内緒やで、ぶっちゃけダサいと思っとんねん。術師が得物使わんの   作:器用貧乏ならっこ

18 / 21
投稿頻度落ちて申し訳ありません。風邪が長引いてるという訳ではないのですが、モチベーションが上がり切らず…少し書いては保存してを繰り返してます

完結までは絶対に書き切りたい…なんなら完結後にも書きたい(番外編とか掲示板回とか)

あ、そういえば今更ですがファンブックとノベライズ(0巻除く)も買いました

まあ最近流行りの「超か◯や姫!」は買えなかったんですけどね!たはー(;ω;)



※原作では明確にされていない”閉じない領域”に対する独自解釈が入ります

この世界ではそういうものだと思ってご覧ください(一応、後書きに捕捉あります)


それは、雑魚の思考や

砕け散った”凰輪(ガルダ)・改”──それを直哉は後ろに放り投げた。

 

対する宿儺は”黒閃”によりボルテージを上げ、砕けた腕を修復する。

 

戦いは自動的に徒手空拳での殴り合いへと移り変わった。

 

同時に地を蹴り、両者の間合いが縮まる。

 

拳を振りかぶり、より速く相手へ攻撃を当てたのは──やはり直哉であった。

 

「チッ」

 

その事実に宿儺は苛立ちを見せる。

 

瞬間的な速さでは勝らずとも劣らずといった具合ではあるが、全体的な速さでいえばやはり”投射呪法”を使用した直哉の方が格段に上であった。

 

それでも宿儺は”領域展延”を使用しながら、四本腕を駆使して直哉と渡り合う。

 

一方で直哉はその状況に焦りを感じていた。

 

先の同時黒閃によって宿儺の出力は戻り始めており、いつ領域を取り戻すかも不明。

 

直哉の結界術の技術であれば”伏魔御厨子”の猛攻から3分耐えることは十二分に可能であったが、こちらから領域を展開すれば、最悪の場合”世界を断つ斬撃”で領域を破壊される可能性もある。

 

術式が焼き切れた状態での宿儺との戦闘は自殺行為に等しく、直哉は自分から領域を使用しないと決めていた。

 

──それは、雑魚の思考や。

 

「雑魚の罪は強さに怯えること。誰もアンタと領域勝負をしようとせえへんかった。多分、悟くんを除いて」

 

「!」

 

宿儺が展開する『伏魔御厨子』は“閉じない領域”

 

──“空気の面”を外殻に置き換えることで結界を閉じずに展開するそれはキャンパスを用いず空に絵を描くに等しい正に神技。

 

相手の外殻を上回る必中効果範囲によって、宿儺の領域は無敵と化していた。

 

五条悟ただ一人を除いて。

 

尤も五条悟は、術式の都合上空気の面よりも”無限”を優先して知覚していたためそれを習得することは叶わなかったが、代わりに小さな結界を作り出すことで凌いでみせた。

 

禪院直哉は──

 

 

 

 

◆◆

 

 

 

 

「”空気の面”?」

 

「ああ。私がお前の攻撃を避ける時に空中で身を翻しただろ?あれがそうだ」

 

曰く、空気には温度や密度の違いといったそれぞれの”面”が存在しており、真希はそれを蹴ることで空中を移動することができる。

 

どこにでもあるわけではないが、それを知覚することができれば直哉の作る動きの幅はより広がるのではないかと真希は考えた。

 

「それ、俺に教えてええん?」

 

「別に、空気をフリーズさせたりしてるんならもしかしたら出来るんじゃねえかと思っただけだ。まあお前が出来なかったらその時は笑ってやるよ」

 

フン、と鼻を鳴らして真希はその場を去っていく。

 

真希は今でも直哉のことを心底嫌っているが、それと同時に一度負けた身であることも理解していた。

 

 

 

 

◆◆

 

 

 

 

──禪院直哉は空気をフリーズさせることができる。

 

それすなわち“空気の面”を自力で捉えることはできなくとも、擬似的な”空気の面”を作り出して感覚を掴むことは容易であるということ。

 

