「今からノリでそれぞれの母のとこ行くからシクヨロ〜」
シュバル
「「「「「「うぃっす」」」」」」
「「「「「「!!?」」」」」」
シュバルの宣誓により兎の群れたる子供達はそれぞれの生みの母に近づいていく、今だに『僕の方から押し倒しました発言』で心臓がバクバク言ってるのに自分がホニャララした証しと言っては失礼だが実際そうな子供達が近づいてくるとあっては、今だに生娘な彼女達は冷静でいられるはずもなかった。
特に原段階で処女神のファミリアらしい娘しかいないヘスティア・ファミリアの動揺は目に見えてだった。
「やっと落ち着いて話せるな♪」
シュバル
「うぎっ!」
リリルカはハーフである息子と娘が近づいてきて産んですらいないのに自分より大きい子供を見る羽目になるという状況に訳がわからなかった。
「いや今一番動揺してると思いますけど」
ツヅミ
「はわわっ!」
春姫は赤面して命の背中に隠れてカタカタと震えていると思えば子供ができた経緯をアレコやこれやネチョネチョと妄想して尻尾を大歓喜の如くブンブンするという矛盾に頭が熱かった。
「仕方ないでしょう、この時代の母達は純朴な乙女なのだから」
コントラス
「うぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
エイナはタダでさえ『4人目妊娠問題』で悶えていたというのにここに来て実子が来るという状況にすでに限界、妹であるニイナに抱きついて正気を保つのがやっとだった
「「エイナ母、母さんに寄りかかってて可愛い〜」」
チェロナ&セロナ
「あうあうあうあう〜!」
抱きついて来るエイナに自分も支えてと言わんばかりにこちらも強く抱きついてニイナは立っていた
「母さん一回見たけど本当に見た目はまとも〜」
アスタネット
かくして彼ら彼女らは自分の母達のもとに歩いていった
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「、、、、、、、、っ!」
カサンドラは硬直していた。眼の前にまだ産んですらいない娘がいるからだ。最初はベルとの間に娘が出来たことに能天気に喜んでいたが、いざ現実を目の前にすると何を喋ったらいいのかわからなかった。
「お母さん」
「は!はい!!?」
ベルソックリの女の子そして自分の娘だというピアノが話しかけてきた。ピアノは無表示で何を考えているのかまるで分からない、タダでさえ知らない人と話すのが苦手なカサンドラには色々未知すぎてひたすら怖かった。
そしてピアノが口を開いた
「『let's dance』しようか」
「なんて!?」
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「よう、婆」
「死ね!」
「なんだよよくあることだろ息子が母を婆呼ばわりなんて」
「私のリアクション有りきで言ってる時点ですでによくあることじゃない!!」
「おうおう解像度上がってんなぁ〜」
アコーディオはレフィーヤをさっそくディスった。レフィーヤは短剣を振り回しまくってアコーディオはそれをかわすバイオレンスなじゃれ合いが繰り広げられる。
「、、、、、、、、、」
「、、、、、、、、、」
「お互いなんか喋りなよ!?」
アイズの目の前に、新しく来た長男のアニカがやってきたのだが、アニカはアイズに似て口数が多い方ではないため静寂の空気が重く漂っていた。
アニカは背がかなり高く、自分より背の高い子供という現実に直面しているので思考がまとまらないのかもしれない、普段は背の高い男が来ても一切ビビらないアイズだが実子ということもあって平静を装うことなど出来ない、そんな空気に耐えきれなくなりモニカが大声でツッコんだ。
「本当に剣を装備してる」
アニカ
「あぁ、この時代のお母さんは剣士だからね」
モニカ
「んーーーー変な感じ」
アニカ
「うん、『分不相応』って感じ」
モニカ
「ガーーーン!!?」
「あぁ、アイ母さんがまたショックを」
リコ
「口にじゃが丸くん突っ込めば治るよ〜」
「あっこの時代でもそうなんだ」
リコ
「未来でもそうなんだ、そんでリコ〜!なにするなにする〜☆」
「父さんに襲いかかってるエインヘリアルさんたちを止めたいけど怖くていけない」
リコ
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「ローリエの息子までいたのかい」
アイシャが、オルガがつれてきたこのなかで唯一母親がこの場にいないローリエの息子であるフリューゲルを見て少し驚いた顔をした
