 

では、また気が向いたら続きを書こうと思います。アーサー(史実)が平行世界に呼ばれる可能性もなきにしもあらずですからね。……もっとも、この先の物語はタイトル全く関係ない蛇足になるでしょうが。

 

ちなみに以下は妄想なんですが、アーサー(史実)が『根源接続者』という縁召喚で愛歌に召喚された場合、初手でアーサーが愛歌と根源の繋がりを絶ってしまうので、愛歌は初恋と同時にとてつもない喪失感と不安に襲われ、幼児退行しアーサーに依存します。元全能の何もできないヤンデレ、けど嫌われたら嫌なので必死に自分を抑えようとするけどやっぱり素の部分が出てしまって絶望→アーサーに“別に気にしてないよ”と擁護してもらい更にドロドロに依存していくという謎展開が思い浮かびました。プロトタイプは履修してないので書けませんが。

 

それでは皆さん、ハーメルンの海でいつかまた会いましょう。またねー!

 

 





なおモルガン陛下がこんなに自我を出すことは、プロット段階では全くありませんでした。不思議だね。

追記

偶然ですが第四魔法が第四の壁=創作と現実の境界として機能していますね。偶然ですが。いや……まさかね!

読者の皆様は蒼銀のフラグメンツを

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