朝日が昇り始めた早朝の時間帯、いまだに寝ている者の方が多いだろう。だがその男はいつも早起きでその時間帯に起きるのはいつもの日常、ここ十数年くらい続けている習慣、習慣になるほど続けている早起きの理由はそうでもしないと他の者と時間が合わないから、例を挙げるなら小さな子達との朝ごはん
そう思いながらベルは一糸纏わぬ身体を起こして視線を下に向ける。その目に映るのはこの世の桃源郷ともいえる美と愛と欲を顕にしたような素晴らしき光景、人の肉体以外何も存在しないベッドの上、何もかけられていない、というかそんな物すぐに床に投げ捨てられるのがこの寝室での当たり前
ベルの部屋はホームの『地下』に存在している。当然日の光なんて入ってこないし換気は部屋の端に設置してある外に通じる煙突状の筒だけでホームの大黒柱の部屋としては少し不備だろう。だが特に問題はない、なぜならベルは第家族、他の者と同じ部屋を使うことが多く、食事も食堂で皆と取るし書類仕事もそれが得意な妻の部屋でやることが多いから
その部屋での主な利用方法は『情事』と『子作り』
クラネル一家の子供は主にベルの部屋で宿った
故に子供達が近づかないように鍵付きの扉が何枚も通路に設置してある。後そうでもしないと『声』が漏れてしまう
この状態になるまで色々改築による試行錯誤があったな〜と思いたましながらベルはその耳でスゥスゥという可愛らしい声を聴いている
5つの可愛らしい吐息を吐くのは眠っている妻たち
5人とも経産婦なのが本当にぶっ飛んでいる
「起きて、朝だよ」
「「「「「、、、、、、、、ファイ」」」」」
寝起きでポヤポヤしている5人が凄まじい色気を出しながらもベルは優しい笑顔で妻達を起こした
そしてすぐに唇と唇によるリップ音が響いた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
チャプンと音を立てて『全員』が湯船に浸かって足を伸ばす。ちなみにそこは竈火の館の温泉ではなくベルの個室に設置された少し大きめのバスルーム、個室に入浴施設が設置されているのはベルの部屋くらいで他はせいぜいシャワー程度
設置された理由は察してほしい
いやほらあれだ
子供達も使う大風呂では色んな意味で都合も倫理も悪いから
なのではっきり言おう
そこは『魔郷』である!
自分達が生きている当たり前の世界から隔絶された別の世界、現実世界とは懸け離れた境界線が敷かれているのはもはや疑いようなどない
なぜならこれは見返りであり報酬だから
下界を救って今までの無限地獄の中の無限地獄の中の無限地獄の経験が報われたからこその正当なベルへの対価なのだから
巨乳の小人と巨乳の狐人と巨乳のハーフ・エルフと巨乳の歌姫と巨乳の最初に好きになった人と一緒に朝風呂を楽しむことは仕方のないこと
全員湯船に入っているのでタオルなんて巻いていない
見せつける気すらなく全員が丸出し、全員の胸がお湯に浮かんでいる
そしてそれはベルの方もだ、彼の性格上、湯船の中だろうとタオルを巻くイメージがあるが、既に重婚して青年の子がいる年齢、ある程度の羞恥心がどうでもよくなっている
最初の頃は身体を重ねても一緒にお風呂なんて恥ずかしすぎるとベルも妻達も言っていた
だけど今は一緒に入ってくれなきゃ怒られる
純情は消滅した
「少し熱かったかな?」
夫でありこの場の『主』であるベルが妻達のことを案じる
「これくらいのほうが目が覚めます」
妻の小人が足を伸ばしてそう答える
「すいません沸かすのを任せてしまって」
妻の狐人が手間を取らせたことを謝罪する
「私に至っては運んでもらって」
妻のハーフ・エルフが一糸纏わぬ状態でお姫様抱っこされて運ばれてきたことにちょっと恥じらいを覚える
「仕方ないわよ。ランクアップした体力+で耐力+な娘達と違って私とエイナは一般人のスタミナと耐久しかないんだから」
妻の歌姫が同僚をフォローする。ちなみに彼女も動けなかったのでおなじく同僚の娘からお姫様抱っこされて湯船に運ばれていた。当然お互い何も着ずに
「昨日は頑張りすぎちゃった」
最後の妻のが、昨夜のことを思い出して顔を赤くする。だがちゃっかり目覚まし一番最速おはようのチューをベルにかましたので彼女も強かな彼女である
リリルカも春姫もエイナもハルモニアもアイズもそして夫のベルも、昨夜は仕事やら小さい子の世話やらを他の妻達に任せて共に眠らない夜を過ごした
そこそこ大きな湯船なので全員が足を伸ばすことができている。四方の縁に背中を預け熱いお湯をその身で楽しむことが全員で出来ている。
ベル目線から見えるのは端から端まで自分のものにした自慢の女たちの美しい姿、胸と動揺に大きな臀部も芸術的なクビレの曲線もそれとは逆で幸せパクパクで少しムチッとした肉体も変な趣味はないけど何でもしてくれる彼女の心も全てベルのもの、それがベルが女にした女達
肌、肌、肌、肉、肌、肌、肉、肉、肌、肉、肉、と第三者からすれば百人中百人、いや一億人中一億人がベルの惨殺を望む光景
救った数だけ幸せになる権利があれど救った数だけ怨念を向けられてしまうのもまた英雄の務めなのかもしれない
何よりぶっ飛んでいるのは、何よりぶっ壊れているのは、その光景にベルは欲情していないということ、こんな光景を眼の前にして欲情しないなどどういうことなのか?
