貴方は淫魔の国へ渡る   作:ばばばばば

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 貴方は引き返そうと、一歩足を後ろに戻す。

 

 

 

 

 

 

だが、そこに地面などなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 貴方の目に纏わりついた靄は晴れる。

 あるいはそれは世界を覆うテクスチャと呼ぶべき物であったのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 その世界は極彩色の蕩けたパレットのように全てが混じり、時間も、空間も存在しない。

 永遠の奈落へと落ち続ける。

 

 

 矮小なあなたの脳は、果てしない時間の末にようやく理解する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 歪んだ狭間のどこかで、貴方は永遠に彷徨い続ける。

 人のスケールでは耐え切れないその世界の法則を貴方は味わうだろう。

 狂っても消滅することもできない、体が滅んでも貴方はこの果て無い場所で揺蕩い続ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いずれ、貴方は膨大な時間に狂い、人であることすら忘れ、世界の裏側から見える僅かな飛沫に縋ることしかできなくなるだろう。

 

 

 

 

 

 

        

        

 

 

 

 

 




hint:故郷まではもう一歩だった。
   貴方の考えは正しく、この先には現実がある。
   どうしても帰りたいと言うのなら、Endから戻るといいだろう
   ただ、気を付けることだ。空間の歪みは不安定で何が起きても不思議ではない。
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