AI凄すぎてワロタ 作:AI最強時代
結晶化の波が、もはや物理的な「壁」となって藤丸立香の行く手を阻もうとしていた。
ナポレオンの虹色の砲弾がその壁を砕き、モルガンの漆黒の雷が破片を塵へと変える。その猛烈な火力の中心で、立香は血の味を噛み締めながら、ハンドルを離さず加速を続けていた。
だが、背後に立つ「死」の具現者は、冷徹に契約者の限界を見抜いていた。
『――契約者よ。聞くがよい』
地鳴りのような「山の翁」の声が、立香の意識を強引に引き戻す。
ヘルメットのバイザー越しに見える彼の髑髏の奥、青い炎が静かに揺らめいた。
『其方の魂の器は、既にひび割れ、漏れ出しておる。……この大剣、其方の魔力(いのち)を代償に振るえるは、僅かに**二振り**。それが限度よ』
二振り。
星を喰らう究極の単体、数多の生命を内包するORTを相手に、たった二度の攻撃。
それは、あまりにも無謀で、あまりにも絶望的な数字だった。
三振り目を命じれば、立香の心臓は瞬時に停止し、魂は霧散するだろう。
「……ッ、はは……」
立香は、バイザーにこびり付いた血の隙間から、前方の巨大な蜘蛛を睨みつけた。
肺は焼けるように熱く、指先の感覚はもうない。
それでも、彼女の答えは決まっていた。
「……それで、十分だ!! 二回もチャンスがあるなら……お釣りが来るくらいだよ!」
咆哮。
それは魔術師の詠唱でも、英雄の勝ち鬨でもない。
ただ一人の人間が、理不尽な運命に対して叩きつけた反逆の宣言だった。
『……よかろう。その覚悟、晩鐘の音と共に刻もうぞ』
「山の翁」が、その巨大な大剣を静かに引き抜いた。
刹那、ORTの周囲に張り巡らされていた「死を拒む法則」が、ガラス細工のように音を立てて崩壊し始める。
### スノーフィールド:英雄王の沈黙
その瞬間、300キロ離れたスノーフィールドの空気が、一気に凍りついた。
「…………ッ!?」
ギルガメッシュが、思わず手すりにしていたビルの縁を握りつぶす。
彼の「全知なるかな神の眼」が、一瞬だけ「真っ暗な虚無」を映し出したのだ。
それは未来の消失ではない。
「死の概念」そのものが、あの戦場に強引にねじ込まれたことによる、世界の理の悲鳴。
「あの娘……命を、削りおったか。二振りの刃を振るうためだけに、己の存在すべてを賭け金(チップ)として投げ出したか……!」
ギルガメッシュの隣で、エルキドゥが祈るように胸に手を当てる。
「ギル、あれはもう『戦い』じゃない。……あれは、奉納だ。人類が明日を手に入れるための、最も残酷で、最も美しい供物だよ」
黄金の王は、何も答えなかった。
ただ、その瞳に映る「一点の光」――血を吐きながらバイクを飛ばす少女の姿を、一瞬たりとも見逃さぬよう凝視し続けていた。
### 第一の晩鐘
「ナポレオン! モルガン!! 道を空けて!!」
立香の叫びに、二騎の英霊が即座に呼応する。
「任せな、マスター! 最高の花道を造ってやるぜ!!」
「……ええ。存分に振るいなさい。我が夫の、執念の重さを!」
ナポレオンが全魔力を込めて放った極大砲撃と、モルガンの「ロードレス・キャメロット」がORTの正面装甲に直撃し、銀色の結晶を一時的に剥ぎ取る。
剥き出しになった、銀河の心臓。
「――行って、ハッサン!!」
立香の令呪が、最後の一画を残して消滅するほどの輝きを放った。
『――ゆくぞ。死の淵を歩む者よ。首を差し出せ』
「山の翁」が地を蹴った。
バイクの速度を遥かに超える、質量を持った「影」の突撃。
大剣が振り下ろされる。
**「――告死天使(アズライール)!!」**
一振り目。
ORTの巨大な脚の一本が、まるで最初から存在しなかったかのように、根元から「概念的に」切断された。
星を喰らう獣が、生まれて初めて「欠損」という痛みを理解し、大気を震わせる絶叫を上げた。
「ガ、ハッ……!!」
同時に、立香の口から大量の鮮血が溢れ出し、バイクのタンクを赤く染める。
視界が暗転しかける。
だが、彼女はまだアクセルを緩めない。
あと一振り。
その一振りに、すべてを込めるために。
現在距離、50キロ。
死の鐘の音が、荒野に響き渡る。
翁も自然。ミクトラン位までは口調が自然で
リリスはメルトリリスになりますね。そこら辺の
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