暴食姉妹が侵食現象で主人公の記憶を見たらの反応   作:通りすがりの逃亡騎士

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実は実はR-18差分を投稿しております。
暴食ですからねぇ...こちらも暴食しなければ無作法というもの(?)


過去の水没都市編も終わりが見えてきましたね...
だ、大丈夫?帰れるこれ?

書いちゃったR-18版
https://syosetu.org/novel/407231/


過去の水没都市:折れた電波塔の地下施設

 

「う...ううん...頭痛い...??」

 

「お、おい?リーズ大丈夫か??」

 

「姉さん...?私は一体...?確か温泉に行くって話しが...」

 

「あ、あぁ!!!さっきまで温泉にいたぞ!?急にリーズが倒れたから何かと思ってな!?いやぁ!!何事もないようでよかったよ!!!!」

 

姉さんが言うならそうなんだろう、何か大事な物を忘れているような気がしてならないが...

 

 

『地形から推測すると、リンネの爆心地はこの先になる。』

『困難な探索になると思うが...お前がいるなら百人力だ。ほら早速降りてみよう。』

 

「ほ、ほら!!進展があったようだぞ!置いていかれる前に行くぞ!!」

 

「あ!待ってよ姉さん!!!」

 

エレベーターに乗って電波塔地下施設に着いた私達。

ここが賑わってた頃は一体何があったのだろうか?

 

『っ!?ぐぅ...!!!』

『どうした...!?』

 

胸、正確には心臓を押さえ苦しむハンターさん

この苦しみ方...そしてジェイルから溢れ出す瘴気のような煙

 

「これ、侵食現象!!」

「あぁ...だが今の私達は苦しんでいる様を見ることしか出来ない...」

 

『これは...まさか、侵食現象か!?』

『おい!聞こえるか!?気をしっかり持て!!』

 

そして瘴気は私達を包む。

 

 

─────────────────────────

 

ジョゼSIDE

 

 

「ぐっ...リーズ平気か?」

「...うん、大丈夫」

 

瘴気に包まれ、気が付くと執務室の様な部屋にいた。

侵食現象に飲み込まれ、更に記憶の世界でも侵食現象に飲み込まれた...一体?

 

『納得できん!!!!』

『仕方が無いんです!!私だってしたくありません!!!!』

 

「「!?」」

 

声が聞こえた先にいたのは、ボヤけているが小柄な女と大男の姿。

 

『何故!?何故だ!?私の妻を救う切っ掛けをくれた未来ある幼子(おさなご)が何故リンネ封印の器になるという話になっている!?』

 

『...自分達の血と命を守ろうとする愚かな老害達のせいです』

 

『ならば何故!君は反対しなかった!?反対できる立場にあるというのに!!!』

 

『反対しましたよ!!!!私の事を姉だと慕ってくれた子供を殺したいと思いますか!?』

 

『...すまない、少々冷静ではなかった。』

 

『...いえ、こちらこそ頭に血が上ってました...』

『貴方に声を掛けたのはその頭脳と能力を頼ってのこと。共にあの子を救って欲しいのです。』

 

『ふむぅ...だがどうやって老害達の目を掻い潜る?』

 

『私の術式を使います』

 

『君の術式...時間遡行か...過去にあの子を送るつもりかね?』

 

『いえ、逆です。未来に...あの老害達が死に、もう二度と見つからない程の未来にあの子を送ります。』

 

『...なるほど、それで私の力がいるという訳かね』

 

『...悔しいですが、私の力だけでは未来に飛ばすほどの縁が安定しません...そこで私と同じ、あの子に救われた貴方の縁と合わせれば未来に飛ばすことが出来ると確信しています。』

 

『...それであの子が...我が親友の命が助かるのならば、私は全力で君に力を貸そう。』

 

『...ありがとうございます』

『これからの事は追って伝えます、今はあの子の傍にいてあげてください。』

 

 

 

退室する大男、残されたのは女性だけ。

これは一体...?なんの...誰の記憶なんだ?

 

『ふぅ...もう少し...もう少しだよ...君を絶対に殺させたりなんかしないから...』

 

 

「「なっ!?」」

 

愛しそうに写真を見る顔はルゥに瓜二つの綺麗な女性だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

今の...記憶と、ルゥに瓜二つの女性は...?

