これ、なんてギャルゲー?   作:千之鴎

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今更だけど、サブタイトルってちゃんと付けた方がいい気がしてきた。


7話

 あぁ、今日から地獄の学校生活か……

 目が覚めた瞬間俺はそう思ってしまった。

 気のせいか天井が昨日と違って見える。

 俺の心持ちの変化だろうか。なんか、昨日よりも暖色が強いような……

 某パイロットの彼もこんな心持ちだったのかもしれない。

 急に自分が予想もしなかったクソでかい責任を押し付けられるとか。

 俺は選ばれた理由はたまたまって言うのがまたタチが悪い。

 俺にはどうしようもないじゃないか。避けることも受け止めることも。

 

 「はぁ……」

 

 いや、待てよ。

 普通こういう心持ちの時って暖色より、寒色とかシンプルすぎる白とかそういう色じゃない?

 俺はよく目を凝らす。

 

 「本当に変わってるやないかい!」

 

 天井の半分は暖色系の色に変わっており、もう半分は元の白色だ。

 壁紙の切れ目も雑で明らかに素人の犯行。

 

 「ちょっと母さーん⁈」

 

 俺は急ぎ、容疑者の元へ向かった。

 

 「あー、分かる?」

 「分かるよ!なんであんな中途半端な変え方したんだよ。朝起きて神妙な気持ちになっちゃったじゃん」

 「トイレの壁紙変えてたら余っちゃって。もったいなかったし、どこか目立たないところに貼ろうと思ったのよ」

 「だから俺の部屋かよ。自分たちの部屋に貼れば良かっただろ……」

 「一番部屋のこだわりがないのがアンタだったの。もうわがまま言わない。ほら、早くご飯食べて学校行く」

 

 母さんは誤魔化すように言い切ると、朝食作りに使った調理器具を洗い始めた。

 もう何も受け付けません、という姿勢だ。

 母さんの言ったことは正しい。

 俺はそこまで部屋のレイアウトにこだわりはない。

 妹や両親はこだわっているようなので、となると消去法で俺になるのも頷ける。

 でも!事前に言って欲しかった……

 

 俺はもう済んだことだし、何を言っても変わらないということを察し朝食に手をつけた。

 

 「そういや、アイツは?」

 「神奈月(かんなづき)?もうとっくに家を出たわよ」

 「はえー」

 「そりゃそうでしょ。わざわざ中学受験してまで遠くの学校行ってるんだから。アンタと同じ時間に出てたら遅刻するわよ」

 「それもそうか」

 

 秋野神奈月。この欲張りセットみたいな名前をした奴は俺の妹だ。

 兄妹仲はそこまで悪くないが、ご覧の通り「お兄と一緒の学校を卒業したくない!」とわざわざ中学受験までして市を跨いだ中学校に通っている。

 確か朝6時には家を出ているんだっけ?俺には到底真似できない芸当だ。

 神奈月も若者の例に漏れず、バイタリティの塊だということか。

 

 「ご馳走!」

 「もう良いの?」

 「あぁ、じゃあ俺行くから」

 「気をつけて行ってらっしゃいね」

 「はいよ」

 

 俺は鞄を手に取るとそのまま流れるように家を出る。

 今日は少し早く学校に行って考えたいことがある。

 だから急がなければ!

 

 余談だが、顔を洗う。歯を磨くはもちろんやっている。あえて説明するまでもないと思うが。

 

 学校が見えてきた。

 しかし、様子が変だ。

 皆んな体操服を着て登校している。

 なんだ、朝から体育でもあるのだろうか?

 うちは1限が体育、部活の朝練がある場合に限っては体操服登校を許されている。

 そのため、俺はそう推理したんだが。

 

 「いやいや。人数多くない?」

 

 多すぎるだろ……

 目に入る人物全員体操服だ。

 これは全員これから体育とかそんな訳ない。

 何か体操服でやるイベントでもあったか––––––、

 ゴソゴソと鞄を探る。

 すると奥底に眠っていたぐしゃぐしゃのプリントが一枚出てきた。

 読み上げてみると。

 

 「5月26日、遠足実施⁈」

 

 今日の日付は!