「この時代のアイシャ母さん、私はローリエ母の長男のフリューゲルと申します。」
フリューゲル
「こいつは基本真面目な奴なんだが、父さんが絡むとテンションがランクアップするから面倒な奴だよ」
オルガ
「父様の魅力を知れば静まる事などできないのが人間、当然の事でしょう?」
フリューゲル
「この通り父さんの狂信者だ」
オルガ
「ヤバい人しかいないじゃないですかベル・クラネルの子供達は〜〜〜」
アスフィは解放されたのに今だに新しいトラウマに苦しみながらも必死にツッコんだ。
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「見たかよ☆俺たちの家族愛の迸りは♡」
フルト
「今話しかけないで」
「本気でショック受けてんじゃねぇかヘイズ母」
メロ
ヘグニとの模擬戦が終わり項垂れているヘイズに向かって早速絡むフルトとそれに呆れるメロ。するといつの間にか、救急箱を持ったヘルンが2人の後ろにいた
「ヘイズがこんな状態だからこれを使いなさい」
「オォ〜流石ヘルン母☆」
フルト
「母、、、、、、」
「まぁ実感なんて湧くわけないよな」
メロ
「湧いたら大変でしょう」
「そりゃそうだ」
メロ
中庭に座り込む四人、血の繋がりがあるのに時代が違うという正真正銘のカオス空間。ヘグニは気まずくなる空気を察して速攻で逃げた。
「、、あぁ、、、んん、、、んぅ、、、」
話をしたいけど聞きたくない。いろいろ質問したいけど何らかの答えが帰ってくるのが嫌だ。だってどんな返答が来ても絶対に脳が破壊されるもの、そんな葛藤ゆえのうめき声が口から漏れているのだが
「大変だメロ。ヘルン母が未来の父さんの姿に発情を抑えられていない」
フルト
「殺しますよ!!」
そんな事、フルトには関係がなかった
「大体なんですかハーレムって!?なんなんですか一体!?あの憧憬の奴隷が愛を受け入れたのは仕方ないとして節操がなさすぎる人数なのではないですか!?こんなの不貞を無罪にしているようなものではないですか!やはりあの淫獣は鎖でグルグル巻きにして閉じ込めて!、、、ん?」
ヘルンがいつもの呪詛を炸裂させていると強い視線が自分に向けられていることに気づいた。何だと思いその視線に首を傾けると、そこには【正座して真剣に呪詛を聞いている2人】がいた。過去の母親の呪詛を真剣な眼差しで聞く血の繋がった息子とその異母兄弟、カオスすぎる。
「な!なんですかその真剣な眼差しは!?なんで正座して聞いてるんですか!!?」
「「未来ではレアだから」」
「レア!!?」
「ヘルン母の弾ける呪詛はレアだから聞いた日は幸運が訪れるっていうジンクスが家族内にあって」
フルト
「なぜそんなことになっている!!?」
本当に意味がわからなかった。自分で言うのもなんだが、この塵芥である自分の呪詛は真剣に聞く価値などありはしない、いやまぁ呪詛自体真剣に聞くものではないが、とにかく何をどうしたからそうなるのかまるでわからなかった。当たり前である
そんな混迷するヘルンを見かねたのかその息子であるメロが口を開いた
「ようは、未来のアンタは今みたいに父さんを呪ってないってことだ」
「な!?そんな!!?ありえない!!?」
「はぁ~父さんを呪ってないことがそんなに驚きかよ、、、いやまぁ夫を呪ってる時点でツッコミどころしかないんだが」
「い!一体未来の私に何が!?私の身に巣食う闇が失われるなどありえない!!たとえけっ、、、、、コンしたとしても!」
結婚という言葉すら躊躇して言えない喪女の母親を見てメロは更にため息をついた。そして天を仰ぎ少し考えた後、再びヘルンの方を向いてしっかりと目を合わせた。
「男女の【愛】だの【恋】だのは俺にはまだ経験がないけど、ピークを維持し続けることはない、それは俺にもわかる。ようは燃えるような激情は長くは続かないってことだ」
「、、、、、、それは、、、【恋】の話ですか、だとしたら何故今」
「半分当たりだ。【恋】のなかに愛憎が存在するなら、いずれは萎えて当然、燃えるような激情はいずれ静まりゆっくりと静かで落ち着いた感情になっていく、、、【恋】もそうならそれに通ずる【愛憎】もまた静かで落ち着いた感情になっていくってことだ。」
「、、、、、、、私には理解できません」
ヘルンは俯いてそういった。言いたいことは分かるが自分が変わっていくイメージがまるで出来ない、それがたとえ数年単位の変化だとしても、いま胸に燻る激情が落ち着く事を信じられなかった。
