兎の群れ√ 出会いの果ての未来   作:サイセンサイ

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誰かが望んだかもしれない未来へ

 

「最近、父さんが嫌われてる理由が分かってきたかも」

トライア

 

「ん、、、、続けなさい」

リュー

 

 それは未来の世界でトライアが思春期に達した頃の話だった。この時点でトライアのレベルは3 それ相応の修羅場をすでにくぐっている。もう親が心の中心だった子供ではない だからこそ

 

「人って、、、人じゃなくなる事に忌避感があるんだなって分かってきた。そして父さんは行動やら強さやら優しさが人外じみてて分かりにくいけど、いわゆる『発想』とか『思考』は普通の人なんだなって」

 

「えぇだからこそベルなんです」

 

「強くなるには人外になるしかなくて、でも人としての本能が強くなることは良くても人じゃなくなることを拒絶する。そんで俺たちの先達達は過去に地獄の環境にいて『嫌でも人を捨てる』しかなかった」

 

 大切な人を失い『人』へのこだわりを捨てて強くなった

 

 現実に押しつぶされて『人』の心を無視して強くなった

 

 環境にすり減らされ『人』を忘れて強くなった

 

 だけど強くなった全員が自ら『人』を捨てたわけではない、ただそうしなければ生きられなかった。強くなるしかなかった、だけど人は社会の生物、自分以外の人と関わらなければ生きてはいけない

 

 だからこそ人は人をじゃなくなる事に忌避感がある

 どれだけ外面を取り繕っても人の心がどれだけすり減っているかなど簡単に分かりはしない

 

「だからこそ父さんを嫌いたくなる」

 

 そして『人』のまま強くなっていったのがベル

 それもただの『人』ではない、他者を気遣い、命を尊び、自分が辛くても自分以外に心を使える

 

 まるで『絵本の善人』を再現しているような存在

 

 自分は『人』すら捨ててまで強くなっているのに

 

「父さんは『人』の『鏡』何だなって」

 

 人としての自分と人外としての自分、それを両立させていくのはとても難しい

 ベルを見ていたら自分は間違っているのではないかと思ってしまう

 それは嫉妬ともまた違う心の自己防衛とも言える

 

 だからこそ

 

「父さんの歩みをただの理想と言うのは違うよな」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「トライア」

 

「あ、父さん、、いつの間にか終わってたな」

 

「はぁ~ちゃんと見ておくように言ったでしょ」

 

「ごめん」

 

 この世界にやって来た元凶であるモンスターが倒された。なんてことは無い、アレほどの手練れが揃っているのだから当然の結果、彼らが戦う必要もなかった

 

 だが相手は巨大な個体だけではなく小さな群体もいる

 

 親であるモスキートが死んでも子が行きている。それも疎らに空を飛びまくっているので全てを駆逐するのはとても難しい、普通の虫なら数匹程度など問題ないが奴らはモンスター、一匹たりとも逃してはならない

 

 これから犬猫サイズの飛び回る生き残りを探して駆逐しなければならない、とても面倒で時間がかかる作業

 

 だったが

 

 

「トライア、『足場』をお願い」

 

「!」

 

 その瞬間、球体に乗って空にいた数人、その後に地上にいる実力者達が『殺気』を感じ取る

 ベルはこの世界のヘスティア・ナイフを右手に装備して一息吐いた

 

 その後に『詠唱』が響く

 

 

【懐かしき誓いの空】

 

【灯した夜に響く無限の幻想】

 

【強欲な我が叫びに応じ】

 

【受け継がれし星火(せいか)の加護を】

 

【汝を愛してくれた者に無垢の慈悲を】

 

【来れ、吹き荒れる嵐、流浪の輝き】

 

【戦地を渡り獄炎を駆け、何物よりも恵を走れ】

 

【豪の光を宿し縁を守れ】

 

 

「ルミノス・ボルケニオン!!」

 

 

 

 それはトライアが所有する炎と光の広域攻撃魔法

 

