内緒やで、ぶっちゃけダサいと思っとんねん。術師が得物使わんの   作:器用貧乏ならっこ

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連続投稿11日目です。
我ながら流石というべきかなんというか…と心の中のメロンパンが言ってる(自画自賛)

アニメのレジィ良かったですね。なんかレジィ戦書きたくなってきました(殴)


まあ、がんばり賞ってとこやね

「どうも、遅れてすんません」

 

謝罪の言葉を出しながら、直哉は大きな会議室へと入る。

 

そこでは五条が宿儺に殺された後の作戦会議が行われていた。

 

「知ってる人もおるやろうけど一応自己紹介を。俺は禪院直哉、”最速の術師”なんて呼ばれとる一級術師や。よろしゅう」

 

そう言って直哉は椅子に座り、会議の続きを促す。

 

「ほんでまあ鹿紫雲の後に日車と虎杖が出るわけだが、問題はその後だな」

 

日下部は遅れてきた直哉に、簡潔に情報を伝えながら作戦会議を進めた。

 

「直哉が宿儺をフリーズさせれば、処刑人の剣でワンパンできるんじゃないのか?」

 

真希は直哉へそう問いかける。

 

「まあできるやろうな。()()()宿()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()の話やけど」

 

「どういうことだ?」

 

直哉の言葉に日車が疑問を呈した。

 

「フリーズっていうのは、1秒間を24分割して動きを作ることができへんかった時のリスクのことや。ようは”投射呪法”に組み込まれてる一種の縛りみたいなもんやな。せやから逆に動きを作れるんやったらそのフリーズは通用しなくなる。それに『領域展延』っちゅう技術で羂索はそれを無効化してきたから、十中八九対策してるやろうな。それに羂索が咄嗟じゃないとはいえ動きを作れるんやから間違いなく宿儺も作れると思うで」

 

「だったらフリーズの線はなしか」

 

「そうですね。まだ呪言の方が可能性があると思います。それに直哉さんは羂索への奇襲の役割がありますから、どっちにしろ最初からは参加できません」

 

日下部と乙骨の二人がそう話し、会議は進む。

 

「禪院直哉、一つ聞いてもいいか?」

 

「ええよ。何か聞きたいことがあるんやったら今のうちやで」

 

「『領域展延』とやらはなんだ?軽く聞いたところ、どうやら術式を無効化する技のようだが」

 

日車は直哉にそう問いかけた。

 

周りを見れば他の術師も少なからず気になる顔をしている。

 

「羂索曰く、『領域展延』っちゅーのは”空っぽのコップを身体に纏って、相手の術式という名の水をそこに流し込むことで術式を中和する結界術の一種”らしい。”領域”って言ってるあたり、その時”生得術式”は使えやんっぽいけどな」

 

日車の質問に、直哉は羂索が言っていたことを思い出しながら答えた。

 

「ようはウチの『簡易領域』を練り上げたようなものか?」

 

そうみたいやね、と直哉が答えると日下部も納得の表情を見せる。

 

「”総力戦”って言ってるのに、戦力を分けるのか?」

 

鹿紫雲は直哉が最初から参加しないことに違和感を覚えたのか、そう質問した。

 

「まあぶっちゃけ俺は予定外の戦力みたいなもんやからな。それにコイツらと連携取れるほど仲良うもないし、羂索への奇襲は俺が妥当やろ」

 

直哉は羂索への殺意を静かに漂わせながら語る。

 

雰囲気が変わった直哉に少し気圧されつつも、日下部が休憩の合図を出してこの場は一度解散となった。

 

この後直哉も含めた一部の人間がもう一度集まり、最終的な作戦を詰めることになっている。

 

直哉もありがたく休憩をいただき、飲み物を買いに外に出ようとしたところで

 

「後で模擬戦に付き合え」

 

真希にそう声を掛けられた。

 

 

 

 

 

◆◆

 

 

 

 

 

「なあ、結局あの人は何者なんだ?」

 

秤は向かい合っている真希と直哉の方を見ながら、隣に居る乙骨へと声を掛けた。

 

「直哉さんは名字からわかるように禪院家の人です。東京にあの人が来た際に、協力関係を縛りとして結んでいるのできちんと味方です。ただ、あの人のことは詳しくは知らないので僕もわかりません。ですが一つだけ言えるとしたら……」

 

そこまで話して乙骨も二人の方を見やり、

 

「直哉さんは特級と比肩するレベルで強い。ということだけです」

 

そう言い切った。

 

「マジか」

 

乙骨は数少ない”特級術師”に名を連ねる者。そんな彼が自身と比肩するほど強いと断言したことに、秤は驚きを隠せなかった。

 

「それじゃあ始めるよー!よーい、始めっ!」

 

五条が模擬戦の合図を出す。

 

