国連宇宙海軍召喚(宇宙戦艦ヤマト×日本国召喚) 作:デブレツェン
UA4000、お気に入りに登録60以上、ありがとうございます!感謝の極みです(二度目)
そしてこないだ宇宙戦艦ヤマト出てくるとか抜かしてましたが大して登場させられませんでしたああああああすみませえええええええん
ところで、この前書を読んでる人は果たして居るのだろうか。
と言うわけで(?)、第四話です。どうぞ!
ロウリア王国 ハーク城
ここは、ロウリア王国。亜人が許されない、差別の土地。そして、クワトイネの憎むべき敵。月の光がまるで昼のように光る夜のこと。彼らが、会議を始めたのは。秋の風が、心地いい。こんな日に国王陛下と話ができるなんて、幸せなものだな。
「……国王陛下。準備は全て整いました。」
その男、パタジンはそう言う。まるで、蛇に睨まれたウサギのようにおずおずと。でも、どこか堂々として。
「2カ国を敵に回して勝てるのか?」
「一国は、農民の集まりであり、もう一国は不毛の地に住まう者、どちらも亜人比率が多い国などに、負けることはありませぬ。」
いや、そんなの理想論だよ。と言いたい所だけど、王様の機嫌がいいなら良いのかな?それに実際にこの国、強いから。この国は所謂文明圏外国。しかし、それでも小さな文明国なら滅ぼせると言われるほどだそう。つまり、それだけ物量はあるということ。
「そうか……そういえば、一ヶ月ほど前に接触してきた国際連合という国についてだが……」
「はい。奴らは、ワイバーン部隊を見て初めて見たと驚いておりました。おそらくワイバーンのいない蛮族の国です。」
ちなみに言うと、ワイバーンのない国は弱いという見識。もちろんエアカバーのない軍隊は弱い。それは認める。でも、国連宇宙海軍がエアカバーの薄い軍隊かと言われると、やっぱりそうではない。だから、この方達の会談は半分正解で半分不正解、と言うのがいいな。もちろん、一発アウトというわけでもないし、ワイバーンにそんな破壊力はない。でも、そんな状況で精神力は持たないから。
「そうか。しかし、ついにこのロデニウス大陸が統一され、忌々しい亜人どもが、根絶やしにされると思うと、私は嬉しいぞ。」
何だか、ウキウキしてきたハーク。だって、不倶戴天の敵たちに、ようやく一撃を入れることができるのだから。ああ、なんて素晴らしいんだろう。こういうのを、清々しい気分というのかもな。
「大王様、統一の暁には、あの約束も、お忘れ無く、 クックック。」
そう囁く黒ローブの男。全く、何て気持ちの悪い声なんだろうか。
「わかっておるわ!!」
しまった。つい苛立ってしまった。まあいい。こいつが気持ち悪いのはいつも変わらないから別にいいか。文明圏外の蛮族とバカにしやがって。これが終わったらフィルデアス大陸をも攻め落としてやるわ。
「将軍、今回の概要を説明せよ!!」
「はっ!!今回の兵力は、50万人。ただし、その中のうち40万人がクワトイネに差し向ける攻勢用の兵力、残りの10万は本土防衛用です。クワトイネについては、国境近くの人口10万人程度の都市、ギムをまず攻撃して制圧します。なお兵站についてですが………あの国はどこもかしこも畑ばかりです。家畜すら美味い飯を食っております。故に、現地調達というのが手っ取り早いかと。ギムの制圧後は、その東方250kmの位置にある首都クワ・トイネを一気に物量をもって制圧します。我が軍は物量においては優れていますので、ここで物量をもって制圧しなければきっとジリジリと追い詰められるでしょう。
しかし彼らは、我々のように大きな城壁を持っておりません。せいぜい城です。故に包囲するだけで干上がるでしょう。
かの航空戦力も、我が国のワイバーン500騎には遠く及びません。それに並行して、4400隻の大艦隊をマイハークに向けていきます。
なお、クイラ王国は食料の多くをクワトイネからの輸入に頼っているので、攻めるまでもないでしょう。」
そして、次に何か図表のようなものを指差す。見ろ、ということだな。そこを見ると、クワトイネのに見立てられた駒が。なるほど。作戦の説明というわけだな。
「次に、クワ・トイネの兵力ですが、彼らは全部で5万人程度しか兵力がありません。即応兵力は1万にも満たないと考えられます。今回準備してきた我が方の兵力を一気にぶつけると、小賢しい作戦も、圧倒的物量の前では意味をなしません。きっと6年間の準備が実を結ぶことでしょう。」
すると、ハークまるで奴隷商人のような気持ちの悪い顔を浮かべる。やっぱり、今日は清々しい気分だな。
