地獄
今のロキ・ファミリアの空気を例えるならそれ以外に無いだろう。食堂に集まった全団員たちの反応は『俯く』という共通点を除いてしまえば、まるで英雄の一撃を受けたかのように、断絶の如く二極化した。
顔を上げずに絶望している者と死ぬほど気まずい者である
彼ら彼女らは、言いたいことなどたくさんあったのだろう。否定したいことなどたくさんあったのだろう。自分たちのアイドルであるアイズがベルと結婚して更にはティオナやレフィーヤも娶っている事実を否定したかった。だが想像の外の領域からそんな事すらどうでもよくなる現実を突きつけられ、ロキ・ファミリアのスタンスは一変してしまった。
主に女達が顔を上げない、顔を上げるのが怖い、自分をどういう目で見ているのか、自分はどんなふうに見られているのか、知りたいけど知りたくない
昨日、鋼鉄処女聖戦鎮魂歌(アイアン・メイデン・レクイエム・ウォー)の詳細を説明されたはずなのに、今更に事細かに説明されてもうどうしていいのか分からないのが殆どだった
女達の大多数が願っているのはとても情けなくてとてもありふれた人間味溢れる『祈り』
どうか自分はそこにいませんように
「ちなみに『妖精部隊』は全員参加してたな」
「「「「「「なぜ言ったぁぁぁぁぁ!!!!」」」」」」
「「「「「「希望持たせてよぉぉ(涙)」」」」」」
そんな極々ありふれた願いはいとも容易くぶち殺された
見目麗しい品性を纏った『妖精部隊』は白目で涙を流した
「おいアコーディオ、ホントに何で言った?」
メロが余計なこと言いやがってと面倒くささを隠さずにアコーディオにツッコんだ
「この時代のこの世界ならまだ何とかなるかもしれないだろ?優しさだ優しさ」
「いや、面倒くさいエルフの性はそう簡単には変わらないだろ」
「十年積み重ねたからあんな事が起こったんだ。それにエルフだけじゃなかったしな、あの時参加してたのは」
「「「「「言うなぁ!!!」」」」」
「確定させないで!」
「言わないで!」
「待って!ずるいですよ!」
「私達はもう確定してしまったのに!?」
「エルフの私達だけずるいじゃないですか!!」
「気持ち考えて!!」
「しょうがないでしょう!!!」
「こればかりは流石に事が事だから!」
「ずるい!ずるい!ずるい!」
「多種族だけずるいぃぃぃ!!!!」
始まったのは醜い女達の舌戦
誰も見てられない、ただ傷つきたくないという感情を全開でむき出した人間味溢れる負の争い、男たちはただただ死ぬほど気まずかった
一部の者たちの目はひたすら冷ややかだった
「人間ってのはああやって傷つけ合うんだよ。本質から逃げるな」
「いいこと言ってるっぽいけど火をつけたのお前だぞ」
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「ぐふぅ!!!」
「だからいい加減受け入れろ。俺はアンタの息子なんだよ」
「がはぁ!!!」
「あんたとベル・クラネルとの」
「ごふぅ!!!」
「そんでアンタの尊敬するアイズさんもベル・クラネルの女の一人であれが娘のモニカだ」
「ぐぼぁ!!!!!」
何かが発せられる度に血を吐き出す
たとえどんな証拠が会ったとしてもレフィーヤは認めなかっただろう、信じなかっただろう。
だが、長年敬愛してきたアイズの娘をレフィーヤは間違えるわけがなかった。
今まで信じてきたもののせいで、信じなければならない現実を叩きつけられるとは皮肉な話である。
だがそれでも
それでもだ
どうしても納得出来ないことがある
それは、、、、、、
「産んだ経験のない状態で息子から鼻フックを決められた私のメンタルを少しは気遣いなさいよぉぉぉぉ!!!」
(((((((そりゃそうだ)))))))
自分の息子と名乗るアコーディオの自分に対する扱いがあまりにも雑すぎる。鼻フックだけでも生まれて初めての経験立ったのにそれが未来の息子、しかも怨敵との息子、頭がいっぱいいっぱいなのも仕方ないのだが、アコーディオには気遣う気配など全くない
「知るか、そんなんだから【ベル・クラネルの下位互換】なんだよ」
「何つったゴラァぁぁぁぁぁぁぉぁぁ!!!!!!」
