モルガン陛下が最初のバーサーカーになったマスターの末路 作:湿度100モルパーセント
あ、今回他作品ネタめっちゃあるので注意してください。
「そこのチミィー!本編のシリアスな雰囲気に耐えられないビューティー女教師の蹴りを喰らえい!」
唐突に飛んできた虎の着ぐるみを被ったキツイおば…女性に蹴り飛ばされる。
「予言しよう!チミは次に『なんだこの奇妙なサーヴァントは!?』と叫ぶ!」
「なんなんだこの奇妙なサーヴァントは!?」
唐突な森林へのレイシフトの後、なぜかは知らないが蹴られて叫ぶのを当てられて散々だ。なんなのかを言わないのも含めて怪しすぎることこの上ない。
「シュタッ!クラスはランサー、真名はジャガーマン!悲しき大人の事情でアニメの終盤の出番がない幸運な女の虎よ!」
「なんだこいつ…」
「ななななー、ななななー、モルガン召喚☆」
絶妙にゴロを踏みそこねた音と間抜けな土管が地面からニョキっと生えてくる。
「…どういうことか説明しなさい我が夫」
凄い不服そうな顔。具体的には目障りな虫が現れて戦わなきゃならないくらい嫌だって思ってる。
「いや、俺じゃなくてジャガーマンに聞いてくれ」
具体的には目の前の珍妙な踊りで体をくねらせているヤバいやつ。
(考えるのをやめたほうがいいのか…?)
「そんなわけないだろいい加減にしろ!ジャガーだって普通にシリアスな展開も出来るんだぞってことで☆」
「少なくとも浮ついた雰囲気で来ないでほしいですね。気力が削がれる」
「確かに。ということで速く退場してほしいんだが…」
バーサーカーからもらった槍が若干杖じみているが、まあ問題はない。
殺意を向けて二人して殺す為にじわじわと距離を詰めていく。
「なっ!?こんな愉快なイベントで早期に退場させられなきゃならないの?」
「うるさい。とっとと人理修復をさせろ」
悲しそうだが慈悲などいらない。俺は腕を狙い、バーサーカーは胴体を狙う。
「ぐはー。まあクリティカルヒットじゃないし何度でも蘇るぞ☆」
「うぜえ、死ね」
「理不尽なー!」
ジャガーマンをぶっ殺すために乱舞。ぶっちゃけ入ったら死ぬような使い方だが、今はバーサーカーが決めてくれると信じている。
「いい加減お縄につきなさい!」
「わーっ!ここから100歩離れたところの丘に友達の家があるからそっちに行けよ!」
理由のわからないことを宣いながら密林の中に逃げていったジャガーマンを追おうかどうか悩む。
(少なくともトンチキなことに巻き込まれそうなんだよなぁ…)
「とはいえ彼女以上の情報源がないのもまた事実。聖杯を抱えているかもしれませんし、追跡していきましょう」
「心読むときはせめて言ってほしかったなあ」
淡々と追っていく彼女だが、この場所にいるのがかなり嫌そうだ。丘まで逃げれればまた何か変わるのかもしれない。
(そもそも動きにくそうなドレスで呼ばれたもんねぇ…)
100歩─かどうかはわからないけれど、バーサーカーの隣で動くのに邪魔になる木ぐらいは斬っておこう。
「…ありがとうございます」
更地になった眼の前を急ぐバーサーカーについていくように、俺は槍を構えて走るのだった。
「ハッハッハ!まさかマスターとサーヴァントともあろうものが迂闊なことしかやっていないとは!」
「…うるせぇなあ、御託はいいからとっととかかってこい」
空威張りなのかどうなのかはわからないが、どこか不敵な笑みを浮かべるジャガーに投げ槍。ひょひょいと三回転して避ける辺りまだまだ余裕はありそうだ。
「そんなことをする必要などないのだよ!虎の威を借る狐…たまにはジャガーが虫を借りてもおかしくないヨネ!」
「…うわっ、嫌な予感しかしない」
慌ててバーサーカーの腕を掴んでもと来た道へと帰ろうとしても遅かった。ランランと光る目つき、そして目の前の丘に広がる木ではない緑。
「秘技!キャタピラー戦争だ!」
モキュモキュと鈍重な動きで丘の上に向かってくるそれら。思わず気持ち悪さが込み上げてくる。
「いやあぁぁあぁああぁぁあ!!!!!」
「どうしたもんかねぇ…」
バーサーカーが何もできずに倒れるくらいには相当嫌な布陣なのだろう。相手の弱みを知った上でこんなことするとか人のこころなさ過ぎる。
「我が軍は圧倒的じゃないか!このまま全軍突撃じゃぁー!」
「…
「そんな心は不要!やれぃ芋虫!最高速度でぶち抜いたる!」
最高速度になるために丸まり、転がって来る速度は脅威ではある。
「それをひと方向からならよかったのにさ…」
バーサーカーをお姫様抱っこして跳躍。本当は他の運び方のほうがいいのだが、地面からそのまま持っていくにはこれしかなかった。
包囲されている全方向から迫ってくれば、当然自分たち同士での削り合いになる。ゴロゴロと他の芋虫を轢き潰して彼方へと消え去っていった。
「虫の罪は直線でしか動けんこと─まさか兵法の強さを理解してないのか?」
「うるさーい!ジャガー奥義、ライダースピア!」
空中で槍が来たけどかかと落としで上に乗る。俺は一般人だったのになんでこんなことするハメになってるんだ。
「まじでなんなん。しつこいなぁジャガーマン君」
「しつこくて結構!
