「うぅぅーーーー!!」
「うぅっ、、、、、」
ハーフ・エルフの青年がエルフの美少女の前で正座させられていた。血が繋がっている親子なのに産んだことがないというカオスな関係性であるが、現在ハーフ・エルフの青年【トライア】は母親である【リュー】の目の前で正座させられて冷や汗を垂らしながら気まずい顔をしていた。そしてリューは目を力いっぱいギュッとつぶって涙を流し爆発一歩手前という顔をしていた。
「つまり、、、つまりだ、、、、」
リューが半泣き糸目のまま口を開き未来の息子に声をかけようとする。その光景を周りにいる者達も息を呑んで見ていた。
トライアの兄弟姉妹は笑いをこらえていた
「貴方は婚姻前に多数の女性と行為に及んだと?」
「、、、、、、、、、、、、、結果的に言えば」
「あぁぁぁぁ!!!」
リューは顔を両手で覆い天を仰いだ。潔癖すぎて一周回って馬鹿なリューの本能がその事実に反応して心と頭に高熱を促す。知りたくなかった、知らなければよかった、自分の子供が破廉恥な所業を犯した事実なんて、いやだったら何で聞いたんだよ?という矛盾を突きつけてもリューはめちゃくちゃな屁理屈をいうだけだろう。それくらい切羽詰まっている。要するに馬鹿になっている。
「貴方は、、、貴方はァ!清廉を尊ぶ妖精の血を引いていながらなんということをぉ!!しかも多数!?理性なき獣ではないですかぁ!!?」
「いやだから不可抗力だったんだってぇぇ」
事の発端はアコーディオがトライアの女性関係を暴露したことにある。本当に何の前触れもなく口したのだ。
リュー母、そいつハーレム作ってるぞ
アコーディオ!?
全員と一線超えてる
てめぇぇぇぇぇぇ!!!
レフィーヤの短剣をかわしながら突然の暴露、当然リューは近くにいた仲間たちと共に一瞬硬直した後、さりげなく自分から逃げようとするトライアの肩を木刀で殴打、地面に埋まるほどの一撃を叩き込まれたトライアはあっけなく拘束された。
「しかも!しかもですよ!貴方拘束された直後になんて言いました!?」
「いやあのぉ」
「覚えてますよ私は聞こえてしまいましたよ私はァ!!」
俺は変なことだけはしてない!
けど、、、、、、まぁ、、、、、、、
普通の男女が考えつくことはしたけど
「有罪ですよ!!」
「ふ、普通のことを有罪って言われたらどうしょうもないよぉぉ」
トライアの言うとおりなのだが論点はそこではない、リューにとっては一線が越えた時点ですでに自分の粛清対象であるため何を言っても無駄だった。トップオブ喪女のリューからすれば健全で経験のない男子の妄想レベルの小さなことでも容赦なく有罪判決、リューは頭が硬すぎるを極めすぎて異常者の域に達している何気にヤバい女なのである。
「だが、、、だがそれ以上に!あそこの貴方の兄であるハーフ・エルフがここぞとばかりにリークした事は本当なのですか!」
「マジで何でリークしたんだよアコーディオぉぉぉ」
「本当ですかぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
そいつのハーレムのなかにエルフとハーフ・エルフがいるんだが2人は親子関係だ
「おぞましすぎる事実ではないかぁーーーー!!!」
親子揃って一人の男に夢中という耐性のないものからすれば絶対無理な情報、事実ヘスティア・ファミリア一同は信じられないものを見る目で今もトライアを見ている。
「意味がわからない!意味がわからない!親子!?どういうことですか!?親子とはつまり母、娘、がいるというわけでそしてそこには必ず夫という概念も存在するわけでつまり何が言いたいかというと夫はどおした!!?」
当然の質問、これに関しては何も間違ってなどいない、頭の中で最悪の想像をするリューはもはや口から水滴が垂れるのも気づかずに荒ぶってトライアに詰め寄り続ける。
「まっ!待ってください!」
リコ
そこにベルの人格に一番近い娘であるリコが話に乱入してきた