「そうか………ふっふっふ………はああああああっはっはっはっはっは!!!今宵は我が人生で一番良い日だ!!余は、クワ・トイネ、クイラに対する戦争を許可する!!!」
「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」」」」
王城は、そんな大きな雄叫びに満たされた。何といえばいいんだろう。パタジンにとって何だか、妙に短い時間だった。まるで、楽しい時間のような。
それから、3日ほど後のこと。
「と、言うわけで。ロウリアが攻めてくると、貴国に輸出している一億トンの食糧が輸出できなくなります。」
お茶を片手にはあっとため息を吐くカナタ。何だこれは。まさか呼び出しておいて、愚痴を聞いてもらうだけじゃああるまい。
「それで、本題は?」
「はい。そちらの第一艦隊ですが、やっぱり不安です。しつこいようですが、本当に不安で。」
芹沢は、こくりと頷く。まるで、心の底から納得したみたいに。なるほどそういうわけか。よくある話だよ。殊に、こういう物量差が激しいところでは。
「大丈夫です。安心してください。」
「しかし……失礼ながらロウリアの艦隊は4400隻。やはり貴国の空飛ぶ船でも心配になってしまいます。」
芹沢はさっきのカナタのように、ほうっとため息をついた。やっぱりこの首相、ちょっと心配性すぎやしないか。だってみたはずだよ。艦隊の祝砲射撃を。そうだ。それならこんなのはどうだろう。
「もう、時間はありませんか?」
「はい。明日にでも攻め込んでくる気配です。」
ああ。やっぱりそうか。へにゃりとへたり込む芹沢。どうしろって言うんだ。訓練を見てもらうという作戦も潰えてしまったじゃないか。その時。
「ああ、そういえば。まだ戦力がありました。」
悪党のようなゲスな笑みを浮かべる芹沢。そのせいか、カナタも少しだけぶるりと身震いをする。一体、どんな戦力を送ってやると言うのか。さっさとネタバレと行こうじゃないか。
「実は、我が軍はあるものを計画しているのですが。」
「ある物?」
「はい。全てを破壊する超兵器、宇宙戦艦ヤマト!!!それを貴国に派遣してやろうというわけです。」
「お気持ちは嬉しいのですが、良いのですか?」
「良いですとも、食糧が消える方がずっと厄介だ。ただ………」
芹沢は頭を抱えた。どうしたらいいんだろう。何かとんでもない問題があるじゃないか。これをどうにかせねばヤマト実戦投入なんて無理だぞ。
「………まだ、電力の投入や、改装が全ては済んでいないのです。即ち、第一艦隊にしばらくは頑張ってもらい、時間を稼いで貰う必要があります。そこは、どうか承知していただけますか。」
少し、うーんと悩むカナタ。ああ、やっぱり不安だよな。数の少ない艦隊で本当不甲斐ないよ。ガミラス戦役で、もうちょっとでも船舶を温存できていたならなあ。
「わかりました。私たちが望みすぎでしたね。そこは、少し耐えてみせます。」
ここは、国連宇宙海軍のあるフロア。ここには、たくさんの軍人たちが集められていた。何でも、大事な話があるらしい。
「これから、芹沢虎鉄局長と東堂平九郎長官が入られる!心して聞くように。」
なるほどとにかく大事なお話というのはわかった。それにしても、何だろうこのメンツは。沖田十三は冷や汗をかく。古代守の弟、古代進。いや、それだけじゃない。島大介、真田志郎、徳川彦左衛門、佐渡酒造………名だたる精鋭たちが集められているじゃ無いか。そんな時、ステージに何かが立つ。クワトイネの時も居た、あの二人は、まさか。芹沢と東堂ではないか。全員が、青ざめてざっと敬礼をする。まるで、蛇に睨まれた兎のように。
「畏まらなくても構わない。………それより、今は大切な話がある。かつて地球が危機を迎えた際、2つの救済計画があった。その一つは、イズモ計画。地球を捨てて、移住可能な惑星を見つける計画。もう一つが、ヤマト計画。イスカンダルという惑星まで浄化装置を取りに行く作戦だ。その際、使う予定だった艦を持て余してる。」
何故って、もう「イズモ計画」が完遂されてしまったから。と、東堂は付け足す。そんなことは、全員がわかっているんだよ。でも、それでも一応言っておく必要があるから。全く、一番上はコンナンとはよく言ったものだなぁ。
「その艦の名前は、ヤマト!!君たちには、そのヤマトの乗組員となって欲しい。」
ヤマト。その響きは、どこか懐かしいな。そういえば、昔の戦艦の名前だそうで。
「皆、協力していただけるだろうか。」
敬礼で返す一同。誰も、嫌がるわけがないじゃないか。絶対に、やってみせる。そんな責任すら感じるほどこのヤマトが愛おしい。そりゃあ、もちろん不安だってあるよ。でも、この兵器を使うことでクワ・トイネ公国を救えるのなら。答えは一つに決まってるよ。
