暴食姉妹が侵食現象で主人公の記憶を見たらの反応 作:通りすがりの逃亡騎士
超展開+超オリ展開です。
『時間移動に成功しました。っ...見てください!』
過去の私達と別れ、現代に戻ってきたアイツとルゥ
そこで見たものは汚染され切った水が歴史改変によって浄化され、透き通っていく姿だった。
『濁っていた水が...透き通っていく...!』
『これが、ジョゼさんが守った未来なんですね...』
『もう少し見ていたいですが、英雄ジョゼの封印殻へ向かいましょう』
『うん、ジョゼ...今から会いに行くよ』
はは...100年以上経っていても水は透き通ってくれていたか
ウチのエンジニアたちの技術は凄いな!!
『...っ!?お、おい!お前...?』
『そんなまさか...俺はホントにイカれちまったのか...?』
呼び止めれ振り向いた先には処刑人の彼が居た、だが初めて会った時の狂った様子ではなく、瞳にはしっかりと理性の光があった。
『おじちゃん...久しぶり』
『その声、その...姿...吸血鬼になったわけじゃないよな!?どうして生きていられるんだ!?』
『ルゥ、説明お願いできるかな?』
『はい、時間遡行の術式は知っていますか?始祖イドリスが持っていたとされる術式です。』
『私はそれと同じ術式を使えるんです、それを使い過去へ飛びあなた達に会いに行けたという訳なんです。』
『なるほどな...にわかには信じられねぇが、お前は俺達の恩人だし...ジョゼの夫だ、ひとまず信じる事にする。』
『お前が去った後、拠点は吸血鬼ハンターの襲撃にあったんだ』
『俺はその時、拠点を離れていたから詳しい状況は分からないが...』
『ジョゼはその襲撃で、自分の力を暴走させ...皆を...拠点を...壊滅させてしまったらしい』
『その一件の後...ジョゼは自分の目を潰し、暗闇の中で夫であるお前に謝り続けていたらしい...』
『そして今も、大事変のツケを背負い時計塔で眠り続けている』
『なぁ、時を越えられるなら...ジョゼを救うことは出来ないのか?』
『お前が俺達の前から居なくならなかったことには出来ないのか?』
『お前がジョゼと名実ともに夫婦になり、幸せな家庭を作ったことには出来ないのか?』
『...この力は万能ではありません、使用するには厳しい制約が...』
『そうか...そうだよな、強力な術式だ...そんな都合のいい力の訳ないよな...』
『ごめん、おじちゃん...俺のせいだ...俺が...』
『お前のせいじゃない...っ!!悪いのは襲撃してきやがったアイツらが悪い!!!』
『でも...』
『いいか?ジョゼが言っていただろう?《我らの想い、そして心は常にお前と共にある》と』
『俺達は死んだとしても、お前の傍にいる。』
『おじちゃん...』
『そら、男が泣くんじゃない!!しゃんとしろ!!』
『泣き止んだなら、行くんだ。』
『ジョゼが...お前の妻がずっと待ってるぞ!!!』
苦労をかけるな...
───────拠点────────
『では、封印殻を解放します。準備は出来ていますか?』
『うん、出来てるよ』
『では封印殻に近付き、解放をお願いします』
『何があるか分からない、ルゥはジェイルの中にいて?』
『分かりました、ご武運を』
封印殻に近付き、私と共に生成した
『ジョゼ、帰ってきたよ。起きて』
最後に鍵であるアイツ自身で封印殻に触れる。
そして、私の...英雄ジョゼの封印が解かれる。
『アァアアア...!!!』
「っ...姉さん...?」
リーズが動揺するのは当然だ...
封印から解かれ、封印殻から出てきたものは私とは決して言えない黒く、大きいバケモノの姿だった。
『見えない...もう何も...』
『結局、私は何も守れなかった...っ...』
『すまない...リーズ...我が夫よ...いや...もう夫だなんて呼べない...』
『お前のいた、この場所を...皆を...殺してしまった...』
『死ぬべきだったのは...私だったんだッ...!!』
『ア、アアアアアアアァァァァ!!!!!!』
慟哭する
『ジョゼ』
『っ!?誰だ...そこに居るのは...』
『背、大きくなったね。俺より大きいんじゃない?』
『この声...この匂い...』
『よせ...っ!近付くな!また殺してしまう!!』
拒絶し、後退りする
そして距離がゼロになりその顔へと手を伸ばす。
『夫が帰ってきたよ?出迎えのキスはないの?』
『ア、アァ...おまえ...なのか...?』
『だが...もうお前の姿を...愛した男の姿を見ることができない...』
その場で膝を着く私
『すまない...』
その顔を抱き締めるアイツ
『ごめんね...俺が帰らなければこんなことにはなってなかったかもしれないのに...』
『お前のせいじゃない!!私がッ...!!!』
『...はは、自罰的になるのは変わらないね』
『ふふ...そういうお前の軽口も変わらないな』
バケモノとなっても尚、愛した男との会話を楽しむ私
「姿は変わっても、姉さんは姉さんだよ」
「どこまでバケモノになろうとも、きっと私はアイツを愛し続けるのだろうな...」
『そうだ...ねぇジョゼ?』
『ん、どうした?』
『出迎えのキス、して貰ってないよ?』
『...はは、こんなバケモノの唇でいいのか?』
『バケモノ?そんなのどこにいるの?俺の目の前にいるのは、愛した妻しかいないけど?』
ぅっ!?ずるいぞ!!!!!!!!
