国連宇宙海軍召喚(宇宙戦艦ヤマト×日本国召喚)   作:デブレツェン

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どうもこんにちはデブレツェンです。

UA10000以上とお気に入りに登録100件以上、ありがとうございます!今度はwikiに載ることを目指して頑張ります!

更新についてですが、めちゃくちゃ遅くなると思います。なんせ、大学がものすごい遠くにあるもので……あくまで、勉強を優先するのもあります。

それでは第七話です。どうぞ。


第七話 凱旋の時を夢見て

 

 

パーパルディア皇国の観戦武官ヴァルハラは震えていた。だって、彼にも予想できないことが起きたから。運良く撃沈されなくてよかったよ。

ロウリア艦隊がどのようにしてクワトイネを滅ぼすか。そんなことを記録するはずだったのに。いつのまにか、こっちが蹂躙される側になってたっていうわけ。

現れたのはその常識を大きく覆す兵器。空をも飛べる船、上空からまるで狙い撃つように撃たれる砲撃。風神の涙を使った形跡もないのに、圧倒的に速い船。というかそもそも帆がない。とにかくその全てが、ヴァルハラにとって未知のものだった。

大砲もえげつないものだったよ。上空から放つだなんてチートじゃないか。しかもそれが当たるだなんて。大砲は当たらないものだよ。だから100門級の戦列艦だって存在するっていうのに。

しかも、例によって飛び上がり、ワイバーンまで防いでしまった。これは驚くべきこと。あの数のワイバーンとなると、我が国の艦隊でさえ損害を被るやもしれないのに。全く、なんて凄いんだ。

彼らのことを知らずにことを進めると、きっと痛い目を見るぞ。そういうわけで、ヴァルハラは見たこと、聞いたことをすべてありのままに本国へ伝えたという。

 

 

 

 

 

 

「おお、そうか!わかった!」

「……どうしたんだい芹沢君。やけに機嫌が良さそうだが。」

「はい東堂長官。実は、第一艦隊がロウリアの艦隊をやったそうです。」

「おお、そうかそうか。よかったぞそれは。」

そうして、いつも通りお茶を1啜りする芹沢。全く、こいつは良い奴なんだか悪い奴なんだか。よくわからないな。

「そういえば、どうして古代守を戦術長にしなかった。」

そう問いかける東堂。本当にこれはどうしてだろう。いくら考えてもわからないんだよ。まさか、何かあったのか?

「それは、ある計画のためです。」

そうして、芹沢はぱさりと一枚の紙を差し出した。何だこれは。びっしりと、何かが書いてある。それが、以下の通り。

 

国連宇宙海軍 極東司令部 第二艦隊構想計画

 

金剛改型宇宙戦艦 

ユウナギ

 

村雨改型宇宙巡洋艦 

アオバ

キソ

モガミ

ミョウコウ

ナカ

 

磯風海型突撃宇宙駆逐艦

ムツキ

キサラギ

ヤヨイ

ウヅキ

サツキ

ナガツキ

キクヅキ

ミカヅキ

モチヅキ

ユウヅキ

 

 

 

艦隊司令 古代守

 

 

「………なるほどな。古代守にはより大きな役目を与えると。」

「そんなところです。」

なるほどそういうわけか。それならヤマトに載せないのも納得ということで。思えば、古代守以外に艦隊の指揮ができるほどの奴なんていないからな。もちろん、山南司令は第一艦隊で忙しいし。

「……それともう一つ聞きたい。なぜ有視界戦を行った?アウトレンジから叩けばあんな骨董品はいくらでも沈めれよう。」

「実際、本隊は宇宙から射撃を行いましたよ。それに待機していたシマカゼ以下ユキカゼ以外の艦隊も。あれは警告をするという予定の都合上、仕方のないことでした。それに、アウトレンジからだと姿が見えません。姿を見せねば、事故と捉えられて終わりです。そのたね、わざと姿を晒しました。何、まさか弓矢とバリスタでやられるなら宇宙戦艦の名前が廃りますよ。」

「そうか………なら良いのだが……」

「問題はギムと……エジェイだ。どうしたものか。………そうだ。そこへヤマトを向かわせる、というのはどうだ?」

「それもいいな。よし!ヤマトの針路を西に向けろ!」

「第一艦隊はそのまま、ギムの奪還に向かう!さあ、針路そのまま、ヨーソロー!ふははロウリアよ。我々を蹴り返したことを後悔するといい。後の祭りだが、な。」

その姿を見て、呆れるしかない東堂だった。

 

 

 

 

 

 

さっき350騎が飛び立ってから早くも3時間。絶対にすごい戦果を抱えて帰ってくると思ったのに。現実は真逆じゃないか。一騎も帰ってこない。いくら凄い艦隊だって、あの数のワイバーンを全滅だなんて無理な話だよ。ならばなぜ全く通信がないんだ?時間になっても全く帰ってこないよ。そういうことだから、司令部はなんだかピリピリしていた。

「何故帰ってこないのだ。」

答える者は誰もなし。まあ、当然だけど。だって誰も知ることなんてできないから。

考えたくない。考えたくないよ全滅しただなんて。でも、きっとそういうことなんだ。

まさか敵は伝説の神龍バハムートでも使役してるっていうのか?