「………ありがとう。」
ロウリア王国軍 東方討伐隊
クワトイネから、何度も何度も軍を引くように言われたけれど、もう全て無視する。だって、もう決まってるから。クワトイネと戦争をするのは。
「明日、ギムを落とすぞ。」
そう言うのは、パンドール。ロウリア王国の、Bクラス将軍。とは言っても、今回はかなり重要な役割。なんといっても、この軍隊はギムへの先遣隊だから。
歩兵2万、重装歩兵5千、騎兵2千、特化兵(攻城兵器や、投射機等、特殊任務に特化した兵)1500、遊撃兵1000、魔獣使い250、魔導師100、そして、竜騎兵150という大軍。これなら、よもや負けることもあるまい。だって相手の戦力は、一万あるかも怪しいくらいだからね。
しかも、今回は150ものワイバーンまで味方してくれるそうじゃないか。本来の国力なら、全部で200がせいぜい限界だっていうのに。全く、国に感謝しないとな。そうそう、スポンサーのパーパルディア皇国も忘れてはダメだね。そういえば、援助してくれたというが。いや、考えるのはやめよう。どうせ、Bクラス将軍若きにそんな情報回ってくるはずも無いからな。いすれにせよ、このワイバーン150騎。この圧倒的な数字にはもちろん満足のパンドールだった。
「ギムでの戦利品はいかがいたしましょうか。」
こいつはアデム。とにかく残虐な副将。こいつの残虐たるや語るに耐えないほどというな。しかし、何だろう。何だかいつもに比べて少し元気がないような。
「………アデム。お前に任せる。ところで、今日はどうした。何か元気がないように思えるが。」
「いえ、少し………戦利品の件、ありがたき幸せ。了解いたしました。」
どうしてだろう。こいつが元気ないのは、何か異常事態の始まりな気がする。嵐の前の静けさというか、とにかくそういう感じ。
「アデム。何だか様子がおかしいぞ。やはり何かあったんじゃないか。」
すると、ぽつりぽつりと語りだすアデム。その様子が、まるで、咎められた子どものよう。
「実は………クワトイネと親交を深めつつあり、わが国が突っぱねたある国があるのです。」
「それが、どうかしたのか。」
「私はこの目で見ました。空を飛ぶ軍艦を。あんなチート国家がもしこちらに攻撃してきたらと思うと………夜も眠れないのでございます。」
「そうか………よく話してくれたアデムよ。確かにその国は恐ろしい。だが、国の命令である以上やるしかないのだ。クワトイネは、我々より格下だ。だから、せめて今だけは大丈夫。その気でいよう。対処できない相手というわけもあるまい。だから、これは本国に報告しておく。貴公は、ギム攻略に全力を尽くすように。」
「はっ。了解いたしました!…………ギムでは、略奪を咎めない、好きにしていい。女は嬲ってもいいが、使い終わったらすべて処分するように。一人も生きて町を出すな。全軍に知らせよ!!」
「はっ!!!」
と、言ったところで呼び止められる部下たち。顔に書いてあって面白かったよ。「何だ今更」ってね。
「いや待て。やはり、嬲ってもいいが、100人ばかり、生かして解き放て、恐怖を伝染させるのだ。それと・・・、敵騎士団の家族がギムにいた場合は、なるべく残虐に処分すること。」
この野郎、人間じゃない。みんな、そう思ってぶるりと震える。ああ、そうだった。こいつは、残虐な副将アデム。血も涙もない男だったな。
「………ついに、か。」
あの時と同じ。いや、それ以上の緊張。芹沢は身震いをした。だって、どうしても緊張してならないから。クワトイネによれば、ついにロウリアが動き始めたじゃないか。このまま行くとまずいぞ。もしこのままじゃあ宇宙戦艦ヤマトが動き出す前に始まってしまう。それだけは何としても避けたいのに。
「………芹沢君。どうすれば良いと思う。」
「そればかりは私に言われても。とにかく、第一艦隊で時間を稼ぎましょう。そして、ヤマトをさっさと飛ばしてやるのです。」
「それはそうだが………まあ倒せるはずですよな。ロウリア程度。ただ………ロウリアの攻撃に間に合うものか。」
「………そこは仕方がない。今すぐにも発進させよう。それぐらいしか出来ることがないから。」
「そうか……そうだな。ところで、この間接触してきたクイラ王国という国だが……どうする?」
「どうもこうも。歓迎するだけですよ。」
「そうか。クイラは、石油含め資源が豊富だ。ヤマトの技術をフィードバックして、第一艦隊を強化することも可能やもしれぬ。もちろん、急ぎではないがね。」
「それは素晴らしい。艦隊の再建ももしや………ああ、夢が広がるな。」
