内緒やで、ぶっちゃけダサいと思っとんねん。術師が得物使わんの   作:器用貧乏ならっこ

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連続投稿6日目です。(良い…)と心の中のすっくんが言ってる。

閉じない領域ってこれでいいんだっけ…教えてくれよ日下部先生。必要だろ。
(何が言いたいかっちゅーと、俺もよく分からん)と心の中の篤也が言ってる。

※羂索が術式を二つ同時に使ったシーンの直哉の考察と、後書きを修正いたしました。

ご指摘くださった方、本当にありがとうございます。

内容はネタバレになってしまうので、後書きに書いております。


〜〜ざっけんなや‼︎……呪力が練れん‼︎ドブカス……がぁ‼︎

領域展開──それは呪術の極致。

 

呪力の核心を掴んだ者だけに許されるその超高等技術、それを禪院直哉は土壇場で繰り出した。

 

領域が羂索の身体を飲み込むその瞬間

 

「領域展開──『胎蔵遍野(たいぞうへんや)』」

 

羂索は再び”閉じない領域”を展開した。

 

相手に逃げ道を与えるという”縛り”で底上げされた必中効果範囲は、直哉の領域の外殻を上回る。

 

直哉の領域はすぐさま崩壊し、万死の重力が九十九と直哉の二人を襲うかに思われた。

 

しかし

 

「!」

 

直哉の領域は崩れることはなかった。

 

そればかりでなく天元に次ぐ結界術の持ち主である羂索と、必中効果のせめぎ合いを成立させている。

 

何故結界術の技量に差がある二人が必中効果のせめぎ合いを成立させているのか

 

──それは直哉が結んだとある”縛り”が理由であった。

 

領域は相手を閉じ込めることに特化しており、そのため結界の足し引きによる”縛り”として外側からの攻撃に脆く、外殻を破壊されてしまうとその領域は崩壊してしまう。

 

直哉はそのことを天元から聞かされていた。

 

故に、直哉は羂索の”閉じない領域”に対抗するために”必殺効果”を領域に付与しないことで結界の強度を引き上げる縛りを結び、外殻の強度を引き上げた。

 

それによって底上げされた結界の強度は、外側からの重力に耐えるに至る。

 

「やるね! 君には驚かされてばかりだ!」

 

そう直哉を褒め称え、羂索は高揚した。

 

羂索と必中効果のせめぎ合い成立させるほどの結界術の技量、それも土壇場で繰り出した最初の領域展開で。

 

加えて”縛り”によって”閉じない領域”に耐えうる外殻の強度を生成する活用方法。

 

それらが自身の研鑽とせめぎ合っている事実に、羂索は直哉の可能性(才能)を見た。

 

「私は仲間はずれかい?」

 

蚊帳の外に居るのが不満だと言わんばかりに近づいてきたのは九十九由基。

 

彼女は二人が領域の押し合いに集中している間に、『悪路王大嶽』を祓っていた。

 

星の怒り(ボンバイエ)”を宿した打撃が羂索に襲いかかる。

 

羂索は掌印を解き、九十九との近接戦闘に意識を集中させた、

 

九十九の拳を受け流し、投げ飛ばす。

 

だが負けじと九十九も喰らい付く。

 

凰輪(ガルダ)”を手に握りしめ、バットのように渾身のスイングを羂索に放った。

 

それを辛うじて避けることに成功した羂索は呪霊を召喚。

 

九十九の進路を妨害するように呪霊が動く。

 

『!』

 

(あれは呪霊操術! 領域に付与した術式以外も使えるんか!)

 

「それは私相手に時間稼ぎにはならねえよ!」

 

そう言って九十九は即座に呪霊を祓い、”凰輪(ガルダ)”を手に持ち羂索に投げ飛ばした。

 

それを避けた羂索に詰め寄り、拳で攻撃を仕掛ける。

 

だが、羂索の目的は近接戦闘に持ち込むことではない。

 

九十九の拳を受け流した羂索は”極小のうずまき”を九十九の顔目掛けて炸裂させる。

 

そのままガラ空きの九十九の胴体に向けてもう一度”極小のうずまき”を放った。

 

「九十九!」

 

そう叫んで直哉は掌印を解き、二人の間に向かって駆け出す。

 

(最高速度でブチ抜いたる!)