「話せば長くなるんですけどいわゆる夫さんは、、、あぁいや元夫さんはひどい人で、でも娘さんも奥さん、、あぁいや元奥さんは立場があったから逃げられなくて、そのせいで周りからは酷い扱いを受けてて、トライア兄さんはそれを放っておけなかったんです!」
リコ
「リ、リコぉ〜(泣)」
トライア
何というできた妹、こちらを指さして腹抱えて爆笑している他の者とは大違いだ!そう思いながらトライアは希望を見たように顔を前に上げるが
「なら、手を出す必要はなかったのでは?」
「ングッ!、、、恥ずかしい話ですけど、、、手を出したのは向こうの方からだから、、その、、、」
リコ
「確か、娘の方に真面目な話があると口車に乗せられて寝室に連れてかれてそしたらベットの上に全裸の母が待機していたんだっけか?」
アコーディオ
「兄さん!!?なんでそんなこと知ってるの!!?」
リコ
「とあるスケベ爺ぃからの情報だ。信憑性は高い」
アコーディオ
「覗いてたなあのクソ爺ーーー!!!」
トライア
「一つ聞かせろ!」
「な、なんだよぉ!」
「貴方は拒否したのですか?」
「したよ!しなきゃやばいだろ流石に!」
「拒否したのですね」
「だから言ってるだろ!」
「全身全霊その肉体に宿る力、精神、魂、その全てをかけてその全てを絞り尽くしてその全てを燃え尽きるほどの行動を示したとえ死に近づこうともその願いだけは断ち切るという気概で拒否したと堂々と言えるんですね?」
「、、、、、、、、、、、、、、、、、」
「、、、、、、、、、、、、、、、、、」
「したよ」
トライア
「完全な虚偽の間じゃないかぁーーーーーー!!!」
「しょうがねぇだろ!後ろからホールドされて『真面目に本気なんです!』とか!『このままじゃ寂しくて死んじゃいそう』なんて言われて動くことができなかったんだからぁぁぁ!!」
トライア
「ちなみにホールドしたのは娘の方で恩恵も持たない非力な女だったから振りほどこうと思えば振りほどけたと思うぜ」
アコーディオ
「お前はそろそろ黙ろうか!ていうかその時点ですでに覗かれてたの!?」
トライア
「そもそも助けるのはいいとしてどうやって助けた!?よほどすごい助け方をしない限り親子揃ってそんな事を行動に移すはずがないでしょう!深層で2人だけで危機を乗り越えたとか!」
「それはあいつらのせいだ!」
トライアの言うあいつらとはその時点ですでに出来上がっていたハーレムメンバーの事である。トライアに助けられてトライアを想ってしまった気持ちが痛いほど分かり、なおかつ全員が善人であるため、その親子にそれはもう吹き込めるだけの事を吹き込んで、勢いで押し切る頭の悪い誘惑を実行させた元凶たちなのだ。
「あいつら恥ずかしげもなく実際にやったことをそのまま伝えやがって!ていうか恋人を親子に食わせようとするとか頭が悪すぎるだろ!というわけで悪いのはアイツラだ!」
トライア
「黙れハレンチの化身が!そもそもハーレム自体を断っていればそのようなことにもならなかったはずだ違うか!」
「そのことに関しても不可抗力でぇ!」
トライア
「今じゃ『トライアハウス』なんて専門の家を建ててそこで蜜月を過ごしてるがな、毎日毎晩」
アコーディオ
「そんなに俺を殺したいのかアコーディオぉぉぉぉ!!」
トライア
「毎日毎晩を否定しろまずは!!」
「、、、、、、、、、、、サーセン」
トライア
「否定すら無し!」
その後も繰り広げられるのはひたすらに不毛な応酬、何かをツツけばバンバンホコリが出てくるトライアの女性関係、お互いに確かな愛があるので問題はないがいかせん『数』と『質』が常人には受け入れがたいものばかり、そのうえ相手はあの堅物代表格のリューなのでひたすらにトライアは攻められた
だが
「生き恥を晒し続けて、、、人として意思が弱い!」
カッチーーーーン
トライアだって頑張ったのだ。必死に断ろうとした。お尻の大きい小人幼馴染が目の前でズボンをスポーンしても堪えた、隠れ巨乳侍少女が目の前で晒しをばっさーしても堪えた、ボクっ娘アマゾネスが風呂にイェーイと乱入してきも堪えた、百合なお姉さんたちにガツンとストレートにお願いされても堪えた、だけど最後は全員揃って夜の寝室で一斉に頭を下げられてお願いされて土下座までしだして一瞬動揺した隙を突かれ食われた。
