貴方は淫魔の国へ渡る   作:ばばばばば

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 今日も変わらず彼女の態度は変わらない。 

 

 

 

 

 

 きっと今日も彼女は笑顔で帰ってくるだろう。 

 

 

 

 

 

 

 

                  

 貴方は今までのことを思い返した。 

 

 

 

 なし崩し的にこの家に転がり込んだ貴方。

 死にかけだった貴方を保護してくれた彼女のおかげで今がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あるいは、過去に絶滅したと思われた動物のようなものであると認識されているらしい。

 

 

 

 

 

 

 家畜と愛玩動物と資源が合わさった生命体

 あまりにも都合がよすぎる不思議生物、それが魔族にとっての貴方である。

 

 

 

 

 

 貴方は自嘲的な息を漏らす。 

 

 

 

 

 

 そんな最悪な未来は避けられたが

 この世界で自分に人権が与えられると望むのは難しいだろうと貴方は考える。

 

 

 

 

 

 さて、そんなことを考えれば、貴方を取り巻く現状、これは非常に稀有な幸運だ。

 

                             

                     

 

 

 貴方が犬なら彼女を救いの神と崇める、あるいは猫であるなら自身が主人と振舞うだろう。 

 

 

 

 

 貴方は彼女を崇めるほど従順でなく、自身が優れていると思う程に自惚れて考えられない。

 

 

 

 

 貴方は彼女に与えられ、自分が何も返せていないことを気に病んだ。 

 

 

 

 彼女は文字通り、命を賭けて貴方を守っている。 

 

 どうやら淫魔の世界はそう生易しいものではないらしい

 貴方はその献身に報いたいと考えていた。

 

 

 

 まず第一に思い浮かんだ発想が貴方にはある。 

 

 

 

 

 

 

 人間の快と不快で話を考えるのならば、凡そ、その選択を躊躇する理由は思いつかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 貴方は思考の袋小路に陥る。 

 

 

 

 貴方が彼女に返せる最も価値あるものは貴方である。

 貴方がどう考えようともだ。

 

 

 彼女にそれを与えれば貴方は自分を侮蔑するだろう。

 彼女がどう考えようともだ。

 

  貴方は―― 

 

 

  彼女に自身の身を捧げる

 

  それ以外の術を模索する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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