 

 「5月26日……」

 

 しくじった。

 俺は今日バリバリ休むつもりだった。

 どうせ春空もこない。

 なら来る必要なんてなかったじゃないか。クソっ!今日一日作戦を考える日に出来たじゃねぇか!

 慌てても仕方ない。

 冷静にこの状況から離脱する方法を考える。

 どうする?サボるか?

 一か八かの賭けになるな。ワンチャン学校か親に電話したら俺は怒られることを避けられない。

 しかし、全学年合同のレクリエーションとプリントには書いてある。

 となると数百人単位の人間が動く訳だ。

 バレない気がしないか?

 

 「どうする……ッ!」

 

 ▶︎サボる

 ▶︎サボらない

 

 また、急に出てきた。

 今回声は出なかったが、ここで選択肢か。

 おそらく春空に関係することだな?

 確かアイツも今日サボるって言ってたし。

 

 なら、ここはサボる一択だが、気軽に選択はできない。

 なにせこの行動で世界が滅ぶかもしれないのだから。

 迷う。

 カーソルが上下に激しく動く。

 時間制限は明確にはない。

 だが、登校時間を加味すれば考えれてあと10分とかそこら辺だ。

 こんな時、春空の状況さえ分かれば……

 

 「って、分かるじゃねぇか!」

 

 春宵だ。

 春宵なら春空に関する情報を渡してくれると言っていた。

 今の状況、頼るのが最適解に違いない。

 

 「春宵!来てくれ」

 

 呼べば来る。そう言っていた。

 だから俺は虚空に向けて声をかけた。

 

 「……」

 

 ん?

 こ、来ないけど?

 まだ30秒くらいか。

 来なくてもおかしくない、か?

 もう一度、声をかける。

 

 「は、春宵さーん。ちょっとお尋ねしたいことがありましてぇー」

 

 ……。

 

 こ、来ねぇー。

 俺は騙されたのだろうか。

 冷や汗が伝う。

 

 「どうかしたかい?出番?」

 「良かったぁぁぁあああ」

 「おぉ、凄い反応だね……」

 

 春宵は引き気味にそう言うが、俺としては気がきではなかった。

 なにせ、側から見れば頭のおかしい奴そのものだから。

 あのまま続けていれば続けは交番で聞くね、という事態もあり得た。

 ほっと一息。

 それにしても春宵はあの過剰な演出引っ提げて来ないと出れないのだろうか。

 毎度毎度目が焼かれそうになる、

 

 「あぁ、あれ?ワープホールのこと」

 「あの閃光ってワープホールなのか」

 

 出会った時にも眩く閃光を放っていたが、ワープホールだったらしい。

 っと、今はそんな情報を知りたかったのではない。

 春空の動向を聞かなくては。

 

 「教えてください!今春空はどこにいますか」

 「良いよ。ちょっと待っててくれ。検索する」

 

 春宵はそう言うと目を瞑った。

 検索、か。

 凄い力だ。やはり神というのは人間とは違う種族なのだということを改めて実感させられる。

 しみじみそんなことを思っていると、検索が終わったらしく春宵は目を開けた。

 時間にして10秒。人間一人の位置を割り出すのにそれだけの時間しか割かないとは。スパコンかよ。

 

 「お世辞どうも。春空は今自宅だね」

 「やっぱり」

 「ただ、服装は制服のようだが。君、春空が今から学校に行ったとして間に合うと思うかい?」

 「場所によるとしか言えませんね」

 「松岡って場所だね」

 「間に合う訳ねぇ!」

 

 松岡は俺の住む公園通りの隣の地区だから俺と大差ない距離だと思うが、それでもざっと松岡から学校まで走っても30分。

 あの見るからに細くて貧弱な春空の足ではその時間走り続けることは困難だ。

 つまり、絶対間に合わない。

 

 「ふむ、なるほど。なんでだろうね?」

 「俺が知りたいですよ!」

 

 春空はどうするつもりなんだ?