今までは漠然とした感覚で行使していたそれを真希から聞かされた知識で補完し、更に”黒閃”を経た覚醒状況に於いて、禪院直哉は”空気の面”を捉えることに成功した。

 

「領域展開──『時胞月宮殿(じほうげっきゅうでん)』」

 

世界が塗り変わり、直哉の領域が展開される。

 

“黒閃”を経た覚醒状況。入れ替え修行でより高まった結界術の技量。

 

そして真希から教えられた”空気の面”という存在。

 

宿儺は魅せられていた。

 

展開される()()()()()()()()()()と、自身に並びうるほどの結界術の才能に。

 

「そこまで出来るとは思わなんだ!禪院直哉!」

 

宿儺が五条悟の”無量空処”を喰らった時間は述べ2()0()()であり、その後遺症によって封じられた領域は、二度の”黒閃”を経ても王の元へ回帰することは無かった。

 

故に、宿儺は”彌虚葛籠(いやこつづら)”を展開する。

 

“彌虚葛籠”や”簡易領域”では心象を具現化した領域に比べて出力が弱く、いつかは必ず押し負けてしまうが、宿儺は掌印を結び続けることで”彌虚葛籠”の出力を補い、領域に押し負けることなく戦闘を続行することが可能である。

 

──その筈であった。

 

「!」

 

直哉の呪力出力は自身や五条悟に比べてはるかに劣る。

 

加えて最終的に領域の押し合いに勝利するのは呪力出力の高い方である。

 

故に押し負けることはない、そう考えての”彌虚葛籠”の選択。

 

それは通常の領域相手の選択としては間違いではない。

 

しかし宿儺は”閉じない領域”によって得られる効果を失念していた。

 

“閉じない領域”は相手に逃げ場を与えるという”縛り”で領域の効果を底上げすることができる。

 

直哉はそれを利用して、自身の領域をより押し合いに特化させたものにした。

 

必中効果が”彌虚葛籠”を見る見る削り、“彌虚葛籠”が解ける。

 

──その刹那

 

「簡易領域」

 

宿儺は”簡易領域”を展開した。

 

両面宿儺を呪いの王たらしめるもの。それは呪力出力でも術式でも領域でもない。

 

一度見たものをすぐさま真似することができるその学習能力。

 

宿儺は直哉が新宿に来る前に、五条悟・日下部篤也といった”簡易領域”に於いて最高峰の技術を持つ者のそれを見ている。

 

最高の手本に加えて宿儺自身の技量も相まってか、彼らに負けず劣らずの”簡易領域”を初回で展開することに成功した。

 

だがその切り替わりの一瞬にできた隙を直哉は見逃さない。

 

時間を稼いでいる宿儺に対して急接近し、接近戦を仕掛けた。

 

「解」

 

対する宿儺は術式を発動。

 

“簡易領域”が削り切られるまでの間になんとしても時間を稼ぎ、再び”彌虚葛籠”を展開することに注力した。

 

──それが張りぼての凡策であると気付いたのは、他でもない宿儺自身。

 

「そんなにトロついとってええん?」

 

「チッ!」

 

直哉は宿儺の横へと回り込み、回し蹴りを放った。

 

そのまま続けてラッシュを叩き込み、ダメージを蓄積させていく。

 

だが宿儺も負けじとそれに対抗。両者の戦いはさらに激化していった。

 

(“彌虚葛籠”と”世界を断つ斬撃”の併用はできんのやろ?今使ってないのが何よりの証拠や。もう止まらん!あの時みたいなヘマはせん!)

 

時胞月宮殿(じほうげっきゅうでん)」──その効果は細胞単位まで24分割した動きの強制、従わなければ1秒間フリーズするというもの。

 

それを利用して直哉は宿儺の周りの空気をフリーズさせ、連鎖爆発させた。

 

同時に自身の背中の空気も爆発させ、衝撃波を利用してトップスピードを維持し続ける。

 

しかし宿儺も負けじと反転術式を全開で回して傷を治しながら、即席の縛りを結んで”彌虚葛籠”の出力を底上げした。

 

どちらも決め手に欠けるこの状況──先に動いたのは直哉であった。

 

(出来るかどうかはわからん。せやけどこれで決めなもう後があらへん!全部ぶち込んだる!)