 リューのルミノス・ウィンドウとは属性が違うだけで同じ魔法

 

 大多数の炎光の弾を作り出し操り放つことが出来る

 

「それじゃ行くぜ!」

 

 トライアはその炎光の弾を広範囲に空に広げる。バベルを中心にオラリオの空を埋め尽くす。その光景を地上にいる者たちも目にした。事前に伝えられていたものはほんの一部、何が起ころうとしているのかはベルから話されている

 

 

 僕が群体の残り全てを対処します

 

 

 そしてそれは『想像できない光景』

 実力者達が目を見開きその瞬間を待った

 

 

 ボウゥゥゥゥゥゥゥ!!!

 

 暴風が一瞬で吹き荒れた。ベルは球体に腰と膝を落とし『跳躍』 地上へと凄まじい速さで地面に着陸、たったそれだけで暴風が吹き荒れる、着陸した地面は音を立ててへこんだ。

 

 そして今度はトライアの魔法に向かって真上に『跳躍』

 

 ルミノス・ボルケニオンの一つに『弾着』

 トライアの魔法は炎光弾 故に触れれば燃える

 

 だから【燃えるよりも早く『跳躍』】

 再び地面に『着陸』

 

 その行き来だけで暴風が更に吹き荒れる

 

 自分自信を空と地面に人外の速さで上下させて【加速】

 

 

 それが繰り返される

 

『跳躍』『弾着』『跳躍』『着陸』『跳躍』『弾着』『跳躍』『着陸』『跳躍』『弾着』『跳躍』『着陸』『跳躍』『弾着』『跳躍』『着陸』『跳躍』『弾着』『跳躍』『着陸』『跳躍』『弾着』『跳躍』『着陸』『跳躍』『弾着』『跳躍』『着陸』『跳躍』『弾着』『跳躍』『着陸』『跳躍』『弾着』『跳躍』『着陸』『跳躍』『弾着』『跳躍』『着陸』『跳躍』『弾着』『跳躍』『着陸』『跳躍』『弾着』『跳躍』『着陸』『跳躍』『弾着』『跳躍』『着陸』【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】【加速】

 

 

 バベルを中心に立体的に飛んでいくモスキートが次々と塵となっていく、上級冒険者ですら目で追えないほどの加速、走るのではなく跳躍により再現される下界最速。

 人が風圧で吹き飛ばされたまたま近くにいた者がその足をつかんで地面に固定する。実力者たちは目をそらさずにただひたすらに見ていた。

 

 黒竜との戦いを終えて英雄となったベルの姿を

 

 その姿は人々の心に多種多様な衝撃と事実をその瞳に焼き付ける

 

 この世で最も強い存在 努力も才能も過去にする今

 

 人とは隔絶した実力者 嫉妬する者すら選定する力

 

 完璧が頭を過ぎる現実 これはもう子供ではない

 

 もう少年じゃない 走り続けてきた少年じゃない

 

 最強という名の終着点 たった一人の英雄

 

 だれもベルと追いかけっこなんて出来ない

 

 ベルを強くした逃走はもはや成立しない

 

 

 

 追いかけっこなんて出来ない

 

 

 自分達の知る追いかけっこなんて

 

 

 

 少し

 

 

 

 寂しい

 

 

 

 

 

 そして

 

 

 地上に一際大きな破裂音が響き、そこを中心に地面がバキバキに盛り上がり集中線のヒビが入ったクレーターが出来上がった。上級冒険者でも肉体が跡形もなく破裂する衝撃だったろうにベルは両足で何ともなくそこに立っていた

 

 

 

「最後にヘスティア・ナイフを振れてよかった」

 

 

 

 

そしてよく見れば

 

その身体が透け始めていた

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「元の未来に戻るみたい、感覚でわかる」

 

「あっ」

 

 ティオナの前に降り立ったリコが身体を透けさせながらそう言った。

 もうお別れなんだと理解したティオナはその顔をうつむかせる

 

 だがリコが優しい手つきでティオナの両頬を掴んでその顔を前に向けた

 

