第四魔法科高校の優等生   作:悪事

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二話

 

 

 十師族に名を連ねる四葉家は“死の魔法師工場”と悪名高い旧魔法技能師開発第四研究所を出自とした家である。此処で言う“死”というのは、単に“四”という数字の(あやか)りではなく、実際に積み上げた夥しいほどの犠牲と死者から来ている。

 

 

 分かり易い話として挙げるなら、十師族に選ばれる二十八家、師補十八家と十の家系の中で、四の数字を名前に冠する家は“四葉家”しか存在しない。他の家は同じ数字を持つ家系が最低でも一つはあるというのに、第四の数字を持つ家はたった一つ。

 

 これが何を意味しているのかを語ろうとする者は少なく、誰もが目に見える異常と違和感を前にして沈黙を選ぶ。積み上げた魔法の研鑽と悍ましさに畏怖し、大多数が口を噤んだ。

 

 

 

 四葉家の前身である第四研の研究テーマは“精神干渉魔法を利用した精神改造による魔法能力の付与・向上”。他家に比べても特殊過ぎるアプローチからの魔法研究は、悍ましいと語ることさえ赦さぬほど多くの犠牲と死を積み上げてきた。

 

 精神と呼ばれる人間のブラックボックス。未だ謎に満ちた人間の魂の未明領域を探求することがどれほど死に近づくことになるか、四葉の人間は誰よりも知り尽くしている。

 

 

 奈落を覗きこもうとして、そのまま深い闇に沈む者は後を絶えない。けれど、暗黒の領域に近づかなければ、精神の探求はままならなかった。結果として精神干渉にまつわる魔法研究の進みは牛歩のごとく──。

 

 

 だが、その遅々たる進みの研究は、真柴百合香の出現によって、激的な進歩と発見の連続を生み出した。

 

 精霊の眼(エレメンタル・サイト)の後天的な付与。

 

 狂気という精神データの一部解明と魔法式化。

 

 四葉元造の生得魔法である死神の刃(グリムリーパー)の再現。

 

 

 先代当主、故四葉英作が“四葉の最高傑作”と称賛した百合香は、四葉において最も優れた精神干渉魔法師である司波深夜の教導と一族の総意によって、数多くの研究成果を生み出し、凄まじい成長曲線を描いた。

 

 

 百合香の華々しい成長の裏側で、自分を罰するように魔法演算領域を酷使する深夜は緩やかではあるが確実に身体を壊していった。その鬼気迫る様は、妹である真夜と息子である達也を本当の意味で救えなかったことの償いであったのか。それとも罪悪感を忘れるための逃避だったか。真意は誰にも語られることはない。

 

 

 度重なる魔法演算領域の酷使によって身体を壊した司波深夜は静養が増え、表舞台に立つ機会が減っていく。

 

 誰もが代替わり、次世代の到来を確信した。

 

 真柴百合香、弱冠九歳にして四葉最高の精神干渉魔法師と呼ばれた司波深夜を凌駕し、次期当主候補に抜擢される。

 

 些かに早すぎるきらいこそあれ、四葉の人間はこれを自然の流れと納得するに至った。誰も異常だと気が付けない。そういった思考に誘導されるとは露にも思わず。

 

 

 

 深夜の体調が悪化し一年の大半を静養に努める様になって以降、四葉において“最も優れた精神干渉魔法師”という名は、真柴百合香をより煌びやかに彩る装飾の一つとなっていた。

 

 

 

 

 百合香の高まる評価と重ねた実績。身体を壊した深夜に変わって、四葉の精神干渉魔法の実験の大半は百合香を中心に稼働し始めた。百合香の名が高まるにつれ、分家や執事、使用人らは達也を“不要なもの、即刻処分すべき失敗作”と現当主である真夜へ直訴することが増えていった。その上奏は全て却下され、達也は一族内での厳しい眼差しと差別感情の中で着々と経験を積み、成長を遂げていく。

 

 

 

