「では、話を続けよう」
ミライはそう言うと真犯人を追い詰めていく。
「桜羽エマ、貴女の推理を補足しよう」
「ッ!!うん、お願いミライちゃん」
エマはミライの言葉を肯定しミライはレイアを見る。
「蓮見レイア、貴女を犯人たらしめる証拠が存在してしまう」「へぇ、ぜひ教えて欲しいね」
「桜羽エマが言った通り、箒の持ち手と鞘とレイピアを使えば槍として城ヶ崎ノアを殺す事は可能だろう。しかしその犯行を示す証拠がない。それが君の言い分だったね」
「そうだ、実際その通りだろう?私を犯人だとする証拠は何一つ無い」
「皆覚えているだろうか?城ヶ崎ノアは自室をキャンパスの様に真っ白に染めている。しかしボウガンの矢の反対側には引っ掻いた様な跡があった。」
「成る程!!仮にレイピアと鞘で槍を作り地面を引っ掻いたのだとしたら白い塗料がどちらかに付いてる筈ですね!!」
「ッ!!」
「いや、あれから時間も経っている。拭き取る時間は十分にあっただろう。まぁ、念の為見ておくに越した事は無いだろうが」
ミライはそう言いレイアはレイピアを抜くがミライの言う通りそこに塗料は無かった。
「それで?もう私を犯人だとする証拠は無いだろう?そろそろ議論をしたいのだが?」
「早合点はいけない蓮見レイア、塗料が付いていなかったからと言って君の疑いが晴れた訳では無い。君が塗料をふき取った可能性もあるのだから」
「では、ミライ君、君の気が済むまで私は付き合おう。次に私は何をしたら良いんだ?」
「今の君に出来ることはないさ、代わりに過去の君に聞くから」
ミライはそう言ってスマホを取り出す。
「あら♪アーカイブに剣先が映ってるかもしれないって言いたいのね♪でも残念、アーカイブを見返して見たけれど、レイピアの先は映って無かったわよ♪」
そこに宝生マーゴがそう言う。
「では、人ではなく物に聞いてみよう。佐渡ココ、確か君の配信で蓮見レイアは曲芸をしていたね」
「え?ああ、確かにあてぃしが頼んで空中のリンゴを刺してもらったけどさ…………」
「その時の林檎はどうした?」
「「「「「ッ!!」」」」」
その言葉の意図を察したのかココは佐伯ミリアを見る。
「おい雑魚!!あの時の林檎どうしたんだよ!?まさかもう食ったとか!?」
「ええ!?あの時の林檎なら後で食べようと思ってポケットの中に…………」
佐伯ミリアはそう言い服のポケットから林檎を取り出しグルっと一周見回す。そこには小さな穴の周りに白い塗料が付いていた。
「これが、貴女が犯人である動かぬ証拠だ、残念だよ、とても」
ミライは最後にそう言い残し瞳を閉じた。