 

『おい!無事か!?身体に異常はないか!?』

 

思考を切り上げ記憶の中の私に注目する。

 

『侵食現象...噂程度にしか聞いたことがなかったが...親和性の高いハンターと吸血鬼の間でごく稀に発生するらしい』

『だが、吸血鬼の記憶が相手に流れ込むなんて話は聞いたことがない...』

 

「姉さん...さっきの記憶ってこの時見た?」

 

「...いや、私とアイツが見た記憶は私自身の記憶だった、あのルゥと似た女性と大男の記憶じゃない。」

 

「じゃあ、あの記憶は一体...?」

 

 

─────────────────────────

 

『これは...?』

 

金色の糸のようなものに絡まる心臓...ルゥが言うには情念...だったか、それが道を塞ぐ。

 

『ジョゼ、俺から離れないでね』

 

『あ、あぁ、わかった』

 

アイツが情念に触れ、辺りが光に包まれる。

 

 

────────────────────────

 

 

人の賑わう地下施設...ここの施設がまだ動いていた時だろうか?

 

 

『ねぇ!!おっちゃん!!!また肩車してよ!!』

 

『いいとも!!この偉大なる私の肩を貸してあげようじゃないか!!』

 

『わーい!!!ありがとおっちゃん!!!』

 

『ふふふ...』

 

『あんなのの何がいいんだか...』

 

『あら、構って貰えなくて寂しいの?』

 

『ち、ちがう!!!私は寂しがっているわけでは!!』

 

 

そこには大男と背の高い女性、少年と少女がいた。

家族だろうか、とても仲が良さそうだ。

 

『うむぅ?寂しくさせたようだな!すまない!!!ならば共に行こう我が娘よ!!!』

 

『だ、だから寂しかったわけではないと...』

 

『一緒に行こうよ!○○○○○ちゃん!!!』

 

『チッ...わかった、今回だけだ』

 

『さぁ!!我が親友、そして我が娘よ!!偉大なる○○○・○○○○○○の肩に乗り共に行こう!!我らの未来は明るいぞ!!!!!』

 

『あと少しだ...我が親友よ...』

 

『ん?なんか言った?おっちゃん?』

 

『む、我が偉大さを再確認していただけだとも!!!』

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、姉さん、名前は聞こえなかったけど凄い聞き覚えのある声とセリフだった気がするんだけど」

 

「あぁ、私もだ。」

 

「なら一緒に言おうか」

 

「「絶対にゼノン(さん)だ」」

 

「アレなのかな、ゼノンさんここ来てたんだ...」

 

「彼奴はどこにでもいるからな...」

 

 

 

 

【独房】

「うむぅ?誰かが偉大な私の話をしたかね?そうとも!!私こそ誰もが知るゼノン・グリフゴートなのだよ!!!!!」

 

 

────────────────────────

 

 

また情念が道を塞ぐ

 

『また、これか...リーズ...おい、頼む』

 

『うん、離れないで』

 

「リーズって...ねぇ、姉さん、ゼノンさんのせいで聞き忘れてたんだけど、さっきとこの情念で見た記憶って...」

 

「あぁ、お前の記憶だ、私の事を救おうと努力していた記憶だったよ」

 

「そ、そっか、改めて聞くとなんか照れくさいね。」

 

 

光が包む。

 

 

『お待たせしました...決行の時が来ました。』

 

さっき見た記憶の中でゼノンに肩車されていた少年を抱えているのはルゥに似た女性。

 

 

『む...我が親友を未来に飛ばす時が来たのか...』

 

『はい...』

 

『チャンスは今しかありません、老害達に見つかる前に始めます!!!』

 

『あぁ、分かっているとも...』

 

『...姉ちゃん?おっちゃん?どうしたのそんな怖い顔して...』

 

『あ...起こしちゃったか...ごめんね、これからお姉ちゃんとおじちゃんは少し遠くに行くことになっちゃうんだけど、ちゃんと我慢できるかな??』

 

『え...う、うん、我慢するよ?』

 

『うん...偉いね...』

『ゼノン...お願いします...』

 

少年の額に指を向けるゼノン

 

『...では我が親友よ!!暫しの別れだが、きっとまた会える時が来るとも!!!その時を楽しみにしておく!!!!』

 