 達也の処分が叶わないことを知ると分家の当主一同は、次期当主に最も相応しい候補として百合香の名前が挙げるようになった。最高傑作と謳われる百合香と失敗作の烙印を押された達也をこれ見よがしに比べようとしたのか。

 

 達也への当てつけということもあり、分家当主たちは傍から見ると凄まじい入れ込みようで、百合香の優秀さと実績を褒めたたえる。

 

 

 ──“どうでもいいこと”。

 

 

 一方で百合香は、当主になることにさほどの興味も持ち合わせなかった。どうでもいい。素晴らしいのでしょうね。皆が言う通り光栄だと予想できる。

 

 でも、栄達と名誉なんてもの、本当は如何ほどの価値があると?

 

 

 百合香が望んだのは“邪魔をしないでほしい”という一点につきた。

 

“魔法の研究”と“敬愛する司波深夜との茶会”、それさえ邪魔しなければ、ある程度は望むように振舞おう、と百合香はひどく冷めた目で内心を悟らせずに分家の当主たちを相手にしていた。皆が当然のように百合香に傅く。成長して磨かれていく美貌、その威光と天賦の才、規格外の異能。誰もが首を垂れる、当然だと言うように。

 

 年齢が二桁へ上がる前に次期当主候補に推薦されても百合香の心は動かない。余人が勝手に百合香を評し、信頼、崇敬の元に盛り立てていく。滑稽なことに誰もそのことに疑問を持たないのだ。たかだが九歳の小娘に何ができると考えている?

 

 心は内に、内に閉じていくばかり──。

 

 

 気が付くと百合香は特別な意図も無しに一族内での立場を自然と形成、四葉家の中核的な存在へと成り上がっていた。

 

 

 

 

 

 貴人たちの嗜みにして社交の場であるお茶会。九歳を数える真柴百合香は、敬愛する主従たちとの茶会を何よりも大切に想い、これ以上ないほど楽しみにしていた。

 

 

 

 紅茶から立ち上る湯気。薄く漂う華、おそらく百合の花の香り。

 

 気品ある香気は脳を支配し、不可思議な脱力を生むような所感を抱かせる。

 

 ある来客のためだけに創られたサンルーム、そこに満ちた紅茶と華の香り。これだけの事象に空間が揺らぎ、世界が変容していく錯覚が生じている。

 

“数字付きの家の魔法師であっても、この空間で普段通りに魔法を行使できるだろうか?”。

 

 菓子の載った皿をテーブルに置き、そっと主人である深夜の傍に仕えたガーディアン、桜井穂波は意識を強く持つ。意識的に肩を強張らせ、背中に力を入れる。そうでなければ、思考が緩慢となり、背筋を伸ばして立つのも困難となるからだ。

 

 

 司波深夜の静養のため建てられた軽井沢の別宅。今日、その別宅にはかねてより深夜に師事していた真柴百合香が来客として訪れていた。

 

 サンルームでお茶会をする深夜の表情はいつもより柔らかく、どこか色香を含んだ隙らしきものすら見受けられる。それは対面の百合香も同様、憧れの人と同じ時間を共有する喜びにあふれ、色素の薄い瞳と幼気な美貌を太陽さながらに輝かせている。

 

 司波深夜、真柴百合香。成熟した色気を持つ女性像の深夜と、青く未成熟ながらもしとやかな玲瓏さを発する美少女然とした百合香。

 

 タイプが違うというのに二人揃っているだけで世界そのものが、美貌と気品に屈服していくようだと桜井穂波は内心で慄然としていた。

 

 

 

「──それで以前からお父様にお願いしていた新しい子が昨日、ようやく届いたのです。愛らしくて、小さくて、柔らかくて。ふふ、またわが家が賑やかになりそうです」

 

「今度の子は、どんな子なのかしら」

 

「子犬のゴールデン・レトリバーですね。身体こそ小柄ではありますが、精強に育つ片鱗を感じさせる子で、今後の成長が待ち遠しい限りです」

 