「………本陣へ連絡。至急、竜騎士団の半分をよこせと伝えろ。」

 

 

 

 

 

 

それから、2日ほど。ブルーアイは、議会に出席していた。いや、別に出たかったわけじゃあないけど。やっぱり、観戦武官として出るしかないじゃないか。

「……以上が報告になります。」

「では、なにかね?国際連合はたったの21隻で、ロウリア艦隊4400隻に挑み、1000隻を海の藻屑とし、撃退。さらに、ワイバーン350騎の空襲も、上空支援無しで全て退け、撃墜し、その上、21隻には全く被害が無かったというのかね?人的被害ゼロと記載がある。死者は無しか!?わが国の艦隊は出る幕が無かったと…………そんな御伽噺でも出来すぎた話だ。政治部会で、観戦武官の君がわざわざ嘘をつくとも思えないが、あまりにも現実離れしすぎて、信じられないのだよ」

報告が終わるなり、そう言う軍務卿。まあこれはしょうがないよな。だって、内容があまりにも現実離れしてるのもそうだもの。みんな、そんなの信じられないという様子。それに、何よりこんなことブルーアイも信じられないから。でも、目の前で起こったことなんだよ。とブルーアイは思っていた。

「軍務卿!だいたい彼らは、ガミラスもとい古の魔法帝国との戦いで戦力の殆どを失っているはずです!それなのになぜこのような無双劇ができるというのですか。」

ああ、野次が今日もうるさいよ。軍務卿はやれやれと首を振った。こりゃあ、絶対面倒なことの始まりだな。もちろん、ロウリアを倒したのはいいことだよ。でも、そのデータがあんまりにめちゃくちゃだから、みんなピリピリしてしまっているんだ。

「いずれにせよ、今回の海からの侵攻は防げた。まだ3000隻残っているが、たった21隻にここまでやられては、警戒して海からの再侵攻には時間がかかるだろう。陸のほうはどうなっている?軍務卿?」

「現在ロウリア王国は、ギムの周辺陣地の構築を行っております。海からの進撃が失敗に終わったため、ギムの守りを固めてから再度進出してくるものと思われます。すでに電撃作戦は無くなったと解しております。………また、国際連合はギムへの攻撃を行いたいと申し出ております。」

「ギムへ、か?しかし第一艦隊は今ロデニウス沖にあるんだろう。まさか。」

「いえ、それが……宇宙戦艦ヤマト一隻を派遣すると。」

すると、保守派の議員がばっと立ち上がって言う。まるで、心底から怒っているように。

「そんなバカなことがあるか!!宇宙戦艦ヤマトだか何だか知らんが、船一隻の戦力で制圧できるわけがない!」

「何だと!?貴様まだ国際連合の実力を信じておらんのか!!これだけのことをする国際連合が、ありがたいことに味方でいてくれているのだ!それを信じぬとは言語道断!議員を辞めたらどうかね?」

「何をおおおお!」

「静粛に!静粛に!」

カナタがその場を収めた。一旦、2人の議員も席に着く。そしてカナタは冷や汗を掻きながらぽつりぽつりと話し始めた。まるで、蛇に睨まれたウサギのように。

「宇宙戦艦ヤマトは……国連宇宙海軍で最強の戦艦だそうです。これを投入すれば、確実にギムを奪還できるでしょう。」

「しかし首相。そう、自分の領土に易々と軍隊を入れてよいのでしょうか?」

「……国連宇宙海軍なくしてもはやギム奪還は不可能です。」

こうして、ちょっとした反対派はいたけれど。結局みんな国連なしでは奪還は不可能ということで固まった。そういうわけだから、すぐに国連に宇宙戦艦ヤマトを派遣するように要請したっていうね。

「そういえば、兵器輸入の件についてはどうなっていますか?」

カナタはそう言った。まるでさっきのことなんて頭にないみたいに。

「現在、交渉中です。」

そうして、紙をぺらりと一枚捲る。そうそう。そういえばこの紙も輸入品だっていうね。

「なるべく早くしてくれ。国際連合に技術を供与していただくのは、もはや国民全員が望んでいる。この紙だって国際連合製だ。しかし分かっているだろうけど、依存するのはまずい。だからいい塩梅を見極めなくちゃダメだ。それが我々の仕事でもある。」