『...おっちゃん?』

 

指から雷の様な術式が放たれる。

 

『あ゛゛ッ!!!』

 

一瞬少年の体は跳ねるがすぐに脱力する。

 

『...記憶消去の術式だ、これで我が親友...いや、この子は私達のことを...自らがリンネの器であることを忘れることができた。』

 

『後は君の覚悟だけだ...イドリス』

 

 

『ぅっ...ぐす...ありがとう...ございます...』

『時間遡行の術式を発動させます...』

 

 

 

 

『こんな姉さんを許して...』

 

 

 

「ゼノンさんにこんな過去があったなんて...」

 

「あぁ、そして時間遡行の話とルゥによく似た容姿からなんとなくは予想してはいたがイドリス...始祖イドリスの姿を見ることになるとはな...」

 

 

 

─────────アクアリウム前────────

 

リーズの幻影が現れる。

 

『リ、リーズ...っ!私...私は!!』

 

幻影は私に向かって微笑むと背を向けて消えてしまう。

だが足元に何か、制御装置を落としていった。

 

『これは...』

 

「私が落とした制御装置...こんな所にあったんだ...」

 

「...あぁ、お前の作った制御装置のおかげで今の私がいる。」

 

私が制御装置に触れる...

 

 

 

 

 

 

 

『...あぇ、ここ...どこ...?』

最初に目に付いたのは時間遡行で飛ばされた少年の姿だった

 

『そもそも、俺ってなんだっけ...わからないや...』

 

『おいおい!?坊主!こんなとこで何してる!?』

 

『おじちゃん...?』

 

『おじ!?俺はまだ30だ!!!!...30っておじさんか...?』

『まぁ、んなこたぁどうでもいい!!坊主!もう1回聞くぞ!!こんな廃墟で何やってる?』

 

『わからない...』

『わからんって...ガキだろ?親はどうしたよ?』

『わからない...』

『これもわからんのか...』

『おじちゃん...これからどうしたらいいかな...?』

『んん...んー...あぁぁ...なら俺ん家くるか?』

 

『え...』

 

『行くとこねぇんだろ?なら俺ん家...俺ん家つっても孤児院なんだけどな、どうせ今更1人増えたところで変わらねぇしな!』

 

そう言うと男は首にかかっていたロケットを開き写真を見せてきた。

 

『いい写真だろ?これからお前の家族になる奴らの写真だ!!』

 

 

『でも...』

 

『ほれ!行くぞ!我が息子よ!!ガハハハ!!!!』

 

 

このご時世で赤の他人の為に孤児院を経営するだなんて...とんでもない聖人だな...

 

 

────────────────────────

 

 

『ほれ!着いたぞ!!ここがお前の家だ!!!ちいせぇがな!!!』

『おぉい!!帰ったぞー!!!!』

 

『『『『『おかえりなさい!』』』』』

 

『あら!また1人連れてきたの?』

 

『おう!仲良くしてやってくれ!!!』

『歳は幾つだって?』

『んー、大体5歳ってとこじゃねぇか?』

 

『俺が父親で』

『私がお母さん』

『んじゃぁ、俺が兄ちゃんな!!』

『私はお姉さんね!!』

『僕は...1歳下だから弟か...』

『じゃあアタシは妹だね!!』

『『『『よろしくねー!!!!!』』』』

 

「ふふ...みんな元気だね」

「父親代わりをしているあの男の性格が、子供たちにも大きく影響を与えてるんだろうな」

 

─────────────────────────

 

月日が流れたのか少し大きくなった少年達。

 

『ねぇ!お母さん...お父さん遅くない?』

 

『そうねぇ、いつもだと暗くなる前には帰ってくるのだけど...』

『ん〜...お父さんには悪いけど先にご飯食べちゃいましょうか!みんなぁー!!!ごはんよー!!!!』

 

『『『『はーい!!!』』』』

 

『それじゃあ、手々合わせて?せーの!』

 

『『『『『『いただきまーs、、っ!?』』』』』』

 

瞬間、ドアが吹き飛びバケモノが入ってきた。

 

『グルォォァァァァ!!!!!』

 

 

『バ、バケモノ!?みんな!逃げて!!!!あ゛ぁあ!!!!????』

 

『母さん!?テメェっ!!!!!』

 