からくりは簡単、昨夜全部悔いなく発散したからだ
『いつも』ならこの時間に二〜三回戦あるのだが、それくらい昨夜は夫も妻も獣だった
この5人は暫くオラリオを離れるのでその前にベルに沢山甘やかして可愛がってもらいたかった。だからこそ昨夜はこの5人だったのだ
まさに『魔郷』!!
この世の境界線を乗り越えた超越空間の極みがそこだった
「髪、洗おうか?エイナ」
「うん、お願い本当に動けないや」
ベルが湯船に浸かったままエイナの後ろに移動して頭を洗い始める。泡の一部が大きな胸の谷間に落ちてベルの身長が高くなったことで上から丸見え
ベルの鞭打ち刑が望まれる絵面
「じゃあ私も〜責任取って〜」
「そのつもりだよハルモニア」
ハルモニアがエイナの隣にヨチヨチと湯船を移動する。エイナのように背中を見せるのではなく堂々と正面から髪を洗ってもらおうとベルと対面する。当然背中とうなじ以外丸見え
ベルの水牢刑が望まれる絵面
「じゃあ私はベルのモフモフを洗う」
「あははありがとうアイ」
アイズがベルの後ろに回ってベルの頭を洗い始めた。ギュッと抱きついて子供を産んで実った双丘を背中に押し付けて
ベルの絞首刑が望まれる絵面
「ベル様、冷やした麦茶でございます」
「ありがとう、春」
湯の上にぷかりと浮かべた小さいトレーに乗せていたお猪口をベルに渡し、冷やした麦茶を晩酌するのは恥ずかしがりやだった春姫、前の彼女ならタオルやらで前を隠していただろうが今は堂々の全裸、それも左肩にピトリと自分の右肩をつけるほど近づかなければ今の彼女は満足できない
ベルの串刺し刑が望まれる絵面
「ベル〜えへへ〜♡」
「こぼれちゃうよリリ」
特に何もせず、抱きつきたかったから抱きつくリリルカは皆と同じく子供を産んで実った双丘の合間にベルのお猪口を持っていた右腕を挟み込んで首すじに自分の顔を埋める、左臀部を脇腹に押しつけながら
ベルの薬殺刑が望まれる絵面
もう一度言っておくがこれは朝ごはん前の光景である
そしてこの5人だけがグランドなドスケベというわけではない、他の妻達全員がベルに似たようなことをやっている。全員がベルに対して愛しさを全力で表現している。何故ならベルが尽くしてくれるから、自分も何かを返せるようにと今もなお思っているから
『魔郷』ここに極まれり!!!