破天荒のくせにムダに技が洗練されている。なんでこんな変な戦争をしなきゃいけないんだ。
「というかどうしよう…」
そのまま足技で着地し、彼女を手にしたまま回転蹴り。やれることが少ないのもあるが、何より彼女を起こしたら何をしてくるかわかんないからだ。
(セクハラ…虫嫌い…!起こしたときについで死んだらやってられるか!)
未だにバーサーカーはすやすや眠っているが、唐突に起きたときに殺される可能性は全然ある。というか女性が嫌いなものがあったら思わずビンタしてしまうだろう。
「ほんまキッツイなあ…」
「おーっとここで飛び出したのは虎の子ならぬケツァルコアトルです!芋虫を足場にしてどんどん藤丸立香へと迫ってくるー!」
「なんでそんなプロレスみたいな実況し始めるんだよ!?」
最初から最後まで無茶苦茶だ。しかも恐らく逃げることは不可能。
「素手で語り合いましょー☆」
「上等、バーサーカーは守らせてもらう…!」
芋虫の火力では破りきれない結界を作成し、やってきた新手のサーヴァントに足を掴まれる。
「大車輪デース!ルチャとしてもこういう派手な技やってみたいとオモッテました!」
「…吹っ飛びすぎじゃない?」
優に三メートルを飛ばされたが死にたくないので槍を芋虫に突き刺して衝撃を減らしていく。うん、普通に強くない?
「まさかマスターが耐えるナンテ嬉しいゴサンデース!一体どうしましょうこの思い!」
「うるせぇ、ゲロでも吐いとけ!」
助走をつけて空を飛び、ケツァルコアトルの脳天目掛けて捻りながら槍を叩きつける。あからさまな大ぶりは相手からしてみたら格好の避ける攻撃。
「オラァ!」
ギリギリで避けていれば当たるように横に薙ぎ払う。そこから派生して徒手空拳にいけるほどの力はない。
「フフッ、もらいマシたー!」
残念なことに隙を許してはもらえない。巴投げのごとく上空へと飛ばされ、正面に弓を構えた少女が現れる。
「…イシュタルをフィニッシャーにするのはいい度胸ね、コアトル!」
「マジかぁ…」
光の柱が真っ向から迫りくる。確かに終わらせる火力としても申し分はないし、細すぎるが位置的にはピッタリ心臓を貫くような狙いだ。
(負けるかよ…!)
ギリギリで心臓に当たらない場所まで体をズラし、されるがままに落下する。
(ってかここで召喚とかできないのかなぁ…!?)
キャタピラー戦争のせいですっかり忘れていたが、一応ジャガーマンがモルガンを呼び出していたはず。
「マスターの亡骸は私が貰うのだわ!」
「横取りするなんて出来の悪い姉、だいっきらいよ!」
下でギャーギャー言っているがさっさと呼ばないと地面に叩きつけられて死ぬだけである。
(なんとかなれ…!)
祈りを聞いた私は彼のもとに駆けつけます。どこもかしこもボロボロで、私と同じくらいの身長の彼。
(…欲しい)
どの神よりも先に手に入れられるように、彼の体に鎖鎌を巻き付ける。体に見合わない神秘を纏った彼は思いの外軽い。
「私が守りますから」
女神─としては不適格ですが口づけを頰に。少し赤い跡が残ったあどけなさはもう堪らない。
「…皆わかってないですね」
聖杯から力を貰い、私─メドゥーサは剣の形へと姿を変えます。
「私以外が触れるな」
淡々と処理していく。もちろんキャタピラーはあの女の近くに集まるようにしておくのも忘れない。
程なくして私と彼とあの女だけになった。
「聖杯を彼に渡せば終わる…けど、ちょっとだけいじわるしてもいいよね…」
誰に呼ばれるまでもなく、私は不死殺しの鎌を構える。
藤丸立香はゆっくりとマイルームで目を覚ます。
本来ならこのことを覚えてなければならないのに、なにもわからない。
中に入っている短剣と、ソロモン王が隠した最後の聖杯。
背中に刻まれた『アイシテル』のサインに気づかずに、彼は絶叫したのだった。
「そこのチミ!今日めっちゃ速く書いたからモルガンの扱い雑でごめんね!」
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