かぐやの歌とダンスが披露されている中、
合戦ではなくHPを削り合う殲滅戦を選んだ、かぐや陣営の勝利でLiveは終了した。
「えっとぉー、最後に永久機関の資料とゴミを本来の素材に再生させる資料かな〜」
ヤチヨの前で平伏している月の使者達は、部下達に大量の本を次々に船に乗せていた。
「あとは引き継ぎしてくれる子がゆっくり覚えてくれればいいので、かぐやのお仕事は全部おしまーいっ!まだ何かあるー?」
『かぐや様、ヤチヨ様、ご息災にお過ごしください』
月人は空に消えていった。
静かになった戦場でかぐやはおもいっきりイロハに抱きついた。
「完全勝利ーー!!ありがとうイロハ!みんなも!」
「私達チーターだけどねー…」
「のんのん♪勝てば官軍だよ〜イロハ⭐︎」
ヤチヨも二人に混ざって抱きついた。
月の軍勢を撃退し、ヤチヨが月の発展に関わる情報を渡すという交渉が通り、かぐやは晴れて自由の身となった。
__
__10年後
「パンケーキじゃなくて良かったの?」
「最初に食べるのはオムライスって決めてたんだぁー⭐︎」
人体を模した五感まで再現したロボットにヤチヨの意識は移植され、現実世界で銀髪のヤチヨとしての体を手に入れた。ロボットを開発したのは彩葉であり、やりたい事を見つけた彩葉は現実世界にヤチヨを顕現させる事に突っ走って研究者としてやり遂げた。
「どうどう〜?8000年振りの私が作ったオムライスは!」
彩葉と同じ様に、すっかり大人の風貌になったかぐやはヤチヨが頬張っている姿をニヤニヤしながら観察した。
「うん、すごく美味しい……」
「でしょー!これから食べたい物があったら作ってあげるっ!」
「えへへ、ありがとうかぐや」
「ヤチヨ、これから沢山お店で美味しい物を食べに行こうね」
「うんっ!イロハ大好きぃぃ〜〜!」
⭐︎⭐︎⭐︎
かぐやはパジャマ姿でお腹を掻きながらリビングに入ってきた。
「ふわぁぁぁぁ…ムニャ」
「おはよ〜かぐや、また徹夜したの?」
「おはー、昨日配信が盛り上がっちゃってさぁ」
「彩葉にバレないようにねー」
「いろPが配信監視してない訳ないじゃん!もう小言言われたくないよっ〜〜」
ソファでくつろいでテレビを観ているヤチヨの足の上にかぐやは頭を乗せて寝転がった。
「なんかさぁー、ヤチヨって私の筈なのにちょっと性格違くない?」
「不変コードを解除してしばらくは自由だったんだけどねー、思い出を噛みしているうちに色々あったなぁって……」
「へぇー、おたくも大変なんですなぁ〜」
「そうそう♪大変なんですよ〜⭐︎」
「ヤチヨは今の物語をハッピーエンドって思える?」
「うん、かぐやと彩葉と三人でのんびり暮らすって幸せだよ」
「だね!じゃあ彩葉が起きてくるまでこのまま寝かせて〜」
「おやすみ、かぐや」
「くかぁぁ〜〜〜〜」
ヤチヨはかぐやの頭を優しく撫でる、
彩葉の小言でかぐやが叩き起こされるまで、かぐやはヤチヨの温もりに包まれていた。
(終)