AI凄すぎてワロタ 作:AI最強時代
荒野を切り裂く排気音。
藤丸立香が駆るバイクの行く手には、もはや「地球」の景色は存在しなかった。
前方、わずか数キロ先。そこから先は、大地が、空気が、すべてが銀色の水晶へと変質した「異星の領域」だ。真正面から突っ込めば、バイクごと一瞬で分子レベルまで結晶化されるだろう。
立香はハンドルを鋭く切り、結晶化の境界線(デッドライン)と並走するように全速力で駆ける。
「……ここなら、まだ『こっち側』の理が通じる!」
猛烈な重圧に、ヘルメット越しでも呼吸が苦しい。
だが、彼女の左手の令呪は、太陽よりも熱く拍動していた。
彼女がここに呼ばれた理由。
この絶望的な戦力差を覆すための、唯一の「鍵」。
立香は片手をハンドルから離し、荒れ狂う風の中、天を指して叫んだ。
「応えて、人理の礎! 私の旅の、その先まで共に歩んでくれるなら!」
その瞳は、300キロ先で星を削り続ける銀色の蜘蛛を、真っ向から睨みつけている。
「来て、モルガン!!」
### 孤高の王、降臨
その瞬間。
スノーフィールドの全ての魔術師が、鼓膜が破れるような魔力の「爆鳴」を聞いた。
立香が走るすぐ側、何もない空間から、漆黒と白銀の雷光が噴き出す。
バイクの速度と完全に同調し、並走するように展開される巨大な召喚陣。
そこから現れたのは、美しくも苛烈な、支配者の威厳を纏った「冬の女王」だった。
「――呼びましたね、我が夫(つま)。この私を、このような悍ましい獣の前に」
漆黒のドレスを翻し、魔槍を携えたバーサーカー、**モルガン**。
彼女は召喚された直後、目の前のORTを一瞥し、そのあまりの強大さに口角をわずかに上げた。
「よろしい。星を喰らう蜘蛛ですか。私の庭を汚すには、分をわきまえぬ相手だ」
モルガンは空中に浮遊したまま、立香のバイクに視線を戻す。その冷徹な瞳の奥には、たった一人でこの絶望へ向かってきたマスターへの、歪で深い愛着が宿っていた。
### 黄金の王の嘆息
「……ほう」
300キロ先、スノーフィールドのビルの上でその光景を「視て」いたギルガメッシュが、喉を鳴らした。
彼の眼は、遠く離れた地で起きた「格」の衝突を捉えている。
先ほどまでただの一人間に見えた少女が、一瞬にして「一国の王」を、それも異聞帯の頂点に君臨した支配者を呼び出した。
「あの女……。ただのマスターではないな。その身に宿す縁(えにし)の重さ、もはや一個の聖杯に等しいか」
ギルガメッシュは、愉悦とも戦慄ともつかぬ笑みを浮かべ、腕を組む。
彼がこれまでの聖杯戦争で見てきたどの魔術師とも違う。
彼女は戦うのではない。
自らが背負ってきた「歴史(きずな)」の全てを、この一戦に叩きつけようとしているのだ。
「面白い。最果ての魔女までをも従え、あの怪物に挑むか。雑種、貴様の疾走がどこまで続くか……我が玉座から見届けさせてもらうぞ」
### 反撃の狼煙
「モルガン、お願い! 奴の歩みを、一瞬でもいいから止めて!」
「ええ、命じられるまでもありません。――道を空けなさい、有象無象。ここから先は、陛下の戦域です」
バイクで荒野を爆走する藤丸立香と、その横を並走し、天に魔槍を掲げるモルガン。
結晶化しゆく世界を背に、一人の人間と一人の女王が、星の終焉へと真っ向から牙を剥いた。
300キロ。
その距離は、もはや絶望の距離ではなく、逆転のための滑走路へと変わっていた。
キャラの口調も自然。出力時間10秒未満でしたね。