これこそまさに下界救済の報酬、ベルは幸せを手に入れた。
石打ちを望まれたり火炙りを望まれたり釜茹でを望まれたりギロチンを望まれたり熱石抱きを望まれたり逆さ磔を望まれたり鉄の処女を望まれたり牛裂きを望まれたり四肢裂きを望まれたり切腹を望まれたり梟首を望まれたり鋸引きを望まれたり皮剥ぎを望まれたり腹裂きを望まれたり蟲責めを望まれたり生き埋めを望まれたり市中引き回しを望まれたり象に踏まれる刑罰を望まれたりしているが、これは正当な見返りである
いやマジでベルは頑張ったから
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「「「「「「「「いただきます!」」」」」」」」
沢山の揃った声が響いた。竈火の館の食堂、そこにはベルの子供達が集まって共に朝食を取る空間。そしてワチャワチャと元気な子供達が我先にと大皿に乗せられた肉やら魚やらをヒョイヒョイと掴んでむしゃぶりついている。
「それで、『お祭り』のほうは実際どうなの?」
その大黒柱であるベルがこれから家を離れる5人を近くに座らせて食事を食べていた。
「世界各国史協力の一大音楽祭!その名も『ハルモニア・スフォルツァンド・フェスタ』!歴史に残る一大イベントになるわ!いやする!絶対伝説にする!」
そしてその祭りの主役であるハルモニアが気合を入れた声で答えた。
「チュール商会最大のビジネスになるから私が直接現場を指揮しないとね、こっちのことはニイナに任せてる」
そのスポンサー兼嫁仲間であるエイナもそこにしばらく泊まり込みになる
「諸事情でリリも行くことになったのはめんどくさいけど、まぁたんまり稼いできますよ!」
チュール商会の手伝いでリリルカもエイナのサポートとして同乗する
「皆様に許可いただいて春姫は感激です。どうしてもハルモニア様の舞台を近くで見たくて」
普段は家庭を守ることに重点を置いている春姫は、『オラリオ産ジャが丸くん職人』として祭りにしばらく泊まり込みになる。休暇なのか仕事なのか分からない立場である
「私はみんなを支えるよ。ハルモニアも守るから」
アイズはそこにメイド兼護衛として皆の仕事を支えるために付いていく
そしてその音楽祭には子供達の『BUNNY・PARRY』もそこでライブすることになっている
『ハルモニア・スフォルツァンド・フェスタ』
それは各国が協力し合って開催する最大規模の音楽祭、国同士の交友も兼ねたその祭りは世界中からなのある音楽関係の者たちもが集まり、その芸能を披露する宴となっている。
開催は一カ月を予定しており、開催場所にはもう何ヶ月も前から建築業者が出入りしておりこの祭りのためだけにいくつもの建物が建てられている。オラリオの外に位置するので5人はしばらくそこに泊まり込みになるのだ。
「でも色々反発が起きてるって」
「まぁこういう行事には色々付き物なのよ、でも私は大丈夫!何故なら私は世界の歌姫ハルモニア!どんな舞台でも完璧なパフォーマンスをしてみせるわ!」
「うん、私も楽しみ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ソプラ達はもう向かってるんでしょ」
「待ちきれなかったみたいですね。一カ月も先なのに」
「まぁ仕方ないよ」
そしていよいよ祭りの開催場所に行く用意ができた
のだが
「ベルぅーーーー!!やっぱりついてきてぇぇぇ!!英雄なら超絶可愛い花嫁の私をいつまでも守ってよーーーー!!!」
ハルモニアがお約束のごとくメンタルを崩してしまった
「みんなも言ってくれるし僕もいろいろあるからね、だからその場のみんなを頼って」
「でもでも不安なのーー!!!そりゃ確かに昨日の夜はみんなでブリンガルな連携で一矢報いていつもベルに弄ばれてばかりの自分に自信をつけたけどやっぱりベルにいてほしいのーーー!世界中だよ!?私の緊張限界突破だよ!!」
「アルフリッグさんたちに殺されるから止めてね」
「うぅぅぅぅぅ!いざってときは駆けつけてよ〜〜お願いだよ〜〜」
「もちろん」
「ベル大好き」
玄関先でいちゃついて通りすがりから呪殺を望まれながら5人の妻達はオラリオの外に出た
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「さて、そろそろ着く頃か」
「ほ、ホントに私なんかが世界的なお祭りに露店なんて出していいのかなぁ〜」
そこには異母兄妹の2人が馬車に揺られていた。祭りに出す露店の準備をするために祭りの開催場所である『フィアナ・コーズウェイ』をその目に捉えた2人は下車の準備を始める
エイナの息子 コントラス・クラネル
ヘルンの娘 ディディ・クラネル
そして『BUNNY・PARRY』
ベルの子供達が、祭りの本番前から嵐を引き起こす
「昨夜はすごいことしちゃったね」
「あぅ~あんなところをみんなに見られて」
「今更でしょう、もう何もかも見せ合ってますし」
「私は、、、その、楽しかったです」
「私も」
全員がちょっとだけ顔を赤らめてえへへあははと淫靡で穏やかな空気が作られていた
「「「「「恥ずかしいけど、またしよう」」」」」
ベルがいるからこそどんなことでもデキる。どんなことでもしてあげたいと思う。その結果生まれたのがあの我の強い子供達
そんな彼らなら『蹂躙』だって出来る
それはそれとしてベルは斬首を望まれる