超堪えたのだ 屈したけど
超頑張ったのだ 今は他のことを頑張ってるけど
超自制したのだ
今はもう時間とタイミングがあえば昼も夜も人数も関係ないけど
そんな頑張ったトライアに向かって『意思が弱い』は流石に禁句だった。ほかの兄弟姉妹も『あっ』という顔をしてトライアがプッツンしたことに気づいた。
そして
「ドスケベポンコツダメ女エルフのアンタにいわたくないわぁーーー!!!」
「なっ!」
トライアはキレた。我慢ならなかった。たとえ目の前の母が生娘の母であろうとも、未来で子供達に隠れながらだが、父としっかりと真っすぐにイチャコラしゅきしゅきを行動に移している母に言われっぱなしなのが我慢ならなかった。
「父さんとやりすぎなアンタに説教されたって何の説得力もない!何が私はいつもやりすぎしてしまうだ!かっこよくいっても結局性欲が強いだけじゃねぇか!!」
「私はそんな意味でやりすぎてしまうなんて言っていない!もっと不器用とかそういう意味だ!それよりそんなにベルと、、、、す、、、ごしているのですか」
「神様たちがよく行ってる『胸に栄養が全部行ってる』てやつと同じだ原理だバカ!愛がまるまる性欲に行ってんだよアンタは!」
「で!デタラメを言うな!私はそのようなエルフではない断じて!」
「未来で俺も含めて四人産んでるのがいい証拠だぁーーー!!」
「ぐはぁ!!!」
想定以上の出産回数、その事実がリューを吐血させた。するとどこからかカチャカチャと音がしたかと思えばそこにはいつの間にか用意された机と椅子、そして並んで座る二人の影
「「さぁ始まりました『最弱ポンコツ決定戦』☆」」
そこは神々の言う『実況席』
司会と実況はリリルカの子供であるハーフ・パルゥム兄妹
「時を超えてこの戦いを見れるとは思わなかったな妹よ」
シュバル
「それも過去の生娘時代のリュー母という夢のビッグマッチ」
アスタネット
「いや何をしているのですかお二人は」
突然謎の悪ノリをしだして未来の子供達にリリルカは困惑の声を浮かべた。ただなんとなくこういうことが未来で日常的に起こっているというのは察した。つまりリューとトライアは未来でもよくこんな喧嘩をしていると
『お互いにダメ人間のダメな部分を傷つけ合う、怪物の強さを持ちながら実に人間味あふれた痛々しい戦い』
シュバル
『事情をわかりやすく説明するなら〜』
アスタネット
『『小者と小者のレスバです』』
『この世で一番くだらない光景が繰り広げられるということですね』
リリルカはため息をつきながら理解した
「私は操を、、、ベル、、だけを見ている!それが正常な愛というものではないのか!?」
『さぁリュー母が言い返しましたよ兄さん』
アスタネット
『だがこれはよくないぞ妹よ』
シュバル
「そもそも正常な女ですらないだろアンタは」
トライア
「なななっ!?」
『はいリュー母硬直〜予想外の攻撃が来たという顔をしています』
アスタネット
『リュー母は未来でも自分がまともだと思っていますからねぇ〜全然まともな女じゃないのに』
シュバル
『ひどいいいようですね〜』
リリルカ
「アンタはなぁ!見た目が良くて味がひどすぎるという逆ゲテモノ料理みたいな女だろうが!見た目だけならともかく中身がめんどくさすぎる!父さんじゃなきゃそもそも貰い手がないくらいに相手の男の心の広さ頼りの欠陥エルフだろうが!父さんくらい優しくなきゃそもそも前提条件を満たせないって不良物件を越えたこの場で人が死んだことがあります物件だろう!」
トライア
「貴様ぁ!そこまで言われる筋合いはないぞ!そもそも親子まとめて最終的に手を出した男の時点で貴様も説得力などないではないか!!?」
「ぐはぁ!!!」
トライア
『おっと軽いカウンターでトライア兄さんが傷ついております』
アスタネット
『あいつもレスバ強いわけじゃないからな、なんなら家族の中でも繊細な方だし』
シュバル
『『それで女に逃げるのも仕方ないかなぁ〜』』
