暴食姉妹が侵食現象で主人公の記憶を見たらの反応   作:通りすがりの逃亡騎士

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まだまだ続く過去の水没都市編
いやぁ、ジョゼとの縁がどんどん深くなっていっちゃうね!!


大丈夫?これ現代帰れる???
我らが主人公の運命はいかに!!!!


過去の水没都市:変電所

 

 

『ここが変電所だ。仲間からの情報だと、やはり中はバケモノだらけだそうだ...慎重に行くぞ?』

 

『了解、ゆっくり行こう。』

 

変電所に到着した二人、さっきまであんなに巫山戯ていた様子だったのに、流石に戦いとなるとスイッチが変わる様だ。

だが、ハンターさんの武器が気になる...

 

 

『しかし...お前...その武器はなんだ??』

 

『え?これ?』

 

ハンターさんが持っている武器は一般的な吸血鬼ハンターが持っている量産型の片手剣(VKロングソード)、だが随分使い込まれているのかボロボロ(傷ついた)だった。

 

『最初に配布されたっきりずっと使いっぱなしだから、そろそろガタが来てるかな??』

 

『いや、ガタが来てるどころかもうそれ切れないだろ...?』

 

『そうでもないよ?割と切れる。』

 

『そ、そうか?だがしかし...うぅむ...よし、分かった。この変電所を取り返したら、報酬として新しい武器をくれてやる。』

 

『え、ホント?それはすごく助かる!』

 

『ああ、お前だけの特別な武器だ。』

 

『じゃあ、とっとと変電所取り返すよ!!!』

 

『おぉい!?まて、今さっきまでの慎重さはどこいった!?』

 

 

まるで子供のように走り出すハンターさん。

微笑ましい光景だが、ここはバケモノの巣窟...大丈夫だろうか?

 

『おい!!勝手に先に行くなっ...て...?』

 

「すごい...」

 

「ふっ...ホント、惚れ惚れする動きだ。」

 

 

 

 

追いついた私達が見た光景は、

 

『どりゃァー!!!!!!』

 

バケモノの攻撃をジェイル(オウガ)で受け流している光景だった。

え??何でオウガ型で受け流せてるの???

 

『大人しくしてなぁー!!!!!』

 

しかもそのまま吸血してる。

 

『ふぅ...あ、ジョゼやっと来たの?』

 

『あ、あぁ悪い。じゃなくて、今のなんだどうやった!?』

 

『え?ジェイルパリィのこと?』

 

『じぇいるぱりぃ?』

 

『そ、盾で受け流すと体勢崩れてもすぐ直っちゃうけど、ジェイルの武装で受け流すと動力の差なのか、盾より大きく体勢が崩れるからそのまま吸血出来るし、気に入ってるんだ。』

 

『そ、そうなのか』

 

姉さんが若干引いてる...

それもそうか、"受け流し"というの物はかなり難しい。

それこそ名のある吸血鬼ハンター達がこぞって「受け流しを成功させるより、盾で受けるか避けた方が確実に安全」と言うほど。

 

それを受け流し専用の盾ではなく、攻撃に特化したオウガ型で受け流しているのだ。

 

それがどれだけ可笑しい事かこの人は分かっているのだろうか?

 

『ほら!!早く行くよ!!武器が待ってる!!!』

 

いや...多分分かってない...

 

─────────────────────────

 

 

『ふぅ...やはり一筋縄ではいかない...と言いたいところだが、お前のその戦闘センスのおかげでかなり楽できてる気がするよ。』

 

『はは!こっちこそかなり助かってるよ。』

 

小休止だろうか?倒れた荷物や瓦礫に腰掛け、雑談しているようだ。

 

『なぁ...お前、家族はいるのか?』

 

『ん?いるよ、いや...いた、かな?』

 

『いた?何かあったのか?』

 

『うん、食べられちゃった。』

 

空気が凍った。

 

今なんと言った??

 

『...そうか、嫌なことを思い出させたな...』

 

『みんな食べられちゃった、バケモノに食べられちゃった。』

 

『最初に母さんが食べられた、俺達を逃がす為に自分からバケモノに向かって行った。』

『兄さんが食べられた、生きたまま食べられてる母さんを助ける為に。』

『弟が食べられた、飛んできた母さん達の腕に足を引っ掛けて転んだせいで。』

『姉さんが食べられた、半狂乱になって無謀にも戦いに行ったせいで。』

『妹が食べられた、バケモノの正体に気付いて自ら食べられに行った。』

 

『父さんが死んだ...バケモノの正体は父さんだった、気付かずに俺が殺した。』

 

『最後に残ったのは全て無くした俺だけ』

 

 

『そんな...』

 

 

「こんな...こんなのってないよ...ハンターさんが何をしたっていうの...?」

 

「あぁ...何も出来なかったからこそ、アイツは今度こそ守ろうとする...ノアとの記憶のように...」

 

表情を削ぎ落としたような顔をしたハンターさんをそっと姉さんが抱きしめる。

その表情は慈愛に満ちた、だが何処か愛情を感じる顔で。

 

『今まで辛かったな...もう大丈夫だ、もうお前一人じゃない。』

 

『私がいる...何も怖いことなんかないよ。』

 

『これからは私もお前のその重荷を一緒に背負ってやる。』

 

『ぇ...ジョゼ...?』

 

 

 

 

 

『あぁ...ずっと一緒に...な?』

 

 

 

「姉さん...もしかしてだけど、ハンターさんの口調とか性格が時々変わるのって...」

 

「...あぁ、恐らく重度のストレスに晒されたことによるものだろう...家族を目の前で失い、更には父を己の手で殺めてしまった...」

 