 今日が遠足であることはアイツも承知のはず。

 俺はホームルームの話を聞かなかったから気が付かなかっただけで、春空ならば忘れるということはないだろう。

 ならば、俺と話した通りサボるはずだ。

 なのに服装は制服ときた。

 体操服でなく制服。

 本当にアイツは何を考えているんだ!

 

 ……いや、待てよ。

 まさかアイツ–––––––!

 

 「どうやら考えついたみたいだね」

 「合ってると思います?」

 「さぁ?」

 「未来が読めるじゃないんですか?」

 「選択肢が出てきた未来は選択されるまで不確定であやふやなんだよ。それだけ、今この瞬間が未来を変えやすいってことだけど」

 「さいですか」

 

 怖いけど、やるしかない。

 セーブもロードもバックログもポーズもない。あるのは選択肢だけ。ついでに選択肢を間違い続けると世界が滅びます。

 俺に有利な機能をどれか一つくらい実装してくれたって罰は当たらないはずだろ!世界賭けるてるんだぞ!

 こんなクソゲー見たことねぇ。

 でも、やる。傍観してても世界は滅ぶだけだし。

 俺は意を決して選択した。

 

 「お、これはこれは」

 「変な反応しないでもらって良いですか?不安になるんで」

 

 冷や汗が流れる。

 反応的には悪く無さそうだが、神だしなぁ。この人たちって世界滅んでもどうでも良さそうな顔してるし。

 今更ながらに不安になってきた。

 

 「流石に世界が滅ぶのこっちもごめん被りたいよ。でも滅んだらそれも運命ってことで受け入れそうではあるけどね」

 「……否定するならちゃんと否定して欲しかった」

 「ごめんごめん。大丈夫。今回だけ教えてあげるけど、その選択は間違ってないよ。君の考え通りだ」

 「良かった!当たっていたのか!って、今回だけしか教えてくれないんですか?」

 「あんまり未来のことを教えてもね。それが余計な情報になりかねないし。そのせいで君の思考にノイズが走って正解の選択でも不正解の行動されたら意味がないから」

 「そういう状況も起こり得るんですね」

 「特異点っていうのは未来を変える力があるからね。あぁ、もちろん逆も起こり得るけど」

 

 逆ってことは例え間違えても正解に修正できるってことか。

 少し安心できる要素だが、選択肢に頼るよりも未来は変えにくそうだ。

 

 「そりゃね。選択肢で未来を変える方が圧倒的に簡単だよ。それに頼らず的確に狙った未来にするのは難しいかな」

 「そうですか」

 

 あまり、この情報に頼りきらないようにしよう。

 保険があると思って気軽に選択肢を選んでいたら取り返しのつかないことになりそうだ。

 

 「ほら、そろそろ行った方が良いよ。時間的に今行かないと間に合わなくなる」

 「っと、そうですね。じゃあ俺行きます!ありがとうございました」

 「あぁ、頑張ってね。陰ながら応援しているよ」

 

 春宵は小さな体で手を大きく振って俺を送り出した。

 何とも愛くるしい行動だが、あれで神なんだよなぁ。

 

///

 

 「おい!」

 「っ、すみません!遅れました」

 「寝坊か?」

 

 昇降口、待機していた生活指導の先生に見つかった。

 コソコソ移動していたのだが、長年遅刻を取り締まっている先生の目を誤魔化すことは出来なかったようだ。

 教室に向かうまでの道中必ず昇降口前の階段を登らないといけないのだが、やはりあそこの前に陣取られると厳しいものがある。

 何かで気を晒せればいけるかもな。

 軽く反省をしつつ、俺は頭を切り替えた。

 今はどうにかして怒られないように逃れなければ。

 

