名探偵コナン 〜桜下の操り人形(マリオネット)〜   作:ワンピース 夢幻の炎

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過去の過ち

「どうする?服部」

 

『せやなぁ。

現場検証したくても、警察が封鎖してしもてるからなぁ』

 

平次は頭を掻きながら下を向く。

しばらく、考えを巡らせ手をポンと叩いた。

 

『せや!さっきの灰、探偵団の嬢ちゃんに調べてもろたらどや?』

 

ナイスアイディアと言わんばかりの顔で、コナンに提案したがすぐに否定される。

 

「バーロ!

調べる道具も無いのに、どうやって調べるんだよ。

しかも、既に警察が調べてるなら、その結果を待つ方が10倍早い」

 

『そら、そうやな…

それにしても工藤、お前、また警察の操作の盗み聞きするつもりか?』

 

少しイヤらしい顔をしながら、コナンを膝でつく。

 

「それは、しゃーねぇだろ。

操作するのに情報は必要だからな」

 

『せやな…』

 

2人は黙ったまま、それぞれ情報を頭の中で整理をする。

 

「警察に任せれば良いんじゃ無い?」

 

「『‼︎』」

 

「は、灰原⁉︎」

 

急に後ろから声をかけられて、2人は驚く。

灰原がため息混じりに言葉を続ける。

 

『警察が操作をしているのなら、私達が出る幕は無いわ。

工藤くんも、アナタもね』

 

灰原の言葉に確かにと納得した2人は大人しく部屋へと戻って行った。

 

 

ーー数年前

 

「これは?」

 

1人の男が、あるお金の流れの異常に気がついた。

 

そこから、男は過去の帳簿などを調べ、かなりの額が裏金となっている事を突き止めた。

 

「これは、どういう事ですか⁉︎」

 

『………』

 

問い詰められた相手は沈黙する。

しかし、ため息を吐くだけで、罪悪感のようなものを感じられない。

その様子に怒りをあらわにし、裏金の証拠となる帳簿データの用紙を机の上に広げ、男は進退を迫る。

 

「自首をするか、それとも私が通報するか」

 

それでも、問い詰められた相手は何も言わない

 

「もう、結構です」

 

相手が、自首をする気がない事を悟り、警察へ向かおうと部屋を出ようと蹄をかえしたその瞬間、振り下ろされた灰皿。

鈍い音がなり、男は頭から血を流し倒れ込む。

 

繰り返し灰皿を叩きつけられ、男は動かなくなった。

動かなくなった事で、手を止めた。

血に染まった絨毯に、握りしめていた灰皿をゴトッと落とし、身体が震えだす。

 

震えながら、血に染まった手で携帯電話を取り出し、誰かに電話をかける。

 

『先生、助けてください』

 

慌てながら電話で誰かに助けを求める。

電話の相手は、慌てる犯人に状況を聞き冷静に指示を出す。

しばらくすると、清掃業者の男達が部屋に入って来た。

男達は、死体を袋に包み清掃用のワゴンに放り込む。

別の男達は絨毯と、凶器の灰皿をワゴンに放り込む。

床や、机についた血糊を拭き取り、あっという間に、何事も無かったかのように部屋が元通りになった。

1人の清掃員が電話をかける。まるで清掃業者が掃除を終えたかのように。

電話で報告を終えた清掃員が、犯人に電話を渡す。

 

『証拠は残さん

彼は、このまま行方不明だ。

何…気にする事はない、平和な日本でも行方不明者は何人も出ている

君は、明日からも変わらない日常を過ごせば良い』

 

『………はい』

 

返事をすると電話が切れ、ツーツーツーと無機質な音が耳に響いた。

気がつくと清掃業者の男達は1人だけになっており、電話を受け取ると無言で去って行った。

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