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現在バンバン投稿しておりますが、きっとどこかで不定期になります。
どうぞこれからもこの作品を、よろしくお願いします。
遠くからずっとパトカーのサイレン音が聞こえてくる。
関東拘置所から脱獄した自分を追いかけるためのものだろうと、誰が見ても聞いてもわかるであろう。
自分を追う警察。今はその存在だけでイライラするには十分だった。おまけにずっと頭の中にサイレンの音が鳴り響いている。うざったいったらありゃしない。
_____浅倉威、
神崎士郎がカードデッキを渡したことで、仮面ライダー王蛇への変身が可能となり、その力で関東拘置所を脱獄した、凶悪脱獄犯。
カードデッキを渡された、ということは。ライダーバトルに巻き込まれたのと同義。
だがまともに説明すらもされていない浅倉には、耳鳴りは聞こえるわなんか変なモンスターが見えるわで、なにがなんだかわからなかった。
浅倉は同じライダーの男、芝浦淳に、言葉の節々にイラつく言葉を交えられながらも、なんとなく説明されて大体わかった。
要するに、他のライダーと殺し合えばいい。
浅倉にとってはそれが魅力的に見えた。彼は常に戦いを欲する、イライラを解消する手っ取り早い方法が、殴るか、殴られるかだからだ。
路地から耳鳴りの音源であるファミレスへと目を向ける。
ファミレスの窓には、そこにはいないのに反射して写っているように見える、謎の赤い人物がいた。
直感でわかった。こいつが、俺と同じライダーだと。
そうとわかると、浅倉は神崎から手渡された紫色のカードデッキを手に持ち、ファミレスへと向かう。
だがしかし、浅倉に吸い寄せられるようにパトカーが近づいてきた。二台のパトカーからそれぞれ四人ずつ、計八名の武装した警察官が現れ、一斉に浅倉に狙いを定めた。
警官「抵抗はするな!もう逃げられないぞ!」
浅倉「警察ってのは…なんでこんなにイライラさせるかね。」
拳銃を構える警察。しかし、浅倉は怯える様子も躊躇う様子も見せない。
そして彼は、目の前の警官が持っていた拳銃を蹴り飛ばした。
カシャンと軽い音が鳴り、拳銃はアスファルトに転がる。
追い打ちをかけるように、浅倉は丸腰になった警察の頭をつかみ、パトカーの窓へと叩きつける。ガシャンッ、と音を立てながらガラスは粉々に割れてしまい、警察官は意識を失ってしまった。
警官「やめるんだ!大人しく両手を上げろッ!」
サイレンの音を鳴らしながらパトカーの数は更に増えた。浅倉は焦ることなく辺りを見回している。
この状況をどうしようか考えているのだろう、だがしかし、彼に焦りというものが感じられなかった。
そして、事態は更に悪い方向へ転がっていく。
母親「チカ!だめよ!」
女性の必死な声。声の方を向けば、ファミレスの出入口から、小さな少女が外へ出ようとして、それを母親が止めようしていた。
しかし、少女は扉を開いて出ていってしまう。
浅倉がそれを見逃すはずなかった。
浅倉「来い!」
人質にしようと考えたのだろう。彼の手が、少女に向かい、母親を押し除けて少女を拘束する。
そして警官から奪ったのだろうか、持っていた拳銃を少女のこめかみに突きつけた。
浅倉「俺に近づくな…ッ゛!!イラつく…」
【暁SIDE】
トイレから帰ってきたらなんかファミレスが立て篭もりされてました、
ん?なに言ってるかわからないぅて?仕方ないな、もっと詳しく言ってみよう。
俺が腹が痛くてずっとトイレで格闘していて、勝利してすっきり〜♪ってなっていたら、ファミレスがさっきまでの和やかな雰囲気とは打って変わって、緊張感と恐怖が走る地獄の雰囲気になっていた。
うん、なにがあった???わからんな???
トイレから出て、さあ外に行くぞと店からも出ようとしたらら、店員も客も、店の真ん中に集められて、周りには椅子でバリケードが作られている。
その異様な光景に、俺は思わずカウンターの裏に隠れた。
ちょうどトイレの目の前がカウンターだったから助かった………
犯人だと思われるのは、拳銃を持ってそばに人質であろう少女を置いている蛇柄ジャケットの男…………。
…………俺はこの蛇柄ジャケットの男のことを知っている。どちらかと言えば俺が一方的に知ってるだけだが………。
…『仮面ライダー龍騎』という作品に出てくる、仮面ライダー王蛇、浅倉威。
急だが俺は特撮が好きだ、いろんな作品を履修してきたし、その中にはもちろん龍騎も含まれている。
しかも俺の龍騎の最推しは浅倉威だ。じゃあこの状況興奮モノじゃないかと言う人もいるかもだが………。
「(無理!!!!怖いが勝つ!!!!!一歩間違えたら死みたいな状況だぞこれ!!!!!泣)」
浅倉のことはすっごい好きなんだがそれはそれこれはこれ!!!!現実に存在してほしくない系のメロいお兄さんだからな浅倉威って男は!!!!
ここで静かに隠れているが、バレるのも時間の問題……なんとかしてこの状況を打破しないとまずいことには変わりない。
そう思って俺はカウンターの横から顔を出して辺りを見回す……、……するとある奴と目が合った。
人質の誰かでもない、浅倉本人ってわけでもない。
…仮面ライダー龍騎の主人公、城戸真司だ。
そういえば、この話で城戸真司は、ミラーワールドにいたから人質になることを避けれたんだっけ……。
俺がいることに彼も気づいたようだ。なら合流した方が話は早い。
幸い俺が隠れてるところと城戸が隠れているところはほとんど隣接してる。浅倉にバレないように、音を立てずにカウンターから動いて城戸と合流した。
城戸「あ、あのっ、これ、なにがあったのかわかりますか…?」
「いや、申し訳ないんだが俺もわからない……。手洗いに篭っていただけだからな、出てみればこんな有様だ」
城戸「そっすかぁ……。…なんとか、しなきゃですよね、これ」
「確かにそれはそうだが……警察が動くまで待っといた方が」
城戸「でも、このままだと、人質たちの身も心も危ないですよ!」
「(うおっ、眩しい………。)」
少し会話しただけでも分かるし、実感する。
城戸真司はどうしようもないお人好しで、バカだということを。
こんな状況、変に刺激せずにこのまま静かに隠れていた方がいいだろうに、城戸真司は人質たちの身を案じて、自分にできることをしようとしている。
…俺にはできないことだ。
「…分かった。なら俺も協力しよう」
城戸「ほんとですか!?えーっと……」
「三原暁。年も近いだろうから、敬語はなくて大丈夫だ」
城戸「分かった、三原。俺の名前は城戸真司、よろしくな!」
そう言って俺たちは堅い握手を交わした。
ここの人たちを助けると誓うように、決意するように。
……一応言っておくがこれ全部小声で話してるから浅倉にはバレてないはずだ、うん