『っ!?...本当にそういう所だぞ?わかった、キスはしてやる。だが...お前の顔が見えない...お前からしてくれ...』
私の顔を掴み、そのまま唇を合わせる。
『ん...んぅ...?これは、血...か?』
『ん、唇を少し噛んで血を出してたんだ。』
『何故、血を...っ...目が...熱い...??』
人間の血は吸血鬼の生きていく上で必須の栄養素が詰まっている。
そして、その中には傷を癒す力もある。
血の相性にもよるが、重傷くらいならば癒せる。
アイツと私との血の相性は抜群、そこから分かることは
『あ、ああ!!見える!!お前の姿が!!!私が愛したお前の姿が見えるよ!!!!!』
失明くらいならば容易に治せる。
そして能面のような顔の瞳に光が灯る。
『ほら、まだ言われてないよ?夫が帰ってきた姿を見た妻の言葉は??』
『あぁ!ああ!!おかえり!!おかえりなさい!!!!!』
『...うん、ただいま!!』
『ふふ...夫を出迎える妻の気持ちがわかったよ...っ!?ウッ...グゥゥウゥゥ...!?』
『ジョゼ!?どうしたの!?』
『アッ...アアァァアァ!!!!離れろ!!!!!』
突然、心臓を押さえ苦しむ
そして御太刀を取り出す。
「どうして!?何が!?」
『身体の、制御が効かない...ッ...頼む...逃げて...くれ!!』
『お前だけは殺したくないッ!!!!』
『ギ...グゥウゥ...アァァアァァ!!!!!』
必死の抵抗なのか御太刀を自らの腹に突き刺す
だが動きは止まらない...腹に刺さった御太刀を抜き取り、
『ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ッ!!!逃げてくれぇえ!!!!!』
──────────────────────
リーズSIDE
悲惨、その言葉しか出てこない...
目を背けたくなる光景を強制的に見せられる。
バケモノになったとはいえ、姉さん相手にハンターさんが攻撃することはなかった。
斬られ、抉られ、貫かれ...
その度に
「こんな...わたしが...あぁ...」
『ア゛ァ゛ア゛ア゛!?やめろ!とまれ!!にげてくれ!!!!』
『...ぅ...ジョゼ...』
『頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む止まれ止まれ止まれ止まれ!!!!!』
「...やめてくれ...」
そんな思いとは裏腹に苛烈になっていく
『私のことはいい!!殺してくれ!!!嫌なんだ!!これ以上愛したものを無くすのはもうヤダ!!!!!』
「ころせ...ころしてくれ...」
そして、遂に
『ア、アアアアア!!!ダメだ避けてくれ!!!ダメだダメだダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメ!!!!!!!!!!』
居合の体勢に入る
「だめ...やめて!!姉さん!!!!!」
「やめろ...頼む...」
『ジョゼ...』
『愛してる』
振り抜かれる刀
『あ、あぁ...そんな...』
「い、嫌...嘘ですよね?」
「は、ははは...わたしがころした...??」
『ァ...アア...ア゛ァ゛ア゛ァ゛ァ゛!!!!!????』
狂ったように、ハンターさんの遺体を抱き締める姉さん
ハンターさんを殺した時に身体の自由は戻ったようだ...
『嘘だ...嘘だア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!!』
いつまで経ってもハンターさんは蘇らない
ノアさんの記憶の時に言っていた...生き返られるのは時間遡行のせいかと...
今はハンターさんの時代...時間遡行の影響外...っ!?
つまり、ハンターさんは死...!?
「いや...いやですよ!!まだ私の想い伝えてないじゃないですか...!!」
「...時間遡行の影響外、この時代はアイツの時代...あ、あぁ!?そ、そんな...わたしのせいで...!!??」
『...あ、ああ...そうだ...吸血鬼化...これに賭けるしか...』
【吸血鬼化】
死亡した人間に対して、吸血鬼が血を与えることで吸血鬼として復活させることができる。
だか、遺体の心臓部が無傷でないと蘇生はできない。
『私とお前の血の相性は抜群...ならきっとお前を復活させられるはず...』
御太刀で手首を切り、血を遺体に垂らしていく。
『頼む...頼む...お前は...お前だけは失いたくない...!!!』
思いは届かない
『どうして!?なんでだ!?なぜ生き返らない!?』
『私のせいです...』
『っ...お前は...』
そこにはルゥさん...欠けていた心臓が完全な形になっている...まさか...
