名探偵コナン 〜桜下の操り人形(マリオネット)〜   作:ワンピース 夢幻の炎

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眠らぬ探偵達の末路

ホテルの廊下に、静かな足音が響く。

窓の外では、夜明け前の薄青い光が街を包み始めていた。

 

コナン と平次は部屋の前へ立つ。

 

『……寝とるやろか』

 

「さすがに、な」

 

ドアノブに手を伸ばした。

——瞬間。

 

「どこ行ってたの⁉︎」

 

勢いよく飛んできた声に、

二人の肩が同時に跳ねた。

 

いつの間にか隣の部屋の扉が開き

腕を組んだ蘭、園子、和葉の3人が完全に臨戦態勢で立っていた。

 

「『げっ⁉︎』」

 

コナンと平次が露骨に顔を引きつらせる。

蘭と和葉は、額に青筋を浮かべながら詰め寄った。

 

『電話も出ないし!

メッセージも既読つかないし!

何してたの⁉︎』

 

「そ、その……平次兄ちゃんが…」

 

チラリと視線を平次に向ける。

 

『ちょお待てや!工藤!

俺だけのせいにすんのは、ちゃうやんか!』

 

罪をなすりつけられた平次は、小声でコナンに返す。

 

『何をコソコソ話してん!小学生連れ出して一晩中…アンタ、ホンマに何考えてんねん⁉︎』

 

平次は思わず後退る。

 

『いや…、あの…』

 

その時、蘭達の後ろをスッと通る灰原を見つけた。

 

「は、灰原だって、外出歩いてたじゃねーか」

 

コナンの言葉に足を止めた灰原へ、蘭は「あ、哀ちゃん」と声をかける。

 

『飲み物見つかった?』

 

蘭の言葉に対し、軽く『ええ』とだけ答え、買ってきた缶コーヒーを見せる。

そして、コナンと平次にニヤリとした笑みを向け、そのまま部屋へと戻って行った。

 

「『………』」

 

完全に行く手を塞がれた2人は黙る事しか出来ず、そこからお説教を受けた。

 

 

ようやく、お説教から解放された2人は部屋へと入る。

 

「や、やっと、終わったぁ…」

 

『お前が、ちゃんと連絡入れんかったんがアカンかったんやで』

 

「『は〜〜〜』」

 

ため息を吐く2人

その気配に気付きソファで寝ていた阿笠博士があくびをしながら身体を起こす。

 

『ふぁ〜。

コナンくんか…、遅かったのぉ。

蘭くん達が心配しておったぞ』

 

「ついさっき、こっぴどくやられたばっかだよ」

 

『俺も巻き添いや』

 

コナンの言葉に平次が乗っかる。

3人の話し声で、子供達が目を覚ましたのか、もぞもぞと布団が動いた。

 

『ん〜……朝……?』

 

『ふぁぁ……』

 

眠そうな声を漏らしながら、

光彦と元太が起き上がった。

目を擦り、コナンの姿を捉えると光彦がまだ寝ぼけながら声をかける。

 

『コナンくん?帰ってきてたんですね』

 

元太が欠伸混じりに口を開く。

 

『どこ行ってたんだよー』

 

まだ、眠そうにしながらも、元太と光彦は交互にコナンを責め立てる。

 

『夜中にいなくなるなんて、

ちゃんと説明してください』

 

『まぁまぁ、服部くんも一緒だった事だし、何か調べたい事があったんじゃろ』

 

見かねた阿笠博士が助け舟を出すが、2人は止まらない。

 

『だからこそですよ。

コナン君はいつもいつも、1人で抜け駆けして!』

 

『そうだぞ!ズリぃぞ』

 

「あぁ!もう!

説教ならさっき聞いたからよ!」

 

そう言って、コナンはベッドに飛び込んだ。

その姿を見た服部も、隣のベッドへ倒れ込むように飛び込み、枕に顔を埋めた。

 

『オレも、ちょっとだけ寝かせてくれ』

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