そうして、芹沢はお茶をひと啜り。ちょびちょびと飲むんじゃないよ。まるで兎みたいな飲み方で笑ってしまったではないか。そういうところだぞ、芹沢。
「何が面白いのですか。」
「いや、何でもない。一応、ロウリアについておさらいでもしておくとしよう。」
ブウン……と音がして立体映像が出てくる。左の方にあるのがロウリア。右にある二つの国がクワトイネとクイラ。厄介なのがこのクイラもまたクワトイネと同じ悩みを抱えているということ。
「クイラ王国もまた艦隊の再建に必須事項だ。だからこそ、守らねばならぬ。」
「そうですね。次に敵の主力ですが………」
また、ブウンと音がして立体映像が映る。そこにあったのは、ワイバーン。ロウリア王国の主力。
「これは?」
「ワイバーンです。ロウリア空軍が運用しております。こいつの最高速度は235km/h。キリシマやユキカゼの足元にも及びません。」
「なら、制空権は大丈夫そうだな。それと、船についてはどうなんだろう。」
「船は4400隻ほどあります。まずは海戦をすべきでしょう。ですので、驚かせないためにもまずはキリシマたち第一艦隊は、水上を航行してもらいます。」
「なるほど。それで、技術レベルは?」
すると、また首を振る芹沢。これは、いい意味でなんだろうか。それとも、よくない意味でなんだろうか。
「いい意味ですよ。ご安心ください。奴らの技術力はせいぜい中世ヨーロッパ程度。鎧甲冑に槍と弓矢で対抗する軍隊です。それとトカゲでね。正直ガミラスに比べれば、かなりマシ。鼻くそのような国家でしょう。」
そりゃあ言い過ぎなんじゃないか。と、思いつつも同意してしまう東堂。だって、それは事実だから。それにしても、こいつの揶揄はいつ聞いても面白いな。
「そうかそうか。それならば、任せても大丈夫だな。」
そう言い、席を立つ東堂。芹沢はゾッとした。なぜならその目には、何といえば良いんだろう。野望の色が、ふっと灯っていた気がするから。
「それでは、地球の未来に、乾杯。」
「か、乾杯。」
「山南司令!本部より指令です!これから、クワトイネにて防衛を行うように、とのことです。」
ふっと、顔を上げる山南。どうしたものかな。こうも、自分が司令と呼ばれるのがくすぐったいだなんて。そんなこと、思っても見なかった。だってまさか、沖田司令が別のところに行くだなんて思わないから。これからの俺は、「山南司令」なんだ。と、山南は思った。
「よし、了解した。これより第一艦隊は、作戦行動に移る。エンジン点火!」
タイヤを地から離し、地面に浮かぶ戦艦たち。待機しておいてよかったよ。こういう時に、すぐに出動できるからね。
「とーりかーじ。」
「とーりかーじいっぱーい!」
そうして、景色がざらりと流れていく窓。これから、赴くんだ。戦いの土地に。生優しくない、戦場へと。
「………それにしても、大丈夫でしょうか司令。」
相手は、魔法にドラゴンと来た。要するに、未知の相手。そんな相手にどう戦えと。この金剛型宇宙戦艦キリシマだって、どこまで通用するものか。……いや、ぼやいたって仕方ない。行くんだ。ヤマトの発進時間を、稼ぐためにも。即ち、沖田司令のためにも。山南は、今更ながら編成を確認する。編成は、以下の通り。
金剛型宇宙戦艦
キリシマ
村雨型宇宙巡洋艦
ユウギリ
アタゴ
アブクマ
ヤクモ
クラマ
ツルギ
イブキ
ムラクモ
ナチ
磯風改型突撃宇宙駆逐艦
ユキカゼ
シマカゼ
シキナミ
シラヌイ
ハツシマ
アヤセ
イソカゼ
カゲロウ
タチカゼ
フユツキ
ミナツキ
……最後に残った、道標とも言えるこの艦隊。何が何でも、敗北で終わらせてたまるか。そう思いながら、山南は言った。まるで、カタパルトのように勢いよく。
「進路そのまま!!ヨーソロー!!」
いかがでしたか?
もしよろしければお気に入り登録などしていただくとありがたいです。
さて……いつものやるか。
次回 国連宇宙海軍召喚。
ついに動き出す、ロウリアの影。第一艦隊は、ヤマトの助けは間に合うのか。屍の若く黒き影は、今まさに襲いかかる。
???まで、あと300と31日。
どれがいいですか?
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硬いが、読みやすい文体
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柔らかいが、読み辛い文体
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比喩などを多用した、文学的な文体