その心には【じゃあ恋も静まるのかな】という、ベルへの想いを変化させたくないという葛藤もあるのかもしれない
だが
メロは一つのことを誤魔化した
(どうせ信じないだろうな、こんなめちゃくちゃな【仮説】のことを言ったって)
それは
(最高最上の父さんは人類の尺定規に収まらない、故に愛や恋のピークは継続され続けているかもしれない、だって父さんは人類の常識から逸脱しているから♡)
普段から父親であるベルが娶った妻達にどれだけ尽くしているか近くで見てきている彼らは知っている。そしてそれに応えるようにベルに尽くされた分を尽くして返そうとする母親たちも
ベルに幸せを貰ってばかりだ
そんな言葉を母親の誰かが言っていた気がする
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竈火の館の屋上で2人の美少女が踊っていた。ピアノにリードされてカサンドラが振り回されているのが実際だが
カサンドラは意味が分からず勢いに押されるままピアノの手を取ってドロワ風のダンスを踊らされていた。しかし二人とも容姿がいいのでドレスを着てそれ相応の場所で踊っていれば注目を二人じめできるほど集めていただろう。
「あ!あの!なんでいきなりダンスを!?」
カサンドラが耐えきれずにピアノに質問する。するとピアノは、、、
「今のお母さんは最弱の部類」
「え?」
「最弱は【女として】という意味」
「えぇ!!?」
まさかのダメ出しをし始めた。カサンドラは硬直するがピアノが行動の静止を許さず、そのまま踊り続けながらダメ出しを食らう
「自信がない、頼りがいがない、行動が足りない、覇気がない、魅力がない、熱意がない、気合がない、個性がない、価値が薄すぎてないに等しいそれが今のお母さん」
「ぐはっ!すごく言ってくる!?」
「このままじゃ私は産まれないよ?」
「うグッ!でもどうすれば!」
「簡単、【動く】これが大事」
「え?」
無表情のピアノがキリっとした顔をカサンドラに向けた。ベルを女にしたような容姿なので少しドキドキしながらカサンドラはピアノと目を合わせる。
「男の人はとにかく【動くモノ】が好き。馬車とか船とか動物とか、お父さんは特別だけど特殊な趣味はない、そして根が単純、だから男の子のスタンダードなところはほかの人と一緒」
「つ、つまり!?」
「お父さんの目につくように【動く】そうすればお父さんはその頑張りを真っ直ぐ見てくれる。そしてそれ自体がお母さんの魅力になる」
「!」
「自分を動かす、自分を鍛える、自分を高める、自分を整える、自分を飾る、自分を煌めかせる、お父さんはその姿を真っ直ぐ見てくれる。真っ直ぐなままなら必ずお父さんの目にその姿が焼き付く」
「真っ直ぐ、、、」
ピアノの言葉を全て理解することは出来ないが、自分が産むであろう娘に激を入れられている事は理解した。そして目の前の娘は自分を信じてくれていることも分かった、まるで自分に期待してくれているベルのように
いつの間にか2人のダンスの息が完全に合っていた
「ほら、振り回されるだけじゃなくなった」
「!、、、、ピ、、、ピアノ、、ちゃん」
「後お父さんは特殊性癖を持たない普通の男心で根が単純だからお母さん達とのエッチなことも好きだよ」
「エッエッエッエッエッエッエッちぃぃ!!?」
「お父さんの朝の沐浴はいつも誰かしらと一緒」
「ファーーーーーーーーー!!!////////」
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「ぐはぁ!!!!」
「母さーーーーーん!!?」
リューとその息子であるトライアが庭の端にいた。そしてその恵まれた聴力でピアノの発言を聞いてしまいリューは血を吐いた。
生娘の中の生娘、トップオブ喪女のリューからすればその事実は受け入れがたいものでしかなく、こうなるのも無理はない、多分親友であるヴェルフでもベルに殺意を抱くレベルのウラヤマだから
そしてこの後すぐリューは知ることになる
隣にいる息子が
トライアが
ベルの性質を悪い意味で受け継いでしまったことを
父親譲りの女難と母親譲りのポンコツの悪魔合体
しっかりと食われる側だった男の子
兄弟姉妹の中でアマゾネスを除いた唯一の経験者
童貞撲滅祭りの被害者
豊穣大作戦成功√事例
純潔は〜 虐殺するもの されるもの〜
という五・七・五を読まれツヅミに叱られたシュバル
リューは死ぬ
「しっかりしろ母さーーーーん!!」
トライアはその事をまだ知らない