そして死んでも言われたくないセリフを的確に抉り込むようにバンバン自分に叩きつけてくる
「それと団長、繭の件の情報を整理したいから朝食後に執務室に行くからな」
「あ、あぁ」
かくして地獄の空気を蔓延させたまま皆が朝食に移った。絶望やら気まずさやらで味を感じられない者が殆どだったが、ベルの子どもたちは普通に朝食を楽しんだ。
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ティオナ・ティオネ・リコ・アミッドSide
「まだ体内が元通りにはなっていません。気をつけて」
「はい、アミッドさんは昔から優しいですね」
「未来でも私は貴女の治療を?」
「あははっみんなこの炎をいざって時は躊躇なく使いますから」
リコはアミッドの診察を受けていた。間違いなく全身全霊を呼応した【ベルのトレース】今だに身体は本調子ではない
そしてその後ろに控えるのがヒリュテ姉妹
2人の顔は複雑だった
母であるティオナもそうであるが、ある種そのティオナを心の支えにしていた時期があるティオネもかなり複雑な心境だった
「ティオナの娘、、、私の姪」
テルスキュラという残酷な国に生まれ、血の繋がりくらいしか自分の証明が出来なかったあの頃、必死にその繋がりで自分を保っていてそれが今でも変わっていない現状に突如として落とされた爆弾
ティオナではなくベルに似ている顔だが、確かに本能的な血の繋がりを感じるティオナ以外の初めての存在
(話したい、、、会話したい、、、けど何を話せば)
「ねぇ」
「「「!」」」
ティオナがリコに声をかけた
リコの方も緊張しているのか、顔に冷や汗を浮かべている
他の2人もティオナの言葉の続きに心臓をドキドキさせながら続きを待った
そしてティオナから発せられた言葉は
「私!未来で胸おっきくなってるの!!?」
「は?」
「え?」
「あ、えっと、、、はい、子供産んでるからか今より大っきいです」
「、、、、、そっか」
なんてことはないが、ティオナに取っては真剣な話、まだ慌てていたあの時に何となく流してしまった話をティオナはずっとずっとずっっっっっと聞きたかったのだ
「やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
そしてティオネはぶち切れた
「もっと他にアンダロがアホがぁぁぁぁぁ!!!!」
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アイズ・リヴェリア・モニカSide
「ちょっといいかな」
「な!何!!?」
モニカが朝食の後で、話しかけてきた。未来から来た自分の娘、しかも相手はベル。アイズに取ってはどれも信じられない情報の塊で今だに実感なんてものはない
だが彼女の白髪と赤目と自分に瓜二つの容姿は確かにアイズの心を刺激していた。リヴェリアも複雑だった。アイズが嫁に行ったことも子供が生まれて未来で幸せに暮らしていることもとても嬉しい。だがいろんなものがいきなり過ぎてどうしたらいいのか分からないのが本音だった
そんな中でうろたえる2人にモニカは、、、、
「釣りしよっか」
「「え?」」
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黄昏の館近くの河原
バベルに繭が出現した非常時、一般人は外出すら控えているので当然いない、なので事実上の三人じめだった
釣り竿はそこら辺の木を切って作った簡易的なもの
そこに容姿が女神並みの三人が揃って糸を垂らしているのはとてもシュールな光景だった
「ごめんねいきなり、あそこだと色々息苦しくて」
「まぁ、、そうだな」
「ん」
恐らくモニカなりに気を使って此処に連れてきてくれたのだろう。アイズは今だに混乱しているが、というか釣り自体アイズはしたことがないのでそのことにも混乱している
そして
「ホントに今のお母さんは人形みたいで見てて痛々しいね。全然可愛くない」
「ぐふっ!!!!」
「おい!?」
産んですらいない娘からの突然の毒舌に心がザクッと音を立てた
「お母さんは此処に来ると子供たちにいいところ見せようとムンっ!とした顔をいつもしてるんだ」