「相変わらずね。また増やしているなんて。真佐(しんすけ)さんを困らせるのも、程ほどにしてあげなさいな」

 

「困らせるとは人聞きの悪い」

 

「でも、頭数が増えすぎてしまえば世話を焼くのにも一苦労でしょう?」

 

「そうはいっても、きちんと面倒を見ていますし、躾も十全に行っています。上下関係を一度、明確にしてあげれば素直で忠実なのですよ。深夜様もお体の具合がよろしくなった際、当家にお越しください。そのときはあの子たちを紹介いたしますから」

 

「ええ、その時を楽しみにしていますわ……」

 

 ふふ、と微笑を零す二人はその美し過ぎるために、どこか人間離れした妖艶さ、いいや危うさにも似た気配を放っている。そんな異様な雰囲気を発する人たちの会話というだけあって、何やら深い意味や意図が散りばめられているのでは、と勘繰ってしまいそうだが……。

 

 穂波は二人の美が発する危険さに呑まれかけ、心中で認識し直す。

 

 “この会話は、単に百合香さんが飼ってらっしゃる犬の話のはず”と。

 

 

 百合香が七歳の誕生日から、父や母に頼み込んで犬を飼うようになったというのは四葉内では有名な話だ。百合香の印象に合った可愛らしい内容であり、会話のとっかかりとなりやすい話題ということで四葉の分家や使用人たちは誰もが百合香の飼い犬のことを存じている。

 

 ただ、何も知らない者がこの話を盗み聞いたなら、何処か危険かつ怪しい会話に聞こえてしまうのでは、と穂波は懸念を抱く。

 

 綺麗すぎるのも損なのかもしれない、と益体もなく考えていると──。

 

 

「見てください、ソウスケとシノがひなこぼっこをしていた時のものなのですが──」

 

 百合香が出した情報端末には、バーニーズ・マウンテンドッグの子犬と黒毛の柴犬が重なってお昼寝をしている場面の画像が出されている。

 

 何度も聞いた愛犬自慢、百合香の嬉しそうに弾む声音に深夜も気づかぬうちに笑みを返していた。

 

「この調子だと、貴方の愛らしい犬士たちも近いうち八匹へ揃いそうね──」

 

 

 

 深夜の楽しそうな声に出た単語から穂波は八人の犬士たちの物語を脳内で結び付ける。江戸時代後期に活躍した有名な小説家、曲亭馬琴の著作“南総里見八犬伝”。

 

 百合香の飼い犬たちの名前は、その登場人物たる八犬士に(あやか)って名づけられている。

 

 彼女の飼う愛犬たちは今現在、五匹。

 

 バーニーズ・マウンテンドッグのソウスケ。

 

 黒毛の柴犬であるシノ、同じく赤毛の柴犬であるシンベエ。

 

 シベリアン・ハスキーのコブンゴ、ウェルシェ・コーギーのドウセツ。

 

 

 これで犬村大角、犬坂毛野、犬飼現八にあたる犬が増えれば、いえ今回のゴールデン・レトリバーの子がこの三名の誰かに能うのだろうな、と考えていると百合香が深夜の傍にいた穂波も自分たちの会話へゆるりと招待する。

 

 

「……穂波さんは飼いたい犬などはいませんか?」

 

「……へ、飼い犬ですか?う~ん、そうですね、私にはガーディアンとしての職務と奥様のお世話役としての務めがありますから。基本的に動物を飼いたいと思ったことがなくて。百合香さんのお話を聞いていると、可愛がっていることも、愛らしいというのもすごく伝わってくるのですが、どうにも未熟な私では飼い犬の面倒まで手が回りません」

 

 にっこりと百合香に微笑んだ穂波の横で、深夜が悪戯っぽく悪そうな(悪い、というわけではない)笑みで穂波の言い分にちょっかいを入れる。

 

「あら、そうなると私のお世話は犬よりも手間をかけてくれるのかしら?」

 

