その日の夕食時
少女達は酷い夕食にうんざりしながら用意された食事を口にする。そんな中で1人顔色を変えず良く分からない物体を黙々と口にする少女が1人、ミライである。
「よ、良く食べられるね」
「腹に収まれば何でも同じだ。味に頓着は無い、飢死よりはマシだろう」
顔色1つ変えずにそう言い放つミライに少女達はそれはそうだがと思いつつスプーンを口に運ぶ。
「そうか、何か不自由は無いかい?最初は悪い事をしてしまったからね」
隣で食事を取っていたレイアがそう言うがミライの表情は一切動かず代わりに首が傾く。
「???貴女には助けられこそすれ迷惑をかけられた覚えはないが?」
ミライがそう言うとレイアは頬を掻きながら苦笑いを浮かべる。
「いや〜、ここで目覚めた時君の存在に気付かず置いていってしまっただろう?だからそれを謝ろうと思ってね」
レイアが目覚めた当初、二段ベッドの下段で目覚めたレイアは目覚めるとほぼ同時にモニターにゴクチョーが映り説明を受け説明通りの行動を取っていた為ベッドの上段にいたミライに気付かなかった。
「問題無い、あの時は私も眠ってしまって貴女の存在に気付かなかった、貴女が気に病む必要は無い」
「そうか、そう言ってくれると助かるよ」
レイアはそう言いスプーンを口に運び不味さにウッと声を上げた。
レイアとミライは食事を終えレイアはミライの車椅子を押す。
「皆、すまないが先にミライ君を部屋に戻して来るよ」
「私に構わず貴女の好きな様に行動してくれて良いのだぞ?」
「なら好きにさせて貰おう、君を助ける事が私が今一番したい事さ」
「………………………………ありがとう」
2人の部屋に着くとレイアはミライを車椅子から降ろしベッドの下段に寝かせる。
「君は下で寝た方が良さそうだね。何かあったら遠慮なく言ってくれ」
「分かった、ありがとう」
ミライはベッドで横になりそう言うと廊下から何か物が落ちた様な音が響きレイアが様子を見に向かいミライは睡魔に負け眠りに付いた。
翌朝
酷い朝食を済ませた後、少女達は自由時間になりミライはレイアに頼み図書室で本を読んでいた。
「あら♪他にお客さんがいたのね」
声を掛けてきたのは紫色の着物風の洋服の少女。
「貴女は確か宝生マーゴ」
「あら、貴女に名前を教えた覚えは無かったのだけれど、覚えていてくれて嬉しいわ卯野ミライちゃん」
「レイアに名前と特徴を聞いた、後はその特徴に当て嵌めれば誰が誰なのか分かる」
「中々の名探偵さんね」
「そんな事は無いさ」
マーゴとミライがそんな話をしていると図書室の出入り口が開きエマ・シェリー・ハンナの3人が入って来た。
卯野ミライ 15歳
灰色の長髪の少女、右目と右腕以外の全ての四肢を欠損し車椅子で生活する少女、ラウンジでの登場時は長髪が乱れていたが蓮見レイアが自作した簡易的なヘアゴムで車椅子での移動に支障が出ない程度に纏められている。
魔法 ???
原罪 ???
トラウマ ???