「お母さん、正直であることだよ」

 

「え?」

 

「大事なのは自分に正直である事、そうすればお母さんはいつでも前を向けるから」

 

「リコ!」

 

 前を向けられてその目に入ったのは想い人と同じ優しい笑顔だった

 

 

 

 

 

 頑張れ お母さん

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 地上に降りたカサンドラとピアノも最後の会話をしていた

 

「もう一度いうね、大切なのは動くことだよ」

 

「ピアノちゃん」

 

「違うよね」

 

「あ、、、うん」

 

 

「ありがとう ピアノ」

 

 その真剣な顔に娘である一人はその無表情を崩して、とびっきりの笑顔で母に別れを告げた

 

 

 お母さんならきっと大丈夫

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「一度だけでいいから動く昔の父さんをみたかった」

 

「気持ちは分かるけど最後に願うのがそれって、、、」

 

 モニカとアニカがそんなやり取りをしているとアイズとリヴェリアが二人のもとに走ってきた

 

「待って!」

 

「落ち着けアイズ」

 

 2人の身体は透け始めている。もうお別れ、その事実が普段冷静なアイズの感情を剥き出しにさせる

 

 そんなアイズに2人はほほ笑む

 

「あ〜やっぱりお母さんはお母さんだ」

 

「そうだね、俺たちの母さんだ」

 

「2人とも、、、、」

 

「アイズ、、、」

 

 

「「お父さんに頼りなさい」」

 

 二人の助言は同じ、一人じゃダメになるということを子供である2人はよく知っている。アイズは目元に涙を浮かべながらコクコクと首を縦に振った

 

 

 

 また会えるよ

 

 また会おうよ

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「あーあ、ここで終わりか〜」

 

「そうだな、まぁ得るものはあったさ」

 

「こういうのは何かを得たじゃなくて何を感じたか、だと想いますよ」

 

「「真面目〜」」

 

 シュバルがアスタネットがツヅミが消えていく

 2人はその姿を真っ直ぐ見届ける

 子供に情けない姿は見せたくないと意地を張って

 

 だからこそ

 

「見返りは必ずあるぜ母さん」

 

「!」

 

「そうだよ、私達頭いいから、お母さんがどんな苦労をしてどんな努力をしてきたか理解してる」

 

「、、、、、、」

 

「おいおいこういうときは」

 

「名前を呼ぶものだよ」

 

 

 

 

「シュバル、アスタネット、楽しかった」

 

 

 俺もだよ母さん

 

 ここに来れてよかった

 

 

 

 

 

 

 

「命師匠、これからも母上を頼みます」

 

「えぇ、全力でこれからもお守りします!」

 

「では母上」

 

「!」

 

「自分を卑下せず頑張ってください」

 

 

 

 

「わかり、、、、いえ、、、わかったよ、ツヅミ」

 

 

 貴方はとても大きなお人 僕はそれを信じてる

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「終わりだな」

 

「あぁ~一回でいいから動く父さんをみたかったな〜」

 

「「、、、、、、、、」」

 

 ヘルンの目からこちらを見ているシルもお別れの瞬間を感じていた。

 その寂しさがヘルンにも伝わるが、それとは関係なくヘルンは自らの感情でその別れを惜しんでいた

 

 そしてヘイズは形容しがたい表情でフルトを見ていた。未来の自分の事を最初は聞きたかった。だけど色々あって聞き逃して今は未来を知るのが少し怖い、なぜだか今はそう思っている

 

「母さん、ヘイズ母それとシル母」

 

「「!」」

 

「これから色々あるだろうが、、、父さんに迷惑をかけるのはほどほどにな、俺からの願いはそれだけだ」

 

「最後に願うのがそれですか、、、」

 

「流石ブラザー☆優しい子だぜ♡」

 

「うるせぇよ、おまえもなんか言え、、、真面目にだ」

 

「はいはい」

 

 そしてフルトが身体を透けさせながらヘイズに近づく、彼女はとっさに後ずさりをしようとしたが、それを意思で耐える

 