「「!」」
「でも結局不器用の下手っぴだから子どもたちの方が魚を釣ることのほうが多くて」
「うぅ」
「そうなのか」
「でもね、みんなお母さんのこと大好き」
「「!」」
モニカは笑顔を浮かべたまま話を続けた
「不器用で要領が悪くて、けど反応がいちいち可愛くて、それで思いのほか頑固でこうと決めたら走り続けちゃうがむしゃらさん、、、、なんかこう、お母さんってお父さんに似てるんだ」
「え?それって」
「お母さんもお父さんのそんなところを好きになったんだと思うよ」
お父さん、この場合ベル・クラネル、意識はしていた。男のなかでいいなとは思っていたが、アイズは恋愛感情を理解していない、だがら突然彼との未来を聞かされたときは実感なんてなかった。
たがモニカの言いたいことはなんとなくわかった
ただがむしゃらなベルの姿に目は離せない
たけど自分と似ているということには首を傾げた
自分とは違うとずっと思ってたから
けれど
もしも
自分もそうなれるのなら
「そう言えばベートさんに釣りで負けたときはワンワン泣いてたなぁ〜」
「え」
色々悟りを開きそうになったタイミングで許容出来ない言葉が耳に入った
「ベートさん、に?」
「うん、ベートさんが気まぐれで釣りに付き合ってくれたんだけどうまいんだ!魚をバシャバシャ釣ってすごかった!」
「ベートさん、、、またベートさん、、、」
「元が狩猟民族の出だからこれくらい遊びなんだって!」
「またベートさん、、、未来でもベートさん」
「あ、アイズ?」
「まぁ仕方ないよね〜お母さん基本的に【なぁ〜んにもできないし】比べる対象も悪いよね【ベートさん超有能だし】」
「ーーーーーーーーーーーー(白目)」
「アイズ!?おいアイズ!?おい!これは!立ったまま気絶だと!!?」
そんな事故を起こしながらモニカは話を続けていった
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ベート・ラウル・アキ・トライア・ツヅミ・シュバル
「面貸せや」
「あぁ?」
ベート・ラウル・アキの3人のいる場所にトライア・ツヅミ・シュバルが現れてシュバルがベートに対してそういった
「どうしてもやらなきゃやらない事があるんでねぇ来てもらうよベート先輩」
「ほぉ」
強気な喧嘩腰にベートはニヤつきながら立ち上がり彼らの前に立った
ベル・クラネルの子どもたち
色々ベートも混乱しているが彼のスタンスは変わらない
ベートは彼らが強いことをすぐに察した
雑魚という言葉が似合わない積み重ねるものだと
特にハーフ・エルフのトライアは強いと
「何の用か知らねぇが乗ってやるよ」
「そうかい」
ラウルが何か起こるのではと心配な目で見つめアキは彼らを見極めるように目を細めた
「それじゃ行こっか!」
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「変わらねぇなここは」
「ラウルさんバケツ持ちましょうか」
「イ、イエコノクライ」
「そんな緊張すんなってラウル先輩」
「えっと、これ食べるの?」
「洗えば美味いんだよ」
「帰ったらアキ先輩も食べてみたら?素揚げで塩がおすすめ何だよ」
シュバルが指をさす先にあるのは
水路の近くで採れた【ちっさい蟹】が大量に入ったバケツ
ようはザリガニ釣り改め【ちっさい蟹釣り】だった
そこら辺の虫を餌に木の幹や草の糸で作った即席のミニ釣り竿を垂らしてかがんで蟹がハサミで掴んだらヒョイッとするやつである
「いや待てやぁぁぁぁぁ!!!」
ベートが耐えきれずに叫んだ
「おうおう予想通りのツッコミ」
「蟹がたくさん採れたあとでの心遣いあふれたツッコミ」
「いい人だなやっぱ」
「うるせぇ!訳わかんなすぎて言葉失ってただけだ!なんだこりゃ!何が目的だ!」
「「「蟹釣り、食べ物確保」」」
「意味はわかるが意味わからんわ!!!」
てっきりタイマン的なやつかと思ったのに実際は子供の遊戯のようなほのぼのに毒気を抜かれながらも振り絞って大声を上げた。
何だよこのちょっとした幼い少年心をくすぐるハートフルなアオハルムーブは?