『ひどい、この二人実の家族なのにとにかくひっっっっっっどい、娯楽に飢えた神様たちの顔をしている』
リリルカ
「常識も良識もあるなら改善する努力をしろ!それが出来なければただの破廉恥に奔放な馬の骨だ!」
「破廉恥にかかる苦労も知らずしっかりした知識もねぇのに上から目線で説教してんじゃねぇよ痴態生産妖精のくせに!」
トライア
「私がいつ痴態を生産したと!」
「戦争遊戯オラリオ中に見られてるなかで公開告白」
「がはぁ!!!」
『あーっと!いいのが入ったぁーーーー!!!』
シュバル
「オラリオ中が見ている戦地のど真ん中で、わかるか?YA・GA・IでのTI・TA・Iなんて生き恥なんてものじゃねぇよ」
「ぐは!ぐほ!ぐぼぁ!!」
『ここで透かさず波状攻撃!これは勝負あったかぁーーーー!』
アスタネット
『生きてて楽しそうですね』
リリルカ
『考えてみれば相手のリュー母はトライアの事をほとんど知らない、だがトライアはたくさんのあらゆる人から過去のリュー母の事をよく聞いている。これはほかの奴らにも限った話ではないが少なくともこの戦いにおいてはお互いの情報量が圧倒的に釣り合っていない、トライアに有利すぎる戦いだと今更ながら気づきましたよ俺は』
シュバル
『生きてて本当に楽しそうですね』
リリルカ
「あ、、貴方は、、や、、YA・GA・I以外で貴方は何をしている?YA・GA・IでなければTI・TA・Iを晒していいというわけではないだろう」
「うっ!」
「家でやればいいというものではないだろう、というか家でも出来ない堕落があるから『トライアハウス』なんて物を建てたのではないのか」
「そ、それは、、」
「つまり、、、『トライアハウス』なんてものを立てた時点で貴様は説得力が無くなおかつ堕落を募らせた獣になっているということだ!!」
「グァーーーー!!!」
『弱い!トライア兄さん弱い!レスバ弱い!』
アスタネット
『あんなにリードしておきながらやられるとか、やはりあの人もポンコツ』
シュバル
お互いに小者、お互いにレスバの弱点だらけ、お互いにバカ、何とも血の繋がりを感じる語彙力低レベルな醜い戦い、相手のバカをつけば今度は自分のバカを突かれる。当然だ、だって血の繋がった似た者同士なんだもの
「破廉恥だの、、、獣だの、、、マジでアンタに言われたくねぇよ、、、、だって」
トライア
『兄さんこれは!』
アスタネット
『まさか言うのか!?あの禁断(タブー)を!』
シュバル
『え、何、なんですか』
リリルカ
「さっきから騒いでいるそこのハーフ・パルゥム!禁断(タブー)とはなんですか!?」
しっかりと実況が耳に入ってきていたリュー、シュバルたちの様子にもしやとんでもないことが起こるのではと背筋がざわつき冷や汗が垂れる。
「父さんと2人だけの時、父さんと個別デートの時、テンションが上がってる時は多少の人がいてもアンタのそれは表に出てくる」
「待て!何を言おうとしている!?」
「アンタが好きなのは、アンタの求めていることは」
忠犬の役割演技(ロールプレイング)だろうが
「え?」
ドゴン!!!!!!
しばしの静寂の後、謎の爆風が炸裂した。それは未来のベルがトライアを拳骨で地面に沈めた音だった
「今の言葉は皆さん忘れてください、トライアが言っているのは頭を撫でられるのが好きとかそういう意味です、それ以上の理由なんてありません、ついでに言うと僕は何も頼んでいません、リューがいつの間にかそうなっていただけです、では」
殆ど者がその言葉の意味を理解できていなかった。神々を除けばだが
「待ってください!どういう意味ですか!?意味がわからない!?もしかして未来の私はとんでもない事になっているのですか!!?答えてくださいベルぅーーーー!!!」
※ベルは倒錯した趣味を持ってなどいません
故に【衣装】以外で道具は使っていません
あくまで自分の偏見ですがリューさんは【忠犬】のイメージがあります。リューさんが獣人だったらベルに頭を撫でられて尻尾を振りまくるイメージが湧いてしまうからです