内緒やで、ぶっちゃけダサいと思っとんねん。術師が得物使わんの   作:器用貧乏ならっこ

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(投稿遅いなあ…トロすぎへん?)と心の中のドブカスくんが囁いてくる。

今回も少なめです。申し訳ない…

それと毎日二話投稿は断念しました。私のドブカスくんの執筆速度が遅すぎる…頑張って!


当主譲ってもらったしな、俺個人として(精一杯)協力したろうやないの

時は遡り、虎杖が目覚める少し前。

 

そこで乙骨憂太、伏黒恵、そして禪院直哉が禪院家当主の件について話し合いをしていた。

 

「『死滅回遊』?」

 

「はい、明治時代に存在した加茂家の汚点である『加茂憲倫』。その肉体を乗っ取っていた呪詛師が起こした史上最大規模の呪術テロです。それに俺の姉も巻き込まれました」

 

「なるほど…で?当主を譲り渡す代わりに、そいつを助けるのを手伝ってくれってことやね?」

 

「はい」

 

伏黒がそう返事をしたのを確認して、直哉は思案する。

 

(なるほど、あのデカい結界はそういうことか。ほんでそれを成立させられるほどの腕の持ち主が『死滅回遊の』主犯っちゅうわけやな)

 

そこまで考えて、直哉は伏黒に質問をした。

 

「一個質問なんやけど、それは”禪院家当主の俺”に言ってんのか、それとも”禪院直哉という個人”に対してのお願いなんか、どっちなん?」

 

(どっちかにもよるけど、まあ前者やったら適当な人員送り込めばええやろ)

 

直哉はそう考えながら話す。

 

それに対して伏黒は少し考える素振りを見せた後、

 

「これはあなた個人へのお願いです、禪院直哉さん。力を貸してください」

 

そう返した。

 

これに直哉は一瞬きょとんとした表情をするが、

 

「ええよ、まあ当主譲ってもらったしな、”俺個人”として協力したろうやないの」

 

「ありがとうございます」

 

伏黒の頼みを承諾し、立ち上がる。

 

「ほな、先に高専行っとくわ」

 

そのまま直哉は伏黒たちと別れ、本家に禪院家当主は自分になった旨を伝え、高専へと向かう。

 

「あの二人、俺がどうせ失敗すると思って何もせえへんかったけど、残念やったな」

 

そう言って直哉は嗤った。

 

「帰った時が楽しみやな。どんなしょぼくれた顔するんやろか」

 

 

 

 

◆◆

 

 

 

 

再び時は戻り高専内の一室にて、七人が話し合いをしていた。

 

「で?天元様と接触するアテはありそうなん?」

 

そう言って直哉は立ち上がり、殴られた頬にガーゼを貼りながら入って来た四人を見る。

 

「その前に何故お前がここに居る」

 

脹相は構え、警戒心を露わにした。

 

「ちょい待って、今は恵くんの味方や。俺を攻撃すんのはやめてや」

 

そう直哉は両手を上げて冷静に返し、伏黒の方を見る。

 

それを受けた伏黒は脹相の方を見ながら説明を始めた。

 

「この人が、高専の忌庫に保管されてる『受胎九相図』の居場所を探知できるそうです。なのでそれを使って天元様の居る『薨星宮』に侵入します」

 

「good!」

 

それに対して九十九が親指を立てながら返す。

 

「ほなそれで行こか。ほんで…こいつは何者なん?」

 

そう質問する直哉に対して虎杖は…

 

「俺の…兄貴ってことで」

 

そう脹相に言った。

 

「悠仁ぃー!」

 

言われた脹相は喜びを隠しきれず思い切り虎杖の名前を叫ぶ。

 

「いこ、みんな」

 

だがそれを放って一同は歩き出した。

 

そのまま直哉は虎杖に話しかける。

 

「虎杖くん、なんか変なフェロモンでも出とるんとちゃう?」

 

「それ先輩にも言われたなぁ…」

 

虎杖は苦笑いをしながらそう言った。

 

そこから一同は歩みを進める。

 

しばらく歩くと、一つの扉の前まで来た。

 

「ここが、忌庫へと繋がる扉だ。」

 

そう脹相が言い、扉を開ける。

 

そのまま進み、薨星宮へと続く昇降機(エレベーター)に乗って下降した。

 

「血痕…?何かあったのかな」

 

「11年も前の話さ。今思えば全ての歪みはあの時から始まったのかもね」

 

その近くにあった血痕に気づいた虎杖の疑問に九十九が答え、さらにその奥へと進む。

 

するとそこには

 

「チッ」

 

真っ白な空間が存在した。

 

「どういうこっちゃ?天元様がおるんとちゃうん?」

 

直哉の疑問に誰もが同意する。

 

「天元が私達を拒絶してるのさ」

 

その疑問に九十九がそう話した。

 

「天元は基本現に干渉しないが、六眼が封印された今なら接触が可能だと踏んだんだが…見通しが甘かったか」

 

「戻りましょうか。津美紀さんには時間がない」

 

乙骨の言葉に皆が戻ろうとしたその時、

 

「帰るのか?」

 

天元がそう言って現れた。

 

「初めまして。禪院の子、道真の血、受胎九相図」

 

「そして…宿儺の器」

 

 

 

 

◆◆

 

 

 

 

時を同じくして、禪院家本家では禪院扇と禪院甚壱の二人が向かい合って会議をしていた。

 

「それで?直哉が当主とはどういうことだ!」

 

「さあな、俺に言われても分からん。ただ直哉が失敗しなかったというだけだろう」

 

苛立ちを見せる扇に対して、甚壱は至って冷静であった。

 

「まあいい。ならば手筈通りに『禪院真希・真依、伏黒恵、加えて禪院直哉、この四名を五条悟の解放を企てたとし処刑する』ということで相違ないな」

 

そう笑みを見せながら、扇は語った。

 

しかし甚壱は、直哉の処刑に反対する。

 

「俺は直哉の処刑に反対だ。あいつが禪院家当主になるのには到底納得できないが、それでも禪院家の本筋だ。伏黒恵よりはマシだろう」

 

「なんだと!?」

 

「それに直哉はこの家で一番強い。性格はアレとはいえ、直哉を次期当主として後押しする声も少なくはなかった」

 

そう語る甚壱に、扇はますます怒りを募らせる。

 

「だからお前は出来損ないなのだ!お前がやらないというなら、私でやる。その代わり次の当主は私だ!」

 

そう言って扇は部屋を飛び出し、八つ当たりをしながら自室へと向かった。

 

それと入れ替わりに蘭太が入ってくる。

 

「甚壱さん、大丈夫ですか?」

 

「蘭太か、問題ない。それより当主が直哉に決定した。皆にも伝えておいてくれ」

 

「分かりました!」

 

そう返事をして、蘭太も部屋を出た。

 

その部屋には残された甚壱が一人。

 

「お前の方が出来損ないだろうに…」

 

そこには、滅多に愚痴を溢さない男の本音が聞こえていた。

 

それが正しかったことを彼が知るまで、後2日…

 




前話でも話したように、ここから本格的に違う世界線を進んでいきます。
なお、約一名は変わらないものとする。

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(そんなことよりはよ書けや、直哉ブームの金魚の糞)
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