ちなみにベートは蟹を釣りまくった。さすがは狩猟民族である
「話聞いてただろ?うちは子沢山なんだよ」
「大きな農園を作ったり魚を養殖してたりするんですが、食べ盛りで食いしん坊な元気さんが多くて、食べ物なんていくらあっても足りなくて」
「父さんが農民出なのか、いつの間にか『狩り』するようになったんだよなぁ〜蟹の他にカエルとかヘビとかトカゲとか」
「町中ですよ!!?」
ラウルが耐えきれずにツッコんだ。オラリオはいわば都会なのにそのなかで『狩り』をしている彼らのワンパク具合にツッコミを抑えきれなかった
「ついでに言っとくと狩りは今や【我が家のお仕置きの一つ】になってるんだよ」
「え?どういうこと?」
アキがよくわからないワードに首を傾げた
「許容出来ないやらかしをやった奴は飯抜きなんだよ我が家では」
「それで父さんが【自分で摂るならいいよ】って言って生き物の捌き方やら焚き火の起こし方やらを教えたのが始まりで」
「俺も父さんに見守られながら人生で初めて焚き火で直火串焼きカエルを食べたよ」
「どんな家庭だよ」
ベートが先程までの怒りを鎮めて真顔でツッコミを入れた
しかし冷静に考えてその時を想像してみる
ベルがお腹をすかせた子供にこっそり飯を渡すイメージが湧く
しかし実際は『知識を授けて自分で何とかさせる』指導者
そういうところ しっかりしているんだな
なんとなくそう思った
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アコーディオ・ピアノ・アイズ親衛隊・ロキ
「「「「「「うぅぅぅぅぅぅぅぅ(泣)」」」」」」
たくさんの人が泣いていた
大好きなアイドルに子供が出来ていた
その事実がアイズ親衛隊に深い悲しみを与えた
鋼鉄処女聖戦鎮魂歌での衝撃に慣れた後に彼らを襲ったのは途方もないもう一つの絶望
アイズが誰かのものになってしまった
それもハーレムの一員に
「チクショぉぉぉぉぉ!!」
「あの兎野郎おおおおおおおおお!!」
「ぶっ殺したい!でも負けるから出来ない!」
「強くなりすぎなんだよぉぉぉ!!」
「しかもアイズさんをものにしておきながら他の女もだなんてぇぇぇぇぇえ!!!」
「俺たちにいつでも笑顔を向けてくれるティオナさんですら餌食にぃーーーー!!!」
「いやだぁぁぁぁ!」
「今からでも兎を狩ろう!」
「そうしたい!」
「狩りたい!」
「「「「でももう勝てねぇぇぇぇ(泣)」」」」
「こんなのあんまりではないかぁぁぁ」
「そして当然、、、、、夜は、、、、、」
「「「「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」」」」」
「五月蝿え見苦しい口を閉じろ蟻ん子ども」
「「「「「「「「「あぁん!!?」」」」」」」」」
悲しみの涙を流したかったのにそれすら許さないと言わんばかりの言葉に全員が首を声の方に傾けた
そこにいたのは山吹色の髪をした短髪のハーフ・エルフ
そして憎き兎をそのまま女にしたようなヒューマン
アコーディオとピアノだった
「えらい口ぶりやなぁレフィーヤの息子」
「いたのかロキ」
「ウチも皆と一緒に泣きたい気分やったんや!!!アイズたんが!ティオナが!レフィーヤが!ドチビンとこのヤツに、、、ヤツに、、、手籠めに、、、、ぬおおおおおおお!いややぁーーーーー!!!しかも何でアイズたんそっくりのモニカたんがガネーシャんとこやねんチクショぉぉぉぉぉ!!!」
大好きな眷属三人が大嫌いなヘスティアの眷属の物になったことが本当にショックなロキ、それに触発されてアイズ親衛隊も同じく涙を流した
しかし
「アレ?お兄ちゃん、ピアノ、ロキと一緒にどうしたの?」
そこにたまたま通りかかったのがモニカとアイズとリヴェリアの一団だった
アイズ親衛隊は驚いてモニカの顔を見た。うんやっぱり瓜二つだ超可愛い
あとなぜか『濡れ髪』だった
「さっき釣りから帰ってきたんだけどお母さんが釣れないからってやらかして」
「モニカ!それはいいから!」
「さっきまでシャワー浴びてたんだ」
「超絶可愛い瓜二つの母と娘+ハイエルフのシャワーシーンやとぉぉぉぉ!何でウチを誘わんかったん!!?」
いつも通りのロキに皆が白けた
まぁ確かにきっとその場所はこの世でトップクラスの素敵な絵面が存在したのだろう。それを想像して親衛隊の男どもは顔を赤くした
するとピアノが
「アイ母、なんか違ってた?」
「ん?」
モニカに向かって質問をした
そして勘のいい奴らはすぐさま耳を傾けた。もしかしたら未来のアイズの事を知れるかもしれないからだ。ロキも目つきを鋭くして聴覚に全神経を集中させた。リヴェリアはため息をついた
「う〜ん、実はすっごく気になったんだけど」
モニカがピアノに向かって質問に答えた
「お母さんって思ったより『垂れてた』んだなって」
(((((((((((((((垂!?)))))))))))))))