 

 

 

 

『ぁ...あったかい...ありがとう、ジョゼ...』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────────────────────────

 

 

『落ち着いたか?』

 

『うん...ごめんね?心配かけた。』

 

『いいさ、お前の弱い一面を見れて少し嬉しかったぞ?』

 

 

『さて、次は私の番だな...』

 

『私は、母と双子の妹を亡くしていてな』

『母は始祖イドリスの封印の為に人柱となり、世界の為に身を捧げた』

『そして双子の妹、リーズは私を庇いリンネの光に消えた』

『話がしたいとリーズは歩み寄ってくれたのに、私は受け入れなかった』

『私は...怖かったんだ...っ...リーズは私を恨んでいるんじゃないかと...』

 

 

『...は...つまらない話をしてしまったな、だがお前には話しておきたかったんだ。』

『守るべき者が居るなら全力で守れよ?過去は変えられないからな』

 

 

『...ならさ、お互いの事を守らない?』

 

『...え?』

 

『俺はジョゼをジョゼは俺を、そうすればお互いのこと守れるじゃん?』

 

『お、おま、お前っ...』

 

『ふふ…どーしたの?いきなり後ろ向いて?』

 

『くるな!!いや!来ないでくれ!!そして見ないでくれぇ...!!』

 

『ははは!ジョゼかわいい〜』

 

 

 

『そ、そろそろ行くぞ!!!拠点の皆に心配かけるのも悪いからな!!』

 

 

 

 

ははぁん...?姉さんが堕ちた瞬間ってここだったのかなぁ?

ニヤニヤしながら後ろの姉さんを見る。

やっぱり顔真っ赤だ。

 

「み、みるな!?」

 

「ふふふ...姉さん可愛い」

 

「こ、こんなのズルいだろ!!!!」

 

 

──────────────────────────

 

 

『ふぅ...何とか制圧できたか?』

 

『少し待ってろ、ココをいじれば...あれ?可笑しいな...前に来た時はこれで動いたはずなんだが...』

 

変電所のメインコンソールをいじる姉さん

だ、大丈夫?なんか変な煙出てるけど...

 

『あーもう!!!めんどくさいッ!!!ふんッ!!!!』

 

「『ちょっ!?』」

 

思い切りコンソールを殴り付ける姉さん(バカ)

母さんが叩いて直してたアナログテレビじゃないんだよ!?

 

『よし!直った!!やっぱり叩けば直るんだな!!』

 

えぇ...何で直ってるの?

 

『聞こえるか?変電所の脅威の取り除きは完了した、次いでに再稼働もな。』

 

『すぐに拠点に戻るから、出迎えの準備を頼む』

 

 

『お疲れ、ジョゼ』

 

『あぁ、お前もお疲れ様!予想より楽に片付いたな!お前の力がなければ難しかっただろう。』

 

『だが、これでようやくスタートラインだ。実は、もう1つ話しておきたいことが...っ!?グッ...ゥゥアァアア!!!』

 

『ジョゼ!?』

 

突然目を抑え蹲る姉さん、暴食の力の暴走...もうかなり進行してる

 

『はぁ...はぁ...感覚が短くなってきたか...』

 

『私が受け継いだ、忌まわしい暴食の力...稀に制御を失って、暴走するんだ』

 

『あの日...リーズがリンネの光に飲み込まれた原因は、私の暴走のせいだった』

『私は動けなくなって、リンネ種は逃走し...都市の中心で自爆するようにリンネを引き起こした...』

『その時にリーズは私を庇って......』

『気が付くと後には沈んだ都市と、そこを徘徊する仲間だったバケモノ達が残っていたよ...』

 

『ジョゼ...』

 

『はぁ...はぁ...ふぅ...よし、もう大丈夫だ。心配かけたな』

 

 

「姉さん...やっぱり無理してる...冷や汗だって出てるじゃない」

 

「あぁ、実際この時はアイツに心配かけたくなかったから無理はしてたよ...すぐバレたが」

 

『ほら、帰るぞって!?な、なにを!?』

 

真っ正面から姉さんを抱きしめるハンターさん

このわからず屋にしっかり言っちゃってください!!!

 

『まだ辛いでしょ?もっと休んでて』

 

『だ、だか拠点のみんなが心配してしまう...』

 

 

 

『あー、あー、もしもし、聞こえてる?』

 

《あら?聞こえてるわよ〜?》

 

『ジョゼと少しデートしてから帰るからお出迎えはいらないよ』

「『へぇ!?』」

 

 

大胆すぎる!?そもそもそんな嘘で皆が騙されるわけが

 

 

 

 

《あら!あらあらあら!!!みんな聞こえた!?》

《聞こえた!!》

《おいマジかよ!!!》

《赤飯炊け!!赤飯!!!!!》

《私達のジョゼにもやっと春が来たのね!!》

 

《おい、罰のトイレ掃除があるだろう、早く帰って(ゲシ!!!!)ゲフッ!?》

 

《うるせぇ!!老いぼれ!!それどころじゃねぇだろ!!!!》

 

 

 

 

めっちゃ騙されてる!!??

 

 

 

 

 

『そういうわけだからお願いね』

 

《わかったわ!!朝までには帰ってらっしゃい!!》

 

『はい、これでいいよねジョゼ?』

 

 

 

 

 

『お、お前...お前ってやつはぁ...!!』

 

 

 

 

 

 

 

ガブッ!!!!!

 

『痛ぁぁぁ!?』

 

 

 

 

 




やはり曇らせの主人公は辛い過去を持っているものだぁ...(恍惚)


許嫁イベントまだぁ??
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