名探偵コナン 〜桜下の操り人形(マリオネット)〜 作:ワンピース 夢幻の炎
大阪に到着したコナン達一行は、未来博の会場内に併設された、ホテルへチェックイン。
コナン、元太、光彦、博士と、蘭、園子、歩美、灰原と男女で部屋を分け、長旅の疲れを癒しながら未来博を楽しみに待つ。
翌日、一行は未来博の会場を見学。
最先端技術の展示や未来型ロボット、世界各国のパビリオンに少年探偵団は大はしゃぎする。
その会場で、服部平次と遠山和葉と再会。
「どや?みんな楽しんどるか?」
平次の問いに、手を高く上げ子供達は答える。
「でもよぉ、未来のうな重ないんだってよ」
元太の答えに全員がガクッとした。
「そら、そやろな」
未来博を楽しむ一行の前に、一人の男が現れる。
大阪府議会議員であり、大阪未来博を推進した中心人物――
近藤 勇介(こんどう ゆうすけ)。
「久しぶりやな、平次くん」
親しげに声をかける近藤。
しかし平次にはまったく覚えがない。
平次が戸惑っていると、現れたのは、大阪府警本部長の
服部平蔵だった。
平蔵は近藤を見ると、穏やかに笑う。
「よう、近藤」
「ん?ん〜〜?
平蔵か?
招待した覚えはないで?」
と、からかうように近藤は平蔵に返す。
「アホぬかすなや。警備や!
会場守ってんのは、府警やぞ」
そう言う、平蔵に対して近藤は、敬礼の真似事をしながら、平蔵に返す。
「そやったなぁ。
そら、ご苦労さんです」
実は二人は若い頃から大阪を良くするという志を共にした旧友であり、親友とも呼べる間柄だった。
平次がまだ幼い頃、近藤とも何度か会っていたという。
平蔵は警備の指揮のため未来博会場に来ており、大規模イベントの安全確保のため大阪府警も総力を挙げて警備に当たっていた。
平蔵の普段見ない姿に驚く平次に、和葉がどうかしたかと問いかけるが、平次は何でもないと言い、近藤達に挨拶をしその場を離れた。
その後、一行は未来博を存分に楽しみ、夕方にはホテルで開かれるレセプションパーティーへ参加する。
夜が訪れ、食事を楽しんだパーティー参加者は、メインイベントである桜のライトアップのため、会場を変え、まだ少し肌寒い外の会場へと移動する。
未来博の中央広場に植えられた多種多様な桜で作られた桜並木。
一斉に灯りがともり、夜空の下で幻想的な光景が広がる。
「きれい……」
蘭や歩美たちが見上げる中、会場からは歓声が上がる。
しかしそのとき――
桜並木の奥から、鋭い悲鳴が響いた。
ざわめく人々。
駆け寄る警察官たち。
ライトアップされた桜の下で、
一人の男の遺体が発見される。
未来博の経理を担当していた関係者だった。
枝垂れ桜の枝に絡まった遺体のその姿は、
まるで糸で吊られた操り人形(マリオネット)のようだった。
ここから、巨大イベントの裏に隠された闇と、警察さえも操ろうとする陰謀が動き始める――。