「ええ、もちろん、分かっております首相。このまま、交渉を進めて参ります。」

クワトイネには現在、いろいろなチェーン店なんかが出ようとしている真っ最中。もちろん、戦争のほとぼりが覚めてからの予定だけど。店を失った彼らにとって、新天地というのがどんなにありがたいか。

「とにかく、ロウリアは国連に任せましょう。彼らの宇宙海軍は強すぎます。無いとは思いますが、今更敵対行動を取らないようには徹底してください。」

 

 

 

 

 

 

「……国際連合?聞いたことのない国だが。」

影が、ふわりと写し出される。光の妖精が放つオレンジ色の光によって。

「世界の裏側にある国家です。」

いや、それは報告書を見ればわかるんだよ。それは分かるんだけど、引っかかるところもあるんだよ。

「ロデニウス大陸からわずか1000km。こんなところにあって、我が国が歴史上気づかないなどということはあるだろうか?」

それは確かにそうだ。ここまで近いのに、どうして気づかないのだろう。

「あの付近は、海流も風も乱れておりますので、船の難所となっております。なるべく近寄らなかったので、解らなかっただけではないでしょうか?」

まあ、それもありそうだな。と思い、男は紙をすっとしまった。

「それよりこの戦果だ。ロウリアは文明圏外とはいえ、4400隻もの艦隊を追払った。しかも21隻で。」

そりゃあ確かに非常事態だよ。もし我が国の艦でも、さすがに21隻で4400隻とやり合えってのはきついな。でも、報告のそれはそんなことをやってのけたんだよ。こりゃあ、本当すごい非常事態だぞ。でも、それはこれが本当だったらの話。

「些か、現実離れしていないか?」

「はい。しかも、それは百発百中と言っております。観戦武官も長い蛮地生活で異常をきたしているのかもしれません。今度、交代させてやりましょう。」

「しかし閣下、我々の、100門級戦列艦フィシャヌスが仮に、ロウリアと戦ったら、相手から沈められる事はありません。距離2kmで、大砲の弾の続く限りロウリアを撃沈できます。いずれにせよ、国際連合が何百隻使ってロウリアを撃退したのかは、解りませんが、国際連合も大砲を作れる技術水準に達していると判断するべきなのでしょうね。」

「蛮族の分際で、大砲か………今までロデニウスや周辺国家に侵攻してこなかった事実を考えるに、ようやく大砲を作れる技術に達したと判断するのが適当かもしれんな。」

「それと、まさかロウリアが負けるということは無いだろうな。我々の資源獲得戦略にヒビが生じるぞ。」

「陸戦は何より、数がものを言います。大砲を持ち始めたばかりの国家に大敗することはないかと。」

「とにかく、こんな荒唐無稽な情報を上に渡すわけにはいかん。陛下には報告しないように。」

「はっ!!」

 

 

 

 

 

ロウリア王国国王、ハーク・ロウリア34世はベッドで震えていた。そりゃあ、ああもこっぴどくやられちゃあ仕方もない。国際連合が参戦して、早くも2日。艦艇1000隻やらワイバーン350騎やらの被害が出てるそうじゃないか。

そして、当然かのようにこちらの攻撃による被害はなし。この報告はまるで荒唐無稽だよ。何度でも言う。この報告は荒唐無稽だ。

だってどう考えても、4400隻が21隻に負けるはずない。負けるなんて悪い冗談か、それともデマか。

曰く、その緑の光線は、百発百中。そして、船は空を飛翔する。これは、新しい魔道兵器か何かなのか?一体我々は何と戦っているんだ。まさか伝説の、古の魔法帝国が復活でもしたっていうのか。

そういえば、あの連中この間来た時、古の魔法帝国の船を3隻沈めたとも言ってた気がする。まさかそれは本当なのか?

でも陸戦は何より数がものを言う。なんとかなるといいが………

ハーク・ロウリア34世は眠れない夜を過ごすのだった。

 

 

 

 

 

 

「……どうぞ。」

「あ、ありがとうございます。」

お茶を差し出されて面食らうシャークン。よかった。本当に、奴隷にはしないんだな。本当に良かったよ。ありがとう。そう思うと、何だかシャークンは泣けてきた。

「ど、どうしましたか?お茶が不味かったですか?」

「いえ………このような丁重な扱いを受けることができて、本当にありがたい限りなのです。ロデニウス大陸の常識では、我々は奴隷になるものなのです。しつこいようですが、本当にそれが常識で。」