 

その刹那──直哉の領域が崩壊した。

 

「ガッ!」

 

直哉と九十九に万死の質量が襲い掛かる。

 

「流石に”黒閃”を出した覚醒状況とはいえ、君の呪力総量はそう多くはない。慣れない”反転術式”の行使、加えて”領域展開”は大幅に呪力量を消費する。あとは言わなくてもわかるね?」

 

──呪力切れ。羂索はこの状況を生み出した原因をそう語りながら、術式を発動する。

 

「!」

 

九十九の身体が二つに別れ、崩れ落ちるその瞬間──九十九との会話が直哉の頭によぎった。

 

 

 

 

 

◆◆

 

 

 

 

『禪院家当主になりたいんじゃなかったのか?』

 

九十九は隣りに座っている直哉にそう問いかけた。

 

『? どういうこっちゃ?』

 

『どうもこうもそのままさ。”死滅回遊”を終わらせるために君が命を張って羂索を殺しても、その後に君が生きてなかったら意味がないだろう』

 

その問いに直哉は少し考える素振りを見せながら答える。

 

『……今思えば、別になりたかったわけやないんやろな。ただ、俺が”アッチ側”に立ってるっていう証明が一つでも欲しかったんや』

 

そう言って直哉は続きを語る。

 

『俺は”アッチ側”に立つためには、なんでも使うべきやと考えとる。せやから得物も使うし、盗める技術は全部盗む。それでも才能の壁を俺は感じてた。二年前に”黒閃”出して以降、俺の成長は止まってしもた。未だに反転も使えやんし、”領域展開”も出来へん。せやけどその停滞を乗り越えるチャンスがようやく来たんや。その手を逃す道理はないやろ』

 

そう言って直哉は笑う。

 

『やっぱり変わったね、直哉。私好みに叩き直した甲斐があったかな』

 

『ハッ、何をほざいとんねんメスゴリラが。3歩後ろを歩かんかい』

 

『誰がメスゴリラだってこのドブカスが。もう一回叩き直してやろうか』

 

『あ゛?』

 

『あん?』

 

そう言って二人は睨み合う。

 

『仲良くしなさい』

 

そう天元が諭すがやはり

 

『ハッ、嫌だね』

 

『こっちのセリフやボケ』

 

『はぁ……』

 

二人には効果が今一つであった。

 

 

 

 

◆◆

 

 

 

 

(”アッチ側”に立つんは俺や!)

 

「羂索! オマエやない!」

 

直哉は呪力を絞り出し、羂索に向けて駆け出そうとするが

 

「直哉、禪院(ドブカス)としての君はここで死んだ。生きろ」

 

九十九はそう言い遺し(呪いを遺し)、九十九の身体は二つに別れた。

 

 

「〜〜ざっけんなや‼︎ (……呪力が練れん‼︎) ドブカス……がぁ‼︎」

 

 

直哉の身体が天元によって運ばれる。

 

それを認識した直哉は天元に抗議しようとするが……

 

直哉の意識は暗く深い闇の底へと落ちていった。

 




原作で直哉が当主になりたかった理由は特に語られておらず、逆に”アッチ側”への執念は凄まじいものでした。そこから考えた結果、直哉は”アッチ側”に立った証明として五条と同じ御三家の当主という肩書きが欲しかったんじゃないかな…と。この解釈が合ってるかどうかはわかりませんが、本作の直哉はそういうものだと思ってくださると幸いです。


それと本当に申し訳ない…もしかしたら薄々感じてた人もいるでしょうが、九十九さんはここで退場です。(非道いなあ…人の心とかないんか?)

代わりに直哉は更に強くなります。敗北を糧に…ってやつです。

直哉たちが勝っていた世界線もいつか書いてみたいですね。


それとここで一区切りつきます。評価・感想・お気に入り登録等をしてくださった皆様。

そして何より読んでくださった全ての方に感謝を。本当にありがとうございました。




(完結みたいな雰囲気出してますが、次回からはしばらく掲示板回だったりと、番外編を色々書いてみたいと思います。普通に続きます)



修正した内容です。

修正前:領域に二つ術式を付与して運用する

修正後:領域に付与してるのは”反重力機構(アンチグラビティシステム)”で、”呪霊操術”は付与せず同時に術式を運用する。
原作で宿儺がやってた奴です。できると明言されていたのにも関わらず失念していました。

何見たいですか?

  • 高専直哉
  • 九十九が生きてる世界線がええ
  • 後日談
  • pi◯ivの大百科みたいな奴
  • 好きに書いたらええと思っとんねん
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