 

そう判断して直哉は後ろに下がり、宿儺の居る場所を見据える。

 

“術式対象の拡張”──それにはタメが必要であり、宿儺の”解”や直哉の”空気の連鎖爆発”は術式の仕様を利用して行使しているだけで、タメはほとんど必要なかった。

 

だが、”極の番”ともなれば話は別である。

 

領域展開を除くそれぞれの生得術式の奥義──”極の番”

 

“うずまき”といった純粋な質量攻撃・術式の抽出や”翅王”といった追尾する広範囲攻撃など基本的にそれぞれの生得術式を拡張した性能になる場合が多い。

 

直哉も例に漏れず、その効果はフリーズ性能の拡張であった。

 

“極の番”によって拡張された術式対象は自身の掌から、()()()()()()()()()にまで広がる。

 

直哉は掌を前に突き出し、術式を行使した。

 

瞬間、空間がまるでフリーズしたかのように静止する。

 

「写像・軌跡・無常の理」

 

呪詞の詠唱、掌印。五条悟や歌姫同様に一切の手順を省略しないそれによる出力の上昇。

 

放たれるは、世界を割る一撃。

 

 

「極の番ーー『虚間割(こまわり)』」

 

 

同時に直哉は拳を大きく振りかぶり、フリーズしたそれを叩き割った。

 

虚空にヒビが入り、空間は割れ、爆ぜるような音と共に破裂する。

 

その一撃は宿儺の右下腕を除く腕と、片足、左半身の一部を吹き飛ばすに至った。

 

「”世界を断つ斬撃”には掌印と詠唱、飛ばす方向の指定が要る。でもその腕やったらもう出来へん」

 

そう言って直哉はボロボロの宿儺を見て笑う。

 

「あとは言わんでも分かるやろ?詰みや」

 

 




【昨日見た夢】

ドブカス「来いや作者。全部や」
作者「ずっとずっと(ネタとして)大好きだよおおお!」

クソみてえな夢を見ました。なんだこれ(ドン引きやわ…)



ー以下捕捉

伏黒の”閉じない領域”は体育館のスペースをそのまま転用することで、結界を閉じずに成立させていました。

ここで重要なのはスペースをそのまま転用した、ということです

宿儺は空間に存在する”空気の面”を知覚しています(描写されていた記憶は私の覚えている限りではありませんがおそらく羂索も同様)

それをそのまま領域に転用することで”閉じない領域”を成立させているのではないか

そう私は考えました

もちろんこれが合っているかどうかはわかりませんが、”閉じない領域”を成立させた術師が原作で二人だけな以上、間違いではないとも思っています

この理論でいけば、本文で語ったように擬似的に”空気の面”を生成して、それに呪力を当てていた感覚を養っている直哉であれば習得できると考えました

一方五条は無限を優先して知覚すると思われるので(そこら中にあるとの発言からおそらく”空気の面”よりも多い、文字通り”無限大”)

五条は習得するには至りませんでした。まあこれは相性ですね

あとシンプルに直哉の空間把握能力は多分途轍もなく高いので、そんな感じの描写を作者がしたかっただけでもあります

要は私がやりたかっただけです。はい

あと領域内で”極の番”使えた理由は、宿儺だって”竈・開”使ってたしいけるやろ!的なノリです

あれも実質”極の番”みたいなもんですし、無問題無問題(たはー)

多分完結後にそこら辺まとめた設定集みたいなのを書くと思います。多分、きっと、めいびー

何見たいですか?

  • 高専直哉
  • 九十九が生きてる世界線がええ
  • 後日談
  • pi◯ivの大百科みたいな奴
  • 好きに書いたらええと思っとんねん
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。