「え゛、あ、その。決してそういったわけでは──、ああいえ、犬のお世話とかについては別として、奥様には出来る限り最高のお世話だったり、手間暇を掛けたいと常々思っております、はい……」

 

「まぁ、わたくしと同じですね。例え、飼い犬であろうとお世話を焼いたり、面倒を見るのは面白いものがありますから」

 

 あわあわと慌てる穂波の様子を百合香と深夜は揃って愛でて紅茶で喉を潤す。会話の中で出た世話の件で、深夜は少し遠い眼をして窓辺を眺めた。実の息子である達也を愛そうとして愛しきれず、達也のために創った深雪は調整体ゆえに生んだ実感が薄く、娘として慈しむことができずにいる。

 

 そんな自分が他者に世話を焼いてもらい、面倒を見てもらうなどと。

 

 穂波も主人の苦悩を微かに察したのか、表情を僅かに曇らせた。

 

 

 

 深夜たちの思考を凡そ読み解いていた百合香は共に笑い、信じあう深夜と穂波の姿に美しいと言うに相応しい主従の在り方を見た。敬愛する二人とのお茶会、九歳という未熟な蕾でしかない百合香にとって何物にも変えられない貴重な刹那。

 

 真柴百合香は、この主従を何よりも尊重し、また淡い憧れを胸に秘めていた。

 

 

 だからこそ、恩義につけ込む形にはなるが深夜は自らの弟子にあることを希う。

 

「百合香さん、実は折り入って貴方にお願いしたいことがあるのです……」

 

「わたくしに、ですか?」

 

「ええ、おそらく貴方にしかできないことです。ただ、問題は非常に多く貴方の負担にしかなり得ない。きっと、返せるものは少ないでしょう」

 

 しかし、百合香は躊躇うこともなく微笑んで、肯定の意を示した。

 

「なんなりとお申し付けください。深夜様はわたくしの魔法の師。弟子として、微力ながらお力になります」

 

 そこで表情を緩めた深夜はそっと穂波に目配せを送る。それだけで主人の意向を理解したのか、ガーディアンであるはずの穂波は部屋の外に控えた。

 

 

 護衛たる桜井穂波が出てから、司波深夜は重々しく口を開く。

 

「お願いというのは、“達也”の件なのです……」

 

「達也さんの?……となると、四葉の中で彼の立場について口添えをすればいいのでしょうか」

 

 公然と四葉の内部で差別されている達也を庇う、もしくは彼の後援として動けばいいのかと百合香は考えたが、対面では首が横に振られる。

 

「いいえ、貴方にお願いしたいのは、達也の感情のことです……数年前、達也の激情に分類される感情は、私の“精神構造干渉”であの子の中より無くなりました。その実験の結果、達也は人工魔法演算領域を手にし、戦闘魔法師としてより優秀になった。でも、与えた力はあの子が望んだものではない。私が、四葉が、押し付けてしまったものです」

 

 後悔のような悲しみを滲ませ、深夜は百合香を見つめる。しっかりと視線を交わす光景は桜色の虹彩に己の像を焼きつけようとするようだった。

 

「四葉の皆は、達也の感情を消すように言いました。その方が私にも負担は少ない、という見解だったから。でも私には真夜と同じように達也の、息子の心を本当の意味で殺すことはできなかった……」

 

 深夜がそこで言葉に詰まり、この躊躇いから百合香はある事実を察した。

 

「まさか、深夜様は……宿したままでいらっしゃるのですか?他人の感情の大部分を──?」

 

 これは卓越した精神干渉魔法師である百合香だからこそ至った答えであり、その卓越した術者である百合香からしても驚愕に値する事実であった

 

 いくら血の繋がりがある母子とはいえ、他者の感情を残存させられるのは技術や練度といった次元の話ではない。

 

 もはや、奇跡に属する結果であろう。

 

「ええ、私の魔法演算領域には達也の“激情というべきデータ”を焼き付けてあります。消すのではなく残すために……とはいえ、さすがに無茶が過ぎたようね。達也のデータ化された感情は私の演算領域の半分を占めています。それに魔法演算領域を酷使したせいで身体まで壊している。……今の私の魔法師としての実力は、以前の半分以下まで落ち込んでいるはず……」