言葉の意味を理解した彼らは石化した
リヴェリアも石化した
アイズは言葉の意味が分からず首を傾げていた
アコーディオは無関心だった
「待ちなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁいブハァ!!!!!!!!」
母が怒鳴り込んでくるまでは
「それは間違いなく全人類総出で守らなければいけない極秘事項ですごふぅ!言葉にするものではありませんゲハぁ!!!!」
「何だよ盗み聞きしてたのか?流石だな」
「だまりなさいごボォ!!」
今だにワンアクションごとに血を吐くレフィーヤ、よくもまぁ出血死しないものである
そして最悪なことにレフィーヤの目の前にはレフィーヤを弄る気満々のバカ息子が存在した
「極秘事項って夫であるベル・クラネルにも秘密なのか?」
「私はあの人がアイズさんの夫であることを信じていません!」
「だがモニカの言葉なら信じるんだろう?」
「当然ですアイズさんの娘ですから!」
「相変わらずめちゃくちゃ理不尽だな、、、だが夫婦なんだからその『垂れてる』奴は」
「あああああああ!!絶対に違います!違うんですぅぅぅぅ!!」
「ついでに言うと父さんは『朝』と『昼』に抱くことが多いぞ?」
?
???
?????
?????????
「え?すいません今なんて?」
なんだかとんでもないことを聞いたしそのとんでもないことを知ってる事にもとんでもないと感じるのは何も間違っていることじゃない
アイズ親衛隊もリヴェリアも汗をだくだくと流してこちらを見ている
「夜は赤子の夜泣きの世話とか眠くならない弟や妹達の体調を崩さないように寝かしつけたりとか色々やることが多いからな、甘えたがりの幼い奴らは父さんと寝たがるし、まぁ誠実な理由でだ」
「え?は?」
「『朝』と『昼』に姿を消すことが多いしそんな感じなんだろう」
自分の親のそういう事を淡々と話すアコーディオもそうだが、未来のベルの誠実と欲望のバランスの良さの衝撃の方が大きい
「これが何を意味するかわかるか?」
「な!何を!昼間っから、、、その、、、結局発情兎で!」
「違うそうじゃない」
「え?」
「分からないのか?夜じゃないんだぞ?つまり、、、」
部屋は暗くない
「は!」
一番最初に気づいたのは全知の女神であるロキだった
「昼間だからな、暗い部屋なんて概念は存在しない」
「え?え?それってつまり」
「よく言うだろ?【恥ずかしいから暗くして】てよぉ」
「ままままさかぁ」
「そんな事できはしねぇつまり【全部見られてる】」
「あ、あ、あ、あぁぁ」
「あんたが危惧した【垂れ】も、、いやそれどころではない、、、そう【全部】だぜ」
「待って、待って、、嘘だ、、、お願いやめて」
「そうだ、つまり」
アイ母ですら垂れてるならアイ母以上にデカいアンタの垂れも何も隠されずにベル・クラネルに見られてるってことだぁぁぁぁ!!!!
いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!