貴方の上で何か柔らかく熱いものが跳ねる。
既に思考を失った貴方は幾度目か、獣のような咆哮をあげるだろう。
腰の上のモノがひときわ大きく震えた時である。
「
「え?」
貴方の体の上の何かは動きを止め、代わりに熱いものが貴方の体に振りまかれる。
貴方の腰を痛いほどに締め上げる。
貴方は訳も分からないままうめき声をあげながら果てる。
「ごめんね……、人間ちゃん」
貴方は白痴のように口を開けたままだらしなく涎を垂らすだろう。
「私が油断したせいで、人間ちゃんが壊れちゃった……」
何かに抱きすくめられる。
「ごめんね、ごめんね人間ちゃん……、守れなくてごめん……」
貴方はなぜか強い安らぎを感じ、衰弱した貴方は抗いがたい眠気にそのまま体を任せる。
そんな貴女の体を壊れ物のように優しく持ち上げる。
「人間ちゃん、もう誰にも傷つけられない……、静かな所に行こうね……」
そうして貴方と共に一人の淫魔は、この淫魔の国から姿を消した。
そこでも壊れた貴方は獣のまま。
しかし愛玩動物としては上等な一生を送るだろう。
なんにせよ貴方の意志は砕けた。
貴方の感じる全てはあやふやに溶けていた。
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hint:貴方は選択を間違えたわけでない、ただし貫かなかった。
初めから拒絶するか、あるいはいっそ情に流されきることもできなかった。
これがその結末だ。
正誤はともかく、せめてそのどちらかを選択するかを決めるべきであっただろう。