 

 

「……ええ、そうでなければ、わたくしは未だに深夜様を越えられなかったでしょう。このような形で、師を越えることになってしまったのは痛恨としか言えません」

 

「──気にし過ぎよ、貴方はとうに以前の私すら超えています。自信をお持ちなさい」

 

 気後れした百合香を励ましつつ、深夜は達也についての話を進める。

 

 

 司波達也は一定の域でしか感情を持ちえない。ストッパーを掛けられているわけではなく、激情というべき感情が欠落しているためだ。激怒、狂喜、絶望、興奮。彼はどの感情も持ちえない。

 

 達也に許された感情表現は、失われた激情以下のものしか存在しない。

 

「百合香さんに頼みたいのは、達也の“激情のデータ”を預かっていてほしいのです。莫大な情報量の感情データを演算領域に焼き付ければ、貴方の魔法師としての能力は大きく制限されてしまう。その無理を承知でお願いします。……私はもう長くない、達也や深雪が高校に入学するのを見届けられるかも怪しいでしょう。もし、私がこのまま死んでしまえば達也の感情も共に喪われてしまう。それだけは避けたい。せめて、あの子に選ぶ余地だけは与えたいの。他者の思惑で得た強さを捨て、人として弱くなることを」

 

「達也さんは御自身が弱くなることを許容しないと思いますが……」

 

 深雪のガーディアンとして生きる彼が、自分のためだけに弱さを得ることを選ぶとは到底、思えない。百合香の意見には深夜も同意を示した。

 

「今のままなら、そうね。でも、人生はどうなるか分からないものよ。あの子のため保険となるものはできるだけ増やしておきたい。親らしいことをできなかったせめてもの代わりとして……。二十歳、達也が成人したとき、あの子に感情を取り戻すか否か、聞いてみて頂戴。それまであなたに負担をかけてしまいますが……」

 

「どうか、お気に無さならず。深夜様の想いも、達也さんの選択も、わたくしが責任を以てお預かりします」

 

「──そう、安心したわ………………ありがとう」

 

こうして百合香と深夜の契約は為された。

 

 

 感情を焼き付けられることによって、魔法演算領域へ大きな制限が付く。そのリスクを承知で百合香は今日この日より達也の激情のデータを契約の期限、司波達也が二十歳になる時までの間、預かることになる。

 

 

 他者の感情データを保持し続けるという離れ業。百合香はその絶技を容易くとはいかないにせよ、深夜の精神構造干渉の助けによって実現するに至る。卓越した術者である深夜と百合香の共同作業により、演算領域の負荷は最小限に抑えられた。

 

 それでも、百合香の演算領域の三割を占める結果になったのは、他者の感情というデータが如何に重いものであるかを示している。深夜はこの結果に満足し、疲労困憊により倒れるように眠りへ着いた。

 

 達也の感情データを預かった百合香は深夜の体調に問題がないのを視てから、軽井沢の別宅を辞して四葉の村へと戻っていった。

 

 

 深夜との契約から数カ月後、百合香は達也の感情データを分析し終え、そこから演算領域の構成を逆算、解読して“分解”と“再成”の魔法式を誰にも知られることなく獲得する。

 

 更には自身の演算領域にかかる負荷を無くす試みとして、達也の感情データを独立した情報体として外部保管する構想に着手。感情を消すことによって生み出す人工魔法演算領域の発想とはまた別のアプローチ、外付けとなる人工魔法演算領域の構築。

 

 

 その実験の前段階として、百合香は達也の感情データを基にして精神内における男性的な思考形態、第二の人格である四葉四四八(よしや)を生み出すのに成功。

 

 2088年、12月24日。

 

 真柴百合香の精神の内に、四葉四四八(よしや)という人格が誕生した。

 

 

 

 

 




 
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