 「えぇ、まぁ似たようなものです。遠足が楽しみで」

 「小学生じゃないんだから。まったく……もういい。ほら、もう行きない」

 「ははは、ありがとうございます」

 

 俺は流れるように出た嘘八百の言葉に賞賛を与えたい。かなり自然な言い訳だったと思う。遅刻に良い言い訳もクソもあるかという話だが。

 何はともあれ、ギリギリ集合時間に間に合った。

 本当にギリギリだった。

 体操服に着替えるのに意外と手間取ったのが原因だ。

 木陰で着替えていたから通行人に見つかって変質者として通報されないかビクビクしていたことあるだろう。

 それにしても偶々体操服を持っていて良かった。

 いや、持っていたからこそのあの選択肢か。

 俺は最終的にサボらない判断をした。

 真面目に出席するということだ。

 皆勤賞が惜しくなった訳じゃない。こうすることで春空に会うことができるようになるからだ。これは神のお墨付きだ。

 だから俺は恐れることなく行動する。気軽な行動バンザイ。

 なんせ、ここから一定先の未来は俺の考え通りに進むはずだから。

 

 手早く荷物を教室に置き、俺はグラウンドへ向かう。

 生徒も全員集まっている。今、全校生徒で校長のありがたいお言葉を聞いている最中のようだ。

 この中に入っていくのは勇気がいる。

 とは言え、入らなければ始まらない。

 

 大丈夫、こんな奴のこと今から始まる遠足というイベントに押し流されてみんな忘れる。そう、忘れるに違いない!

 

 「よしっ!行くか」

 

 自身に暗示をかけ、飛び出した。

 あくまで自然に。下手に慌てふためけばそれだけで記憶に起こりやすくなってしまう。

 歩いて、トイレから離脱していた生徒が帰ってきましたよ、そんな雰囲気を纏いながらスッと列に入る。

 出席番号順に並んでくれて助かった。これで体育系のイベントだから背の順なんてされていたらどこに入ればいいか迷うところだった。

 さて、ここまでは順調。

 後は出発を待つのみとなった。

 

 「––––––以上で私からの話は終わりとなります。では、皆さん。怪我のないように」

 

 お、終わったか?

 長くない?

 俺、途中から入ったけど、ざっと10分はあれから喋り続けていたよね。グラウンドに設置された時計と睨めっこしていたから間違いない。

 貧血、熱中症で倒れている生徒がいないのが奇跡みたいなもんだ。

 地球温暖化の影響で、5月半ばでもかなりの暑さを誇る。梅雨が近い今は尚更だ。特によく晴れた日なんて湿度も相まって体感温度30度なんてザラ。

 周りも安堵の表情を浮かべている。

 校長は長話することがデフォルトなのか?

 

 そんなトラブルのような出来事もありつつ、出発時刻となった。

 クラスごとの出発で、最初は校門に違い3年生から、次に2年生、最後に俺たち1年生だ。

 

 「3年4組、出発してください」

 

 最初のクラスが出発する。

 その後、校門から最後尾が出たことを確認すると次のクラス。また、確認を終えると次のクラス。そうして順々に進んでいく。

 やがて、俺たちのクラスの番となった。

 事を起こすならば今だろう。

 俺は膝をつき、大袈裟に倒れた。

 

 「えっ!だ、大丈夫⁈ちょっと、秋野くん?」

 「ぅ、悪い。少し、力が抜けただけだ」

 「貧血?それとも熱中症?」

 「校長先生の話が長くて、どちらもあり得るかもしれない」

 「あー、確かにあれは堪えるよね」

 

