内緒やで、ぶっちゃけダサいと思っとんねん。術師が得物使わんの 作:器用貧乏ならっこ
戦闘シーンは苦手です。どうやったら上手く表現できますかね…
そして相変わらず字数が少ない…2000文字すら超えない。
(もうちょい頑張れやカス)とドブカスくんが罵倒してきます…(´・ω・)
本当に頑張りたいです。
それと総合評価1000超えありがとうございます。本当に感謝しかありません。
黒閃──それを経験したものとそうでないものとでは呪力の核心との距離に、天と地ほどの差があると言われている。
そして今、直哉はそれを経験したことで、呪力操作の精度が大幅に向上していた。
更に自身の術式への理解も深まり、解釈を広げることが容易な状況下にある。
今の禪院直哉は、先ほどまでの禪院直哉ではない。
そう思わせるだけの雰囲気が、今の直哉にはあった。
直哉は刀を片手に持ち、掌を空気に当てる。
「!」
羂索は何かを察したように、呪霊を自身の手前に配置させた。
「フッ!」
直哉の刀が空気を斬る。
放たれた空気は刃状になり、目の前の呪霊を斬り飛ばした。
「素晴らしい! まさかここまでとは!」
羂索は高揚する。
今、目の前にいる呪術師の成長速度は飛躍的なものであると感じ取ったからだ。
「訂正するよ、禪院直哉。君はこっち側の人間だ」
羂索は直哉に敬意を表する。
それは滅多に人に興味を持つことのない羂索の、最大限の賛辞であった。
「そうかい。ありがとさん!」
直哉は刀を仕舞い。後ろの空気を爆発させ、トップスピードで駆け出す。
それに対して羂索は『領域展延』を発動。真正面から直哉と殴り合う判断をした。
「いいね! ここまで血湧き肉躍る戦いは久しぶりだ!」
そう言って羂索は笑う。
彼はこの戦いを心から楽しんでいた。
羂索にとって投射呪法はつまらないものだと、そう感じていたのにも関わらず……
それを目の前の相手は覆したのだ。羂索にはない発想と、解釈と、努力で。
それを相手取るのに、楽しくないと感じることなどあるだろうか。
羂索も直哉に向かって駆け出していく。
(真っ向勝負っちゅーわけか!!)
それを見た直哉もギアを上げた。
二人の戦いはさらに激化していく。
羂索は直哉のスピードを相手取るには不安を覚えていた。
それでも彼はその判断を変えない。
『展延』で空気の爆発のダメージは最小限に、フリーズは無効化する。
負ったダメージはすぐさま『反転術式』で回復させる。
さらに純粋な近接格闘の技術では直哉を羂索は上回っていた。
拳と拳がぶつかり合う。
直哉は術式を最大限に活用して手数で、羂索は培われた戦闘経験と技術で。
それぞれが最大限のポテンシャルを発揮し、その戦いは拮抗していた。
羂索はそう考えて、直哉が仕舞った刀のことを無意識のうちに頭から外す。
それが直哉によって仕組まれた張りぼてであるとも知らずに。
「シン・陰流」
「!」
「『簡易領域』」
その言葉と同時に再び刀が具現化し、直哉の周りに『簡易領域』が展開される。
これまで直哉が使用していた『落花の情』は本来カウンター用。相手が攻撃してこない限り、その真価を発揮することはない。
それを理解していた直哉は、『落花の情』のフルオート迎撃のプログラムを『簡易領域』に組み込んだ。
羂索が後ろに下がるよりも早く、直哉の『簡易領域』が羂索を捉える。
加えて直哉は『抜刀』の動きを瞬時に作り、術式を発動した。
何千、何万と繰り返した一切無駄のないその動きを
(最高速度で切り刻んだる!)
瞬間、不可避の斬撃が羂索に襲いかかり、最後にその首を斬り飛ばす……
その筈であった。
「ガッ!」
その刃は確かに羂索の身体を捉え、切り刻んだ。
ただ、それが致命傷へと至る前に、直哉は”重力”によって押し潰される。
その隙を羂索は突き、直哉を思い切り蹴飛ばした。
「私に
「ドブカスがぁ……」
そう言って羂索は地面に倒れ伏す直哉から目を離し、この場所に入ってきた九十九に目を向ける。
「みんなは直哉のことをドブカスって言うけどさあ……最高だぜ
直哉が繋いだバトン──それが九十九に渡る。
直哉と戦ってた時の羂索は、マジでめちゃくちゃ楽しんでます。
だから真正面から殴り合ったし、褒め称えたりもしました。
高羽の戦いに次ぐ楽しさだったと、死に際に語ったそうです(存在しない記憶)
ちなみに手は抜いてません。だから原作で脹相と対峙した時よりもたくさん呪霊出したし、
『領域展延』の手札も切りました。
直哉くんは立派やね。
九十九から教わった『簡易領域』を日下部式に自力で応用して、フルオート迎撃を可能にした。
使えるもんは全部使って戦わな、羂索を倒すことは出来へんと心底理解しとる。
もう誰も君のこと”アッチ側”じゃない。なんて思ってへんで。