「そうですか。それは、良かった。」

山南は、こくりと頷く。まるで心から納得したみたいに。と言っても、もちろん山南自身この世界に慣れたわけじゃないよ。慣れないことだっていっぱいある。だから、こうして聞き出そうってわけ。

「では、少し質問をしてもよろしいでしょうか?」

「はい。何でも答えれる範囲であれば。」

こほん、と咳払いをする山南司令。そして、質問が始まった。

「まず、貴方の祖国はクワトイネと戦争状態にある。これは、よろしいですか?」

「は、はい。間違いありません。」

「では次です。今回の艦隊は、何隻でしたか?」

「合計で4400隻ほどです。」

「なるほど。今回の作戦の概要をお話しできますか?」

「……負けた今、もはや何も失うものはないですな。お話しします。今回は経済都市マイハークに向けての強襲揚陸作戦です。」

「なるほど。上陸作戦も仕掛けていたわけですね。」

なんだろう。なんて言うか、面接のよう。

「なぜロウリアはクワトイネに攻め込んだのですか?」

「さらなる領土拡大のためです。」

「それでは、貴方自身のことをお伺いします。」

そうしていくつかの質問を終えると、シャークンはあっさり解放された。まあ、素直に答えたからっていうのもあるだろうけど。それにしたって、拷問も何もせずに終わるなんて。全くいろいろなんて常識はずれな国なんだ。国際連合というのは。

 

「これより、第一艦隊はギム奪還へと動きます。しかし、宇宙艦のうち多くは捕虜を乗せており、満足にはうごけません。」

「まずは、捕虜をどうにかせねばならないな。」

厄介なことに奴さん数は多いからな。捕虜の数も必然的に多いというわけ。

「………ということは、動ける艦は限られる、ということか。」

「はい。特に、巡洋艦以上の艦はかなりキツい状態です。なにしろ、積載量が多いからとたくさん捕虜を乗せてしまったので。」

「と、いうことは………ギム奪還は古代守に任せるしかないようだな。駆逐艦以下の艦隊だけで不安、と言いたいところだが。あの文明レベルならば正直苦戦することはない。」

そう良い、お茶を一啜り。いつものことだよ。この人のお茶を飲んでるのは。いつものことが当たり前にあって、良かった良かった。とはいえ、今は非常事態なのに変わりはないけど。

「………そうだ。もし道中で困ってる連中にあったら、必ず助けるように言っておく。人間、助け合いが大切だからな。」

彼の目には、やさしい眼差しが宿っていた。まるで、天使のような。

そうして、何かがブウンと浮かび上がる。早いな。向こうからかけてくるだなんて。

「古代守です。そろそろ、作戦の決定時間かと思いまして。」

「古代か。気が利くな。こっちからかけようと思ってたところなんだ。」

そうして、山南は話し始めた。

「これより第一艦隊は、ギムへと向かう。ただ、捕虜を多く詰んだ艦はすべて帰投する。………そしてまずいことにそれは、キリシマも含まれるのだ。」

「つまり……」

「ああ。これからは第一艦隊別働隊を率いて行ってほしい。」

なるほど確かに理にはかなってる。これから艦隊の司令になる古代を育ててやろうってわけだ。もちろんそれは上からの指示じゃないけど。まあ、結果オーライということだな。

「了解です。必ずや、適切な指揮を執って見せます。」

敬礼をする古代。その目には、覚悟の色が点っていた。

「………ところで古代。もし、誰か困っている者があれば、必ず助けるように。いいな?」

「はい。分かっております。」

そういえば、この時期疎開している難民も結構あるっていうね。でも、いちいち助けていちゃあ作戦行動に支障がでるんじゃないか?という考えに首を振る古代。いかんいかん。ちゃんと助けなくちゃ。作戦も大事だけど、人命はもっと大事だから。まあ、作戦の履行が人命救助にもなるだろって意見もごもっともだけど。

「…………」

「緊張するだろうが、頑張って欲しい。すまない、キリシマも一緒に居てやれなくて。」

「いえ。仕方のないことです。あの戦いでは、我々の想像以上に捕虜を獲得しました。なので、仕方のないことなんです。それを詰るつもりはありません。」

「そうか……そう言って貰えるとありがたい限りだ。」

お茶は話のたびに少しずつ減って行ったという。

 

 

 

 

 




いかがでしたか?よろしければお気に入りに登録などして頂けるとありがたいです。

それと、こちら一次創作です。よろしければどうぞご覧ください。

https://syosetu.org/novel/394487/

さていつもの以下略

ギムに向かった古代守。そこで出会ったのはエルフたち。この出会いが、ヤマトにどう影響するのか。翠の光は瞬き、祝福が如くヤマトに降る。

???まで、あと300と25日。

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