 心配して駆け寄ってくれた保険委員に俺はそう言ってゆっくり立ち上がる。ここで、ポイントとして手を借りることを忘れてはいけない。

 自力で立ち上がることすら厳しいという風を装うのだ。

 もちろん体は元気そのものだが、俺は今自身に一つの設定を貸した。

 それは、遠足が楽しみすぎて寝不足でおまけに校長の長話で貧血と熱中症を起こしてしまった生徒。

 半分くらい校長への私怨が入っているが、些細なことだ。計画には支障ない。

 

 「どうする?保健室行く?」

 「あぁ、悪いけど保健室に行くよ」

 「せっかくの遠足なのに出発すら出来ないなんて……」

 「道中で倒れて皆んなの足を引っ張るよりは良いさ」

 

 アカデミーを狙えるんじゃないか?

 物凄い名演技をしている。

 俺、今からでも俳優になれそうだ。

 そんな演技のおかげでどうにかこうにか保健室まで漕ぎ着けた。

 保険委員には悪いが、肩を貸してもらい俺の演技の補助を手伝ってもらった。

 こうやって一人でも補助する奴がいれば俺の体調の悪さに説得力が増す。

 内心で悪どい笑みを浮かべながら俺はベッドに腰掛けた。

 

 「ちょっと保健室の先生呼んでくるね」

 「悪い、頼む」

 「うん。そこで安静にしてて」

 

 しばらくして先生が到着する。

 

 「これは、寝不足と貧血かな?軽い熱中症もあるかもしれないね」

 「そうですか……」

 

 うっしっ!やりぃ!

 もう心の中では大喜びだが、絶対にそれを表に出してはいけない。

 全力で俺は表情を取り繕った。

 寝不足も貧血も熱中症も全然そんなことないけど、保険医の先生というのは立場上生徒に無理は強要出来ない。

 かなり甘く見積もった診察だ。

 お陰で俺は助かるが。

 

 「悪いんだけど、今日もう一人の保険医の先生が休みなの」

 「はぁ」

 「それで、私は遠足組の方について行くからちょっと対応できないんだけど大丈夫?」

 「それってつまり、ここには俺一人って事ですか?」

 「そうなるわね。あんまり残していきたくないけど、症状からして寝不足による原因が強そうだから。水分摂って、寝ていれば回復すると思うわ」

 「分かりました」

 「昼頃には帰ってこれるようにするから、それまでの間ここで寝ていてもらって良いかしら?」

 「大丈夫です。症状が分かって少し安心しました」

 「そう。じゃあ、私は行くわね」

 「えぇ、じゃあ俺はここで寝ておきます」

 

 俺は布団を深く被り、目を閉じた。

 それを見届けた保健医の先生は「安静にしててね」と言い残し保健室を去った。

 なんとも出来すぎている状況。まぁ、こうなることは必然でもあったが。

 これで俺は一人で自由に動けるようになった訳だ。

 サボってはない。学校にちゃんといる。しかし、遠足はサボらせてもらった。

 

 「……」

 

 とは言え、すぐに行動は起こさない。

 まだ少し時間がかかるはずだ。

 カチッ、カチッと耳に残る時計の針の音を聞きながらじっと布団にくるまって待つ。

 大体30分くらい経っただろうか。

 よし、じゃあ行きますか。

 俺はベッドから跳ね起き、制服に着替え直して教室へ向かった。

 

 「よっ!春空。暇か?」

 「ぇ……えっ⁈秋野くん⁈」

 

 なんとも愉快な反応だ。

 こんなに目を見開いた春空は初めて見た。

 制服に着替えていたから怪しいとは思ったが本当に学校に来るとは。

 大方、親に今日は遅く登校しても大丈夫、とホラを吹いたのだろう。

 遠足には行かず、学校には来る。

 不良生徒の癖に優等生ぶりやがって。

 とりあえず暇なら付き合ってもらおう。

 なに、今日は昼休みの60分じゃない。午前中は暇なんだから。

 世界を滅びから遠ざけるため、お前の話を聞かせてくれ。

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