「おい!行くな!!お前が行っても無駄だ!!!」

「よせ!!!やめろぉぉぉぉ!!!!!!!!」

 

私の声は届かない、私の武器は届かない

これは記憶...目の前で起こる惨劇を見ていることしか出来ない。

 

生きたまま食われ、解体されていく少年の母と兄

 

『みんな、こっち!!早く!!!!』

『姉ちゃん...ッ...母さんと兄さんが...!!』

『今は逃げることだけ考えて!!!』

 

だから気付けなかったのだ、足元の物に

 

『あっ...』

 

それは解体され、飛んできていた母の腕だった。

転んだ音で気付いたバケモノが少年の弟に喰らいつく。

『ギッ!?ギャァァアアア!!!!!!!』

 

「あ、ああぁ...だめ...食べないで...」

「くそっ...くそくそくそっ!!!!」

 

『ぁ...私のせいで...ひ、ひひ...ははははははははは!!!!』

『殺してやる!!!!!!!!!!絶対に許さないぃ!!!!!!!』

 

『姉さん!?行っちゃダメ!!!』

 

「もうやめて...見せないで...」

「...」

 

『あああああぁぁぁ!!!!!ヅァッ!?』

 

 

発狂した少年の姉は近くにあったモップでバケモノに戦いを挑んだ...そして呆気なくその命を散らした。

 

 

『あ...あぁ...』

『...』

『...はっ...早く逃げるよ!!』

 

少年に引かれても、全く動かない妹

 

『どうしたの!?早く逃げないと!!!』

『...あ、わかっちゃった、そっか!みんなと一緒に食べてた晩御飯の時間だもんね!!!』

 

『今から行くね!!!一緒に食べよ!!!』

 

『えっ...?』

 

自らバケモノに近付く妹

 

「...よせ」

「やめて...」

 

『はい!どーぞ!!召し上がれ!!!!』

 

『「「あっ...」」』

 

妹が喰われた...最後に見えた顔は酷く嬉しそうな、そんな表情だった。

 

『は...はは...こんなの...こんなのってないだろ...??』

『俺たちが何したって言うんだよ...』

 

 

『お前さえ居なければ...お前さえ...』

 

『お前さえいなければァァァァアアアァァ!!!!!!』

 

『あ゛あ゛あ゛ぁ゛あ゛!!!!!!』

 

少年の身体から光が放たれる

それは私達もよく知る、リンネの光だった。

 

「ぐっ...!?リーズ!!無事か!?」

「私は大丈夫!!あの子は!?」

 

目を開けるとそこには力尽きたバケモノと少年の姿があった。

 

『はぁ...っ...はぁ...っ...今のは...?』

『わからないけど...みんなの仇はうてたよ...』

『みんなのお墓...作らないと...』

 

そうか...仇をうてたんだな...これで食われていったお前の家族も浮かばれる...

 

ふとリーズが真っ青になり震えているのに気がついた

 

「リーズ...?どうした?」

「ね、姉さん...バ、バケモノの首見て...」

 

「首...?...な、に...を...?」

 

『......は?』

 

バケモノの首にかかっていたのは少年の父がかけていたロケットだった。

 

『...はは、そんな...そんなわけないよね...?』

 

震える手でロケットを取り、開いた中身は

《少年と家族全員が笑顔を浮かべた写真》だった。

 

 

『...あ』

『つまり...俺は父さんを殺した...?』

 

『は、ははは...はははははははははははははは!!!!!』

 

「ぅ...あぁ...」

「...」

 

「なぁリーズ...変電所で、アイツが話してた家族の話覚えてるか?」

 

「...うん、覚えてるよ」

 

「この少年...」

「うん...この子...幼少期のハンターさんだ...」

 

アイツの言っていた過去の話と合致する。

家族をバケモノに食い殺されたこと、バケモノになった父を殺したこと、そして殺すまで気付けなかったこと...

 

 

 

 

『あ゛あ゛ぁ゛あ゛゛......』

 

 

 

 

それをずっと引きずっている事...

 

だが...始祖イドリスとゼノンが時間遡行をさせてまで守ろうとした原因のリンネの器とは一体...?

それに、さっきの光は...?

 




新鮮な曇らせだぁぁぁ!!!!!!
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