「うーん、出かける前に人間ちゃんの姿を網膜に焼き付けるとするっスかねぇ……」
先日の衝撃的な話の後で、思わず考え込んでしまう貴方
貴方が顔をあげると彼女はまだくつろいでいる最中。
どうやら彼女が出かけるまでまだ時間があるようである。
自分のために外へ行く彼女を見て、自分も何かできないものかと貴方は考え込む。
「うっ……、人間ちゃんの健気な波動で存在が消し飛ぶっスッ!」
――健気な波動ならそうはならないだろう――
ただ貴方を見るだけで満ち足りた表情をする彼女。
けれど貴方自身は、まだ何もしていない。
彼女の為に出来ること。
それは自分がどうにかして彼女に魔力を渡すことではないかと貴方は考える。
――彼女に魔力を与えるには何をすればよいのだろうか――
「1000! 10000! まだまだ上がるだとッっス!? もう癒し力は測定不能……!?」
彼女はいつも通りに貴方を全身全霊で肯定するものの、貴方は自分に出来ることを考えてみる。
彼女は貴方が彼女自身に感情を向ければそれだけでエネルギーになると言った。
その言葉が正しいのならばこうして彼女の為に何かを考え行動に移すこと自体が糧になると貴方は考えた。
――しかしこれは随分打算的な考えだろう――
因果が逆転しているようにも貴方には思えたが、貴方はそれでも彼女の為に出来ることを考える。
貴方は――
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