貴方は淫魔の国へ渡る   作:ばばばばば

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 そうして貴方が休憩を挟みながら半日かけて歩いた時。

 

 貴方は未だに森へたどり着くことが出来ていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 それでも近づいていることに間違いはない

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()を睨み、貴方はここで体の疲れから一度仮眠を取った。

 

 

 

 

 貴方が目覚めた時、不思議なことに未だにこの世界はほの暗い。

 

 しかし空が夜に変わることはなかった。

 

 不気味ではあるが好都合である。

 

 目覚めた貴方は森を見据える。

 

 

 

 

 

 歩けばもうじきにでも辿り着く、そう確信した貴方は一歩踏み出そうとし――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかし、どうにも貴方は森の位置が眠る前に見た光景より、近いように感じていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結果として貴方は数時間歩き、その黒い森へたどり着く。

 

 正確にはその入口、遠くの森から外れ。

 

 疎らに木々が生えている境目。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 正直に言えば何か口に入れられるものがあるかもしれないと密かに願っていた貴方である。

 体は正直であり、一気に疲労が押し寄せるのを感じてしまっていた。

 それでも貴方は生きるため、考えることを止めるわけにはいかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 黒々とした木々、その奥はさらに薄暗い。

 

 水源がもしあるとするなら。

 

 裏を返せばそれを利用する生き物がいるということ、それが危険生物である可能性もある。

 

 

 

 

 

 貴方は意を決して森の奥へと歩き出すことに決めた。

 

 

 

 

 視界が遮られる森の中は方向感覚が狂いやすい

 貴方は疲労した神経を奮い立たせて慎重に歩みを進める。

 

 

 

 

 

 

 自身の位置を慎重に確かめながらしばらく真っすぐに歩く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 貴方は不可解な感覚に囚われた。

 

 方向は分かる。今来た道をすぐ引き返せば戻れるだろう

 

 しかし、貴方の感じた気持ち悪さはそうではない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 貴方は、その耐えきれない違和感に気づきかけていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あなたが気づいたことに気づいたように

 周囲の音からギチギチと音が鳴る。

 地面を揺り動かすように震えが鳴る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 貴方は恐怖から絶叫する。

 

 しかし貴方は既に森の中にいる。

 

 

 

 

 

 

 

 貴方絶叫は森を少しだけさざめかせ 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてすぐに静寂へと戻るだろう。 

 

 

 

 

        

 

 

 

 

 

 

 




hint:生存するために貴方は現状ベストな選択を取った。
   しかし、貴方は脆く、理不尽に命は奪われる。
   それでもまだ生きることを諦めないのなら戻るといいだろう
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