『私はルゥ...彼と心臓を共有していた者です』
『彼は...死の寸前、ジェイルの中にいた私に心臓を返還し、亡くなりました...』
『吸血鬼化に絶対に必要なのは、無傷の心臓...彼の心臓は...もう...』
『は、はは...アイツらしい...な...』
完全に絶望する姉さん
『...ぁ...心臓...あるじゃないか...』
『私の心臓を...コイツに...』
『っ...そんなことをすれば貴女は...』
『いいんだ...私の心臓でコイツが生き返るなら...』
姉さん...そこまで...
自らの心臓を掴み、痛みに呻く...
『ぅっ...ぐぅぅうぅ...っ!!!ああああああ!!!!!』
心臓を引き抜き、ハンターさんの遺体の胸に押し当てる。
『はぁ...はぁ...私を救ってくれたんだ...今度は私の番だッ!!』
『何時まで寝ているんだ!早く起きろ!!!』
姉さんの心臓がハンターさんの胸に溶けるように沈んでいく、そして...鼓動が鳴る...
『ふふ...はは...やった...これで...』
『ルゥと言ったか...私が愛した...コイツを...頼む...』
『ジョゼさん...はい...お任せ下さい...』
『あぁ...折角...会えたのに、もうお別れか...』
『もっとお前に愛されたかった...』
『でも...さようならじゃ...ない、私はお前の心臓となって共に生きていく...』
『あぁ...叶わなかったが...お前との子どもが欲しかった...なぁ...』
倒れ、消えていく姉さん
その粒子はハンターさんの身体へと吸い込まれていった。
「姉さ...姉さぁぁぁぁぁん...!!!!!」
「...お前のその行動と愛に心からの尊敬を...」
『ぅ...あ...?俺...なんで生きて...?』
『ぁ...起きられましたか...』
『ルゥ...?ジョゼ...ジョゼはどこ!?』
『...落ち着いて聞いてください、ジョゼさんは心臓を無くした貴方に命を託し、亡くなられました...』
『貴方が生きているのは、ジョゼさんが貴方に全てを捧げたからです...』
『え...は...俺の...今動いてる心臓は...』
『...はい、ジョゼさんの...心臓です...』
『ひ...ぁあぁ...ア、ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!????』
『ジョゼ...!!ジョゼぇぇえ......』
周りを光が包む...
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『ジョゼ!!襲撃だ!!奴らアイツがいない間に攻めてきやがった!!!』
『チッ...根性無し共め...いいか!何としても拠点を守りきれ!!アイツの居場所を無くさせはしない!!!』
これは、姉さんの記憶...?
それにこの景色は...
『貴女ともあろうお方があの様な野蛮極まりない男と婚約するとは...堕ちましたな...ジョゼ様??』
『はっ!誰を愛そうが私の自由だろ?それともゴッボー、お前にとって邪魔で怖〜いアイツが居ない間に襲撃できて嬉しいのか?根性無しめ...』
『っ...減らず口を...』
『まぁいいでしょう、どの道ここにいる吸血鬼は貴女を含めて全員消えるのですから』
懐から黄金色の心臓を取り出すゴッボー
『それは...?』
『人間には無害...だが吸血鬼のみを変異させる...リンネ兵器ですよ』
『っ!?やらせはしない!!!おぉぉおおぉお!!!!!』
リンネ兵器と姉さんの暴食の力がぶつかり合う
『ぐっ...ここはアイツの居場所なんだッ!!絶対に...守り抜いてみせるッ!!!!ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!』
『ジョゼ!!しっかりしろ!!俺たちが着いてる!!お前はッ!!!!』
閃光
崩れる時計塔
そして、時計塔を中心に広がるリンネと暴食の力
『はぁ...はぁ......!!』
『...みんな、無事...か...は...ぇ??』
『ァ...ガァアア...!!』
『キ、キュうけ...ハンター...ッ...』
『ジョ...ゼぇ...』
『は...はは...冗談だろう...?みんな...まもれな...かっ...』
『あ、ああ!そうか!!これは夢だな!!起きたらきっと我が夫と一緒に寝ているはずだ!!』
『早く起きて...アイツに...キスして...やらないとな...』
指を目に近づける
『はぁっ!!はぁっ!!夢だからッ...これは夢だからッ!!』
ぐちゅり
『イっ...グァアアアァァアアアァァ!!??』
『ぅ...ぐ...あ、あぁ...はぁ...はぁ...どうして...』
『"どうして帰ってきて...助けてくれなかったんだ..."』
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光が収束し、現実に帰ってきて一番最初に目に入ってきた情報は
"両眼を潰そうと指を顔に近付けていた愛しい夫の姿"だった
『っ!?ダメです!!!!』
『ルゥ...お願い...ころして...もう一度、ジョゼに会わせて...』
『もうヤダよぉぉ...ルゥぅ...』
『...っ...1度マグメルに戻りましょう...1度戻り、報告しなければ...』
私は...なんてことを...
ヤバい、書きたかった内容だけど、書いててすごいしんどかった...思わず泣いちゃったよ...
こんな所で終わらせるつもりなんてねぇからな!!!!
曇らせは晴れるところまでやってはじめて成立するんだぞ!!!
感想ください(強欲の血族)