──その刹那、空気の爆ぜる音が聞こえ、真希の身体は吹き飛ばされた。

 

『は?』

 

秤達観戦者は、何が起きたか分からず思考をフリーズさせる。

 

そして何が起こったであろうか理解している五条は、ニヤニヤと笑っていた。

 

「甚爾くんと同じ強さになったって聞いたから、期待してたのにこんなもんなん?」

 

真希を吹き飛ばした直哉はそう言って挑発する。尤も、顔は全く笑っておらず真剣そのものであったが。

 

「フッ!」

 

「!」

 

ガキンッ、と刀が打ち合う音が響き渡る。

 

真希は呪力0のステルス性を活かして直哉の背後から斬りつけるが、直哉はそれを予想していたかのように防いで見せた。

 

数秒競り合った後、真希が重心をずらし直哉の横へと回り込んで刀を振り払う。

 

目にも止まらぬ斬撃が、直哉の身体へと襲いかかった。

 

だが直哉はそれを的確に捌き、緩急をつけて反撃に出る。

 

「”落花の情”か!」

 

日下部は、直哉が真希の攻撃を捌いている技術に心当たりがあるのか、そう叫んだ。

 

「何それ」

 

「御三家秘伝の”落花の情”。触れたものを自動で迎撃する呪力のプログラムだ。それを居合に転用して、禪院の攻撃を捌いてるんだろうよ」

 

なんちゅう応用力だ、と日下部は感嘆する。

 

だがその攻防も長くは続かなかった。

 

「チッ」

 

『!』

 

二人の刀が同時に折れる。

 

「あれだけの速度の打ち合いだ。特殊な呪具でもねえ限り、器の方が持たねえだろうよ」

 

日下部は二人の刀が壊れた原因をそう語った。

 

戦いは徒手空拳へと移行し、二人の間合いがさらに縮まる。

 

真希は鋼の肉体を、直哉は投射呪法を駆使して互角に渡り合った。

 

真希の拳を直哉は躱し、手首を掴んで術式を発動させる。

 

真希はそれを察知し、瞬時に動きを作ろうとした。

 

「残念、こっちはそれも想定しとんねん」

 

しかし、真希の身体は直哉の目の前でフリーズしたかのように止まる。

 

そこを目掛けて直哉は空気をフリーズさせ、真希諸共それを打ち抜いた。

 

衝撃波と直哉の渾身の打撃、それが真希の身体へとクリーンヒットする。

 

「カハッ」

 

真希の身体が吹き飛んだ。

 

直哉は空中で自由に移動できない真希に向けて追撃で空気を連鎖爆発させる。

 

「!」

 

だがそれを真希は”空気の面”を蹴ることで身を翻し、危なげなく回避してみせた。

 

再び真希は直哉へと近づくが、それを予想していた直哉が再び空気を連鎖爆発させる。

 

真希は難なく回避し直哉へと詰め寄るが、既に直哉は真希に近付いていた。

 

空気をフリーズさせ、それを蹴り抜き衝撃波を与える。

 

至近距離から放たれたその攻撃を真希は回避することができなかった。

 

それでも咄嗟に防御の姿勢を取り、ダメージを軽減。

 

体勢を立て直し、直哉に詰め寄ろうとするが、

 

そこには既に直哉の拳が迫っていた。

 

直哉は先ほどの衝撃波とは別に、背中側の空気をフリーズさせていた。

 

故に直哉は真希を吹き飛ばした後、すぐにそれも爆発させトップスピードで接近。

 

その速度を生かした渾身の一撃が、真希の右頬にあたり、意識を沈めることに成功した。

 

「まあ、がんばり賞ってとこやね」

 

直哉はそう言って服についた埃を払う。

 

憧れの人と同じ土俵に立った真希を下した直哉の顔は、憑き物が落ちたような表情だった。

 

 

 

 

◆◆

 

 

 

 

12月24日──決戦の日。

 

「行ってこいバカ目隠し!」

 

「面だけの男じゃねえって証明しろ!」

 

「しゃけ!」

 

「しんどくなったら代わりますよ」

 

「勝てよ!五条さん!」

 

生徒達がそう言って五条の背中を叩き、鼓舞する。

 

その中、生徒以外の人物が五条の背中を叩いた。

 

「悟くん。ファイト」

 

静かに、だが大きな気持ちを込めて直哉は鼓舞する。

 

「応!」

 

五条は背中を叩いてくれた人達の応援を嬉しそうに受け取り、決戦の場へと足を進めていった。

 




ifじゃ殺しちゃったので、本編では勝たせてみました。たはー

投射の反転はチートです。多分これが一番強い。実質強制フリーズです
(まあ『領域展延』で防げるんですけどね!)

(直哉に五条の背中を叩かせたかったからこの作品を書いたなんて口が裂けても言えない…)

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