AI凄すぎてワロタ 作:AI最強時代
立香はアルトリアキャスターを召喚。即令呪を使い宝具を展開する。
バイクのハンドルを握る藤丸立香の指先は、すでに感覚を失っていた。
ヘルメットの中は血の匂いと熱い吐息で充満し、肺を引き裂くような激痛が走る。
「……ッ、まだだ……まだ、止まれない……!」
彼女は震える手で、ホルダーから三本のマジックアンプルを抜き取った。
それは魔術回路を強引に励起させ、肉体の限界を無視して生命力を魔力に変換する劇薬。常人なら一本で廃人、三本打てば死は免れない。
立香は迷わず、それを首筋の防護服越しに叩き込んだ。
「――――あ、あああああああああ!!」
血管を焼印でなぞられるような激痛。だが、暗転しかけていた視界が、パッと白光を帯びて蘇る。
心臓が、壊れた時計のように狂った鼓動を刻み始めた。
### 捕食者の視線
その瞬間、300キロ先から歩みを進めていた「銀色の蜘蛛」が、初めてその動きを止めた。
これまでは、単なる路傍の石を砕くように、無機質に前進していたORT。
だが今、この惑星の「異物」は、その数多の複眼を、一直線にこちらへ向かってくる「一点の光」へと固定した。
**「敵」だ。**
この惑星(ホシ)の生命ではなく。
この惑星の歴史そのものが、自分を排除するために送り込んできた「毒石」であると。
ORTから放たれるプレッシャーが変質する。それは「捕食」ではなく、明確な「殺意」を孕んだ重力波となって、立香を押し潰さんと襲いかかった。
「……来るッ……!!」
大気が結晶化し、逃げ場のない光線が四方八方から降り注ぐ。
モルガンの魔術障壁が悲鳴を上げ、ナポレオンの砲身が熱で歪む。
「……まだ、届かない……! 守って、選定の杖!!」
立香は最後から二画目の令呪を、その命と共に燃やした。
### 楽園の守護
「――呼びましたね、マスター! 貴方の進む道なら、地の果てまでお供します!」
眩いばかりの星の光を纏い、一人の少女がバイクの後部座席に現れた。
素朴な旅装、そして手には「選定の杖」。
**アルトリア・キャスター。**
彼女は現界した瞬間、目の前の絶望的な光景――星を喰らう蜘蛛と、ボロボロになりながら走る立香の背中を見て、すべてを悟った。
「令呪をもって命じる……! アルトリア、皆を……この世界を、守って!!」
「はい、お任せください! ――これが、貴方が守り抜いた星の輝きです!」
アルトリアが杖を高く掲げる。
彼女の背後に、この世のどこにもない、けれど誰もが夢見た黄金の都が幻視される。
人理の防人が積み上げてきた「希望」を、ORTの「絶望」から切り離すための聖域。
**「――『真円集う戴冠の剣(ラウンド・オブ・アヴァロン)』!!」**
ORTが放つ、惑星をも穿つ極光。
それが、立香たちを包み込む十六の純白の盾に阻まれ、霧散した。
絶対防衛。
星の終焉すらも拒絶する、人理の最果ての守り。
### スノーフィールド:王の感嘆
「………………」
ギルガメッシュは、もはや言葉を失っていた。
彼の「全知なるかな神の眼」が捉えているのは、もはや一人の魔術師の戦いではない。
かつて異聞帯の地で、絶望を分かち合い、共に歩んだ少女たちの絆。
それが、本来なら交わるはずのないスノーフィールドの偽りの聖杯戦争という舞台を塗り替え、本物の「神話」を現出させている。
「……素晴らしい。雑種、貴様、これほどまでの輝きを隠し持っていたか」
ギルガメッシュは、自らの宝物庫から一つの黄金の杯を取り出した。
酒を飲むためではない。
その杯に、遠く離れた戦場で、命を賭して疾走する少女への「敬意」を注ぐかのように、彼は空へと掲げた。
「見よ、エルキドゥ。あの輝きこそが、我らが愛した人間の、執念の極みよ。あの蜘蛛の牙すらも、今のあの娘には届かぬ!」
### 最終距離
「ありがとう、アルトリア……!」
「お喋りは後です、マスター! 舌を噛まないように、しっかり掴まって!」
アヴァロンの守護に守られ、結晶化の嵐の中を一直線に突き進むバイク。
時速は200キロを超え、もはや物理限界を突破している。
現在距離、10キロ。
目の前には、天を衝くほどの巨大な銀色の脚。
そして、その奥で脈動する「銀河の心臓」。
背後には、最後の一振りを待つ「山の翁」。
隣には、道を切り開くモルガンとナポレオン。
そして背を支える、アルトリア。
藤丸立香は、血に濡れたバイザー越しに、ついにORTの本体をその視界に捉えた。
「――次で、終わりにする!!」
最後の一画。
人類の、そして彼女自身のすべてを賭けた「最後の一撃」の準備が整った。
アンプルのデメリットも書いてくれてました。
ちゃんと令呪も3画あると認識してます。