流行
ある現象が、一時的に世間に広まること。特に、ある型の服装、言葉あるいは思想、行動様式などがもてはやされて、一時的に広く世間で用い行われること。
俺は今20歳だ。まだ若者と言える年齢だろう。
そして今、キヴォトスではあるものが流行っているらしい。
それは……
モモフレンズだ。
俺も良くはわからないが、動物のようなキャラクターらしい。ある動物は胴が異様に長い猫だったり、またある動物は目がキマッている鳥だったりするらしい。その鳥のDr.バージョンもいるらしい。俺が知ってるDr.はDr.p⚪︎pperしか知らないが。
所謂、あのキャラクターはキモカワといったものだろうか。だが、見ていると段々可愛く思えてくる気がする。
そして、俺は「流行」に乗ってみたい。
ほら、よくあるだろう?流行りに乗っている学生がたくさんいるやつが。
思い立ったが吉日、早速行ってみようか。
というわけで、俺はトリニティに来ていた。
なぜか?それはモモフレンズ関連のショップに行くためだ。
トリニティは何か綺麗な感じがするし、生徒数も多いからそういう店も多いと思った。
周りを見ると、ゲヘナの荒れた風景とは違う綺麗な建物や道が並んでいる。
俺の相棒も綺麗なところを走れて喜んでいるだろう。
そんなこんなで相棒と走っていると目的のモモフレンズのショップに着いた。
近くに相棒を止め、早速中に入る。
中に入ると色々なモモフレンズのキャラクターのグッズが俺を出迎えてくれた。キーホルダー、ぬいぐるみ、クッキーにマシュマロ、様々なグッズが置いてある。
「ほへー、色々あるんだな。」
人の数はまぁまぁといったところだろうか。
とりあえず、店内を見て回る。
様々なキャラクターのグッズが置かれている。
キーホルダーに缶バッジ、アクリルスタンドや実用性のありそうな小物まで。そのほかにもお菓子が置いてあったりする。
一通り見て回ると、一際目立つ大きななぬいぐるみが置いてあった。値段を見ると35000円と書かれている。
……気になる。
買ってみようか、この前サイドカーも買ったからそこに置けば良いし…
俺はペロロ?という名の目がキマッている鳥のぬいぐるみを買おうとレジに向かった。
レジに並び次が俺の番になった。すると、前の栗毛のツインテールの子が何かおみくじのようなものに手を突っ込んでいた。
「お願いします…お願いします…」
あの子がおみくじから手を抜いて、手に持った紙を開ける。
「外れちゃいました……」
あの子はトボトボしながら帰って行った。
「次の方〜」
呼ばれたのでレジに向かう。
「こちら35000円になります。それと、こちらをどうぞ」
「これは何ですか?」
「これは5000円以上お買い上げのお客様が引けるおみくじです。もし当たったら、ウルトラスーパーハイパーゴールデンペロロ人形をプレゼントしているんです。」
「ほへー」
「ですが、これまで何人ものお客様が挑戦してきましたが、未だ当たりのお客様はいないんです。」
「そうなんですか…」
未だ当選した人がいないということはとんでもなく確率が低いのだろう。適当に選んで引くか。
適当にガサゴソして、一枚引く。
中を見ると……
大当たり!!!
……と書かれていた。
「こ、これは!当たりのさらに上…大当たり!お客様、おめでとうございます!まさか当たりよりもさらに当たりにくいとされる大当たりを引くなんて……」
店員さんが驚いている。
後ろの方も何かざわついている。
「それでは……こちらのウルトラミラクルレインボーオーロラペロロをどうぞ!」
バックヤードから出てきた店員がオーロラ色のような、虹色のようなペロロのぬいぐるみを持ってきた。
「ありがとうございます。」
それを受け取り、店の外に出る。
外に出て、先程の子を探す。
良かった。まだ遠くには行っていなかった。
「ねぇ、そこのお嬢さん。」
「わ、私でしょうか?」
「うん。良かったらこれ、あげるよ。」
そう言って、先程のペロロを渡す。
「こ、これは!!!あの幻とされるウルトラミラクルレインボーオーロラペロロ様じゃないですか!!!ど、どうしてこれをあなたが!?」
「さっきおみくじで当てた。」
「な、何て豪運何ですか……で、でも、こんな良いものを本当にもらっても良いんですか…?」
「うん。君が落ち込んでいるのを見たら、放って置けなくてね。」
「本当にありがとうございます!!!」
あの子はこれでもかというほど頭を下げた。
あの子と別れた後、俺は相棒に乗っていた。
決まった……
落ち込んでいる子を助けたくて、自分が当てたものをあげて、元気づける。それがどんなにレアなものだったとしても……
かっこいい!かっこよすぎる!
最高の気分だ。あの子の笑顔も見れたし、流行りのものを買うこともできた。
そう思い、隣のサイドカーを見る。
「…あれ?」
あの巨大ペロロがいない。
何故だ?
「…あ」
レジに忘れた。
あそこで俺が大当たりを引いた時、きっと俺も店員さんも興奮してあの何とかペロロのことしか頭になかったのだろう。
……まぁ、これもまた一興。こういったアクシデントも旅の醍醐味だろう。
そう思い、俺は相棒を走らせた。
「ふんふふ〜ん♪」
私はウルトラミラクルレインボーオーロラペロロ様のぬいぐるみを持って鼻歌まじりに歩いていた。
最初はこんなことになるとは思わなかった。
あそこでハズレのくじを引いた時、私は本当に落ち込んでしまった。
トボトボ歩いていたらあのお兄さんにこんな贈り物をもらうなんて……
あのお兄さんはイケメンで、高身長で、かっこよくて……
本当に、感謝してもしきれない。
「あ、名前……」
名前をまだ聞いていなかった、しかも私も名のっていなかった。
「……また、会えるかな……」
きっとまた会える。そんな気がした。
感想ありがとうございます。
僕は感想をもらうとずっとにやけて嬉しい気持ちでいっぱいになるのでたくさん書いてくれると最高です。返信もできるだけやっていきたいと思います。
あと、僕はカンナ推しです。
バッドエンドルートを書くかどうか(曇らせ)
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やりましょう!
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いいや、やらなくて良い!