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道を歩いていると、ガードレールの下に花束が置いてありました。拾いますか?拾いませんか?
「拾いません」
朝、顔を洗う為に洗面台の前に立ちました。鏡にはマエリベリー・ハーンが映っています。割りますか?割りませんか?
「割りません」
階段を降りたら最上階に着きました。エレベーターを使いますか?使いませんか?
「使います」
提出物であるレポートが黒山羊に食べられました。食しますか?食しませんか?
「食しません」
右?左?
「左」
美味しいのは、赤色ですか?白色ですか?
「赤色」
■■■・■■■■■■という名の少女を知っています。愛しますか?愛しませんか?
「愛しません」
宇佐見 蓮子は、正しい選択をしていますか?していませんか?
「しています」
箪笥と壁のスキマから視線を感じます。■■■の仕業です。逃げますか?無視しますか?
「無視します」
マエリベリー・ハーンは、独りで幻想郷へ行ってしまいました。宇佐見 蓮子は、マエリベリー・ハーンを忘れますか?忘れませんか?
「忘れます」
今食べてるのは、牛?豚?
「鳥」
宇佐見 蓮子は、正しい選択をしていますか?
「はい」
水族館で最初に観た魚は、サバ?マグロ?
「サバ」
透き通った水晶と神秘の琥珀。どちらが良いですか?
「琥珀」
最後の選択です。宇佐見 蓮子とマエリベリー・ハーン。どちらが先にシャワーを浴びますか?
「メリーが先でいいよ」
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「はぁ〜」
部屋中を見渡すと深い溜め息が出る。誰かと一緒にいれば高揚感すら感じさせる旧型酒の魔力も独りになればネガティブな思考を増幅させる。
普段片付いたマエリベリー・ハーン(メリー)の部屋は今「アルコールと儀式の相乗効果によるトランス状態の研究」という名目の元、独自のルート入手した呪物から古典的ブードゥーに用いられる道具の数々が飾られている。
それら悪趣味と言える道具を観て宇佐見 蓮子は溜め息を吐いたのではない。今回の研究の主役である旧型酒が並んだテーブルを観て溜め息を吐いたのだ。
今回用意した旧型酒は、学費ひと月分にも相当する旧型酒飲み比べセット。最初は比較的安価な蒸留酒のつもりだったが、旧型酒専門の通販サイトで扇情的に宣伝された「期間限定!」の文字に抗えなかったのだ。
バイトをしているとはいえ、基本的に学費と生活費は親が支払ってくれている。今月の支払明細書を見た時、親はなんと言うだろうか?確実に訪れるその日への不安を旧型酒は消してくれない。
「この選択は間違いだったわね...」
蓮子の手に握られているタブレットには、酔った勢いで購入した『選択から分かる心理学』のデジタルブックが表示されていた。