 この恐怖はなんなのだろう

 

 なんでこんな反応をするんだろう

 

 半端者の自分は未来で少しはマシになれたのだろうか

 

 それとも変わっていないのだろうか

 

 ヘイズの疑問は止まらない、それはなんてことのない少女であるが故の未熟、例え完成されていようとも彼女もまだまだ子供なのだから

 

 そんな彼女に息子であるフルトは

 

 フルトの言葉は

 

 

 

「俺は母さんが【他の母】たちに比べて劣っているなんて考えたことねぇよ」

 

「ーーーーーーーー!」

 

 

 

 彼女を誰よりも【特別】と見ている言葉だった

 

 

 

「産みの母な所を差し引いてもな♪」

 

 それはあまりにも父親に似た笑顔だった

 

 

 そして

 

 

「それは俺もだよ」

 

 

「!」

 

 

 

 顔を合わせてはくれなこったが、ボソリとヘルンに聞こえるようにメロが呟いた

 

 

 

 メロ 楽しかったな

 

 あぁ 楽しかったな兄貴

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それとは別に私はこの世界で貴方を『女の子』として産んで見せます絶対に!!」

 

「「「、、、、、、えぇ」」」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「来たのかいコントラス」

 

「えぇオルガ」

 

 地上でギルド職員の手伝いをしていたコントラスがアイシャ・オルガ達と合流、そこにはエイナとニイナ、娘であるチェロナとセロナ、そしてフリューゲルもそこにいた

 

「アンタはローリエ母に会っとかなくて良かったのかい?」

 

 フリューゲルはこのなかで唯一過去の母と会っていない、その事についてオルガが聞いたのだが、フリューゲルは淡々と答えた

 

「私の存在は過去の母にとっては劇薬すぎます。最悪心臓が破裂する」

 

「それもそうか」

 

 皆の身体が透け始めている、エイナもニイナもアイシャも察していた。これで終わりだということを

 

「私からいうことはもう言った。じゃあなオルガ!」

 

「あぁ母!」

 

「「さっぱりしてる〜」」

 

「やはりアイシャ母さんはそのままか」

 

 そしてチュール姉妹の子供である3人は自分達の母に向き合う。2人は何を言うべきかわからない、いまだに重婚という事実に押しつぶされているのにもうお別れ

 

 だからこそ

 

「父さんの近くにいたいなら全てをかけなければならない」

 

「「そうそう」」

 

「「!!?」」

 

 

 

「「「正直、そうでもしないと女とすら見られない」」」

 

「「うグッ!」」

 

 エイナは頼りになるお姉さん、ニイナは父性、それぞれに女として意識する防堤が気づかれているので子供達の私見は正しい

 

 英雄の女になるには2人は役不足 そう言われている気がした

 

 そして

 

「だけど、実際母さん達は父さんの近くにいる」

 

「「全てをかけてそう望んだから」」

 

 

 役不足ではないともいわれた気がした

 

 それを感じ取ったからこそ 二人は

 

 

 

「「出会ってくれてありがとう」」

 

 その心根に笑顔で返した

 

 

 

 

 これからの幸せを祈っています

 

 お母さんは最高!

 

 お母さんは最強!

 

 それを見出したのが父様なのですから

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「そんじゃ行くわ」

 

「、、、、そのようですね」

 

 そこにいるのはトライアとリュー、トライアは感覚で元の世界に戻るのがわかる。それを察したリューは少し複雑そうな顔をした

 

 自分には親の才能がないのではないか

 と思ってしまったから

 

「自分達は親に向いてないって顔してるな」

 

「!」

 

 そんな悩みをすぐに見抜かれてしまった

 

「ぶっちゃけ親の才能があるかないかで言えば無いんだろうよ」

 

「うグッ!!」

 

 そして思いのほかストレートに言われた

 

