俺の上司の出来る秘密を暴いてやるぜ!   作:TTChara

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続いた


オフィスにて

カタカタとキーボードの音だけが響いている。

「……終わらないな」

俺がぼそっと呟く

なんであんなにすごい上司がありながら

残業なんてしなければならないのか?

 

「貸して」

 

横からすっと上司が椅子を寄せてくる。

距離が、近い。

香水じゃない、柔らかい匂いがする。

上司とは年がそこまで離れていない

だからちょっと気持ちが浮ついてしまいながら

 

「ここ、こうすれば早いよ」

 

彼女の指がキーボードを走る。

相変わらずあまりにも早い、

俺じゃなかったら見逃しちゃったね。

 

「……やっぱすごいですね」

 

冗談半分で上司の肩を揉みながら

そう言うと、上司が一瞬だけ固まった。

ほんの一瞬。

カタ、カタと走るキーボードの音も止まる。

空調の風も止まる。

すべてが止まったかのように

画面のカーソルも点滅しない。

俺は、瞬きをする。

あれ?

目の前で、上司が真っ赤な顔でこちらを見ていた。

「そんな急に触らないでよ……」

小さく呟く。

しまったセクハラだったか?!

 

周囲は完全に静止している。

「すいません!気安くしすぎでした!」

思わず言うと、彼女は目を見開いた。

「ち、違う! 今のは、その……」

慌てると同時に、

世界がカチリと動き出す。

空調の音。

カーソルの点滅。

全部、何事もなかったように戻る。

彼女はただ一言呟いた。

「……驚いただけ」

と平然を装う。

 

なーんだ驚いただけかなんて思いながら

また起きた不思議な現象を考える

やっぱりだ……やっぱり上司の心が動くと世界が変になる。

 

変になると言うとまるで俺が上司に恋でもしているかのようだけど

このワクワクは実際、恋のようにときめいてしまう。

 

この調子でちょっかいをかけて暴いて見せるぞその全てを

 

…………

Side上司

きゃー今日は肩揉まれちゃった♡

彼からの積極的なボディータッチこれってもしかしなくても

これはやっぱり脈ありよね?

 

彼はちょっと年下で生意気だけど素直な一面もあり、

顔は童顔で身長は170位のかわいい子

量産型とは違う髪型とかいって寝癖でぼさぼさだったり

するところもチャーミングね!

 

今日もゆっくりと私との時間を噛み締めるように

残業してくれていたのかしら?

なんて自分でも狂ったことを考えながら帰宅する。

 

あーあ、最近仕事中の時が経つのが早い気がして辛いわー

 

帰りに買ったお酒を飲みながらふと気付く

あれ?これ能力ばれちゃってない?

触れている間は止まっていたのに彼は動いていた。

もしかして私に触れている時、

触れているものは動けるのかもしれない。

 

まだまだこの能力には知らないルールがあるもんだなと

私は酒を飲み干して自堕落に今日も眠りにつくのだった。

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