「でも俺の女関係が色々あれになったのは母さんのせいじゃない、アイツラは絶対的な意思を持って俺を手に入れようとして俺は屈した。アイツラにとってはそれが命を賭けるに値する行動だったってわけだ」

 

「自分でそれを言いますか」

 

「愛されてると否定することはしない」

 

「!」

 

 

 

 

「母さんも沢山愛されてここにいるんだろ」

 

 その真剣な顔は父親にそっくりだった

 

「これから大変だろうけど、母さんなら大丈夫だ」

 

「、、、、、、、トライア」

 

 

 つま先からその身体が消え始めた

 そしてトライアはずっと笑顔をリューに向けていた

 

 

 

 

 俺も愛してるぜ 母さん

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ルークさんのことはちゃんとフッとけよ」

 

「は?」

 

 長兄でありレフィーヤの長男であるアコーディオが最後の最後に意味不明なことを言い出した

 

「この時代だとルークさんはまだ母さんの事好きだろ?ちゃんとフッとけよ」

 

「、、、、、、、別にルークはそういうのじゃないと」

 

 

 

 

 

「服で隠れなかった『歯形』が見つかって失恋するという最悪の初恋を叩きつけたのが俺の母だ」

 

「えぇ!!?」

 

 レフィーヤだけではない、その近くにいた者たちも同じようなリアクションをして首をぐりんとアコーディオに合わせる。そしてすぐ後にレフィーヤに対して『おまえ、、、、』という顔をした

 

 レフィーヤは汗だくになった

 

「好きだった人の肉体が別の男の歯形まみれだったんだぞ?そりゃ脳も破戒される」

 

「ちょちょちょ!」

 

 

「後ガッツリ言うがな、異性に対して鈍感で初恋した相手を振り回しているのならアンタは間違いなく【ベル・クラネルの同類】だ」

 

 アコーディオは【父さん】ではなくわざわざ【ベル・クラネル】といってレフィーヤの現状を指摘した

 

「わかりました全力でフリますからその評価は止めてください」

 

「「「「「「「「!」」」」」」」」

 

 レフィーヤはアコーディオの指摘に一瞬で冷静になってルークをフルことをきめた。

 周りの者たちは【同類発言そんなに嫌!?】という顔をして全力でふられることとなったルークの運命に心を痛めた。

 どうやらルークはどうあっても報われない運命らしい まぁ可愛い幼馴染がいるので補完は出来るだろうけど

 

 そして

 

「いよいよ最後だな」

 

 アコーディオの身体が消え始めた。お別れの時間

 

「この世界のアンタがどうなるかは分からないが、まぁ一つだけ」

 

 

「、、、、、、なんですか」

 

 

 

 

 

 

 俺は母さんが父さんに負けてるなんて思ってないぜ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、ついでに言うとアンタは未来で十人子供を産んでる」

 

「ーーーー(気絶)」

 

「「「「「「「ーーーー」」」」」」」

※え?十?え?え!!?という顔

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 思わぬ体験をしちゃったな

 

 まさかの過去にまた来れるなんて

 

 みんな若かったな

 

 お年寄りっぽい考えだけど初々しかった

 

 それにまたヘスティア・ナイフを振れた

 

 あぁ

 

 楽しかった

 

 

 

 

 英雄は自分を見つめる実力者達を見つめ直す

 

 そして

 

 

 

 

 

 

 貴方達は強い 頑張れ

 

 

 

 ただそれだけを言い残して消えていった

 

 その場にはヘスティア・ナイフだけが残された

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ん?」

 

 一人の少年がベッドから目を覚ます

 

 いつの間に寝てたんだ?

 

 何してたんだっけ?

 

 しばらく寝ていたので回らない頭が記憶を辿る

 

だがその前に掛け布団のうえに置かれていた物に目が行った

 

「手紙?」

 

 そこに書かれていたのはなんなのか

 

 それは

 

 ベル・クラネルしか知らない

 

 

 

 

 





これにて【時を渡る英雄】を終わります

次は新ネームドによる未来の話を作ろうと思います

どうぞお待ち下さい
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